田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も10年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

道民カレッジ 奨励賞

2017-07-17 20:49:51 | 札幌学 & ほっかいどう学
 “塵も積もれば山となる”のことわざを実感している。「道民カレッジ」の講座を受講し続けて9年。このほどその取得単位が1,000単位を突破した。けっこうな日数を要したが、「よくやったなぁ…」というのが偽らざる実感である。 

               
               ※ 送付されてきた「奨励賞」です。私の名前は知れているようにも思われますが、一応隠させてもらいました。

 先日、宅急便で小包が届いた。開けてみると、道民カレッジ事務局から額入り(といってもプラスチック製だが)の賞状が我が家に届いのだ。
 賞状は「奨励賞」で、その賞状には「道民カレッジにおいて総取得単位数が1,000単位に達しました…」と書かれてあった。

 1,000単位を取得したということは、単純に道民カレッジ関係の講座を1,000時間受講したということである。
 1,000時間受講するということは、私の場合、だいたい開講時間の30分前には会場に到着するようにしているし、会場との往復時間を考慮すると、受講のために2,000時間以上、いやもっと多くの時間を費やしたことになる。
 「よくやったもの」と自分でも感心する。その受講態度は学生時代より真面目じゃなかったろうか?

               
               
※ これまでに溜まった道民カレッジ手帳です。学士、修士、博士など称号を得るたびに手帳が変わりました。
                白が入学登録をした当初のもの、ピンクが学士、水色が博士用の手帳です。

 記録を見ると、初めて単位を取得したのは、平成21年4月28日「緑豊かな街 札幌」となっている。これは札幌市民カレッジの講座である。札幌市民カレッジを受講して、この講座が道民カレッジと連携していることを知り、道民カレッジの入学手続きを取ったことが始まりだった、と思い出している。
 以来、道民カレッジが開講する「ほっかいどう学 かでる講座」、札幌市内の大学の公開講座、石狩市民カレッジ、めだかの学校講座、等々…。都合がつくかぎり札幌市内のあちこちで開講される道民カレッジ連携講座を受講してきた。
 中には函館の森誘クラブというグループが主催する登山会に参したこともあった。

 けっして単位取得のために奔走していたわけではないが、ここ数年はかなり意識的に受講するように心掛けたこともあり、1,000単位に到達したということなのだろう。
 この間、私が最も心掛けたことは講座を単に聞きっ放しで終わらないようにしようということだった。講座で得たことを少しでも自分ものにするために、そして自らの感想を記すために、私は受講した講座のほとんどを拙ブログでレポートすることを自分に課した。
 今、そのことをとても誇りに思っている。

               
               ※ カレッジ手帳のある頁に押印された単位取得を示すスタンプです。

 「で、何か得るものがあったの?」と問われるのが最もつらい。私の中に明確に「これっ!」といったものは何も残っていないからだ。 私の中で意識できるのは「まあ、多少は雑学的な知識は増えたかな?」といった程度である。
 しかし、考えようによっては「それで十分!」とも思っている。
 今さら何かの資格取得を目ざすわけでなし、誰かの前で話すのでもなし、ただただ自分に頭の体操を促し、ボケ防止の一助になっていると思えば、それでいいのではないか。

 これからも自らの興味関心の赴くまま、さまざまな講座に参加し、いろいろな方のお話を伺いたいと思っている。
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めだかの学校流 百人一首

2017-02-03 18:30:13 | 札幌学 & ほっかいどう学
 座位でのカルタ取りは高齢者には辛い。そこで考えられたのが立位でのカルタ(百人一首)だった。久しぶりの読み手、久しぶりの取り手、子どものころに夢中になった百人一首に興じ、懐かしさに浸った一日だった。 

 1月30日(月)午後、「めだかの学校」にとって年に一度の百人一首「下の句」カルタ会が行われた。
 「めだかの学校」が百人一首を年間事業に取り入れ始めて5年目だそうだが、私が参加した3年前からは立位式のカルタ(百人一首)会になっていた。

