年々、低下する一方

年々、年を取っていく。
誰にも、避けられない
事実なのである。
年を取れば、あらゆる
機能が低下する一方だ。

記憶力は低下し、
運動能力は衰え、
肌の輝きも、くすんで
皺やシミが現れる。

若い時には、無理だと
言われるような
円熟した演技だとか、
ある年齢を経なければ
出来ない身のこなし方、
経験や知恵を授かる。

「年寄りの言う事に
耳を傾けるものだ」
という言葉を、聞いた事が
あるだろうか？
おばあちゃんの知恵
という秘伝も見かける。

色々な経験をして来た
人間には、ただ年を
取っているだけでなく、
語る事柄があり
それは、若い者には
未知で分からない。

世渡り上手だとか、
いかに、お金を儲けるか？
というものとは、全く
違う種類の話だ。

先人の知恵や
語り継がれている
事柄は、ある年齢に
達しなければ考えない、
感じない境遇や状況を
ひもとくには、便利である。

体力や気力が衰えても
若者には無い知恵で
生き抜いていく。
それが、上手く年を重ねる
という意味だろう。