――――違和感。
それはあのファイルを見つけた時点から感じていた。
努めて冷静を装いながら腕時計を見る。
支部長への定時報告の時間が、迫っていた。
Middle7-3 通信 シーンプレイヤー:石動 周 3月12日 p.m 18:40
修治 ちなみに私はいつの間にか家の中にまで入ってきてます。
周 いつの間にっ!?
修治 まあ、ちょっと玄関の鍵がひん曲がってるかもしれないけど(一同爆笑)
周 ぅおいっ!?また修理代俺の自腹か!?次はUGNに請求してやるからな!
叡輝 「お、君は修治君。こんなところで会うとは奇遇だな」
修治 「おや、いつぞやの探偵さんですか」
叡輝 「ふん、大きくなったものだ。昔はこんなに小さかったのに」(笑)
GM 一体いつの話だよ!
叡輝 いやあ、3年ほど昔かな。
修治 3年前でも既に13歳なんだが。
周 何その親戚の叔父さん(笑)
叡輝 「しかしなぜ君がこんなところに――って、そうか。UGNが関わってる事件なのか」
修治 「むしろあなたが関わっていることの方が驚きですね」
叡輝 「まあ、色々あってな。3日以内に解決しないと、私のプライドが」
GM 期日過ぎそうですね。
叡輝 ええい!まだロスタイム中なんだよ!(笑)
修治 「……まあ、天国の番人が多いに越したことはないですからね。私の方からも協力をお願いしますよ」
叡輝 「任せておけ。私がいれば百人力さ」
GM なんかキャラ変わってるぞ、おい。
周 しかしまじめな話、一連の事件の犯人が雨音だとしても、まだよくわからないことがいくつかある。自分で潰しておいて言うのもなんだが、FHが事件にどう絡んできているのかもわからないし、深山が生き残った理由もよくわからない。
一同 う~~~~ん。
ここにきて行き詰まり、考え込む一同。
修治 ……全員で考え込んでも仕方ない。とりあえず今のうちに支部長に定時報告をしておこう。周がオーヴァードであることが判明したこととか。
各務/GM (修治から話を聞いたらしい)「――ということは、兄妹揃ってオーヴァードだということか」
修治 「そういうことかと。ところで、あれから監視対象についての新たな情報等はそちらに入っておりませんか?」
GM それはむしろ君の仕事の範疇内だと思うのだが……とにかく支部長曰く、雨音についての新たな情報は今のところ入っていない。
修治 ちなみに例の隠しファイルの中身について支部長から聞いたことはないよね?
GM ないね。君たちが自分で見つけ出したファイルだ。
修治 ということは、支部長はこの件に関して何かを隠しているのか……?
GM さて?
修治 ……まあこの件については一時保留しておこう。まずは定時連絡の続きだ。「それから、昼過ぎにFHのエージェントと思しき一団が監視対象の自宅に現れました。一応監視対象の兄と二人で全員排除はしましたが、再び現れないとも限りません」
各務/GM 「ということは、やはり今回の件にはFHが絡んでいるということか――わかった。では私の方からFHに対して別途人員を割いておこう」
修治 「お願いします」
各務/GM 「――それから、君が以前言っていた連続殺人事件についての情報だが、あれから目ぼしい情報は出てきていないぞ。やはり今回の被害者が現職の警察官だったことが影響しているのか、基本的には鑑識の報告待ちの状態でな。とにかく捜査は後手後手に回っているようだ」
修治 「……そうですか」こっち方面からも情報はなし、か。さしあたって気になるのは隠しファイルの中身についてだが、それについてわざわざこっちから言うのもアレだからなあ。「……それと――――」と言いかけてやめる。
各務/GM 「?どうかしたのかな?」
修治 「あ……いえ、何でもありません。では、本日はこれで」そう言って通信を切ろう。
各務/GM 「待ちたまえ、榊原くん」
修治 「……何か?」
各務/GM 「君自身は、彼女――石動 雨音について、どう思っているんだ?」
修治 「そうですね……あくまで私見ですが、現状では特に何かをしているわけではありませんから、たいした影響があるわけではないと言えるかと」
各務/GM 「……そうか……では近いうちに君の監視任務を解き、こちらに戻ってきてもらうことにしよう。それまでの間、あと少しだががんばってくれ」
修治 「了解しました」――と今度こそ通信を切ったわけだが、これで隠しファイルの件について支部長は一切話すつもりがないようなのがわかったので、ちょっと支部長に対して違和感と不信感が沸いてきてしまったな。
周 どうも支部長が怪しげだなあ。しかしこれから先、どうしたものやら。侵蝕値がヤバいからこのままクライマックスに行けるものなら行きたいんだが……
GM (にこやかに周の肩を叩いて)シーンに出なければいいんだよ。
周 ああ、なるほど……ってそういうわけにもいかないからなあ。
GM ――で、定時連絡も終わったわけだが、他に何かする人は?
