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ドイツ人とお寿司屋さんに行ってみた (2)

2015-05-05 14:52:26 | ドイツ関連
早速ですが、「ドイツ人とお寿司屋さんに行ってみた (1)」の続きを。

根室の馬糞雲丹のお次は筍のお吸い物。



RさんとAさんに「Bamboo shootよ」と説明すると、竹を食べること自体信じられなかったようですが、二人とも歯ごたえのある食感を気に入ってくれました。おだしの味もとても上品で、おいしかったです。Rさんは竹で京都の嵯峨野にある竹林の小径を思い出したらしく、「ガイドブックを読んですごく期待してたんだけど、想像していたより短かったし、観光客が多すぎてガッカリした。」と本音を吐露。確かにガイドブックではあの竹林がずっと続いていそうな感じしますものねぇ。

そんなことを話しているうちにご主人が、カウンターの前で鰹のタタキのように見える魚を切り始めました。「あの魚は何?」とAさんから聞かれて、「たぶん Bonito だと思う。」と答えると、Rさんは「Bonito? 聞いたことない名前だなぁ。」と一言。Aさんは「これもまた raw fish なのよね?」と再び素朴な疑問。私は「ううん、これは生じゃなくて、たぶんスモークしているの。」と返答。ご主人は魚をニンニク醤油につけ、きれいに盛り付けると「メジマグロの炙りです。Tuna smoke.」と英語も添えてテーブルに出してくれました。



というわけで、鰹と思いきや、メジマグロでした。ちなみに高知の鰹のタタキのようにこれも藁で炙っているそうです。Rさんはこれがとても気に入ったようで、「外側だけ火が通っていて、中はレアですっごくおいしい! 日本ではこんな風にスモークするんだね!」と絶賛。確かに美味でした。

次に出されたのは「信州のコシアブラの天ぷら」。写真を撮り忘れてしまい、残念ながら画像はありません。コシアブラという山菜は初めて食べたのですが、サクサクッとした食感が本当に素晴らしかったです。Rさんは「クリスピーでおいしい!」とこちらも気に入ってくれたよう。Aさんからは「トンカツも天ぷらなのよね?」と聞かれ、私は「ううん、トンカツは天ぷらじゃないよ。トンカツと天ぷらは衣が全然違うから。」と作り方を簡単に説明。

続いて出されたのは「琵琶湖の鮎の天ぷら」。



Aさんはパッと見てタツノオトシゴと勘違いしたようで、「Is this sea horse? Oh, no!」と一瞬拒否反応。「私はタツノオトシゴじゃないよ。アユっていう川の魚だよ。」と説明。それでも小さな魚を丸ごと食べるのはちょっと抵抗があったようでした。一方のRさんは躊躇する様子もなく、そのままガブリ。皮はサクサク、中の魚はふっくらやわらかで、これもとてもおいしかったです。

お次はいよいよお寿司。最初のネタは、待っていました、大トロ! 画像を見るだけでもいまだに幸せな気分になります。



言うまでもなく、めちゃくちゃおいしかったです。RさんとAさんにも「マグロの一番おいしい部位」と説明しておきました。続いて出されたのは・・・すみません、記憶が曖昧なのですが、見た目はマグロの炙り・・・?



お次は「式根島の赤イカ」。黒板には「武根島」と書かれていましたが、おそらく式根島だと思います、ハイ。



こちらも歯ごたえが良くおいしかったです。このネタの時だったか忘れてしまいましたが、カウンターで私の隣に座っておられたご夫婦がお店のご主人に「東京で一番おいしいと思うお寿司屋さんはどこですか?」と質問していました。ご主人の答えは・・・秘密です。私は行ったことのないお店なので、いつか行ってみたいと思います。

続いて出されたネタはアジ。



ちなみにアジは英語で horse mackerel です。ただの mackerel はサバですね。

お次のネタは「岡山の平貝(タイラギ)」。



タイラギも初めていただいたのですが、食感はホタテに似ています。RさんとAさんにも「Scallop みたいな食感でしょう?」と聞くと、scallop 自体通じませんでした。いや、そうですよね、私が悪うございました。私が紅ショウガを食べているのを見て、Rさんが「それは何?」と質問。「Gingerだよ。」と答えると、予想外だったようで、すぐに自ら味見。「結構おいしいよ。」とAさんに勧めるも、躊躇するAさん。「おいしいって!」と無理にRさんに食べさせられていましたが、彼女の好みではなかったようです。

その後、エビのすり身入りの卵焼きが出されたのですが、写真を撮り忘れてしまいました。甘くて、まるでケーキのようにふわふわでした。ご主人曰く「今日のデザートです。」

最後のネタはマグロの赤身。



握りを締めくくるにふさわしい正統的なネタ。こちらも本当においしかったです。お寿司の後(ひょっとしたら途中だったかも)に出されたのは「カレイのおすまし」。写真を撮り忘れてしまったのですが、カレイの身は小骨だらけでRさん・Aさんだけでなく私も食べるのに四苦八苦。これって「身も食べるんですよね?」とご主人に聞くと、「食べなくて大丈夫ですよ」とのこと。つまり、カレイはだしのためだけに入れられたものだったということです。こちらもお上品でおいしゅうございました。

というわけで、以上が私たちがいただいた「京料理と江戸前にぎりの会席料理(4,000円)」でした。時間にして2時間半! 私史上一番おいしくゆったりしたランチでした。一品出されてから次が出されるまでかなり時間が開くので、ただ会話するだけでなく、折り紙で鶴の折り方を教える時間があったほど。有名な高級店ではこんな風にゆっくりとお寿司を食べることはできないのではないでしょうか? 京料理と江戸前寿司の両方をゆったりと楽しまれたい方は、事前に予約した上で、ぜひ東向島『うを徳」へどうぞ。
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