 立位式とは、長机を4脚合わせて、その上を梱包用のシートで覆って百人一首の札を並べる方式を取ることによって、取り手は立ったままゲームを楽しめる、という方法である。
 もう一つ「めだかの学校」独特の方式は、4人1チーム方式を取っていることだ。一般的に北海道の「下の句」カルタは3人1チームなのだが、それを4人で1チームを構成することにしている。これは百人一首にあまり親しみのない人に対して参加しやすい方式として取り入れられたようだ。

               
               ※ 「めだかの学校流」の会場制作法である。まず長机4脚をガムテープで固定する。

               
               ※ その上を荷造りの梱包用シートで覆い、最後に黒テープで枠を作る。

 今回の参加者は28名だったが、1チーム4名なので、4チームを作ることができた。試合としては、チーム分けのための予備戦、そして1回戦、さらに決勝戦、3・4位決定戦を同時に行うことで計3回の戦いが行われた。

 競技が始まる前に一つのエピソードが紹介された。
 参加者の中に毛筆を趣味とされている方がいて、自らの手によって百枚の取り札を書き上げて完成したという「板カルタ」が披露された。それは既成の「板カルタ」と見紛うばかりの完成度の高いものだった。(板カルタも「下の句」カルタの特徴である)

                     
                     ※ お名前は失念したが、自らの筆で百人一首を書き上げたご婦人です。

               
               ※ その方の書いた百人一首です。本物と何ら遜色がありません。
 
 さて、競技の方である。
 私は1回戦の読み手、3・4位決定戦の際の取り手として参加した。
 面白いことがあった。私と共に読み手を務めた方は道南出身の方である。対して私は道北出身である。二人の読み方のイントネーションが明らかに違うのだ。
 これは下の句カルタが会津藩によって始まったと言われていることから、明治期になって道南の瀬棚郡に会津藩が移住したことにより北海道内伝わったと思われる。
 その道南から、徐々に道北に伝わるまでに読み方のイントネーションにも変化が生じたのではないかと思われる。

               
               ※ 試合開始前、それぞれが木札を並べ終えたところです。
 
               
               ※ いよいよ試合開始です。読み手が詠う下の句の文句を集中して耳を傾けています。
               
 取り手の方として参加させていただいた方は、うん十年ぶりに札を取る勘は、鈍りに鈍っており、まったく思うようには取れなかった。
 しかし、読み手が読み上げるごとに神経を研ぎ澄ます行為を100回(百人一首だから)繰り返す行為は、とてつもない集中力を要する。私は1度参加しただけでクタクタに疲れていた。
 この「めだかの学校流 百人一首」が道民カレッジ連携講座の「健康・スポーツコース」の単位が与えられる所以である。
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大通公園の野外彫刻を見る!観る!視る!

2016-09-27 22:10:39 | 札幌学 & ほっかいどう学
 あれっ?どこかで見たようなタイトル名では? それはそれとして私が初めて企画・立案した野外講座である。普段何気なく見ている大通公園に設置されている野外彫刻を、詳しい方にガイドしていただいて、より深く野外彫刻を知り、親しもうと企画した講座だったが、はたしてねらいは達成されたのか? 

               
               ※ ガイドの説明を聞きながら大通公園を巡る参加者たちです。

 9月26日(月)午後、「めだかの学校」の野外教室が実施された。
実施にあたって企画・立案を担当せよ、と代表から指示されて、私としては初めて「めだかの学校」の企画・立案を担当することになった。
 野外彫刻のガイドをお願いしたのは「札幌資料館ボランティア」の方々で、3名の方が協力してくれることになった。
 そして私は行事名を「大通公園の野外彫刻に親しもう!」と名付けて参加者を募るリーフレットを作成した。
 リーフレットには、次のような案内文を付けて募集した。

               
               ※ 公園内にある作品の一つ、峯孝作「牧童」です。

 秋も深まった一日、大通公園に遊びませんか?
 公園内にはたくさんの彫刻作品があることは知られていますが、みなさんはそれらについてどれくらいの知識をお持ちですか?
 大通公園には数え方にもよりますが20数体の野外彫刻作品が建っていると聞いています。
 彫刻作品に詳しい方のお話を聞きながら、大通公園を散歩しませんか?
 

