田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

私的に‘18を振り返る Part Ⅴ

2018-12-31 16:43:55 | 私的に〇〇年を振り返る

 「私的に…」シリーズ第5弾(最終回)は「どこへ旅したか?」、「どんな店に入ったか?(初めて訪れた店)」、「どんなボランティアをしたか?」、「その他参加したイベント・体験等」の四つのカテゴリーである。ここでも例年とは異なりつつある傾向が見て取れた。

 

【どこに旅したか?】

◆小笠原島(札幌発着7泊8日の旅 うち小笠原島3泊、船中2泊、東京2泊)3/03~3/10 

 今年は小笠原島への旅が唯一の旅だった。その他は小さな旅もないまま一年を終えた。これもやはり夏の初めに体調を崩したことが遠因となっているようだ。来年はもう少し外へ出ることができたらと思ってはいるのだが…。 

【どんな店に入ったか?(初めて訪れた店)】

◆YAKINIKU BAR TAMURA(私たちには珍しく焼き肉店でランチ)2/19

ワンコインランチ紀行 16 札幌第一合同庁舎食堂(醤油ラーメン400円)3/27

◆札幌麺紀行 130 えぞっこ西友宮の沢店(味噌ラーメン 680円)4/01

◆ワンコインランチ紀行17北海道議會食堂(※大特ざる 650円)4/03

◆ワンコインランチ紀行18道民活動センターKAFE DU MADEL(日替りランチ 470円)4/12

◆ワンコインランチ紀行19北海道庁地下食堂(定食B「アジフライ定食」490円)4/17 

◆ワンコインランチ紀行20札幌学院大学カフェテリア(チキン竜田丼 450円)4/19

◆ワンコインランチ紀行21北海道大学クラーク食堂(冷やし担々麺 453円)4/23

◆札幌グルメ紀行36 炭火食事処 桑乃木(定山渓のホテル 炭火焼定食 1,800円)5/04

          

札幌グルメ紀行37 カリーハウス コロンボ(カツカレー 850円)6/20

◆札幌麺紀行131ラーメン ノボリザカ(濃厚鯛だしラーメン750円) 8/18

◆札幌麺紀行132 ラーメン 味の三平(味噌ラーメン 850円)9/16

札幌グルメ紀行 38 四季の旨い魚・旨い酒 花凛葉(「まぐろ中落ち定食」1077円)9/27

ワンコインランチ紀行22 道銀ビル厚生食堂 らいらっく(Aランチ「葱塩から揚げ」550円)10/04

ワンコインランチ紀行23 スコットグリル(「こだわり卵のチーズオムレツカレー」500円)10/23

ワンコインランチ紀行24 大通食堂(「チキン南蛮プレート」500円)10/29

ワンコインランチ紀行25 ゴーゴーイレブン(「ローストビーフとハンバーグのW丼」500円)10/30

ワンコインランチ紀行26 YEBISU BAR 札幌アピア店(「ミートソーススパゲティのチーズオーブン焼き & 豆乳で作ったコーンスープ」500円)11/06

札幌グルメ紀行39中国料理 芙蓉城(「フカヒレと蟹の湯麵」1,568円)11/11

札幌グルメ紀行40鮨とろ(「三色すし」1,300円、「生チラシ」1,600円)11/13

ワンコインランチ紀行27 町なかファームカフェ(「具材たっぷりチリコンカンと雑穀米のセット」500円)11/16

          

ワンコインランチ紀行28サントリーズガーデン昊(「かにあんかけオムライス」500円)11/18

ワンコインランチ紀行29飲み食い処 いえもん(「アジフライ定食」500円)11/21

ワンコインランチ紀行30らーめん青竜(「レギュラーラーメン 味噌」500円)11/30

ワンコインランチ紀行31和バルHARERUYA(「煮干し中華そば肉増し」500円)12/03

ワンコインランチ紀行32レストラン アネラ(「オムライスwithハンバーグ」500円)12/15

 

 こちらはある意味拙ブログのコンセプトの一つである「札幌を知る」という狙いを具現化するカテ

ゴリーの一つだと考えている。そのような中、「ランチパスポート札幌」という格安でランチができる

ガイドブックの存在を知ったことでワンコインランチ紀行で多くの店を知ることができた。来年もこ

の路線を継承できればと思っている。

 

【どんなボランティアをしたか?】

◆二条はるにれ・緑ヶ丘児童館冬休み学習支援(退職校長会札幌中央支部の活動)1/10、1/11、1/12

◆近美を愛するブリリア会の活動(近代美術館前歩道の清掃・整美活動)4/05、4/26、5/10、5/23、6/05、6/08、6/22、7/07、7/19、8/02、8/21、9/06、9/13、9/27、10/11、10/24、11/02

          

◆二条はるにれ・緑ヶ丘児童館夏休み学習支援(退職校長会札幌中央支部の活動)7/26、7/30、8/02

◆道民カレッジガイドブック校正作業 かでる2・7  8/23

◆「ほっかいどう学」かでる講座運営ボランティア 5/21、6/20、7/17、10/23、11/16

  こちらは「近美を愛するブリリアの会」の活動がを9年間継続できたことに安堵の気持ちを憶えている。併せて、夏・冬休みの学習支援の活動も恒例となってきた。それに加えて、今年からは道民カレッジ関係のボランティアにも参加することができ、それなりの充足感を感じた一年だった。

 

【その他参加したイベント・体験等】

◆初詣(お詣り、お神酒、お御籤、干支の楽焼、甘味処 いつものように、いつもの手順で)1/02

◆札幌モーターショー(未来のコンセプトカーEV車の展示目立つ)札幌ドーム 1/19

◆さっぽろ雪まつり(初めて孫たちと雪まつり見物 見物客の減少傾向?)2/10

◆新球場建設構想フォーラム in まこまない(盛り上がりに欠けた?)北海道青少年会館 2/11

◆「棟方志功展」(弱視の棟方の壮絶な作家魂に触れる)道立近代美術館 2/16

          

◆「開拓使の近代化事業とお雇い外国人たち」パネル展 紀伊国屋札幌2Fギャラリー 4/17

◆日本銀行旧小樽支店 見学 4/21

◆お花見 in 円山公園(オヤジの会 4人での初のバーベキュー)円山公園 5/01

◆桜見物 小金湯さくらの森 5/04 厚田・戸田城聖公園 5/09

◆札幌花フェスタ ◆大通公園バラフェスタ ◆サッポロフラワーカーペット(同日開催)6/24

          

◆新築中学校 見学(新築2年の札幌市立啓明中学校見学)7/02

◆高齢者介護・福祉施設見学(介護福祉施設、グループホーム、ケアハウス)西円山病院 7/02

◆ガイアナイト2018(アイヌ古式舞踊、ミニコンサート他)道庁赤れんが庁舎まえ広場 7/06

◆八鉱学園の花菖蒲園 見物(菖蒲450種10万本が一面に! 入場料400円)7/08

◆石狩市民カレッジ「大人の遠足」(夕張市役所、炭鉱博物館 他)夕張市一帯 7/11

◆カルチャーナイト2018(道銀ロビーコンサート、書道パフォーマンス)道立近代美術館他 7/20

◆西山製麺本社工場 見学(北海道生涯学習協会の「賛助会員の集い」行事)西山製麺本社工場 7/23

◆AMOEBA in SAPPORO 2018(元同僚5人の年に一度の会合である)教育文化会館 他 8/05

◆「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎-見る、集める、伝える-」特別展 北海道博物館 8/12

