マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

初めに
カテゴリーの「基本ルール」をお読み下さい。

「スティーヴ・マックィーン ラスト・イヤーズ」

2010-11-07 08:05:56 | 永遠の俳優 スティーヴ・マックィーン

*上記画像は、バーバラさんの出版した写真集です。

2010年 11月1日放送 NHK BShi にて 

ディレクター 関田秀宣 
語り 濱中博久 
主演 スティーヴ・マックィーン バーバラ・マックィーン(旧姓 バーバラ・ミンティ)

ドキュメンタリー内容 -NHK番組紹介から引用-
番組は、亡くなるまでの3年間を過ごした最後の妻バーバラが撮影した写真と証言を中心に、亡くなる半年前に公開された『トム・ホーン』に賭けた映画への情熱などその知られざる晩年に迫る 。

勝手な感想(自分の思い込み多々) 
沈黙を破ってという訳ではないだろうけども、晩年、亡くなるまでの彼を語ったドキュメンタリーは初めてだったんじゃないだろうか。
バーバラさんが撮り貯めた写真を元に、現在の彼女のインタビューを中心に語られていた。

写真嫌いと言われた彼だったが、彼女の趣味がカメラだったから許したのかも。

まずは、バーバラさんとは。
旧姓バーバラ・ミンティ。

NYのトップモデルとして活躍していた彼女は、映画出演の話が来ているという事で、マネージャーからオーディションを受けるようにと指示された。
当初から女優にはまるっきり興味がなかった彼女だが、それでも行くと、会場(ホテルの1室)で出会ったのが、長髪で髭面のマックィーンだった。
彼女は終わった後、マネージャーに宣言したそうだ。
「私はあの人と結婚する!」
後に夫となった彼に、なんで、自分を呼んだのか聞いてみた所、映画出演うんぬんよりも彼女に会って見たかったという返事だったそうだ。

(まあ、お茶目)
彼女が24歳、マックィーン47歳の時だった。

印象的だったのは、
バーバラさんがむっちゃ嬉しそうに1枚の写真を見せながら言った一言。
「可愛いでしょ!この中年男!」
彼の笑顔の写真だった。

バーバラさんには、映画スターではない彼だったんだとつくづく感じた瞬間だった。

マックィーンが力を入れた作品「トム・ホーン」。
当初は3時間に及ぶものだったが、費用などを考えて半分に断念。

彼は実在の人物トム・ホーンと自分を重ねていたらしい。
映画を見れば納得。

なんだか切なかったなあ。

そして、闘病生活。

中皮腫の癌と診断される。
これは吸い込んだアスベストによって引き起こされる病気で吸ってもすぐではなく30年~40年経過して発病すると言われている。

よく彼が好きだったレースのモータースーツに使用されていたからとも言われているが、何処でどう吸ったのかは、未だに不明のようだ。
(よく肺癌の一種と説明する人がいるが、肺ではなく胸膜にできるものである。by ウィッキぺディア中皮腫
マックィーンは診断が下された時に奥さんに相談というか聞いたそうだ。
「ゆっくり死を待って過すか、闘うか」
奥さんはもち「闘って」と言ったそうだ。

そこからがもう涙、涙のich。
マックィーンは相手の望む彼になると聞いた後だったからだ。
愛する彼女の為に闘ったと思うと・・・(>_<)。

以前ニールさんのインタビューで、

「手術を受けさせようとしたが、もう体力がないと言われて」
というのを聞いていたので、手術は受けてないかと思ったら、
11月6日に癌の摘出手術を受けたと知った。
その晩は持ち堪えたものの、7日になって急変、午前3時50分に息を引き取った。
最後の最後まで闘ったのだと思うと、もう、胸が熱くなって、涙が止まらなくなってしまった。
(今も思い出すと瞳がウルウルになってしまう)

晩年、やっとマックィーン自身が好きなマックィーンに慣れて、自分の為に生きた感じの、彼。
病気になっていなかったとしても、スクリーンからは遠ざかっていたかもしれないと思った。
よっぽど全速力で走ってきていたんだろうなあ。

永遠の憧れのヒーロー、マックィーン。

やっぱり未だに彼になりたいと思う自分なのだった。(^_^)V 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「想い出のスティーヴ・マッ... | トップ | 永遠の俳優 スティーヴ・マ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はい、切ないですね (丸々)
2010-11-07 22:21:22
再びお邪魔いたします。
わたくしも、晩年穏やかな日々もあったのだと、ほっとすると同時に、とても哀しい気持ちになりました。
チャドが言ったように、50歳で100年分生きて、他の俳優さんの何倍も楽しみをくれたように思います。
反動でしょうか、若く運動神経抜群の彼が無性にみたくなり、ご紹介頂いた「Love with The Proper Stranger」などを見て楽しんでいます。
うん、確かにキスシーンは情熱的でいて、爽やかで優しげで、いいですね。
返信する
いいでしょ(^_^)Vキスシーン。 (丸々さんへ:takbout)
2010-11-07 22:39:50
丸々さん
再びのご訪問ありがとうございます。

>チャドが言ったように、
>何倍も楽しみをくれたように思います。
本当に、何倍も楽しみをもらいました。
(感謝!)

>確かにキスシーンは
でしょ!でしょ!いいでしょ!
アクションもいいんですが、キスシーンが好きなんですよ。

後はおいしそうに食べるシーンかな?
映画「ネバダ・スミス」での食事シーンが好きなんですよ。
おいしそうな食事に見えないのに、おいしそうに食べるから。(爆)

すみません。目線、マニアックで・・・。(^^ゞ

また良かったら遊びに来てくださいね。


返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

永遠の俳優 スティーヴ・マックィーン」カテゴリの最新記事