 募集の結果、参加を希望する方43名が集まった。

               
               ※ こちらは坂胆道作の「石川啄木像」です。

 さて、当日だが企画・立案者としては大きな失敗と評価しなければならないことがあった。それは、当日の大通公園は「オータムフェスタ」の開催中だったことだ。多くの観光客が行き交い、出店した店の人たちが呼び込みをする中での見学会は落ち着いた雰囲気でのものとは到底なりえなかった。
 ただ、担当として苦しいのは、「めだかの学校」の年間計画の中で日程が固定化されていて、私自身がどうこうできる問題ではなかったのだが…。次年度以降への反省点である。

               
               ※ 大通6丁目広場に建つ峯孝作「奉仕の道」です。周りの花壇の花がきれいでした。

 それでも、そうした観光客には目もくれず、参加者の方々はガイドの説明に耳を傾けてくれていたようだった。
 秋の気候としては、少し暑いくらいの気温だったが、途中落伍者もなく見学を終えることができたことは何よりだった。

 私自身は、一受講者としてガイドの説明に耳を傾けたのだが、過去に同種の見学会に参加していたこともあり、やや説明が易しすぎたかな?という感想であるが、参加者のみなさんおおむね満足されていたように私からは見えた。

               
               ※ 大通公園の花壇の一つにビールの原料のホップがたわわに実っていました。

 初めての企画・立案、そして運営を担当だったが、参加者が満足していたように見えたものの、反省すべき点も多く、今後に生かしていかねばならないと思った。
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「めだかの学校」式小倉百人一首の会

2016-01-29 11:34:10 | 札幌学 & ほっかいどう学
 恋しかるべき~、夜半(よわ)の月かな~♪、私はおよそ半世紀ぶりに声を上げたのだった。「めだかの学校」では恒例の小倉百人一首の会が行われ、私はほんと~に久しぶりに読み手を務めてみたのだった。 

 本来なら、昨日の「冬の石狩川河岸を遡る」№9のレポートをすべきなのだが、本日は午後から深夜まででかける用件があり、石狩川レポは後日に回すことにした。
 そこで先日(1月25日)に参加した「めだかの学校」の百人一首の会についてレポすることにした。

          

 小倉百人一首を実施する際、「めだかの学校」式と称しているのは、百人一首を行う場を昨年から取札をテーブル上に並べて取る方法に変更したことによる。
 従来は畳の部屋で行っていたのだが、シニア年代には正座が厳しいために、立位のまま競技できるテーブル上で取る方法にルールを改めたことによるのだ。
 しかし、この方式もなかなか運動量を必要とする。昨年、私は取り手として参加したのだが、札を読みあげるごとに中腰となって緊張することを繰り返すために、2回の対戦で相当に疲労したことを記憶している。

          

 今回の参加者は24~5名であった。
 私は今回、正式の読み手の方から、読み手補助の依頼を受け、読み手として参加した。
 百位人一首の読み手など、小学生時代に友人宅を巡りながら百人一首に盛んに興じて以来のことである。

          
          ※ 正式な読み手の方は豆絞りを頭に巻き、気合が入っていた。

 私は二回戦を担当した。小学生時代を思い出しながら、取り手に迷惑を掛けぬようにと必死になって読み上げた。冷や汗をかきながらもなんとか読み終えることができた。
 正式な読み手の方は道南出身の方のようである。私は道東出身。二人の間には読み方に若干の違いが出ていた。おそらく、百人一首が道南から、徐々に道東方面へ伝わるうちにその調子にも微妙な変化ができた証のように思われ、面白い現象だなぁ、と思ったものである。

 テーブル上での百人一首というのは、なかなかのアイデアだと私は思う。
 参加者からも好評だった。それでも予選を入れて都合3回の対戦をこなした参加者はけっこうな疲労を感じていたようだが、皆さん心地よい疲労感をお土産に帰途に就いたようだった。 
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山の水族館は何故奇跡を起こしたか?