田んぼ de アート in 鷹栖町(五色の稲で北海道の野生動物を描く)鷹栖町の水田 8/13          

◆ちゃちゃワールド館 見物(遠軽町生田原地区の館を20年ぶりくらいに訪ねた)8/14

◆キッズスクエア ちっくる 見物(秩父別町が誇る子どもの大型遊戯施設)8/14

◆ちえりあフェスティバル2018(札幌市生涯学習センターの祭典、孫娘たちに同行)8/26

◆創成川キャンドルストリーム(創成川に灯りの点いた風船を流すイベント)9/01

◆だい・どん・でんFAINAL(大道芸人のフェスティバル・今年が最後)駅前通り路上 9/16

◆新施設・札幌文化芸術劇場hitaru見物(ホールのオペラハウス的構造が見事) 10/12

          

◆「北海道海濱美化をすすめる会」主催「ビーチコーミング in 浜益」 10/21

◆道新ぶんぶんクラブ主催「新そば味めぐり」(新得町、北竜町、幌加内町)パークホテル 10/24

◆京都国立近代美術館名品展『極と巧 京のかがやき』北海道立近代美術館 10/30

◆新装なったJR苗穂駅見学(線路を跨いで自由通路が完成し、北口が便利に)11/17

◆小樽市観光ガイドツアー(小樽市商工会青年部主催の公認ガイドによるツアー)12/09 

 意外に思えたのが、例年と比較してこのカテゴリーに属する出来事が多かったことがある。このことは何を意味するのだろう?考えてみると、このことは他のカテゴリーに属するほどでもない些細な出来事を体験することが多かった一年という見方もできそうだ。そういう意味では私があちこちと歩き回ることも縮小傾向に向かっているのかなぁ?と思わなくもない。

 来年はぜひとも反転攻勢に出なくては、と改めて思うところである。 

 ということで、私自身の一年間をあれこれと振り返ってきたが、今年もおかげさまそれなりに充足した一年を送ることができたと考えている。

 今年一年間、拙ブログにお立ち寄りいただいたことを感謝しつつ、皆さまが良いお年を迎えられることを祈念し、今年最後のブログ投稿といたします。


私的に‘18を振り返る Part Ⅳ

2018-12-30 17:22:04 | 私的に〇〇年を振り返る

 「私的に…」シリーズ第4弾は、「どんなステージを堪能したか」と「どんな映画を観たか」である。この両者は札幌に住んでいることでアドバンテージを感ずる分野である。特にステージ分野についていえば、札幌市内では千差万別あらゆるステージが用意されている。その中から自分の好みと懐事情を相談して今年もたくさんのステージを楽しむことができた。映画とて同じである。 

【どんなステージを堪能したか】 

◆近代美術館コンサート(「新春の贈り物」ピアノ・渡部美蕗のコンサート)近代美術館 1/06

◆LCアルモーニカ オペラ公演(「おこんじょうるり」「あまんじゃくと…」)教育文化会館 1/08

◆北海道高校演劇Special Day(余市紅志高校演劇部「おにぎり」)かでるホール 1/12

◆札幌消防音楽隊119ニューイヤーコンサート(吹奏楽の良さを堪能)キタラ大ホール 1/12     

◆北部方面音楽隊 室内楽演奏会(北部方面音楽隊の選抜メンバーによる室内楽)キタラ小ホール 2/02

◆トワエモア ミニライブ(「スポーツ!北海道フォーラム」においてミニライブ)道新ホール 2/03

◆EZO音楽祭 in 時計台(谷 仁、加奈崎芳太郎、他計4組のライブ)時計台ホール  2/06

◆札幌ハーツウインドオーケストラコンサート(札幌市内の若い音楽集団)ちえりあホール 2/17

◆かでる de かなでるFoster Concert(道警音楽隊と千歳高校吹奏楽部)かでるホール 2/18

◆陸上自衛隊北部方面音楽隊定期演奏会(幻想交響曲 作品14他)キタラ 3/11

     

◆LPコンサート(リチャード・クレーダーマンのLPを聴く)ちえりあ 3/17

◆第11回おバカな高校演劇対決(大阪精華高校、札幌藻岩高校ほか全4校参加)教育文化会館  3/31

◆歌で綴るメンデルスゾーンVol.1ピアノコンサート 六花亭ふきのとうホール 4/16

◆第39回市民バンドフェスティバル in SAPPORO(市民バンド7団体が出演)キタラ大ホール 4/29

◆かでるロビーコンサート(若手6人組Tiaraのポップ系シンガーのライブ)かでる2・7  5/15

◆札幌8時間耐久ライブ(全国から22組50人が出演 PETAと再会)イベントスペースMr.M  5/19

          

◆「やさしさっぽろコンサート」(音楽集団「奏樂」のトリオのミニライブ)総合福祉センター 5/28

◆「キタラのバースデー」(ライナー・キュッヘルのヴァイオリン 他)キタラ 7/01

◆PMF2018オープニング・コンサート(PMFオーケストラ、PMF教授陣)芸森野外ステージ7/07

◆パークジャズライブ in 教育文化会館(ビッグバンドを中心に11組の演奏)教育文化会館 7/15

◆NORTH JAM SESSION 2018 in 芸術の森(綾戸智恵、上田正樹etc.)芸森野外ステージ 7/22

    

◆道銀ロビーコンサート(ソプラノ、フルート、ギターのトリオ)北海道銀行 7/20

◆北海道二期会コンサート(ウィーン時代のモーツァルトとダ・ポンテ三部作)教育文化会館 8/22

◆かでるロビーコンサート(女性コーラス「ピッコロ・ヴェルデ」10人編成)かでる2・7  8/23

◆中央区民センターロビーコンサート(ジャズギター 小郷正彦さん)中央区民センター 8/24

◆北海道教育大学・実験劇場第7回オペラ公演「土方歳三最後の戦い」教育文化会館 8/31

◆日露交歓コンサート2018(「チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院」OBの演奏)9/18

         

◆日露文化芸術フェスティバル(イーゴリ・ブットマンクインテット)ちえりあホール 10/27

◆田中メディカルグループ札響招待コンサート(フルオーケストラ+服部百音)キタラ大ホール 11/06

◆NHKクラシックカジュアルコンサート(N響の4人をはじめ7人の編成)キタラ大ホール11/20

◆岡田浩安フォルクローレコンサート(岡田をはじめとした4人組の演奏)レンガの館ホール 11/25

◆かでるクリスマスコンサート(北海道警察音楽隊の演奏)かでるホール 11/30

◆中央区民センターロビーコンサート(拓郎倶楽部の単独ライブ)中央区民センター 12/05

◆道立近代美術館コンサート(「トリオ・デ・ランス」のクラシックコンサート)近代美術館 12/15

◆札響の第九(10年連続での第九の鑑賞となった 大友直人指揮)キタラ大ホール 12/15

◆吹いて 奏でて 楽しむ コンサート(若い高校生・大学生・社会人の吹奏楽)かでるホール 12/26

◆松山千春コンサートツアー2018「ことば」(久しぶりの千春の歌を堪能)hitaru  12/25

         

