スピッツ

あまり日本の音楽は聴かないのだけれど、スピッツは結構好き。この前の日曜日、iPod を Shuffle にして音楽を聴きながらバスを待っていたら、突然懐かしすぎるイントロ。スピッツの「恋のはじまり」だった。メロディーもアレンジも素晴らしいけれど、やっぱり歌詞でしょう、この曲は。「それは恋のはじまり そして闇の終り 時が止まったりする」なんの変哲もない言葉なんだけど、ドラマを見ているかのように鮮やかに場面が浮かぶ。今知ったのだけれど、ボーカルの草野マサムネさんは私より1つ年上。お腹の出たオッサンになっててもおかしくない年齢なのに、見た目は全然20代。だからこそ「それは恋のはじまり そして闇の終り 花屋のぞいたりして」という歌詞を照れもなく歌えるんだろう(いや、実は照れているのかもしれないが)。

今朝のめざましテレビでスピッツが今年で結成20年であることを知った。20年というと相当のキャリアだと思うけれど、まったく大御所ぶらず、若手(芸人か!)っぽい感じ。そしてどこまでもピュアなロック。うまく表現できないけれど、彼らの音楽は透明にきらきら輝くクリスタルみたい。「業界」という名の手垢がついていたり、薄汚れている感がないのだ。ある意味「まともじゃない」。スピッツの熱狂的なファンでもないし、エラそうに音楽を語れる立場でもまったくないが、これからもその透明でまともじゃない音楽を作り続けてほしい。ちなみに今私の頭の中で流れているBGMはもちろん「正夢」。