2015-03-20 21:04:37 | 札幌学 & ほっかいどう学
 恩根湯温泉・山の水族館の改築(改修)に関わった水族館プロデューサーの中村元氏は言う。施設を作るときにまず注力するのは「パブリシティー」だという。いくら良いものを作っても人々に注目されなければ値はないのだと…。

          
          ※ 講演をする中村元氏です。

 3月13日(金)夜、札幌市生涯学習センター(ちえりあ)において「ちえりあ講演会」が開催され参加した。
 講演会は「北の大地の水族館に奇跡が起きる ~集客倍増の仕掛けと新しいまちづくり~」
というテーマのもと、水族館の改築に際し地元で関わった北見市役所の若杉鉄夫氏が「地域活性化をもたらした北の大地の水族館の再生」と題して前座を務めた。
 続いて、水族館プロデューサーである中村元氏が「弱点で進化を起こす、売れるモノづくり」と題して講演した。

          
          ※ 講演をする古くからの知人である若杉鉄夫氏です。

 若杉氏は市役所職員ではあるが、社会教育畑を歩んできた人だけに、地域住民の方の考えに耳を傾け、その願いを少しでも実現しようと役所と中村氏との間に立って、いろいろと苦労されたようだ。しかし、話としては役所内部での苦労話であり、聞いている私にはあまり興味のある話でしなかった。

          

 興味を抱いたのは中村氏の話である。
 冒頭中村氏は、「私が一番大切にしているのはパブリシティーである」と断言した。
 パブリシティーとは、簡潔に言うとPR活動であるが、中村氏が言うそれは、マスメディアにいかに取り上げてもらえるか、ということに心血を注ぐというのである。つまり、費用をかけずにメディアに取り上げてもらうことによって、莫大な宣伝効果を上げるということのようだ。
 そのため中村氏は、滝を下から見上げるような水槽(滝つぼ水槽)、自然の川が冬期間凍るような形の水槽を造り氷の下で暮らす魚を見せる工夫をしたり(四季の水槽)、イトウがニジマスを食するところを見せるショーを開発したり(いただきますライブ)と、話題性のある水族館づくりに努めることによって、全国媒体のマスコミに取り上げてもらうことに成功したという。

 中村氏が恩根湯の山の水族館のプロデュースを受託したとき、山の水族館は弱点だらけだったという。曰く、人がいない。ど田舎である。鮭類の魚しかいない。金がない。寒い。等々…。
 そこで中村氏が構想した戦略は、「弱点で進化を起こす。売れるモノづくり」だったという。
 その結果、リニューアル前は年間入場者数が2万3千人程度だったものが、改築後は一年間に30万人の入場者で溢れ返る水族館に変身したという。

 中村氏は最後に言った。
 弱点は克服できない。
 弱点を利用する。弱点を乗り越える。そして、弱点を生かす発想が大切だ。
 進化とは、ダメだから進化するのだ。

 弱点を武器にし、弱点で進化する、という発想が大切ではないか、と…。

          

 自宅から遠い札幌市生涯学習センターであった講演だったのだが、講師の一人若杉氏とは若い頃に仕事上のお付き合いがあったこともあり、久しぶりの再会に胸躍らせ駆け付けたのだった。およそ20年ぶりの再会だったが、故郷で活躍している若杉氏ははつらつとして若々しく見えた。



《ウォーキング覚書》 

 前回の覚書からまた5日間を過ぎてしまったが、今日3/13から3/17までの5日間の分を記録しておくことにする。

 ◇3/13 11,774歩 ◇3/14 10,270歩 ◇3/15 10,310歩 ◇3/16 11,309歩 ◇3/17 11,684歩 

 ◇5日間合計 55,347歩  ◇3/13~3/17間の一日平均 11,069歩

 この5日間は一万歩のノルマをどうやら達成した5日間だった。特に、14日、15日などはギリギリで達成しているが、これは私が常設コースと設定した〔都心コース〕、〔競馬場コース〕を歩き、不足分を歩数計を見ながら回り道をするという苦肉の策で達成したものである。13日は拙宅から宮の沢の札幌市生涯学習センターまで歩いたのだが、思っていたより歩数はなく約9,000歩ほどだったのは意外だった。
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未来自治体全国大会2015 北海道地域予選

2015-03-16 21:39:41 | 札幌学 & ほっかいどう学
 意外に思われる向きがあるかもしれないが、“まちづくり”というのは、私の中では興味あるテーマの一つである。そのことに関わるようなイベントが開催されたので参加してみた。 