 今年も多くのステージを楽しませてもらったが、その中から思い出深いステージを選ぶとすれば、「市民バンドフェスティバル in SAPPORO」、「札幌8時間耐久ライブ」、「PMF2018オープニング・コンサート」、「パークジャズライブ in 教育文化会館」、「NORTH JAM SESSION 2018 in 芸術の森」、「NHKクラシックカジュアルコンサート」、「松山千春コンサートツアー2018」などがあげられる。

 当初考えていた以上に感動したのが、「北海道教育大学・実験劇場第7回オペラ公演『土方歳三最後の戦い』」、「日露交歓コンサート2018」の二つである。

 そして二つの高校演劇の舞台も楽しませてもらった。実は私は隠れ(?)高校演劇ファンである。今年10月には札幌で何年かぶりに全道大会が開催され、楽しみにしていたのだが全てを観劇するためには三日間を充てねばならず、わずか半日の観劇となってしまった。残念!

 と今年もさまざまなステージを堪能させていただいた。 

 

【どんな映画を観たか】 

◆「南極物語」(1983年公開のタロ・ジロが生還した感動ドラマ 高倉健主演)近代美術館 1/08

◆「ジオストーム」(STV試写会 気象コントロール衛星が暴走する世界を描く)STVホール 1/16

◆「素晴らしき哉、人生!」(ちえりあ映画会 1946年制作アメリカ映画)ちえりあホール 1/18

◆「祈りの幕が下りる時」(HBCシネマクラブ試写会 東野圭吾作品の映画化)共済ホール 1/19

          

◆「生きとし生けるもの」(2017年 監督今津秀邦のアフタートーク付)円山動物園  2/12

◆「TOMMOROW パーマネントライフを探して(2016年エコトーク映画会)ちえりあホール 2/12

◆「深夜食堂」(2016年 かでるの3機関の合同企画。小林薫主演)かでる2・7  2/27

◆「ミルク」(2008年 ゲイの活動家ミルクの伝記映画)エルプラザホール 3/04

◆「地球が壊れる前に」(2016年 国連平和大使ディカプリオがレポーター)円山動物園 3/21

◆「ウインストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(2017年)ディノスシネマズ札幌 4/06

◆「万引き家族」(2018年 カンヌ映画祭最高賞受賞 樹木希林出演)ユナイテッドシネマ札幌  6/12

◆「希望の彼方」(2017年 フィンランド映画 難民問題がテーマ)リフレサツポロ 6/16

◆「ゲッペルスと私」(2018年 ナチス・ゲッペルスの秘書の女性の独白)ディノスシネマズ 7/31

          

◆「カメラを止めるな」(2017年 37分ワンシーンワンカットの映画)ディノスシネマズ 8/17

◆「一陽来復 Life Gose On」(2018年 東日本大震災後6年目の東北を描く)札幌プラザ4・5 9/01

◆「日本映画テレビ技術協会 作品上映会」教育文化会館 9/16

◆「パパが戦場に行った日」(2016年 オランダ映画 戦争の愚かさを描く)札幌プラザ4・5 9/30

◆「ソフラ~夢をキッチンカーにのせて」(2017年 レバノンの難民キャンプ)札幌プラザ4・5 9/30

◆「わが愛の譜 滝廉太郎物語」(1993年 滝廉太郎の生涯を描く)かでる試写室 10/25

◆「おいにちゃんのハナビ」(2000年 白血病の妹を思いやる兄を描く)かでる女性プラザ 11/06

◆「中島公園の今昔~9.5ミリフィルム上映会」

(約90年前の札幌の様子を写した家庭用フィルムの上映会)古民家ギャラリー「鴨々堂」 11/11

◆「日本一短い「母」への手紙」(1995年 家族を捨た母と子の葛藤を描く)かでる試写室 11/27

◆「手紙」(2006年 東野圭吾原作、殺人を犯した兄と弟の葛藤を描く)ちえりあホール 11/28

◆「華氏119」(2018年 マイケル・ムーア監督)シアターキノ 12/03

          

◆「華の乱」(1988年 作家・与謝野晶子の半生を虚実織り交ぜて描く)かでる試写室  12/20

  私がいつも言っていることだが「映画は最高のエンターテイメントである」と。それはコストパフォーマンスが優れている上、感動を受けたり、私自身に考えさせてくれることが多いという意味においてである。シニア世代は新作映画でも1,000円程度で観ることができるのだ。さらに札幌では旧作映画になると市内の様々なところで無料公開される場合が多く、そうした情報収集して駆け付けるようにした。旧作映画を自宅のテレビで楽しむという向きもあるかと思うが、私は徹底して暗くなった空間で大画面で鑑賞することにこだわっている。

 映画解説者だった故水野晴朗さんが「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」というセリフに強い共感をおぼえるのである。(もっとも水野さんの場合はテレビの中の映画だったが…)


私的に‘18を振り返る Part Ⅲ

2018-12-29 16:24:14 | 私的に〇〇年を振り返る

【どんな山に登ったか】 

 今年は6中旬~8月にかけて体調不良となったこともあり、体調が回復してもどうしても山へ向かう気力が湧かなかった。ということで今年は一座も登ることができなかった。こんなことでは、との思いも強く来年は多くを望めないながらも何座かの登頂を目指したいと思っている。

 

【どこを歩いたか】

 ◆冬の石狩川河岸を遡る 23(旭橋~永山橋 ) 1/03

◆冬の石狩川河岸を遡る 24(永山橋~麻布橋)1/0 

◆冬の石狩川河岸を遡る 25(麻布橋~愛別橋)1/05

     

             ※ 愛別町付近を流れる石狩川です。

◆冬の石狩川河岸を遡る 26                  1/26

◆冬の石狩川河岸を遡る 27                  1/27

◆冬の石狩川河岸を遡る 28                  1/29

◆花・水・木ウォーク2018(東札幌~北広島)   5/06

◆「北海道を歩こう2018」(真駒内~定山渓)    5/27

      

      ※ 「北海道を歩こう!」のイベントで定山渓に向かう参加者たちです。

◆恵庭フットパス「茂漁川・カワセミコース」    6/4

◆恵庭フットパス「恵庭公園・長都川コース」    6/5

◆駒岡フットパス                 6/8

◆駒岡フットパス                                  6/15

◆トレッキング in 小樽                            6/11

◆篠津兵村フットパス                              6/12

◆百合が原公園フットパスコース                    9/01

◆石狩川遡行河岸トレッキング 1                  9/10

      

