ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

コロナ禍で追い詰められた高校生

2021-05-04 23:34:05 | 思うこと
文科省のデータによると、昨年自殺した小中高校生は479人(前年比140人増)で、統計の残る1980年以降で最多。
そのうち高校生は329人(同92人増)と7割近くを占めていたそうです。

何故、高校生の自殺が増えているのか・・・
高校の保健室の養護教諭のお話です。

昨年、小中高校は長期休校があり、休校明けもしばらくは文科省のマニュアルに基づき、体調不良者はすぐに帰宅させるなど、平常時のように保健室で生徒の話を聞くことができなくなっていたそうです。
養護教諭の裁量である程度柔軟に生徒を受け入れられるようになったのは、10月頃になってからとのこと。

子どもは、心や体が苦しくなると、安らぎを求めて保健室を訪れる。
大人から成績で評価されず、どんな話も否定されることがない貴重な場所。
そして養護教諭に対し「お腹が痛い」「熱っぽい」といった体調不良を訴えたり、雑談したりする。

そんな保健室を拠り所として生きていた生徒の逃げ場がなくなり、孤立感が深まりやすい状況に陥ってしまったのだと思います。

コロナ禍で追い詰められる高校生には2つの傾向があるそうです。

1つ目の傾向は、家庭不和を抱えた子たち。
2つ目の傾向は、もともと情緒が不安定だった子たち。

この傾向は、公立私立を問わず、学力の高低もなく共通しているようです。

【家庭不和】

もともと家庭に難があった子も、コロナ以前は学校や友人関係、アルバイト先など逃げ場があった。
ところが学校が長期休校となり、その後もステイホームが奨励されている状況が、子どもたちの逃げ場をなくす結果になった。
自粛生活で両親の仲が悪化するのを目の当たりにするうちに摂食障害になってしまった子も。

【情緒が不安定】

『自分も感染して死ぬのではないか』と必要以上に不安が大きくなっている子が多い。
不安が大きくなり、処方薬や市販の薬を過剰摂取してしまうケースも。


家庭不和で、家にいたくないなんてね

いじめなどで不登校にいなったケースは、家が避難場所になりますが、
家にいたくなくて、学校が避難場所なんて悲しいですね。


子どもの逃げ場である保健室で行われていること。

成績で評価せず、どんな話も否定しない。
何気ない雑談。

親が意識すれば出来ることではないでしょうか。
これが出来ていたなら、救えた命もあったのにと思います。

親から逃げたい・・・そんなことを子どもに思わせないようにしなければならないですね。



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