竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

遠しとは常世か黄泉か冬霞 中村苑子

2018-12-12 | 


遠しとは常世か黄泉か冬霞 中村苑子

【冬霞】 ふゆがすみ
◇「冬霞む」 ◇「寒霞」

霞は本来は春の季語。風のない穏やかなイメージをまとう語。たとえ冬の日であっても、否、冬の日であればこそかも知れない。霞の棚引く様はやさしさやのどかさをしみじみと感じさせよう。

例句   作者

山神楽冬霞みしてきこえけり 飯田蛇笏
松島の人住む島の冬がすみ 山口青邨
いまありし夕日の跡の冬霞 野沢節子
冬霞茶の木畑に出て見れば 富安風生
新宿が溺れて見ゆる冬霞 梅村すみを
町の名の浦ばかりなり冬霞 古賀まり子 

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