      ※ 江別市付近を流れる石狩川です。左側の建物は王子製紙の工場です。

◆石狩川遡行河岸トレッキング 2                  9/15

◆石狩川遡行河岸トレッキング 3                  9/19

◆石狩川遡行河岸トレッキング 4                 10/08

◆石狩川遡行河岸トレッキング 5                 10/09

◆初スノーシュー in 白川市民の森         12/23

  こちらのカテゴリーも数年前に比べると頻度が落ち気味である。そんな中、冬シーズンの「石狩川河岸を遡る」が私の目論見では残り4日間で最終目的地の大雪ダムに到達できるはずだ。これだけは何としてもやり遂げたいと思っている。

 今年はその夏バージョンも始めた。夏は冬と違って距離を稼ぐことができる。今シーズンは石狩川河口から奈井江町まで行くことができた。こちらもできたら完成したい。登山と比べて、フットパスやトレッキングは負荷が少なく私に向いているのだが、未体験のコースが少なくなってしまった。私は未体験でないとモチベーションが上がらない。いろいろと情報を集めて初めてのコースに挑戦したい。

  

【どんなスポーツイベントを観戦したか】

 ◆コンサドーレ2018キックオフ イベント 北海道立総合体育館きたえーる 1/13

◆パブリックビューイング in 札幌ドーム(対サンフレッチェ広島 1対0)札幌ドーム 2/24

◆J1リーグ戦観戦 1(対グランパス名古屋 3対0で勝利) 札幌ドーム 4/07

      

      ※ いつもいつも熱い声援がコンサドーレのイレブンを後押ししています。

◆J1リーグ戦観戦 2(対湘南ベルマーレ 1対0で敗戦) 札幌ドーム 4/11

◆J1リーグ戦観戦 3(対横浜マリノス 2対1で勝利) 厚別公園競技場 4/25     

◆関東大学ラグビー春季大会(明大 vs 帝京大 17対14で明大勝利)札幌ドーム 4/30

◆プロ野球観戦(日ハム vs 楽天 清宮一軍デビュー戦 初打席2塁打 0対1で敗戦)札幌ドーム 5/02

◆J1リーグ戦観戦 4(対川崎フロンターレ 1対2で敗戦)札幌ドーム 7/18

◆コンサドーレの本拠地 見物(宮の沢白い恋人サッカー場でトレーニングするイレブンを見物)8/03

◆J1リーグ戦観戦 5(対柏レイソル 1対2で敗戦)札幌ドーム  8/05

◆J1リーグ戦観戦 6(対東京FC  3対2で勝利)札幌ドーム  8/18

◆J1リーグ戦観戦 7(対鹿島アントラーズ 0対2で勝利)札幌ドーム   9/24

◆ジャパンラグビートップリーグ(神戸 vs 宗像 69対5で神戸の圧勝!)月寒野外競技場 9/29

      

      ※ ラグビースポーツの特徴の一つスクラムです。青が福岡、赤が神戸です。

◆J1リーグ戦観戦 8(対ベガルタ仙台 1対0で勝利)札幌ドーム  11/04  

 今年のスポーツ観戦はサッカーJ1の観戦に特化した感がある。もちろんその要因はコンサドーレの大躍進である。ミシャ監督が就任してコンサドーレのサッカー自体が見ていてとても面白くなり、その上勝利を重ねるのだから堪らない。シーズン後に何人かの主力が抜け、新しく補強された選手もいる。はたして来シーズンはどんな戦いを見せてくれるのだろうか?来年もできるだけスタジアムに通うことにしようと思っている。

 その他では、ラグビーの試合を2試合観戦することができた。関東大学対抗戦グループの試合とトップリーグの試合を観戦することができた。北海道で日本のトップクラスの試合を観戦できるのは、今のところ限られた機会しかない。そこのところが残念である。


私的に‘18を振り返る Part Ⅱ

2018-12-28 16:29:44 | 私的に〇〇年を振り返る

 私にとって本日のカテゴリー【どんな講座を受講したか】は、いわば主戦場というか本丸のカテゴリーである。道民カレッジの連携講座をはじめ、新聞などから情報を得て気になった講座はスケジュールさえ合えば積極的に受講するように心がけた。受講する講座に系統性などはない。いわば雑学を積み重ねるばかりなのだが…。

 【どんな講座を受講したか】

シニア学習グループ「めだかの学校」 毎月第一、第三月曜日に活動 年間23回の活動に参加

◆特別支援学校研修講座「公開講義」(リオパラ代表選手・宮崎哲選手講演)特別支援教育研修センター 1/10

◆退職校長会新年交流会記念講座(「島義勇判官の札幌本府選定」榎本陽介氏)ホテルライフォート 1/11

          

◆知床の日記念「しれとこ大百科」セミナー(知床の自然について学ぶ)かでる2・7 1/30

◆大学インターネット講座 レポート作成学習会 かでる2・7 1/31,2/07, 2/14

◆地域活動実践講座(講座において私たちブリリア会の実践発表を担当する)かでる2・7 2/21

◆札幌生涯学習インストラクターの会セミナー(コミュニケーションについて)エルプラザ 3/13

◆生き生きトークカフェ「函館で豊かな人生を送る」(CCRCについて学ぶ)道新本社会議室 3/17

◆札幌生涯学習インストラクターの会セミナー(日常の運動の勧め ストレッチ&筋トレ)エルプラザ 3/17

◆地域で暮らす高齢者のための医療公開講座3月編(医療保険・介護保険)かでる2・7 3/31

◆道新カメラマンが語る レンズで追った17日間~平昌五輪取材裏話~ 道新プラザDU-BOX  4/03

◆第11回北海道の楽しい100人 Vol.2(道内で活躍する4人のスピーカー登場)エルプラザホール 4/13

◆島義勇顕彰会講演会(蝦夷地・北海道の「開拓」をめぐって)京王プラザホテル 4/14

◆サイエンスフォーラム in さっぽろ(恐竜学者・小林快次北大准教授)札幌市中央図書館 4/14

◆観察会「春の花を見つけよう」(83名の参加) 野幌森林公園 4/19

◆かでる講座4月編(作家・小檜山博「ひとりでは生きられない」)かでる2・7  4/23

◆イグ・ノーベル賞受賞記念講演会(北大農学部・吉沢和徳准教授)道新ホール 4/24

◆めだかの学校野外講座「さっぽろの古を訪ねて」札幌市内各所 4/27、5/29、6/25、7/23、8/27、9/27

          

◆札幌学院大公開講座「人口減少時代大学と地域の連携」5/12、5/19、5/26、6/02、6/30、7/14

◆地域で暮らす高齢者のための医療公開講座5月編(生活習慣病と食事療法)かでる2・7 5/12

◆道総研ランチタイムセミナー「水源林のはたらきを知ろう」道庁ロビー 5/14

◆「百年記念施設の継承と活用に関するワークショップ」開拓の村、北海道博物館他 5/20

◆かでる講座5月編(道立文学館名誉館長木原直彦氏「文学で旅する北海道」)かでる2・7  5/21

◆北大スラブ研公開講座「ロシアと北極のフロンティア:開発の可能性と課題」北大社会科学研究棟

                            5/07、5/11、5/14、5/18、5/21、5/25、5/28

          

