福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

柳宗悦邸

2006年08月22日 | 過去のBLOG記事

日本民藝館にある柳宗悦邸を観てきました。

前回の修復記念公開の期間には行けなかったのですが、
9月まで毎週水曜日に公開ということ
で行く事ができました。
テレビで紹介されたのもあり、びっくりするくらい混んでいました。



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日本民藝館の入り口。混んでます。


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民藝館の向かい側にある柳宗悦邸。混んでます。



いつもの落ち着いた民藝館を知っている人達は、少々面食らっていた様子でした。
家は長い間空き家になっていたそうで、もったいないというか本当に修復されてよかったなあと思いました。
一見普通の家に見えるのですが、随所にこだわりがうかがえて味があり、嫌みの無い素敵なお家でした。
今回この修復には大変な苦労があったようで、日本民藝協会の機関誌「民藝」の中で工事にたずさわった方の対談が掲載されています。



築70年の建造物ですからほとんどの方が経験したことのない物だし、素材が手に入りません。
それでもその道うん十年のみなさんは遠い記憶をたどって知恵を出し合い、何とか再現していきます。
改めて職人さんてすごいなと思いました。
みなさんが高齢なのと後継者不足ということで、この技術が途絶えてしまうということが残念でなりません。


日本民藝館の方も「民藝運動の巨匠」展をやっていて、こちらもお勧めです。


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こちらが民藝。最新号です。表紙は柳宗悦ご愛用の椅子の肘掛け。


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長屋門の隣にある石碑。かっこいい。


このブログでは、私の仕事の告知や経過などを紹介していければと思っていましたが、
なかなか告知できる時期の物がなくてほとんど私の趣味ばかり書いているような気がします。
最近は制作時期に入っており、ほとんど外出もせずこもりっきりです。
早く何か形になってくれるといいなあと思う今日この頃です。



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新作を製作中。光に透かしてチェック。