スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

河本準一生活保護受給問題のことその2

2012-09-07 22:19:24 | 時事問題
先日の河本準一生活保護受給問題の話であるが、
河本準一生活保護受給問題のこと
今日も昼食時に手持ち無沙汰になったので近くの人に話を振って見た。という訳で追加である。質問は全く同じ。

7)スウェーデン人同僚(男性)
まず問題にならないね、それは。だってまず「子供が親を扶養するべき」と定めている法律自体が無いんだから。高給取りだからと言ってその義務が変わる訳じゃないよ。何よりもそのコメディアンって「高給取り」だったんだろ?スウェーデンで高給取りってことは大量の税金を払っていることを意味するんだよ。だからそういう人に国からの補助があったからと言って、別にいいじゃないか。払うもの払ってるんだし。

8)インド人同僚(男性)
インドで同じことがあったら?それはもちろん大変なことになるだろうね。インドも「親の扶養をすべき」という価値観は強いからね。ただインドの場合よくも悪くも「熱しやすく冷めやすい」という面があるから、皆は短い間だけ激しく騒ぎ立て、その後は皆忘れてしまうんじゃないかな。コメディアンもその後はまたいつもと同じように仕事が続けられると思うよ。
7)さんが言う通り、スウェーデンではこれは問題にならないようだね。私が思うに、この問題はヨーロッパとアジアで全然答えが違う問題だと思うんだ。日本以外でも中国なども「親の面倒を見るべき」という考え方は強いのではないかと思うのだが、違うかい?これは、国民のもつ哲学に根ざした問題なのだよ。国民に「社会とはかくあるべき」と考える理想像があって、社会の制度はその哲学に基づいて設計されていくものなのだ。だから、「スウェーデンはこの様な制度があって、素晴らしい」と思っていても、その制度をそのままインドに移植すると上手く機能しなかったりするのだ。そういうものだよ。

中々興味深い意見である。個人的には8)のインド人の意見には同意したいところ。
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