◆石狩市民カレッジ「アイヌの側から見た北海道150年」 石狩市花川北コミセン 5/31、6/07、6/14

◆「おたる自然の村」観察会(北海道自然観察協議会の主催)6/10

◆道博ミュージアムカレッジ(「アイヌの子守歌・諸民族の子守歌」)北海道博物館 6/17

◆かでる講座6月編(ノンフィクション作家・合田一道氏「北海道命名150年」)かでる2・7  6/20

◆森の新緑観察会 in 野幌森林公園(58名の参加)野幌森林公園 6/03

◆北大メディア研公開講座「世界の言語と文化」北大メディア研究院  6/07,6/14、6/21、6/28

◆北大全学企画公開講座「去る時代、来たる時代を考える」北大高等教育推進機構 

                                7/02、7/05、7/12、7/16、7/19、7/23 

◆道博ミュージアムカレッジ(「特別展 ここが見どころ!松浦武四郎展」)北海道博物館 7/14

◆環境フォーラム「SDGs未来都市2030へのアプローチ」下川町長・谷一之氏 道庁赤れんが庁舎7/06

◆北大法学研究科公開講座「アジアと向き合う~温故知新~」人文・社会科学研究棟 7/26、8/02、8/09、8/23

◆地域で暮らす高齢者のための医療公開講座7・8月編(パーキンソン病を知る)かでる2・7 7/28、8/25

◆「学習成果実践発表会 in 道央」(高木崇世芝氏が講演「北海道地図のあゆみ」他)かでる2・7 8/29

◆かでる講座8月編(能・歌舞伎サロン主宰大野洋子氏「歌舞伎を楽しむ~歌舞伎と北海道~」)かでる2・7  8/08 

◆松浦武四郎展・特別講演(「1818-生と死」元北大教授・佐々木利和氏)北海道博物館 8/12 

◆民間放送教育協会東日本地区大会「地域のブランド力を高めるために」講演・パネル かでるホール 9/01

◆道新ぶんぶんクラブトークショー(合田一道氏「松浦武四郎が見た大地」)北海道新聞本社 9/04

◆かでる講座9月編(日本理科学工業美唄工場長西川一仁氏「障碍者の雇用」について)かでる2・7  9/13

◆野生生物基金ネーチャーフォーラム2018(スライド講演、ネイチャーコンサート)道新ホール 9/17

◆道新フォーラム 現代への視点2018(保阪正康氏、加藤陽子氏、姜尚中氏)道新ホール 9/22

◆かでる講座9月編Ⅱ(道立近代美術館学芸員五十嵐聡美氏「絵で見る北海道史」)かでる2・7  9/27

◆道新ぶんぶんクラブ講座(「大黒屋光太夫を追う」札幌大学川上淳教授)札幌大学 10/02

◆道民カレッジ主催「地域活動実践講座」(レポート提出)かでる2・7  10/05

◆地域で暮らす高齢者のための医療公開講座10月編(「お薬が多いと感じていませんか?」)かでる2・7 10/13

◆近代美術館プレミアム講座 1(「もしも博物館学芸員が美術品を扱ったら」小樽博物館長石川直章氏)10/11

◆近代美術館プレミアム講座 2(「彫刻作品のできるまで」旭川短大椎名澄子教授)  10/18        

◆札幌大学公開講座「地域コミュニティとイベントの未来形」札大  10/19、10/26、11/02

◆かでる講座10月編(「フルートの調べをのせて」フルート奏者大島さゆり氏)かでる2・7  10/23          

◆近代美術館プレミアム講座 3(「旅とごはんと絵の仕事」イラストレーター・絵本作家すずきもも氏) 10/25

◆近代美術館プレミアム講座 4(「映画が教えくれた北海道」北の映像ミュージアム高村賢治副館長) 11/01

◆北大CATS公開講座(研究者が語る「私の旅」観光学高等教育センターの7回連続講座)

11/01、11/08、11/15、11/22、11/29、12/06、12/13

◆近代美術館プレミアム講座 5(「予譲(よじょう)の絵馬の絵画論」北大鈴木幸人准教授)11/08

◆地球にやさしいトーク&コンサート(自然環境保護活動の団体の実践発表)レンガの館ホール 11/25

◆かでる講座11月編(「どさん子と高血圧」日本医療大総長 島本和明氏)かでる2・7  11/16

          

◆中央図書館講座(「松浦武四郎と北海道」北海道博物館学芸員 三浦泰之氏)札幌市中央図書館 11/24

◆札大時計台フォーラム(「私たちの危機管理」浅野一弘札大教授)時計台ホール 11/28

◆気候変動の影響への適応に関するセミナー(研究者・企業関係者のセミナー)アスティ45  11/30

◆人権教育指導者研修会(「FMもえる」の番組「人権ひろば」の実践)かでる研修室 12/07

◆かでる講座10月編(「北海道・北東北の縄文遺跡群 世界遺産登録をめざして」)かでる2・7  12/12

◆子ども・地域生活習慣向上プロジェクト全道フォーラム(新陽高校々長の講演がgood)かでる2・7  12/17

  振り返ってみると今年もずいぶん多くの講座を受講したんだなぁ、というのが率直な感想である。リード文でも触れたが、その内容は脈絡なく、といった感じである。だからうっかりしていると、講義内容が片方の耳から入ってもう一方から抜けていってしまいがちである。そこで私が心がけているのは、少しでも自分の中に留めておくために、講義内容や感想をできるだけブログ上にレポするように心がけている。講座の内容をまとめるという作業は頭の体操にもなっていると信じている。

 来年もその意欲が衰えない限りせっせと各種の講座を受講したいと思っている。

 

 


私的に‘18を振り返る Part Ⅰ

2018-12-27 16:11:16 | 私的に〇〇年を振り返る

 私にとってはもはや恒例となった年末の「私的に一年を振り返る」シリーズである。今年も例年通り5日にわたって振り返ることにする。今年もいろいろな体験をすることができた一年だったが、年齢と共に多少の変化が出てきたかな?と思える一年でもあった。 

 私のこの「私的に一年を振り返る」シリーズは、調べてみると2008年から始まっている。但し2008年には「私的に…」という冠は付いていない。「私的に…」という冠を付けたのは2009年からである。だからちょうど今年で10年目ということになる。で2009年の時にはまだ3日間のシリーズだったが、2010年から5日間シリーズとなり現在に至っている。カテゴリーも【誰のお話を聴いたか】、【どんな講座を受講したか】、【どんな山に登ったか】、【どこを歩いたか】、【どんなスポーツイベントを観戦したか】、【どんなステージを堪能したか】、【どんな映画を観たか】、【どこに旅したか?】、【どんな店に入ったか(初めて訪れた店)】、【どんなボランティアをしたか?】、【その他参加したイベント・体験等】も多少の変動はあったものの、ここ数年は固定化された感がある。今年もこの分類で一年を振り返ってみた。

