竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

朧夜にくづれかゝるや浪かしら  子規

2017-02-06 | 子規鑑賞
朧夜にくづれかゝるや浪かしら







今回は「朧夜」10句
25才の掲句を採る
現代の俳句では許されそうにない奇重ねが目立つ
そんな作品が多い(丈士)

年代 俳句 分類:季語

25 朧夜にくづれかゝるや浪かしら 時候-朧夜

25 朧夜になりても久し猫の恋 時候-朧夜

25 朧夜にものくひふかす舟の中 時候-朧夜

25 朧夜はこ歯黒どぶの匂ひ哉 時候-朧夜

25 朧夜を匂ふ春風松の花 時候-朧夜

25 此頃の夜の朧さや白き花 時候-朧夜

25 このごろの夜の朧さや白椿 時候-朧夜

26 朧夜に何やらものゝ遠音哉 時候-朧夜

26 朧夜や潮来をうたふ舟の中 時候-朧夜

26 朧夜やまぼろし通ふ衣紋坂 時候-朧夜


【朧】 おぼろ
◇「朧夜」(おぼろよ) ◇「草朧」 ◇「鐘朧」 ◇「影朧」 ◇「家朧」 ◇「谷朧」 ◇「橋朧」 ◇「庭朧」 ◇「灯朧」(ひおぼろ) ◇「朧めく」

春は大気中に水分が多いので、物の姿が朦朧とかすんで見える。朧は霞の夜の現象である。ほのかなさま。薄く曇るさま。
コメント    この記事についてブログを書く
«  陵や春まだ寒き十日月 子規 | トップ | ほろほろと泣き合ふ尼や山葵... »

コメントを投稿

子規鑑賞」カテゴリの最新記事