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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 64 喜茂別岳〈中山峠コース〉(1,177m)

2016-08-04 22:54:37 | 北海道低山紀行 & Other
 背丈を覆うネマガリダケ、その下に繁茂する雑草、私にとって初めて経験する藪漕ぎだ。おまけに昨夕の雷雨の影響で葉が濡れているため、たちまちウェアは水浸し。湿度も高く、不快指数100パーセントの中での登山となった。そんな苦労をして辿り着いた山頂は?
 
 久しぶりの山行となった。まだ未踏である恵庭岳にするか、喜茂別岳にするか迷ったが、久しぶりの山行とあって比較的登りやすいと思われる喜茂別岳に決めた。
 朝、曇り空だったが晴れてくるとの予報を信じて、午前6時、登山口のある中山峠に向かった。中山峠は霧の中に霞んでいた。

            
          ※ 札幌から向かって右側、道の駅の駐車場とは反対側の駐車場側に登山口がある。            

 登山口には何の案内もなかったが、ガイドブックの写真を信じて7時25分行動を開始した。まずはNTTの管理道路といわれる車道を歩き始める。車道は初めは砂利道だったが、途中から舗装路に変わる。
 ガイドブックではゲートが施錠されているとあったが、それらしきものはなく、車道の両脇から伸びるネマガリダケが気にならないのであれば、車で電波塔付近まで行けるようだ。
 斜度をそれほど上げるでもなく、淡々とした車道が続いた。ところどころに昨夕の雷雨で降った雨水が大きな水たまりをつくっていた。
 50分後、二つの送電線を潜った後、大きな鉄塔が立つ「電波塔」に着いた。標柱には「中山峠中継所」と記されていた。

          
          ※ 登り始めは、砂利道の車道です。霧がかかっているのがお判りでしょう。

          
          ※ やがて車道は舗装路の変わります。そして砂利道、また舗装路と続きました。

          
          ※ 前日夕方の雷雨でこんな大きな水たまりも現れました。

          
          ※ 2本の送電線の下をくぐって行きます。

          
          ※ 大きな電波塔が現れました。ここまで車道をひたすら50分歩きました。

          
          ※ 電波塔のところにこのような表示が。つまり4キロ強の藪漕ぎを強いられたのです。

 電波塔で車道は終わり、登山者用の歩道に変わった。この変化が大変な変化だった。
 まるで先が見えないのだ。ネマガリダケや雑草が鬱蒼としていて、微かな踏み跡を辿るようなコースとなった。私の下半身は、昨夜の雷雨に打たれた葉に雨水がたまっていてたちまち濡れ始めた。慌てて、レインウエアの下を着用した。

          
          ※ いきなり現れたのがこれです。車道とのあまりの違いに戸惑いました。

          
          ※ こんな雑草の中を行くと、たちまち水浸しです。

 相変わらず道はそれほど高度を上げず淡々と進む。ただ、私にとっては初めての藪漕ぎが私を悩ませた。また、湿度が高いのも気になった。
 レインウエアはたちまち水浸しになった。

          
          ※ この藪などかなり程度の良い方でした。

 全てが藪漕ぎではない。時には歩道が現れるところもあった。そこを見ると、歩道に砂利が敷いてある。登山道を開設した当初はかなり資金を投入して開設されたようだ。砂利道は山頂まで敷かれていたようだ。
 ネマガリダケや雑草が繁茂しているところは、木々が薄くなって太陽光が地面まで届くようなところが特に登山道が隠れるくらい繁茂していた。

          
          ※ 登山路(歩道)は確かに砂利が敷いてあったんですよね。

          
          ※ 雷雨の影響でしょう、あちこちにこうした水溜りも現れました。   

 途中にやや傾斜が急なところが何か所か出てきたが、そうしたところには階段が設けられていた。
 天候は一時晴れていたのだが、山頂に近づくにつれて再び霧に覆われるようになった。

          
          ※ 少し斜度がつくと、こうした木製の階段が設けられていました。

          
          ※ かなり山頂が近づいてきて、針葉樹も見られるようになりました。

          
          ※ 右手が山頂か、と思いましたが、左手の小さな凹みが登山路です。

          
          ※ 山頂が近くなってもまだまだ藪漕ぎを強いられました。

 藪と格闘すること電波塔から1時間45分、なんとか喜茂別岳山頂に到達した。
 山頂には反対の登山口(黒川コース)から登ってこられた夫婦二人組がいた。
 ご夫婦によると、黒川コースも大変な藪漕ぎだったようだ。
 肝心の山頂の眺望は霧のために周りは何一つ見えないという藪との格闘が報われない結果となったが、これも自然である。

          
          ※ 藪漕ぎに、高い湿気に悩まされてようやく山頂到達です。

          
          ※ 山頂からの眺望はごらんのとおり、何も見えませんでした。

 登山時間が私の足で2時間35分もかかっているのに、標高差はわずか337mということだから、登山としてはとてもなだらかなところを登る登山だったといえる喜茂別岳登山だった。
 下山したころには予報どおり空が晴れ上がってきたのを見たとき、ちょっと悔しかった。

【喜茂別岳(中山峠コース) 登山データ】
標 高  1176.8m (標高差  337m)
駐車場  登山口のところに10台位駐車できる駐車場有
行 程  ※ グランドシニアの足とお考えください。
     登山口→(50分)→電波塔→(1時間45分)→喜茂別岳山頂→(1時間20分)→電波塔→(50分)→登山口 
時 間  上り(2時間35分) 下り(2間30分) ※ 休憩時間除く
天 候  曇り、微風
登山日  ‘16/08/04