 実はこれをまとめる作業は結構大変である。私は一か月以上前から時間を見つけて少しずつ作業をして完成させた。大変ではあるが、この作業は楽しい作業である。自分自身の一年を振り返る貴重な時間だからである。

 さあ、今年は私にとってどのような一年だったのか、振り返ってみることにします。 

【誰のお話を聴いたか】

◆池上  彰 氏(ジャーナリスト、立教大学主催講演会「グローバル社会を生きる」)道新ホール 1/27

◆東国原英夫 氏(元宮崎県知事、評論家 サッポロ「おもてなし講座」)札幌市民ホール 2/01

          

◆二宮 清純 氏(スポーツジャーナリスト 「スポーツ!北海道フォーラム」で基調講演)道新ホール  2/03

◆岡部 哲也 氏(元冬季五輪スキー選手 「スポーツ!北海道フォーラム」でスピーカー)道新ホール  2/03

◆長友 エリ 氏(サッカー選手長友佑都の母 市教委主催「親育ち応援団」で来札・講演)道新ホール  2/14

◆荻田 泰永 氏(冒険家 南極大陸を無補給胆道徒歩で南極点到達)円山動物園 3/25

◆小林 快次 氏(北大准教授、怪獣ハンター「サイエンス・フォーラム in さっぽろ」講演)中央図書館  4/16

◆片山 善博 氏(政治評論家、早大大学院教授「ほっかいどうの地方再生」で講演)道新ホール 5/26

          

◆清宮 克幸 氏(ラグビー監督「ラグビーワールドカップ2019に向けて」で講演)道新ホール 7/20

◆大畑 大介 氏(元ラグビー日本代表 「大畑大介トークショー」道新ボックスDU-BOX 8/29

◆伊藤亜由美 氏(クリエィティブオフィスキュー社長 民間放送教育協会札幌大会で講演)かでるホール 9/05

◆保阪 正康 氏(ノンフィクション作家 道新フォーラム「現代への視点2018」で講演)道新ホール  9/22

          

◆加藤 陽子 氏(東大大学院教授  道新フォーラム「現代への視点2018」で講演)道新ホール  9/22

◆姜  尚中 氏(東大名誉教授 道新フォーラム「現代への視点2018」で講演)道新ホール  9/22

◆安田菜津紀 氏(フォトジャーナリスト  HIECC設立40周年記念講演会で講演)プリンスHパミール館 10/04

◆ジュデイ・オング氏(歌手・女優 札幌市小動物獣医師会公開講座で講演)かでるホール 10/14

          

◆十五代樂吉左衛門氏(楽焼茶碗師 道立近代美術館「極と巧」展 特別講演会講師)道立近代美術館 10/20

◆武田 鉄矢 氏(歌手・俳優 STV・北海道循環器病院主催のセミナーでゲストスピーカー)STVホール 10/28

          

◆保阪 正康 氏(ノンフィクション作家 道新文化賞受賞記念講演)道新プラザDO-BOX 11/09

◆加藤一二三 氏(元プロ棋士 ビジネスEXPOセミナーの特別講演会で講演)アクセスサツポロ 11/09

◆荒井  優 氏(札幌新陽高校々長 キャリアを生かした大胆な高校改革の姿に瞠目!)かでる2・7  12/17

◆杉山  愛 氏(元プロテニスプレイヤー「日経プレミアムゼミナール in 札幌」での講演)道新ホール  12/21

 

 いつも注釈を入れるこのカテゴリーであるが、私は講演・講座で実に多くの講師の方々から毎年お話を伺っている。その中からこのカテゴリーでは全国的な知名度があると思われる方のみ抽出して掲載している。

 振り返ってみて、それぞれの方のお話を思い出しているが、やはり功成り名を遂げた方々である。どれもが聴き応えのあるお話だった。その中でも印象に残るのは、池上彰氏、保阪正康氏の含蓄に富んだお話だった。違った意味で印象深いには将棋の加藤一二三氏である。飄々としたマイペースな話し方は独特であり、人々の心を鷲掴みにした片鱗に触れることができた。

 また、お話を聴いて日が浅いということもあり、札幌新陽高校の荒井優氏の教育の対する考え方、その考えを実践する学校経営には大きな将来性を感ずることができた。

 こうした講演会はほとんどが無料での開催なのも魅力である。(もちろん申し込みは必要だが…)ところが最近はこうした有名人の講演会が有料で開催されることも多くなってきたようだ。そうなると年金族には辛いところだが、そうしたトレンドが遅くやってくることを願うばかりである。

 


松山千春コンサートツアー2018 ファイナル

2018-12-26 17:36:34 | ステージ & エンターテイメント

 やや衰いたとはいえハイトーンの千春の歌声がhitaruの館内に響き渡った。千春節も健在で、まだまだ元気な松山千春を実感した。念願だった千春のホールコンサートを堪能できた2時間半だった…。

           

          ※ 大枚(?)8,100円を支払いゲットした入場券です。

 昨夜(12月25日)、新装なった札幌文化芸術劇場(通称:hitaru)で松山千春コンサートがあり、チケットを手配することができ楽しむことができた。この松山千春コンサート・ツアー2018『ことば』」は、10月18日埼玉県和光市から始まり全国15カ所で19回のコンサートを行い、昨夜がその最終回だったのだ。

              

            ※ 会場入り口には関係者から贈られた10数件の花輪が飾られていました。

 会場はもちろん満席状態だった。ということは2,000人以上の聴衆が詰めかけたことになる。座席はチケット購入にあたっては、主催者が指定する方式となっており、私は2階席の最後方(2LC-7列1番)というあまり恵まれた席ではなかった。千春自身も言っていたが、税込み8,100円というチケット代で1階前方の席と、4階の席が同額というのはちょっと不公平にも思えるが、それがこれまで取ってきた方式ということであれば止むをえまい。

 

 コンサートは今回のコンサートが「FM  NACK5 開局30周年記念」という冠が付いていることからだろうか?「On the Radio」から始まった。相変わらずの千春のハイトーンボイスが耳に心地よく伝わってくる。これがホールコンサートの利点かもしれない。しかし、高音部になるとかなり苦しいなぁ、というのが偽らざる印象である。この印象が、彼が初期に創った曲になるとさらに顕著になって聴こえた。

 とりあえず、昨夜披露してくれた曲を一覧にして紹介してみると…、

 ① On the Radio

 ② 涙 涙

 ③ 季節の中で

 ④ 銀の雨

 ⑤ 時のいたずら

 ⑥ 船

 ⑦ 旅立ち

  《 休 憩 》

 ⑧ クリスマス

 ⑨ 今日を迎える

 ⑩生命(いのち)

 ⑪ 雑踏

 ⑫ ことば

  《アンコール》

 ⑬ 長い夜

  ⑭ 俺の人生(たび)

 ⑮ 人生の空から

 ⑯ 窓

 ⑰ 大空と大地の中で

  《アンコール》

 ⑱ 明日のために

以上の18曲だった。

             

            ※ パーカーを被り、サングラスをした図は千春のイメージキャラのようですね。

 コンサートを楽しみながらも気になったのが、千春の声の衰えだった。現在63歳というから、もうけっして若くはない。彼の若いころのハイトーンはとても他人には真似のできない高いキーの曲だった。そんな声を今も再現することなど到底無理である。だから彼の初期の頃の曲を歌う時に特にそのことが気になった。すでに声を衰えは隠せないのだから、キーを下げて歌えば、と思うのは素人考えなのか?やはりプロの歌い手としての矜持なのだろうか?その思いは分かるが、聴く側としては例えキーが1~2度下がったとしても彼の澄んだきれいな声を聴きたいと思うのは私だけなのだろうか?

