「ドラゴン・キングダム」

The Forbiddan Kingdom　2008年　アメリカ作品

監督　ロブ・ミンコフ
主演　マイケル・アンガラノ　ジャッキー・チェン　ジェット・リー　リウ・イーフェイ

勝手なあらすじ（自分の解釈の上でのストーリー）
古代中国。孫悟空は、ジェイド将軍によって石像にされてしまうのだった。
そして、現代のボストン。
転校生のジェイソンは、カンフーオタク。今日も、ルーヤン質屋に行って掘り出し物のDVDを探していた。
ある日、ジェイソンは不良達と共に、この質屋を襲う事になってしまう。リーダーの男に撃たれた老人の店主ホップは、ジェイソンに長い棒を渡し「必ず、本当の持ち主へ渡してくれ」と伝言する。ジェイソンは夢中で不良達から逃げたが、店の屋上から落ちてしまった。
だが、目を覚ますと、そこは、古代中国だった。
そして、詩人のルー・ヤンから、彼が持っている棒が孫悟空の如意棒だと聞かされ、返す旅に出かけるのだった。

勝手な感想（自分の思い込み多々）
香港時代から何故か共演作品がなかった、ジェットとジャッキー。
今回、二人が初めて共演したのがこの作品だった。
なんたって、それだけで、うきうきしてくる、ich。
出来れば、映画館で見たかったなあ。

物語は、至って単純。
現代人でしかもアメリカ人のジェイソンが、石にされた孫悟空へ如意棒を返しに行くというお話。その場所の名前が「ドラゴン・キングダム」
旅の途中で、邪魔者が現れたり、恋に落ちたり、修行をしたり。

なんだか、
懐かしい香港映画が、垢抜けた感じの映画になったって感じで、なんとも面白い雰囲気だった。
新鮮なんだけど、古くさいという感じだろうか。

何たって、
一番嬉しかったのが、
ジャッキーVSジェットの対決と、
二人が師匠になって、教えている姿を見れた事だった。

見せるカンフーのジェットに戦うカンフーのジャッキー。
う～ん、どっちも好きだなあ。
二人とも、アクションの切れが最高！
それに、いつも師匠から指導を受けていた二人が、今度は教える立場になって、ジェイソン君に指導していたのが、楽しかった。
成長したなあ～というか、
なんだかとっても感無量な気持ちになって、感激してしまったich。
この後のカンフースターがまだいない事にちょっと寂しさを覚えるが、それでも、こんな感じもいいなあと思ってしまったのだった。

さて、ジェットはというと、ジャッキーもそうだが、二役だった。
少しネタバレになってしまうが、孫悟空と旅の途中で出会う黙僧（サイレント・モンク）が彼だった。
やっぱり、僧の衣装で裾を翻す姿は、むっちゃ板に付いていて、すっごくかっこよかった。
久しぶりに見れて嬉しかったぜ！
おしゃべりなジャッキーに対して無口なジェット。
定番といえば定番の役の二人だったかな。

ジャッキーの酔拳も久しぶりで、往年のファンとしては、すっごくお得な感じがした。（ちなみに、ジャッキーは最初の質屋の店主ポップがもう一つの役）

孫悟空のジェットは、僧とは対象的にむっちゃ明るい無邪気な悟空という感じで愛嬌があった。
やっぱ演技上手いよなあ。
上手いと言えば、
あの如意棒（長い棒）を操る感じは相変わらず素敵だった。
彼がやっぱり一番上手に扱っている感じがした。

ジェイソン役のアンガラノ君も相当いい感じだったぜ。
スタントマンがある程度しているとはいえ、がんばったんじゃないかな？

ラストのあのシーンは久しぶりにアメリカ映画って感じで好きだった。

もう一度くらい共演して欲しいなあ、ジェットとジャッキー。
今度は、現代劇でさ。