日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

LCI主催第2回イタリア映画セミナー(イタリア食文化と映画)に行ってきました (2015.6.28)@吉祥寺LCI

2015年07月04日 | イタリア映画・映画
LCI主催第2回イタリア映画セミナー(イタリア食文化と映画)に行ってきました (2015.6.28)@吉祥寺LCI


第1回(3/8)のネオレアリスモとはがらりと変わって 今日の第2回イタリア映画セミナーのテーマは 「イタリア食文化と映画 il Cibo nel Cinema Italiano」と楽しげでした! イタリアのスプマンテで迎えていただきました 
映画監督と食事のシーンという導入では いかに「味覚(sapore)」を表現するか?について説明していただきました
味覚は想像や記憶に関連して起こる現象であり ちょうどレモンを見ただけで唾液が出てくる現象を頭の中で思い浮かべました

映画の中でいかに「味覚」を表現するか これは観客が視覚から得た感動を共有できることが大切とのことで この時期ちょうどフードの撮影に関する実用書を読みまくっていたので その撮影の苦労を心に浮かべながら聞いていました(^^)

前半は「社会批判と食事」というテーマで 1960年の映画「La ricotta(意志薄弱な男)」(P.P.Pasolini監督)では 神聖な映画を撮影する一団でのとある貧しいエキストラが 預かった犬を売ってまで暴食し死に至る話ですし 1973年の「La grande abbuffata(最後の晩餐/abbuffataは大食い)」(Marco Ferreri監督)では あろうことか裕福な人たちが集まり贅を尽くした食事を死に至るまで食べ続けるというもので さすがに当時の上映後はブーイングが出たそうですが...このテーマは「豊かな社会に対する批判」とのこと

そのあとで「愛と誘惑を表現」する作品として紹介された2009年の映画「ミラノ、愛に生きる(Io sono l'amore)」(Luca Guadagnino監督)は ミラノの裕福な夫人が 息子の友達であるシェフが彼女のために特別に作った料理を味わった瞬間 恋に落ちる...というあのシーンが紹介され 一口食べて官能を味わうその「撮り方」に注目して見てました 

そして次は「北部と南部」にテーマは移り 昨年ナポリに行った時に Alitaliaの機内で見た2010年の映画「Benvenuti al Sud(南イタリアへようこそ」(Luca Minero監督)の 朝食にSanguinaccio(豚の血を入れたチョコレートクリーム)を出すシーンはケッサク( *´艸`) ナポリ人のマンマが出したSanguinaccioを豚の血とは知らずに食べたミラノの男性がビックリするんですよね~

そして同じ監督・出演者による2010年の映画「Benvenuti al Nord(北イタリアへようこそ)」(同監督) こちらは反対に ナポリの若者がミラノの男性と一緒に ミラノに初めて行ってバールでカフェを注文したら カフェの種類があまりに多くてビックリ...というシーン 

1962年の映画「Il pranzo meirdionale(南イタリアの昼食)」( A. Lattuada監督)を見ながらのアクティビティです 南イタリアの昼食は 大勢で時間が長くてたくさん量がありますね!

pausaでは caffè affugato (コーヒーにアイスが入っている,affugareは溺れるという意味)を皆でいただきました

      *        *         *

後半はさて 「食事と喜劇(il Cibo e il Comico)」にテーマは移ります

1954年の映画「Miseria e Nobiltà(貧困と貴族階級)」(M.Mattoli監督)では ナポリを代表する喜劇俳優TOTÒの たくさん食べたいばかりに明日の分までポケットにスパゲッティを詰め込むという傑作なアドリブが紹介されました 

1954年の映画「Un americano a Roma(ローマのアメリカ人)」(Steno監督)では 喜劇俳優のAlberto Sordi/アルベルト・ソルディ演じるアメリカかぶれのイタリアの若者(当時はアメリカブームだった)が 困り果てる両親をよそになぜか深夜にアメリカ式の食事をしようとするも やっぱり最後はパスタ...と笑えるシーン

1961年の映画「Una vita difficile(困難な人生)」(Dino Risi監督)では 1946年6月2日イタリアの国民投票で 君主制(Monarchia)から共和制(Repubblica)に替わるまさにその日に富豪の家に招かれた貧しいカップル 
食事開始のまさにその時に国民投票の結果がラジオで流れ 富豪たちはショックのあまりその場を立ち去り 貧しいカップルは黙々と食事を続けるのがとても印象的でしたね 
こんな歴史的瞬間に昼食に招かれるというのも皮肉ですね 富豪たちは君主制が続くと思っていたのでしょうか?

1980年の映画「Fantozzi contro tutti(ファントッツィの人生)」(P. Villaggio監督) これは喜劇シリーズFantozziで ダイエットブームが起きた時代をシニカルに描いています

1983年の映画「Bianca(ビアンカ)」(Nanni Moretti監督)は あの「バチカンで逢いましょう」で老年期での主役を演じたNanni Morettiが 若い姿で巨大なNutella(ヌテッラ、パン等に塗るチョコレート風味のスプレッド)を食べたり モンブランの食べ方についてうんちくを述べるシーンがケッサクでした!


その後 「海外におけるイタリア料理」のシーンを紹介していただきました

1985年の日本映画「Tampopo(タンポポ)」では とあるレストランで スパゲッティは決して音を立ててはいけませんよと教える女性教師のすぐそばで すごい音を立ててスパゲッティを食べる外国人に 驚愕する女性教師...ついには(笑) ここで スパゲッティを食べる時はスプーンは使わないとおさらいしました(^^) 

2010年の映画「Eat, Pray, Love(食べて、祈って、恋をして)」(E.Ghilbert監督)では たとえ12キロ太っても美味しいパスタはやめられない!というジュリアロバーツ扮するエリザベス・ギルバートの体験談です 

1952年の映画「I 7 Vizi Capitali(7つの大罪)」の中の「La Gola(暴食)」(Carlo Rim監督)では 女性の魅力よりもリコッタのおいしさが勝るというお話でした

実にたくさんの新旧取り交ぜたイタリア映画の中から 食にまつわるシーンをいろいろピックアップして紹介してくださり 時代背景も含めてとても楽しめました!!

      *        *         *

何年も前からこのセミナーには毎回参加しているのですが 昔はホント聞き取れず質問もたどたどしくて... それが今ではちゃんと聞き取れて質問もほぼ自由自在にできるようになり 「継続は力なり」を実感できて嬉しいです

ノートも 役に立ちそうな表現とか分からないフレーズだけメモすればよくなり 以前はそれこそ必死でノートを取っていたことを思うと ここまで続けてきてよかったと感じます
また こちらの先生方とは年に数回ですがここで近況を伝えあっていて 楽しいひとときです 
場所も吉祥寺からLCI(Part 1)へと歩くあいだにステキなお店がたくさんあって楽しい♪ 新しいお店もオープンしてました!
特に日曜午後は公園通りがにぎわっていて 若い人に交じってのお店めぐりもウキウキしますね~(*^^*)


開催のお知らせは こちら

第1回のリポートは こちら

また 7月31(金)夜には イタリア音楽ギターの生演奏によるアペリティーボが開催されます
詳しくは こちら


素晴らしいセミナーを開催してくださいましたLCI様に心よりお礼申し上げます



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