 3月7日(土)午後、北海学園大学において、タイトル名のようなイベントが開催された。
 主催はNPO法人ドットジェイピー(.JP japan produce)北海道支部という団体だった。
 大会の開催趣旨には次のようなことが記されていた。
「時代を担う若者を対象とした自治体の政策デザインコンテストです。知事・市長の立場で、開催自治体の30年後のビジョンを掲げ、それを実現するための10年後の政策・予算案をプレゼンテーションしていただきます。参加者は、自治体職員からアドバイスをいただいたり、自らフィールドワークを実施したりしながら、チームで議論を深めて優勝を目ざします。『若者らしい創造的かつ、現実性を備えた夢』をコンテスト形式で競い合う提案型プログラムです。(後略)」

          

 北海道地域予選に参加したチームは、5チームだった(全て大学生のチーム)。対象とした自治体(開催自治体)は北海道や都市ではなく、東神楽町・下川町・弟子屈町・蘭越町・鶴居村(発表順)といった町村を対象とした発表(提案)だった。

 私が5つのチームの発表を聴いての感想は「ちょっと期待外れかな」というのが率直な感想だった。どのチームの発表を聴いていても、そこに若者らしい“夢”が感じられなかったからだ。
 曰く、道の駅の中に娯楽施設や室内運動施設を併設するとか、人口減対策のために滞在型観光に力点を置くだとか、若者夫婦の定住のために自家用車を進呈するだとか…。
 大会趣旨が「現実性を備えた夢を」と要求はしているが、それにしてもあまりにも小さな夢ではないか?私に言わせれば「現実の候補者の方がもっと夢を語っているぞ!」と突っ込みたくなるような発表に思えた。

 唯一、実現のための壁は厚いと思われるが、鶴居村を対象とした発表で、丹頂鶴のための自然環境を保全することを目的とする入村税を観光客から一人1,000円徴収して財源に充てる、とした発表がちょっと目を惹く程度だった。

          

 大会全体を通じて感じたことだが、どうも若者らしい熱気のようなものが伝わってこなかったことだ。大会は出場チーム同士で、発表に対しての質疑応答があるのだが、その様子を見ていても他の発表に対する関心がそれほど高いとは思えなかった。また、運営も大学生が担っていたのだが、不慣れとはいえ、その人たちからも熱気を感ずることができなかった。
 私には、なんだか誰かにやらされているのだろうか、と感じさせるようなやりとりに終始していたように映った。

 というように、私の感想は散々であるが、若者たちが曲がりなりにも自治体が抱える課題を自らの課題として捉え、その課題解決策を主体的に考えたことは素直に評価したいと思う。
 彼らの中から、将来議員や首長などを目ざす人がいるとしたら、今回の経験も貴重な経験だったに違いない。
 今回は、私の中で学生に対する期待が少し大き過ぎたのかもしれないが、真摯に考えた経験が将来に必ず生きてくるはずだ。
 “頑張れ!若者!”
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今、留萌のマチが熱いようだ!

2015-03-09 21:57:47 | 札幌学 & ほっかいどう学
 今、留萌のマチが熱く燃えているようだ!その核となっているのが「エフエムもえる」の存在だという。「エフエムもえる」を運営する佐藤氏からお話を伺った。 

          
          ※ 「エフエムもえる」が入るJR留萌駅の駅舎です。
          

 2月25日(水)午後、かでる2・7において「学習成果実践講座 in 札幌」という講座があり、参加した。
 そもそも「学習成果」とは何の学習成果なのかも良く分からないまま参加した私であるが、その趣旨について特に説明はなかった。私が思うには、主催の北海道生涯学習協会が進める“まちづくり”についての学習会がこれまで行われていて、その学習会に参加した方たちが、その成果を発表する会と理解した。

 講座は、基調講演と二つの実践報告からなっていた。
 その基調講演が、株式会社「エフエムもえる」の代表取締役社長である佐藤太紀氏の「マチの聴こえる回覧板 エフエムもえる」と題する講演だった。

          
          ※ 講演をした佐藤太紀氏の本業は留萌市で建設会社を経営する若社長だそうです。

 エフエムもえるの最大の特徴は、「エフエムもえるメンバーズクラブ」の存在だという。
メンバーの数は今や900人を数えるということだが、このクラブが番組の運営を支えているという。つまり、会社の経営は株式会社が責任を持ち、番組の運営はメンバーズクラブが担うという両輪により成り立っている点に特徴があるという。

