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FateTRPG Ver.2.2テストプレイ報告byポルカ

2017年06月25日 21時14分27秒 | 17年TRPG報告

6月25日(日)に神戸青少年会館の定例会で行われたTRPGの報告をさせていただきます。

 ゲーム作品群「Fate」のオリジナル同人TRPG、ルールブックVer.2.2のテストプレイを行いました。

ルールブックpdfファイルダウンロードURL:https://drive.google.com/open?id=0B4RZcSKEENQMdmxsS1U5aXltaFU

神戸ボードゲームの会では2回目のテストプレイとなります。今回は9:00から初めて17:00まで(1時間ほどの休憩を挟みましたが)と長時間に関わらず参加いただきありがとうございました。

 

 前回からの大きなルールの変更点として聖杯戦争の醍醐味であるサーヴァントの真名当てと登場人物が抱く願望に対しての問答をルールとして整備しました。願望の問答とはキャラクターが聖杯で叶えたい望みに対して助言をしたり、否定をしたり、疑問を投げかけたり、別の視点を示すことです。(Fate/Zeroの3王の聖杯問答やFate/stay nightのアーチャーと士郎を思い浮かべていただければと。)


シナリオ名「Fate/regret」

プレイヤー紹介

  • アサシン、ヤマトタケルノミコト(プレイヤー:ドリーさん)

 頭脳系オールラウンダーサーヴァント!直前に源頼光星5を引いた人。

 サークル外部の方で、FateはZeroからFGOまでかなり見ておられる方でした。初TPRG。特に聖杯戦争の豊富な知識から果敢に真名当てに挑戦したりプレイヤー同士の話し合いを引っ張っておられました。さらにバーサーカーの真名当てやラスボスにトドメをさしたり、願望の問いかけで願望を認めつつ否定する返しをするなどFateらしい活躍でした!最後に敵であった菅原てふをかばって死ぬシーンは涙なしには語れませんでした。

  • アサシンのマスター、蟹崎タクヤ(プレイヤー:ぐれそさん)

 陣地作成の達人!優雅な聖職者!   

 Fate作品にはあまり馴染みがない方でしたが、拠点を襲撃された時に紅茶を飲んで敵を出迎えるなど、ロールプレイの方向が遠坂時臣に近かったです。今回はハンドアウトの数がかなり多かったのですが、幾つもあるハンドアウトを見事キャラクターの設定に統合しておられました。また願望の問答に対する返しもキャラクターの設定から自分で見事に発展させておられました。クライマックスフェイズにおいては全てを解決するために切り札の宝具「流星一条」を用いてアサシン以外の物を全て消滅させようと企むが…

  • アーチャー、ケイローン(プレイヤー:おかゆさん)

 万能サポーター!いないと多分クリアできなかった!

 サーヴァントの特性とその人生を忠実に解釈し深いロールプレイを引き出しておられました。また、戦闘においては変身中のライダーを宝具で一撃で葬るなど今回一番活躍していたかもしれません。また、千里眼や神授の叡智などの探索技能を用いてプレイヤーたちの情報収集を助けていました。弱点が弓であったためステラに特攻が乗ってしまい最後は残念でしたが、ラスボスの行動権を0にするための引きつけ役をこなすなど重要な役割で貢献しておられました。

  • アーチャーのマスター、菅原てふ(プレイヤー:わぐさん)

 暗器大好き幼女!きよひー大好きマスター!

 てふちゃんはアイテムをたくさん入手したり戦闘の差配で活躍しました。TRPGの経験の豊富さを生かし他のプレイヤーにプレイングのアドバイスをしたりルールを十全に活用したプレイングでした。「TRPGはキャラ作成はノリでやってプレイングはガチでいく」という言葉には強く共感しました。クライマックスでは流星一条からアサシンにかばわれ、1人生き残り聖杯を使って見事望みを叶えました。


セッションの流れの紹介

1日目昼/バーサーカーとアサシン陣営の邂逅、アサシン陣営は工房を作成し要塞化する

アーチャー陣営はアイテム購入、アーチャー陣営がアサシン陣営に同盟を持ちかける。

1日目夜/アーチャー陣営が埠頭でライダー、セイバー陣営と邂逅、アーチャーがライダーを一撃で沈める

アサシンがバーサーカーの真名を当てる→清姫、アサシン陣営はアサシンの願望の問いかけをし、アサシンのマスターが願望に応答する。

2日目昼/アサシン陣営の拠点にセイバー来訪、清姫が宝具使用し龍に転身。そこにランサーが襲来し対城宝具でアサシン陣営の拠点と清姫を葬りセイバーとアサシン陣営は生き延びる

アーチャー陣営はアーチャーの願望の問いかけとアーチャーのマスターの願望の応答

2日目夜/アーチャー陣営はアイテム購入、アサシン陣営はセイバーに同盟を持ちかけられる。また、ランサーの真名判定を試みるも失敗

クライマックスフェイズ/殺されたキャスターとランサーのマスターを発見後、柳洞寺で待ち構えるキャスターとマキリ・ヅォルゲンに操られたランサーと対決。

ランサー、キャスター、ヅォルゲンを倒すも聖杯が街を侵食するのが止まらず、アサシン陣営対アーチャー陣営の対決になるかと思われた。だが、アサシンのマスターの切り札として所持していた宝具「流星一条」により聖杯の泥もアーチャー陣営も同時に葬りマスターの願望をかなえるという選択がされる。しかし、ここでアサシンが自分の願望の達成よりもアーチャーのマスターの願望をかなえるべきと「流星一条」からアーチャーのマスターをかばい結果アーチャーのマスター、てふだけが生き残った。てふは残った聖杯のかけらを使用し自分の持っていた切り裂きジャックのナイフを概念礼装として取り込み「強くなる」という願望を叶えた。


という感じのシナリオでした。

○GMの反省

 前回からの課題だったサーヴァントがオーバキルすぎる点は今回体力がゼロになってもキャラクターは死亡しないというルールを追加することで多少マシになっていました。しかし今回もライダーが一撃死などありましたのでダメージ関係と消費魔力は全般的に見直しす必要を強く感じました。(GMがあまりヘクスマップの戦闘に慣れていないことも原因の1つでした。)

 今回は願望の問答がロールプレイで物語を作り上げていく行為を助けるルールとしてうまく機能していました。プレイヤーの方々のロールプレイ技能とも相まって他のシステムであまり経験したことのない楽しみが生まれていました。TRPGそのものが初体験であったドリーさんも問題なくロールプレイされていた(むしろかなりドラマ性に富んだロールプレイでした)ことも特筆すべきことだと思います。

 しかし、真名当てに関してはプレイヤー間でのリアル神話知識の差やFate作品の知識の差により楽しみ方に差が出てしまいました。この点については次回以降特に見直していきたいと思います。


 

 反省点も色々と書きましたが、今回のセッションはGMが開始前に予測していたよりもプレイヤー同士の掛け合いやロールプレイによって物語が変化していく様が独自の面白さを生み出していました。まさに、FateのTRPGとして私がやりたかったことを、いえ、それ以上のことをプレイヤーの皆様が作り上げてくださいました。本当にありがとうございました。システム作成者としてこれほど嬉しいことはありません。

 また、今回のセッションに参加してくださった方々だけでなく、前回のセッションに参加してくださった我輩さん、草笛さん、なえとこさん、らぎさん、戌亥さんにも感謝しております。前回のセッションの改善点を受けて今回のルールを作成することができました。ありがとうございました。

 またどこかで、テストプレイをまたしますのでその際は宜しくお願いします。

 


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