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さよなら

2007-10-31 22:26:00 | 日記
今日とても悲しい知らせがあった。私が以前好きだった人の突然すぎる訃報。最初聞いた時は信じられなかったけれど、お通夜や告別式の案内を見て、その事実を受け入れざるをえなかった。会社では平静を装っていたが、動揺して午前中は仕事がまったくはかどらなかった。

その人は私の元同僚で、一時期同じプロジェクトで仕事をしていた。本当に優秀な人で、2歳年下だったけれど、私は彼のことを心から尊敬していた。プロジェクトのMLに時々語気の荒いメールが送られてくることもあったが、私が記憶しているのは穏やかに微笑んでいる彼だけ。とにかく頭の切れる彼と釣り合いが取れる自分になりたくて、司法試験にチャレンジしようと思った時期もあったっけ(もちろん、司法試験受験を考えた理由はそれだけではなかったけれど)。私が突然会社を辞めた時も、特に詮索することなく、おいしいイタリアンのお店で送別会を開いてくれた。自分の気持ちを告白していたわけではないので、彼はあくまでも同僚の一人としてしか私を見ていなかったと思うけど・・・。

会社を辞めてしばらくした後、私が旅先のイスラエルからたくさんの友人にメールを送った時、真っ先に返信をくれたのも彼だった。そのメールの最初の部分、ここでは書かないけれど、いかにも好奇心旺盛な彼らしい内容だった。私がおみやげに買ってきたキッパ(ユダヤ教徒の男性がかぶる帽子のようなもの)、大事にしてくれていただろうか? 約4年後に私は同じ会社に復帰したのだが、彼と仕事で一緒になることはまったくなく、姿を見たのもたった一度だけだった。精神的に不安定な状態だという噂は聞いていたが、私は彼にメールを送ることもなく、2年半が過ぎてしまった。

そして、今日の悲しすぎる知らせ。彼のために自分は何かできたんじゃないか、いや何も変えることはできないかもしれないけれど、何か行動を起こすべきだったんじゃないかと一人悔やむ自分がいる。彼にうっとうしいと思われるだけかもしれないけれど、私の小さな行動が彼の人生を変えるきっかけになる可能性だって少しはあったはず。でも、今となってはもう遅い。私はいくらでもあったチャンスをまったく使わなかった。今、私ができること。それは彼と出会わせてくれた神さまに感謝することと、彼が仕事をとおして私に教えてくれたすべてのことに感謝すること。ありがとう、そしてさよなら、大好きだった人。

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