 人口23,000人余りの留萌市において、「エフエムもえる」に関わる人が900人もいるということは、いかに留萌市民にエフエムもえるが浸透しているかの一つの証しであろう。
 さらに、ゴールデンタイムの「エフエムもえるの」の聴取率が実に12パーセントだという。テレビが当たり前の今どきの時代にラジオでこれだけの数字が取れるのは驚きである。
 そこには数々の「エフエムもえる」独特の創意工夫が散りばめられていたが、それに触れると膨大になるのでここでは割愛する。

 ただ、「エフエムもえる」が「マチの聴こえる回覧板」をめざし、まちのみんなが参加するコミュニティFMから、市民の「共通言語」を生み出し、コミュニティを再生しようとしたコンセプトにその成功の秘訣があったように私には思えた。

 「エフエムもえる」の番組表を見てみると、通常朝の7時30分から22時まで、びっしりと番組が埋まっている。その中で、地域情報や天気・道路情報以外は全て「エフエムもえるメンバーズクラブ」の会員が番組を作り、自ら出演しているという。そこが驚異的な聴取率を獲得し、マチの多くの人たちに受け入れられている要因があるようだ。

 佐藤氏たちは、単なるFM放送を提供するだけではなく、FM放送を媒体として、地域情報の受発信メディアをめざし紙媒体の情報誌の発行やガイドブックの作成、あるいは留萌管内全体のまちづくりに積極的に関わったり、地域主体の商品開発までも視野に入れたりしながら、留萌管内全体の“まちおこし”を念頭に置いているようである。
 今、留萌のマチが熱いようだ!!
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北海道の魅力を語る「スロウ」編集長

2015-02-09 23:43:16 | 札幌学 & ほっかいどう学
 北海道の自然が好き!北海道の人が好き! これほど素直に、そして声高に北海道の魅力を語る人に久しぶりにお会いした感じである。雑誌「スロウ」の編集長・萬年とみ子氏は終始輝きながら語り続けた。 

               
               ※ 雑誌「スロウ」の最新刊(№41)です。

 2月4日(水)夜、エスタ11階の「プラニスホール」にて第13回目の「JRタワーおとな大学」が開講され初めて受講した。
 今回は「地域に根ざす北海道の魅力を追い続ける」と題して、雑誌「スロウ」の編集長を務める萬年とみ子氏が講師を務めた。

 雑誌「スロウ」を購入したことはなかったが、書店で手に取り、北海道のことを発信している雑誌だなぁ、程度には認識していた雑誌だった。その「スロウ」の編集元、発行元が帯広市だったということは知らなかった。
 それは、萬年氏が東京において25年間にわたって雑誌・広告関係の仕事に携わった経験があったが、15年前に主人の関係で帯広市に移住したという。帯広において移住した当時フリーペーパー「月刊しゅん(旬)」を発行していた印刷会社(ソーゴー印刷)に縁ができその編集に携わることになった。
 北海道に居を移してみて、萬年氏は改めて北海道の自然の素晴らしさ、その自然の中で生きる生産者たちに感動したという。そして「北海道の素晴らしさをぜひ多くの人に伝えたい!」という思いが「northern style スロウ」の誕生に繋がったという。

 萬年氏は北海道の、十勝の、自然の美しさを「半端じゃなかった」という言葉で語ったが、私も北海道をあちこちと回ってみて、最も北海道らしさを感ずるのは十勝の農村風景かなぁ、と思うことがある。広大に広がる農地、遠くに見える山並み、まさに「ザ・北海道!」である。

 雑誌「スロウ」のコンセプトは多くの共感者を得て、昨年創刊10年(40号)を迎えたそうだ。その雑誌づくりは並みの本づくりを配したところにあるという。彼女は初めて聴く横文字を連呼した。曰く「ピジュアリゼーション(visualization)」であり、「アフォーメーション(affirmation)」であるという。
つまり、スタッフ間による徹底したブレーンストーミング(Brainstorming)によって、視覚化・可視化情報化・視覚情報化(visualization)した雑誌づくりをしようということ、つまり目に訴える雑誌づくりということだろうか?
 そして、スタッフの発想(アイデア)を肯定的に受け止め、それを任せる(affirmation)ような雑誌づくりをしているそうだ。
 萬年氏は別の言葉でも雑誌づくりを語った。それは「編集者一人ひとりが100パーセント関わりながらスロウという雑誌はできている」と…。

