スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
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英語教育@中国

2012-09-06 23:18:03 | 語学のこと
スウェーデンの英語教育は前述したが、大体においてヨーロッパ諸国の出身者は英語は流暢である。もちろん英語教育が優れている事もあるのだろうが、やはり「単語に類推がきく」という点は大きい様に思う。ラテン系の言語は単語そのものの他に、文法、語順などに共通点があったりするからだ。日本から見て参考になる点も有るが、参考にならない部分もまた存在するように思う。
異文化交流
異文化交流その2
異文化交流その3
それでは完全に非英語圏で、英語力を向上させるのに成功している国はないか?となると、思い当たるのは中国である。周囲の話を総合しても、中国人の英語力がここ10年程度で飛躍的に上昇している事は間違いないようである。昔の中国人の英語力には確かに問題があった様である。古くから自分の職場で働いている人に聞くと、昔中国人が職場に来たときに誰一人として彼の英語を理解することが出来ず、周囲とは最後まで筆談に頼って意思疎通をしていた、という話まである。現在も40歳半ばの人が働いているが、同僚のスウェーデン人(女性)と雑談している時にふっと言われたのが、「そうそう、○○さんだけど、私が子供を出産して職場に戻って一番驚いたのがあの人なのよねー」「何を驚いたの?」「英語が話せるようになっていたから!」。
しかしながら現在働いている20歳代の中国人になると、殆どの人が渡航して来た当初から問題なく英語を話す。しかもかなり流暢である。一体何が変わったのか?彼らに聞いてみたが、意外にも40歳代の人でも20歳代の人でも英語を学校で習い始めたのは13歳-14歳頃で、日本での開始年齢と変わりが無いのである。聞くと変化したのは教育方法、そして何よりも人々の意識であるという。特に今現在の中国では英語教育熱が凄まじく、小学生のうちから週末は欧米人の英語家庭教師に通わせているケースは珍しくないという。また学校の勉強時間そのものも日本より長いのは以前書いた通り。
上海大学事情
この教育方法をそのまま現在の日本に持ち込むのは難しいかも知れないが、語学は積み重ねが重要な分野だと思う。昔テニスの上手い人に、「どんな人でも、たくさんボールを打っていればある程度はストロークが打てる様になるもんだよ」と言われた事があるが、これは語学でも真実であると思う。どんな勉強方法でも大量に書いて、話して聞いていればある程度日常会話が可能な--テニスで言うなら「ボールがネットを越える」--様にはなるのだと思う。
ただ語学の難しいのは、「ここまで学べば完璧」というレベルが無いことで、ある意味永遠の課題である。自分も未だに毎日勉強の日々である。また明日も頑張ろう。
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