叡輝 雨音とFHが関係してるのかどうか知りたいところだな……《マインドリーディング》でなんとかならない?
GM それは相手の思考を漠然と察するためのものだぞ?
叡輝 だから彼女に何か質問をして、その反応から関係あるかどうか見るという感じで。だが肝心の質問が浮かばないのだが。
周 ちなみに俺はキャラクター的に雨音に何か手を出すようなことはできないんで、俺の方からは何ともできない。
GM となると、下手すりゃ雨音が不安に陥りかねないという理由で叡輝の思い付きが却下される可能性も。
叡輝 う~ん、これ以上できそうなことがないのであれば、私はそろそろ帰るかな。妻に「今から帰る」とだけ連絡入れて。
周 じゃあ玄関先で見送りがてら、頭を下げて礼を言おう。「すみません。わざわざ来ていただいて」
叡輝 「いやいや、私も追っている事件だからな。別に構わないよ」
周 「そう、だったんですか」
叡輝 「ああ。実はこの前襲われて重傷を負った警察官というのが私の友人でね。以前彼から捜査に協力――いや、独自にこの件について調査するように頼まれていたんだ。だから君が特に気にすることはない」
周 「……」
叡輝 「まあそんなわけだから、私の方で何か判ったら君たちにも知らせることにしよう――じゃあな」そう言ってくるりと二人に背を向けて歩き出す。
修治 では叡輝が帰ったあたりで、私もそろそろ自分の部屋に戻るとするかな。
周 あ、じゃあそこで修治を呼び止める。「――榊原!」
修治 「……何だ?」
周 「正直な話――俺はお前のことが気に入らない」
修治 「…………そうか」
周 「でも、雨音のためなら話は別だ」
周はそこで一旦言葉を切った。
そして一呼吸置いた後、修治に深々と頭を下げて、言う。
「――この通りだ!雨音を…………救ってやってくれ」
修治 「……可能な限り、努力はしてみよう。それで良ければ」
周 「…………ありがとう」
「ありがとう」……か。
思えばUGN以外の誰かから何かを頼まれるのは、これが初めてかもしれない。
………………。
修治の心の中の何かが、ほんの少しだけ、揺れ動いた。
油断してたらバイトを週5日のペースで入れられました。
他の人の予定とか見てたら、自分が出ないと
とても回りそうにない人数だったので断ることもできず。
てなわけで8月前半は1日から15日まで1日の余裕もなく埋まりました。
ひぃ。
てーか、私1人に任せてないで他の人ももっと出席して欲しいものだ。
特にリーダー。
あんたシフトの入ってる日私の半分てどういうことやねーん!
……以上、愚痴、終了!
修治 でも相変わらず玄関の鍵についてはノーフォローですが(笑)
周 …………あ。
それはあのファイルを見つけた時点から感じていた。
努めて冷静を装いながら腕時計を見る。
支部長への定時報告の時間が、迫っていた。
Middle7-3 通信 シーンプレイヤー:石動 周 3月12日 p.m 18:40
修治 ちなみに私はいつの間にか家の中にまで入ってきてます。
周 いつの間にっ!?
