A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1066 『光あるうち光の中を歩め』

2015-08-08 23:21:15 | 書物
タイトル:光あるうち光の中を歩め (新潮文庫)
タイトル別名:Ходите в свете пока есть свет
著者:トルストイ
訳者:原久一郎
デザイン:新潮社装幀室
発行:東京 : 新潮社(新潮文庫, ト-2-8, 375)
発行日:2015.2第100刷(1952.6第1刷)
形態:153p ; 16cm
注記:「大トルストイ全集」第9巻 (1937年中央公論社刊) 収載のものを大幅に改訂して新潮文庫に収録 (1952年6月). さらに2005年5月、原卓也により90巻トルストイ全集第26巻をテキストとして抜本的に改訂.
内容:
欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。──福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。

閑人たちの会話 『光あるうち光の中を歩め』のプロローグ
光あるうち光の中を歩め――原始キリスト教時代の物語――
解説 原卓也

購入日:2015年8月7日
購入店:大垣書店 二条駅店
購入理由:
 企画した展覧会「光路」のための参考文献として購入。会場配布用としてテキストを早く用意したかったが、なかなか時間が足りず、結局最終日に配布となってしまった。
 本書のことは、「光」についていろいろな文献を調べているなかで見つけた。ここでの「光」とは、キリスト教のことだが、このタイトルはすばらしい。小説とはいえ、対話形式なのでプラトンの著作を読んでいるような気になる。