Flesh and Bone 1993年 アメリカ作品
監督 スティーヴ・クローヴス
出演 デニス・クエイド メグ・ライアン ジェームズ・カーン グウィネス・パルトロー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
夜中。ある家に少年が迷い込んで来た。道に迷ったというのだ。その家の夫婦は、そのまま少年を一晩泊める事にした。すると、住人達が寝静まった頃に、窓の鍵を開けにくる少年。そして、一人の男が侵入してきて、少年の頭をなでる。少年の額には星の刺青が入っていた。
額の星の刺青を見ては、少年時代を思い出すアーリス。彼は、自動販売機サービスをして生活をしていた。
ある日、いつものように仕事で立ち寄ったバーで、酔いつぶれた女性ケイと出会うアーリス。一晩だけのつもりが何故か彼女の事が気になり、そのまま一緒に行動する事になるのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
当時の妻、メグとの共演作品。
はっきり言って、こんな作品があったなんて知らなかった。(日本未公開だからだけど)
メグのイメチェンは、「イン・ザ・カット」でかなり騒がれていたが、この時から、その傾向があったようだ。
意外と大胆なラブシーンを演じているように感じたのだ。夫クエイドもそれに協力した感じに思えるし。(思い過ごしかもしれないけど)
個人的には、大好きな作品になったが、一般受けするかと言われると無理かもしれないと感じた。
やはり、メグのイメージだろう。
笑わない彼女は、どうもしっくり来ないし、意外とシリアス演技は上手くないように感じる。彼女の過去というかキャラクターの人生に奥行きを感じないのだ。
その点、クエイドは上手い!心に重荷を背負っている男の哀愁を感じられるからだ。
クエイドは、アーリス。
少年時代、父親と共に入った家で強盗殺人をしてしまう。(殺人を犯したのは父親なのだが)
その事で、彼はずっと人との深い関係を避けてきた。仕事柄、土地を転々としているし、女もその土地、土地に持っているという感じ。
そこへ現れたのが、メグ演じるケイ。
彼女に戸惑いながらも惹かれていく男を静かに演じているのだ。
無口だけど、やさしい感じのアーリン。
個人的に好みのキャラクターだったので、すっごくこのクエイドが気に入ったのだ。
彼の父親役が、ジェームズ・カーン。
息子との対比がこれまた凄かった。
そして、そんな父親につきまとう女がパルトロー。
前にも増して、彼女が苦手になったのは言うまでもない。(見れば分かるが)
最終的にハッピーエンドとはいえないこの物語。
全体的に重い雰囲気はぬぐえない。
だが、なかなか良い作品だと思った。
やはり、クエイドが選ぶ作品はいいのである。