修治 まあ、ちょっと玄関の鍵がひん曲がってるかもしれないけど(一同爆笑)
周 ぅおいっ!?また修理代俺の自腹か!?次はUGNに請求してやるからな!
叡輝 「お、君は修治君。こんなところで会うとは奇遇だな」
修治 「おや、いつぞやの探偵さんですか」
叡輝 「ふん、大きくなったものだ。昔はこんなに小さかったのに」(笑)
GM 一体いつの話だよ!
叡輝 いやあ、3年ほど昔かな。
修治 3年前でも既に13歳なんだが。
周 何その親戚の叔父さん(笑)
叡輝 「しかしなぜ君がこんなところに――って、そうか。UGNが関わってる事件なのか」
修治 「むしろあなたが関わっていることの方が驚きですね」
叡輝 「まあ、色々あってな。3日以内に解決しないと、私のプライドが」
GM 期日過ぎそうですね。
叡輝 ええい!まだロスタイム中なんだよ!(笑)
修治 「……まあ、天国の番人が多いに越したことはないですからね。私の方からも協力をお願いしますよ」
叡輝 「任せておけ。私がいれば百人力さ」
GM なんかキャラ変わってるぞ、おい。
周 しかしまじめな話、一連の事件の犯人が雨音だとしても、まだよくわからないことがいくつかある。自分で潰しておいて言うのもなんだが、FHが事件にどう絡んできているのかもわからないし、深山が生き残った理由もよくわからない。
一同 う~~~~ん。
ここにきて行き詰まり、考え込む一同。
修治 ……全員で考え込んでも仕方ない。とりあえず今のうちに支部長に定時報告をしておこう。周がオーヴァードであることが判明したこととか。
各務/GM (修治から話を聞いたらしい)「――ということは、兄妹揃ってオーヴァードだということか」
修治 「そういうことかと。ところで、あれから監視対象についての新たな情報等はそちらに入っておりませんか?」
GM それはむしろ君の仕事の範疇内だと思うのだが……とにかく支部長曰く、雨音についての新たな情報は今のところ入っていない。
修治 ちなみに例の隠しファイルの中身について支部長から聞いたことはないよね?
GM ないね。君たちが自分で見つけ出したファイルだ。
修治 ということは、支部長はこの件に関して何かを隠しているのか……?
GM さて?
修治 ……まあこの件については一時保留しておこう。まずは定時連絡の続きだ。「それから、昼過ぎにFHのエージェントと思しき一団が監視対象の自宅に現れました。一応監視対象の兄と二人で全員排除はしましたが、再び現れないとも限りません」
各務/GM 「ということは、やはり今回の件にはFHが絡んでいるということか――わかった。では私の方からFHに対して別途人員を割いておこう」
修治 「お願いします」
各務/GM 「――それから、君が以前言っていた連続殺人事件についての情報だが、あれから目ぼしい情報は出てきていないぞ。やはり今回の被害者が現職の警察官だったことが影響しているのか、基本的には鑑識の報告待ちの状態でな。とにかく捜査は後手後手に回っているようだ」
修治 「……そうですか」こっち方面からも情報はなし、か。さしあたって気になるのは隠しファイルの中身についてだが、それについてわざわざこっちから言うのもアレだからなあ。「……それと――――」と言いかけてやめる。
各務/GM 「?どうかしたのかな?」
修治 「あ……いえ、何でもありません。では、本日はこれで」そう言って通信を切ろう。
各務/GM 「待ちたまえ、榊原くん」
修治 「……何か?」
各務/GM 「君自身は、彼女――石動 雨音について、どう思っているんだ?」
修治 「そうですね……あくまで私見ですが、現状では特に何かをしているわけではありませんから、たいした影響があるわけではないと言えるかと」
各務/GM 「……そうか……では近いうちに君の監視任務を解き、こちらに戻ってきてもらうことにしよう。それまでの間、あと少しだががんばってくれ」
修治 「了解しました」――と今度こそ通信を切ったわけだが、これで隠しファイルの件について支部長は一切話すつもりがないようなのがわかったので、ちょっと支部長に対して違和感と不信感が沸いてきてしまったな。
周 どうも支部長が怪しげだなあ。しかしこれから先、どうしたものやら。侵蝕値がヤバいからこのままクライマックスに行けるものなら行きたいんだが……
GM (にこやかに周の肩を叩いて)シーンに出なければいいんだよ。
周 ああ、なるほど……ってそういうわけにもいかないからなあ。
GM ――で、定時連絡も終わったわけだが、他に何かする人は?