                    

 彼女は熱かった。
 美しい自然の中で素敵なモノを創り出す生産者と何か一緒にやりたい。
 取材を通してますます北海道の美しさと魅力に気づく。
 すべての人に語るべき人生と世界がある。
 そんな「感動」が本になっている、と…。

 あまりにも楽観的に北海道の魅力を語り続ける萬年氏の言葉に、多少は引き気味のところもあったのだが、自分自身が生れ、育ち、過ごしてきた北海道の魅力について今一度見つめ直すことを促された思いだった…。
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北海道における再生可能エネルギーの展望

2015-02-04 14:29:42 | 札幌学 & ほっかいどう学
 北海道における再生可能エネルギーを産み出すポテンシャルには相当高いものがある、ということは近年の定説となりつつある。しかし、それが既存のエネルギーの代替エネルギーと成り得るか、ということになるとさまざまなハードルがあるようである。 

 またまたちょっと時間の経った話題で恐縮であるが、1月23日(金)午後、北大において吉田文和北大特任教授の退職記念講演を兼ねた、タイトル名のシンポジウムが開催され、参加した。
 最初に吉田特任教授が講演したのだが、吉田氏には申し訳ない話であるが、吉田氏の話にはそれほどの訴求力が感じられず、私の中では印象の薄いものとなった。私の受講者としての素養に問題があったということなのかもしれないが…。

          

 私に興味を抱かせてくれたのは、その次の行われたシンポジウムである。したがって、ここではシンポジウムについてレポートすることにする。
 シンポジウムは、北海道再生可能エネルギー振興機構理事長の鈴木亨氏をコーディネーターとし、パネリストとして札幌市長の上田文雄氏、寿都町の産業振興課参事の森本昌和氏、浜中町農業協同組合長の石橋榮紀氏、そして吉田特任教授の4名が登壇した。

 鈴木氏の上手な話の引き出し方によって、4氏は実践や自説を饒舌に語った。
 それらは、私にとって新たな知見を与えてくれるものも多々あった。

 私にとって新たな知見とは、寿都町は町自体が事業者となって風力発電に取り組み、11基の風車を稼働させ、ある程度の利益を上げ、町民に還元しているという事実を知った。

          

 浜中町農協では町内105戸の酪農家が太陽光発電システムを導入し、エコなミルクの生産を行っていること。石橋組合長にとっては、浜中町の生産する牛乳がハーゲンダッツの原料乳となっていることが、こことほか自慢のようであった。さらには酪農によって出る糞尿を全量回収しているという事実も知った。

 札幌市は平成22年度現在で原発依存度が41.1%だったものを、省エネと新エネで2022年度までに依存度を半減し、2030年度には依存度0(ゼロ)を目ざすエネルギービジョンを策定したということだ。

          

 シンポは、この後さまざまな角度から再生可能エネルギーの可能性について語られた。
 しかし、改めて思うことだが、エネルギー問題というのは国の根幹にかかわる問題で、すぐれて政治的問題であるということだ。そうなると、ここで私が論ずるには荷が重すぎる感じもする。
 福島の事故後、「原発エネルギーの依存度を出来得る限り軽減していこう」ということでは国民的なコンセンサスはできている日本である。ただ、代替エネルギーの問題が解決していない現在、その方策においてそれぞれの立場で大きく意見が分かれているのが現状である。

 このシンポジウムを通じて、唯一私が言えることといえば、科学技術を結集して再生可能エネルギーの発電効率を、少なくとも現在の数倍に引き上げることが喫緊の課題ではないかと思う。そうなったときに、エネルギー問題に関する議論の出口が見えてきそうにも思うのだが…。
 シンポの中で、北海道のおけるバイオマス発電の現状は、その可能性のわずか2%しか生かされていないということを知った。バイオマスはもちろんのこと、風力、太陽光も、可能性に満ちた北海道だからこそ、それらが十分に活用される日が一日も早く訪れることを望みたい。
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ポルト市民講座「地域資源を考える」

