へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

痩(や)せるメカニズム

2008-01-20 19:59:31 | 日々雑感
 今日は熊本市内の立田山(たつたやま)に走りに行こうとしたが朝から雨。しかも結構降っている。仕方がないので午後、3時間ほど仕事した後、スポーツクラブに行った。

 このスポーツクラブに通い始めて1年半になる。熊本に来てから水が合うのか体重が増加傾向・・・最初は、体重計が壊れているのだろうと思っていた。

 私の身長は158cm。20年前(の話をして恐縮だが)は53kgだったから、ほぼ理想的な体重だった。そのうち、55kg、58kg・・・と増えていき、気がついたら60kgを越えていた。それでも、1日100kmを走るウルトラランナーには「蓄え」が必要なんだ。自分は筋肉質だから、きっと筋肉だよ・・なんて楽観視していた。

 だが・・・職場の階段を1階から4階まで上がるだけで息が切れ・・・ふと体重計を見ると、な、なんと65kgになっていた!これは誰が見ても肥満である。「ちょいヤバッ」を通り越し「ちょーヤバッ」になっていた・・・すがるようにスポーツクラブに入会。

 月1万円を越える会費の元を取るには毎日のように通わなければならい。1日1時間から時間が許す時は4時間運動して半年で9kgの減量に成功した。腹筋も6つに割れ、腰にもくびれができた。「やせるなんてカンタンだ!」だが、そこには涙ぐましい努力があった。

 まず、毎日飲んでいる大好きなビールも発泡酒の、しかも「糖質ゼロ」に替え大人になってから食べるようになったスウィーツも控え、飲み会も断るようになった。最大56kg、いや、55.○○kgまで落ちた。だが、これを維持できない。

 野獣のような自らの食欲に打ち勝つには相当な精神力を必要とする。飲み会も断り続けていると人間関係に影響する。何より、飲むことが大好きな私のこと、逆にストレスになってしまう。思い切って私は自らの食べたいものを食べ、飲みたいものを飲むようにした。そのかわり、運動強度を上げた。でも、なんて燃費の悪い体だろう。まるで我が愛車のようだ・・・きっと年老いた私は老人ホームで介護士さんにこう言うに違いない。「○○さん、ゴハンはまだかね。あー腹減った・・・」「何言ってるの、ばあちゃん。まだ食べてから1時間もたっていないわよ。」


 短大の音楽科の学生だった頃、哲学の時間でこんな質問を教授がした。「飢えたアフリカの子供たちに我々が音楽を通じてできることは何か?」当時の私は答えを見いだせず、所詮、音楽や芸術なんてものは先進国に暮らす人々の贅沢なんだと思っていた。そして自分がやっていることが世のため人のために直結せず無意味なことに思えてしまった。もし、あの時、明確な答えを見い出せていたら、私の人生は違った方向に行っていたであろう。

 確かに、その場で音楽を聴かせても、パンに変えることはできない。彼らが欲しているのは、飢えを満たす食べ物なのだ。
 だが、飢えを忘れさせることはできる。もし、琴線に触れる演奏で一瞬でも彼らを幸せな気分にさせ、一瞬でも飢えから解放させることができたら・・・それは音楽家冥利に尽きるだろう。

 人はいいものに出会うと言葉を失う。気持ちが満たされる。そして食欲も・・?
 以前、ニューカレドニアを旅したレポーターがテラスでとった朝食がカフェオレとクロワッサンだけしか出てこないことに対し、「これだけ?」と驚いていた。(もともと欧州の人は朝はそんなに食べない。スペインや南欧のラテン系の人々は夜遅くまで遊んで朝、食べられないのだ、なんて話も聞くが・・・)するともう一人が言った。「このテラスから眺める素晴らしい景色もごちそうの一つですよ。」と。

 私のバカになった満腹中枢も食事以外のもので満たすことができれば私は体重をキープできるに違いない。もっといい音楽と、そしていい景色に出会いたい・・・
コメント
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