グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

隠れトラムプ 大逆転?の主要因 これまでの政治不信等 火を噴く

2016年11月13日 | 筆者のひとりごと

今回の大統領選挙のマスコミのsilent voterに対する調査不足、過小評価して因です、また単純にヒラリーを嫌う有権者が予想以上に多く、ヒラリーの各種の問題が何ら解決していないことです、過去8年間の民主党政権に対する不信感、むしろ民主主義の限界に対する挑戦だと観測しています、選挙人の週単位の総取り方式は多数決の悪例かもしれません、マイノリテーは有色人種だけではなく実は白人の中間層の中に多く存在しているのです、大卒以外の中間層です、オバマ大統領は(変化)change)を公約にして勝利しました、しかし何ら変化はなくむしろ事態は悪化しているのです:ノーベル平和賞の対象となりました核廃絶は夢また夢、むしろ北朝鮮のように隙間を狙う各保有願望の国でさえコントロールできませんでした、オバマケアー(国民皆保険)は確かに唯一実現しました、しかし医者に対するドアは開かれましたが処方箋は規制がなく診断後の医療コストは跳ね上がりました、医薬業界の政府に対する干渉は不可能であり処方箋に対する薬品コストはうなぎのぼりとなり多くの人々は購入できません、のみならず皆保険の保険料は低所得には払いきれない年額であり、学生や若者はオバマケアーの保険には多くが加入していません、言い換えれば赤字運用なのです、がん患者の医療薬品のコストはうなぎのぼりとなり継続治療は不可能になりました、保険の対象外なのです、日本の場合には10-30%の自己負担で診療、医薬品は加入者すべてが賄われています: ガン治療薬として高額で有名な薬品は今回保険対象となりますが大幅に値下げを行います、例えば前立腺がんの治療薬である注射は90日ごとに保険なしで8万円掛かります、ましてや他の多くのガン治療薬や注射のコストは年間収入400万円以下の過程では継続ができるとは思えないのです、トラムプ大統領がまずオバマケアーをどのように処理するのか注目します、TPPへの不参加が決まれば事態は混迷状態となります、同盟国との安全保障条約の見直しすら起こるかもしれません。金融市場は英国のEU離脱時と同じマスコミ等の事前調査をうのみにし、今回も同様にヒラリー優勢との観測を90%信じて再び同様の自体となりました、またもしトラムプ勝利の場合には株価は大幅に下降し日本円は猛烈な円高になるとの予測も今のところは間違いでした、言い換えれば過去の経験則はこれからの政治、経済の世界では通用しなくなるのかもしれません:

とりあえず7-11日の週間動向を下記します: 各自分析してください

欧州地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
FTSE 100 6,730.43 -97.55 -1.43% -4.04% 10.01% 11/11/2016
DAX 10,667.95 37.83 0.36% 0.83% -0.38% 11/11/2016
CAC 40 4,489.27 -41.68 -0.92% 0.41% -6.63% 11/11/2016

アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 18,847.66 39.78 0.21% 3.91% 9.29% 11/11/2016
S&P 500 2,164.45 -3.03 -0.14% 1.48% 6.99% 11/11/2016
NASDAQ 5,237.11 28.32 0.54% 0.44% 6.28% 11/11/2016

週間のみの動向はより鮮明です:

指標    週初め     週末      変化    年初来

DJIA 17888.26 18847.66 959.38 5.4% 8.2%

NASD 5047.36 5237.11 190.74 3.8% 4.6%

SP500 2085.18 2164.45 79.27 3.8% 5.9%

R2000 1163.81 1281.53 117.72 10.1% 12.8%

R2000(中小銘柄)の回復上昇率は顕著です: 火曜日まではクリントン勝利でした、しかし午後に入り逆転し始めい一夜明けてからの展開はまさに驚きの事象です: 共和党の議会の選挙に対する勝利は債券市場の売りにつながり10年債のイールドは2.15%に跳ね上がりました。債券売りの資金は逆に株式市場に流入しました、新政権による内国に対する介入は国内のすべての産業に好意的に影響し鉱工業は+8.0% 素材関連は+3.6%と跳ね上がりました:通貨市場の動向はさらに顕著であり火曜日の夜には日本円は101円レベルまで急騰しかし米国金利の上昇を観測するやドルは急速に上昇し」日本円は106円半ばまで下降円安となりました:市場は12月の政策金利の引き上げ(0.25%)をすでに織り込んンでいると観測します:米国はベテランズデーの休暇を使用し各金融機関は今後の対策並びに方向感を検討するために各事業所は会議とコンファレンスコール等に集中すると思われます: ここ数日のUPBEATな動向がこの先も継続するかどうかまさに不透明です: 金価格は一時1オンス 1335dドルまで急騰しましたが現在は$1224.00
まで売り込まれてしました、円換算資産は上昇しましたがドル資産はネガテブな展開ですしばらくは静観するつもりです、持つとも日本円は107円前半でドル売り円転に50%踏み切ります:その後二び101円行はまで戻ると観測します、置いてきぼりをされた投資家のポジション解消です。中心値は104.75-35銭と予測しています: