タイトル:世界をきちんとあじわうための本 : ファン・デ・ナゴヤ美術展2013 記録集
企画・著者:山崎剛
企画・編集:木田歩
写真:山田亘(各章扉前・展覧会)
装丁:長尾訓寿
監修:ファン・デ・ナゴヤ美術展2013実行委員会
公益財団法人名古屋市文化振興事業団
協力:南山大学人類学研究所
発行:ファン・デ・ナゴヤ美術展2013実行委員会
発行日:2013.2
形態:79p ; 26cm
注記:展覧会カタログ
名古屋市文化基金事業 ファン・デ・ナゴヤ美術展2013
「のこりもの―世界の性質:残るということについての研究―」
会期・会場: 2013年1月9日-1月20日:名古屋市民ギャラリー矢田(第2~7展示室)
企画: 山崎剛
主催: ファン・デ・ナゴヤ美術展2013実行委員会、公益財団法人名古屋市文化振興事業団
内容:
はじめに
[0]私たちは、毎日、毎日、何をしているのだろう?
[1]気づく
いつものあたりまえ
できない設定
意味ではないもの
シャキシャキしたレタスへの困惑/柳澤田実
[2]探る
前に向かって
ぴったりを選ぶ
計画と準備
同期する世界
鏡の映し方から「つくること」を考える/池側隆之
[3]指し示す
世界をあじわう展覧会をあじわう
人類学研究室
媒体学研究室
感覚採寸学研究室
認識外認識学研究室
現前学研究室
展覧会風景
「のこりもの」に寄せて/倉地比沙支
〈研究としての美術展〉に寄せて/高橋綾子
[4]これからも、きちんと
ただ生きるということ
やっていることと知っていること―日常の中の人類学―/坂井信三
おわりに
プロフィール
研究プロジェクト基本情報
展覧会基本情報
購入日:2014年2月1日
購入店:NADiff aichi
購入理由:
昨年初頭に開催された名古屋市民ギャラリー矢田にて開催されたファン・デ・ナゴヤ美術展2013「のこりもの 世界の性質:残るということについての研究」の記録集。展覧会はすごく見たかったのだが、残念ながら見れなかった。たまたま記録集を見つけられてよかった。
とはいえ、本書は展覧会カタログというよりは、「まだ見たことのない世界を知るためではなく、見慣れていながらなかなか気づけない世界に出会うためのガイドブック」として構成・編集されている。展覧会もまたギャラリーの外にある世界を発見してもらうことが目的だったことから、「世界をきちんとあじわうための本」として作られたのだという。
なんとももやもやとした展覧会だが、企画者がアーティストではなく、人類学者だと知れば納得である。
「のこりもの」という言葉に含まれた「もの」は、人類学的にアプローチすることが可能だからである。最近の私の関心である日常やものに対する視点とも重なりとても興味深い。
また、学問や研究書の本はたいていデザインが見られる代物ではないが、本書はきちんとデザインされていることがなにより評価できる。日本の研究者は多くはデザインやアートの感性が欠如しているので、このような企画が今後も起こることを期待したい。
企画・著者:山崎剛
企画・編集:木田歩
写真:山田亘(各章扉前・展覧会)
装丁:長尾訓寿
監修:ファン・デ・ナゴヤ美術展2013実行委員会
公益財団法人名古屋市文化振興事業団
協力:南山大学人類学研究所
発行:ファン・デ・ナゴヤ美術展2013実行委員会
発行日:2013.2
形態:79p ; 26cm
注記:展覧会カタログ
名古屋市文化基金事業 ファン・デ・ナゴヤ美術展2013
「のこりもの―世界の性質:残るということについての研究―」
会期・会場: 2013年1月9日-1月20日:名古屋市民ギャラリー矢田(第2~7展示室)
企画: 山崎剛
主催: ファン・デ・ナゴヤ美術展2013実行委員会、公益財団法人名古屋市文化振興事業団
内容:
はじめに
[0]私たちは、毎日、毎日、何をしているのだろう?
[1]気づく
いつものあたりまえ
できない設定
意味ではないもの
シャキシャキしたレタスへの困惑/柳澤田実
[2]探る
前に向かって
ぴったりを選ぶ
計画と準備
同期する世界
鏡の映し方から「つくること」を考える/池側隆之
[3]指し示す
世界をあじわう展覧会をあじわう
人類学研究室
媒体学研究室
感覚採寸学研究室
認識外認識学研究室
現前学研究室
展覧会風景
「のこりもの」に寄せて/倉地比沙支
〈研究としての美術展〉に寄せて/高橋綾子
[4]これからも、きちんと
ただ生きるということ
やっていることと知っていること―日常の中の人類学―/坂井信三
おわりに
プロフィール
研究プロジェクト基本情報
展覧会基本情報
購入日:2014年2月1日
購入店:NADiff aichi
購入理由:
昨年初頭に開催された名古屋市民ギャラリー矢田にて開催されたファン・デ・ナゴヤ美術展2013「のこりもの 世界の性質:残るということについての研究」の記録集。展覧会はすごく見たかったのだが、残念ながら見れなかった。たまたま記録集を見つけられてよかった。
とはいえ、本書は展覧会カタログというよりは、「まだ見たことのない世界を知るためではなく、見慣れていながらなかなか気づけない世界に出会うためのガイドブック」として構成・編集されている。展覧会もまたギャラリーの外にある世界を発見してもらうことが目的だったことから、「世界をきちんとあじわうための本」として作られたのだという。
なんとももやもやとした展覧会だが、企画者がアーティストではなく、人類学者だと知れば納得である。
「のこりもの」という言葉に含まれた「もの」は、人類学的にアプローチすることが可能だからである。最近の私の関心である日常やものに対する視点とも重なりとても興味深い。
また、学問や研究書の本はたいていデザインが見られる代物ではないが、本書はきちんとデザインされていることがなにより評価できる。日本の研究者は多くはデザインやアートの感性が欠如しているので、このような企画が今後も起こることを期待したい。