2014-12-18 22:56:49 | 札幌学 & ほっかいどう学
 講座を受講する際、その趣旨が伝わってこないもどかしさを感ずることがある。その原因の多くは受講する私の側にあるとは思うのだが…。せっかくの貴重な報告が果たして活かされたのか?そんな思いを抱いた今回の講座だった。 

 無料で学びの機会を与えていただきながら、その趣旨に疑問を呈するなんて、失礼千万とは思うのだが、しょうもないオヤジの繰り言と思い許していただきたい。
 12月14日(日)午後、北翔大学のサテライト的施設である「北方圏学術情報センター ポルト」で「地域資源を考える」という講座が開催され、参加した。

 私は講座名を見て「あゝ、面白いかも」と思い、参加を申し込んだ。
 後で入手した講座の趣旨は次のようになっていた。
「道内外における建造物などの具体的な活用や活動を通じての工夫や地域的な特色について紹介していきます。とくに、まちづくり活動や観光的活用の視点を重視しながら、地域資源(建造物など)を、どのように発掘・発見し、それらを効果的に活かそうとしているか、浮き彫りにしていきます。」

          
          ※ 二つのレポートを発表したN43赤煉瓦塾の石垣事務局長です。

 そして講座の構成は、
~第一部 北海道の地域資源 地域資源を結びつける観光活用のあり方~
 ◇貴重講義 「洞爺湖有珠山ジオパークの観光に関する課題」 北翔大短期学部 菊地達夫教授
 ◇事例報告1「北国の風物詩サイロ『江別のサイロ事情』」 N43赤煉瓦塾 石垣秀人事務局長
 ◇事例報告2「札幌における軟石建造物の経年推移」 札幌建築観賞会 杉浦正人代表

          
          ※ 札幌軟石を追い求める札幌建築観賞会の杉浦代表です。

~第二部 日本の地域資源 煉瓦建築における地域研究~
 ◇事例報告1「世界遺産・富岡製糸場の今日」 N43赤煉瓦塾 石垣秀人事務局長
 ◇事例報告2「オランダ系とフランス系の煉瓦建築」 北翔大 水野信太郎教授

 貴重講義の鈴木教授の提言はその主張がよく理解できた。
 それは、ヨーロッパにおいてジオパークは世界遺産と同等の価値があるとされているという。その世界ジオパークに指定された「洞爺湖有珠山ジオパーク」が必ずしも観光資源として有効活用されているとは言い難い現状を明らかにされた。
 鈴木氏は洞爺湖有珠山ジオパークの現状をレポートし、それを観光面に活かす場合の問題点として周知徹底の弱さを指摘した。
 このことについて、地元がどう受け止めるかは別にしても、一つの提言として受け止めることができた。

 ところが、それ以降のレポートが私にはいま一つピンとこなかった。
 石垣、杉浦の両氏はそれぞれの分野で非常に熱心に実践に取り組んでおられることをレポートされた。しかし、両氏のレポートは自らの実践について詳細なレポートをしたものの、そこから何かを提言するということはなかった。それは両氏がいわば市井の実践者であるという分をわきまえた発表と取ることもできる。

 それでは水野教授の発表はどうであったというと、結論を述べれば先の両氏の発表と本質的な違いはなかったと私は感じた。
 日本国内に存在する(あるいは存在した)オランダから技術移入した煉瓦建築とフランスから技術移入したそれを羅列的に並べて見せたというだけに私には映った。

          
          ※ 世界遺産の富岡製糸場はフランス式の煉瓦建築技術が導入された建造物だそうです。

 いやいや、こうした私の姿勢は講座を受講する立場としては褒められるものではないかもしれない。
 石垣氏からは、江別には非常に多くの煉瓦建築が市内に散在していることを教えてもらったし、杉浦氏からは札幌市内の軟石建造物が徐々に姿を消しつつあることを認識させられるなど、多くのことを学んだのも事実である。
 ただ私の思いは、こうしたリレー式の講座においては、できれば講座のコンセプトがどの発表者においても通ずるものがあればさらに良かったのでは、と思ったのだった…。
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