叡輝 雨音とFHが関係してるのかどうか知りたいところだな……《マインドリーディング》でなんとかならない?
GM それは相手の思考を漠然と察するためのものだぞ?
叡輝 だから彼女に何か質問をして、その反応から関係あるかどうか見るという感じで。だが肝心の質問が浮かばないのだが。
周 ちなみに俺はキャラクター的に雨音に何か手を出すようなことはできないんで、俺の方からは何ともできない。
GM となると、下手すりゃ雨音が不安に陥りかねないという理由で叡輝の思い付きが却下される可能性も。
叡輝 う~ん、これ以上できそうなことがないのであれば、私はそろそろ帰るかな。妻に「今から帰る」とだけ連絡入れて。
周 じゃあ玄関先で見送りがてら、頭を下げて礼を言おう。「すみません。わざわざ来ていただいて」
叡輝 「いやいや、私も追っている事件だからな。別に構わないよ」
周 「そう、だったんですか」
叡輝 「ああ。実はこの前襲われて重傷を負った警察官というのが私の友人でね。以前彼から捜査に協力――いや、独自にこの件について調査するように頼まれていたんだ。だから君が特に気にすることはない」
周 「……」
叡輝 「まあそんなわけだから、私の方で何か判ったら君たちにも知らせることにしよう――じゃあな」そう言ってくるりと二人に背を向けて歩き出す。
修治 では叡輝が帰ったあたりで、私もそろそろ自分の部屋に戻るとするかな。
周 あ、じゃあそこで修治を呼び止める。「――榊原!」
修治 「……何だ?」
周 「正直な話――俺はお前のことが気に入らない」
修治 「…………そうか」
周 「でも、雨音のためなら話は別だ」
周はそこで一旦言葉を切った。
そして一呼吸置いた後、修治に深々と頭を下げて、言う。
「――この通りだ!雨音を…………救ってやってくれ」
修治 「……可能な限り、努力はしてみよう。それで良ければ」
周 「…………ありがとう」
「ありがとう」……か。
思えばUGN以外の誰かから何かを頼まれるのは、これが初めてかもしれない。
………………。
修治の心の中の何かが、ほんの少しだけ、揺れ動いた。
油断してたらバイトを週5日のペースで入れられました。
他の人の予定とか見てたら、自分が出ないと
とても回りそうにない人数だったので断ることもできず。
てなわけで8月前半は1日から15日まで1日の余裕もなく埋まりました。
ひぃ。
てーか、私1人に任せてないで他の人ももっと出席して欲しいものだ。
特にリーダー。
あんたシフトの入ってる日私の半分てどういうことやねーん!
……以上、愚痴、終了!
修治 でも相変わらず玄関の鍵についてはノーフォローですが(笑)
周 …………あ。
本編のほうはそろそろ話が転がるとこかな。いやいや、楽しみです。
時間かないだのモチベーションだの色々言い訳してますけど、
最終的には私個人の責任です。
いや、本当にすみませんでした。
これからも愚痴ることあるかもしれませんけど、
どうか温かい目でお許しください。
……え?
『怠惰』という名の鬼は完膚なきまでに追い詰めるべし?
はい。おっしゃるとおりでございます。
そろそろひぐらしネタからも離れんといかんなあ。いい加減に。
とりあえず更新お疲れ。
こうしてみると支部長怪しいねえ。
窓ガラスといい鍵といい、ずっと振り回されっぱなしだったからなあ。