安全神話の崩壊

我が家の味噌搗きの日だ、
朝９時から大豆を大窯で煮るのは例年私の役目である・・・
この頃は台所でもどこでも大火を焚く場面が少なくなった、

我が家では、毎年の味噌用の大豆を煮るためだけに薪を用意している、
東北では昨日の津波で大きな被害が出ている様子を一日中テレビが放映していた・・・
胸の痛くなるような画面から離れて・・・
雪は残っているが暖かい春の陽気の中で、のんびりと大豆を煮ることのできる平和な環境の中に居る事は・・・心苦しいような気がする・・・

大窯の下で燃える薪の火も、大火事の時の火も同じ火と思えば・・・
制御できるエネルギーとして、反対する人がいても原子力発電は文明社会では必要なエネルギーかと思っていたが・・・・・

今回の東北の地震での福島原発の事故を見ていると・・・・
やはり、・・・・人類には荷の重いエネルギーだったようである・・・
夕方の原子力関係者の記者会見を見ていたが・・・どことなく歯切れが悪い・・・

原子炉心の溶融は始まっているようである・・・原子炉の制御不能の可能性も論外に想像できた、
大変なことになっているような予感がする・・・

今回の地震は、単に地震被害、津波被害の話だけでなく・・・脱原子力のエネルギーの転換を促すきっかけになる、記録的な地震のようである・・原子力発電の安全神話が崩れた瞬間でもある・・・

唯一、県庁所在地にある島根原発の未来も危うくなった・・・