                  

                  ※ これらは入場時の配布されました。

 私はこれまで野外のコンサートでは3回ほど千春のコンサートを聴いてはいたが、ホールコンサートは初めての体験だった。

 数多い千春体験ではないが、いいオヤジがなぜに大枚をはたいてまで千春のコンサートに出かけるのか、この際にちょっとだけ考えてみたい。

 私が彼に魅力を感ずるのは、端的に言って彼の創る詩の素晴らしさと、他に類を見ない彼の高音域の美しさだと思っている。彼が紡ぎ出す詩はけっして難しい言葉を駆使したり、技巧に走ったりすることなく、自分のその時々の心情を率直に表現しているところにあるのではないかと思っている。それが多くの人たちの共感を呼び、名作が次々と生まれたのだと思う。

 多くのコアなファンにとっては常識的なことかもしれないが、昨夜のコンサートで、彼を世に送り出した恩人STVラジオの今は亡きプロデューサー竹田健二さんとの出会いと、突然の別れについて彼が語りだした。そして生まれたのが「旅立ち」だと初めて知った。

そのことを聞いてから聴く「旅立ち」は深い感動をもって聴くことができた。私はその詩から若い恋人たちが、それぞれの目的に向かって旅立つ様子を歌ったものだと思っていた。ことほど左様に彼は一つ一つの曲に彼のその時々の心情があふれ出ていることを、彼の冗長とも思えるMCの中から知ることができた。

 そして彼のもう一つの魅力は、なんといってもあの他人には真似のできないようなハイトーンボイスである。(それが衰えつつあるのは残念だが)それは天性といって良いものだが、それを活かしているのが彼の作曲能力であり、彼の優れた詩なのだろうと思う。

                

   ※ 退場の際に、千春から「クリスマスプレゼント!」ということで北菓楼のおかきの粋なプレゼントがありました。

 彼のもう一つの特徴である冗長とも思えるMCは、私は正直言ってあまり好きにはなれない。しかし、あの北海道弁丸出しで誰に対してもため口を叩く彼の言葉を、彼の紡ぎ出す歌とのギャップを楽しんでいるファンも多いのかもしれない。

 昨夜のMCはそれでも彼の価値観を押し付けるようなものではなく、彼自身の人生を振り返るような言説が多く、私も耳を傾けることができた。

 多くの疾病を抱えていることも隠すことなく語った松山千春だが、「生きている限り歌い続ける」と力強く語った。ぜひそうあってほしいと願いつつ、満ち足りた思いで会場を後にした…。


杉山愛の幸せ人生

2018-12-25 14:32:30 | 講演・講義・フォーラム等

 元プロテニスプレイヤーの杉山愛の講演会を聴いた。杉山愛は、彼女の現役時代、そして引退後の第二の人生、いかに現役時代が充実したものであったか、そして今どれほど充実しているかを滔々と語った…。

  12月21日(金)夜、道新ホールにて日本経済新聞社主催の「日経プレミアムゼミナール in 札幌」があり参加した。セミナーは、日経編集委員の田村正之氏による「老後貧乏にならないための3つの法則」という講演と、特別講演ということで元プロテニスプレイヤーの杉山愛氏「世界一の継続力 グランドスラムで62最多連続出場の裏で」と題するお話の2部構成だった。

               

         講演中の写真はもちろんNG この頁の写真は全てウェブ上から拝借しました。

 田村氏のお話は、主として現役世代に対して老後の備えのための投資の勧め的なお話で、私のような老後真っただ中の人間には少し聴くのが遅かった的内容だった。(もちろん私たち世代への助言も少しはあったが…)

 私の目的も田村氏のお話をうかがいたくて参加したのではなく、世界で活躍した有名人見たさに杉山愛氏のお話を聴くために参加したものだった。 

 プロテニスプレイヤーとして杉山愛は、17歳でプロとなり、17年間の現役生活を送っている。その間、グランドスラムの大会では個人はベスト8止まりだったが、ダブルスに強く、全英、全仏、全米でそれぞれ優勝を遂げている。個人のランキングでは2004年に第8位まで上りつめている。(これは日本人選手として伊達公子の4位に次ぐものである)

 2009年に引退し、すでに9年経っているが、現在はテニスの普及活動、試合の解説、テレビでのコメンテイターなどで活躍している。その間、結婚もして男児を設けている。

                  

                  ※ 現役時代の杉山選手です。

 杉山氏はプロテニスツアーのこと、海外で戦うことの難しさ、スランプの脱出法などテニスのあれこれを語ったが、17年間の現役生活を振り返り、「これ以上ない17年間だった」と振り返った。もちろん世界のトップに立ったわけではないが、広い世界の中で母親と二人で世界を回り、世界の強豪たちに伍して対等に戦えたことに満足しているようであった。

 彼女はテニスプレイヤーとして戦うときに常に「ポジティブ思考」だったという。それは彼女自身のプロ生活を振り返る際もポジティブに考えたということなのだろう。

                

 ポジティブ思考は、現役を退いても変わりはないようだ。彼女は全てのことをポジティブに考え、生きていると言う。具体例として現役を引退した時に「やりたいこと100」(ウィッシュリスト)を作成したそうだ。その中には結婚や、出産、富士登山やフルマラソン完走など、ともかく思いつくことを次から次とリストアップしたという。そしてそれに向かってポジティブに生きてきたという。彼女はこれまでにおよそ160のやりたいことをリストアップし、そのうちおよそ60をすでにやり遂げ、さらなる実現を目指しているという。彼女は現役時代、強気な性格の選手と聞いていた。スポーツの世界で、強豪たちに伍していくにはそれくらいの性格でなければ大成しないだろうが…。そのことが、結果として選手時代も、現役を終えてからも彼女を幸せにしているのだと思われた。 

 他人の幸せ話を聴くなどということは、どこか鼻白むものだが、功成り名を遂げた方の話は素直に聴くことができる。今回の杉山氏の話はその類だった。

 最後に杉山氏は「遊戯三昧」(ゆげざんまい)という言葉が好きだということで紹介された。ネットで調べてみると、厳しい環境でも自分がすることを楽しむという意味の禅の言葉だそうです。杉山氏はこの言葉を紹介しながら「楽しいことをするのではなく、することを楽しむ」ように生きていると話した。「することを楽しむ」…、いい言葉ですね。


札幌市内のクラーク像

2018-12-24 16:20:29 | 札幌(圏)探訪

 北海道開拓の礎を築いたお雇い外国人の中でもW.S.クラークは群を抜いて有名である。そのクラークの銅像が札幌市内には数多く点在していることが分かった。そのクラーク像の存在を追ってみた。

         

        ※ クラーク像といえば羊ヶ丘に立つ、この立像がもっとも有名かと思われる。(今回の講座では訪れない)

 現在、私が所属するシニアの生涯学習グループ「めだかの学校」の来年度企画を着々と進めているところである。過日12月21日(木)、来年度野外講座「お雇い外国人の事績を訪ねて(仮題)のプロジェクトを共に進めているS氏と札幌市内に点在するクラーク像の一部を実際に見て回った。 

 私が調べたところによると、札幌市内に点在するクラーク像は…。

 ① 北大中央ローンの胸像(北大にあるものの中では最も有名)

 ② クラーク会館内の胸像

 ③ 大学文書館内の胸像(石膏製?)

