周りで働いている人たちは30歳代が多いが、男女ともなかなか皆結婚をしない。というか結婚という形態を取ろうとはしない、と言う方が正しいかも知れない。同棲はしているのだが、籍はいれないのである。スウェーデン人の同僚の中で、子供を持っている人は一人だけであるが、その人も結婚はしていない。聞くと、結婚していないカップルの子でも特に相続などでの差別が存在しないらしい。そういう仕組みであれば、別に結婚という形態を必ずしも取る必要はないかも知れない(個人的には籍を入れる、という事は決して少なくない重みを持つものだと考えるのだが)。ただ、-それと因果関係があるかどうかは別としても-スウェーデン人の中で子供を持つ人の率が低いのは厳然たる事実のように思う。スウェーデンの出生率そのものは高いが、それは移民の出生率の高さが原因の多くを占め、移民を除いた、もともとのスウェーデン人の出生率は必ずしも高くはない、という噂は聞いた事があるし、(この職場の中だけであるが)実際の感覚としてもそんな印象は受ける。町でも、小さな子供を連れている人の多く-少なくとも半数以上-は移民(多くはへジャブを頭に巻いている女性-恐らくはイスラム系)の印象である。
ドイツ人などに聞くと、35歳くらいまで結婚をしないのは普通なんだ!との事。別にその事の善悪をどうこういうつもりはない。ただ、日本社会において「少子化対策のお手本」としてスウェーデンを無批判に礼讃するのは、ちょっとどうかと思う。
ドイツ人などに聞くと、35歳くらいまで結婚をしないのは普通なんだ!との事。別にその事の善悪をどうこういうつもりはない。ただ、日本社会において「少子化対策のお手本」としてスウェーデンを無批判に礼讃するのは、ちょっとどうかと思う。