無粋

掛合故郷の酒を作る会の頒布会の日である・・・
朝から準備して、続々と集まる会員たちへ、今年の酒を配る日である・・・

充分なイノシシの肉・・烏賊の炭火焼き、ボタン鍋、イノシシの炊き込みご飯、甘酒、自家製漬物・・・・そして同好の士との語らい・・・・・・
最後はやはり出来たてのどぶろくを酌み交わすことである・・・・・

私は・・・・一応は接待の掛かりだが・・・・どうしても酒を酌み交わす輪の中に入りたい・・・
どぶろく・はやはり仲間と酌み交わす酒である・・・・・
一人でどぶろくを飲んでいると・・・・密造酒を飲んでいるような感覚になる・・

「おーい・・飲んでばかりいないで・・・働け・・・・！」
無粋な声が背中から掛かるが・・・・・・
楽しんで造った仲間たちとのどぶろくを・・・・仲間たちと酌み交わす事こそ・・・

故郷の酒を作る会の・・・真骨頂である・・・・
家に帰ると・・・・またまた・・・家内の無粋な声が掛かる・・・

本当の「粋」を理解してくれる世の中に生きたい・・・・