 ④ 大学本部大会議室内の胸像(石膏製)

 ⑤ 大学保健センター内の胸像

 ⑥ さっぽろ羊ヶ丘展望台の立像

 ⑦ 北大植物園の宮部金吾記念館内の胸像

 ⑧ 札幌独立キリスト教会内の胸像(ブロンズ製)

 ⑨ 札幌時計台ホール内の座像

以上九つである。(この他にもあったらぜひ情報をください) 

 この中から、私たちは①~⑤までを一日で見て回ろうと構想した。(その他別日程で⑧と⑨も野外講座の中で訪れる構想である)

 そこで21日に①~⑤の銅像を見て回り、見学が可能かどうかを直接伺って回った。

 結果は、①~⑤の銅像の内、二つは見学不可能との回答をいただいた。

 一つは、④の大学本部の大会議室内の胸像である。会議室は絶えず使用されていて、見学は困難とのことだった。もう一つは、⑤の保健センター内の胸像である。こちらは保健センターに相談に訪れる患者さんに不安や迷惑を与えないために見学はお断りしているとの回答だった。残念ではあるが、いずれもやむを得ない事情と受け止めねばなるまい。 

 さて、残った三つの銅像だけを見て回って一講座を終えるとなると、いかにも内容が薄い。困った私たちは、総合博物館内にあるクラークコーナーを加えることにした。そのクラークコーナーを覗いてみると、そこにはガラスケースの中に小さなクラーク像が見て取れた。これだけで一講座が成り立つのか?ちょっと厳しい気もしてきた。企画の完成締め切りまではまだ時間がある。少し悩んでみたい。

 それでは写真に収めたクラーク像の数々をご覧ください。

          

          ※ 北大構内中央ローンに立つ胸像です。観光客が良く写真を撮っています。

               

               ※ クラーク会館内3階ロビーに設置されている胸像です。

          

          ※ 大学文書館内に設置されている石膏製(?)の胸像です。

          

          ※ 文書館にはガラスケースに収められた小さな胸像もありました。

          

          ※ 同じ文書館内に掲げられていた新渡戸稲造書のクラーク博士の有名な言葉です。

          

          ※ 別日程で訪れる予定の札幌時計台ホールに設置されたクラーク博士の座像です。

 


初スノーシュー in 白川市民の森

2018-12-23 17:22:15 | スノーシュートレック & スノーハイク

 ザクッ、ザクッ…、聞こえるのは雪を踏みしめるスノーシューの音だけ。ときおり野鳥が囁きかけるが…、久しぶりの感触である。例年より遅れた感はあるものの、今シーズンもようやく動き始めた。

           

          ※ 私のスノーシューは毎回単独行なので自分姿を写真に収めることはない。そこで今回は

            三脚を持参して自撮りに挑戦してみました。

 降雪があったといっても直ぐに溶けてしまったりして、なかなか本格的な冬到来を感じさせてくれない。と思っている間に年末を迎えてしまった。

 来るシーズン、2014シーズンより続けている「冬の石狩川河岸を遡る」シリーズを完結したいと思っている私としては、早く始動したいと内心焦りを感じていた。

 そこで特に他に予定のなかった今日(24日)スノーシューを取り出すことにした。

          

          ※ 「白川市民の森」の遊歩道は、このような動物たちの足跡だけが残っていました。

 初スノーシューをどこでやろうか?と考えたとき、例年は円山動物園の南側にあるユースの森というところでやっていた。ところがユースの森は規模が小さく箱庭的な感じがしてどうもイマイチ乗り気になれない。そうした中で以前(2014年)に一度だけ体験したことのある「白川市民の森」が浮かんだ。「白川市民の森」は自宅からはやや遠いが、駐車場もあり、コースも整備されているので初スノーシューには適していると判断した。

                

          ※ 遊歩道は分岐点にはこのような案内板が立っているのでコースに迷うことありません。

 「白川市民の森」は静かにたたずみ人っ子一人いなかった。早速スノーシューを付け、遊歩道を歩きだしたのだが、今日は気温が正午で4℃と高く、雪は水分を含んで重かった。「白川市民の森」は青山という小さな山(標高530m)を中心として、その裾野に遊歩道が縦横に走っている。今回は初スノーシューなので登山は避け、裾野の遊歩道を巡ることにした。とはいっても、けっこうな山坂があるためそれなりに負荷がかかる。背中に汗をかかないように(冬季のアウトドアでは汗をかくことは厳禁)歩き方を注意したり、ウェアをこまめに着脱しながら久しぶりのスノーシュートレッキングを楽しんだ。

          

          ※ 遊歩道とはいっても、このようにけっこうな上りのコースがけっこうありました。

 初日とあって無理はしなかった。総計で2時間弱歩き回り切り上げた。軽い疲労感はあるが、この程度では石狩川遡行のトレーニングとしては不足である。これから何度か市内のいろいろなところに出没して、体力を付けねばならないと思っている。

          

          ※ いつもの定番、私の歩いた後にはこうしたスノーシューの跡が残されます。

          

        ※ 遊歩道内には写真のような休憩所が3ヵ所あるようです。ここで温かい紅茶タイムを取りました。

          

          ※ この日の最高到達点から下界を見ると、林間から住宅街が見えました。


映画 225 華の乱

2018-12-22 16:35:31 | 映画観賞・感想

 歌人で作家、そして思想家でもあった与謝野晶子の波乱に満ちた半生を中心に、明治から昭和にかけての文学界などの交友関係を描いた映画である。それは文字どおり晶子にとって華やかで、波乱に満ちた半生だった…。

                

 12月19日(水)午後、道民カレッジが主催する「懐かしのフィルム上映会」がかでる10Fの試写室で開催され参加した。「懐かしのフィルム上映会」は今回で3回目となるが、今回取り上げられたフィルムは、1988(昭和63)年制作の「華の乱」だった。

 この映画は出演陣が豪華絢爛だった。吉永小百合(与謝野晶子)、緒形拳(与謝野寛)、松田優作(有島武郎)、池上季実子(波多野秋子)、成田三樹夫(波多野春房)、松坂慶子(松井須磨子)、風間杜夫(大杉栄)、蟹江敬三(島村抱月)、中田喜子(山川登美子)、石田えり(伊藤野枝)等々…キラ星のごとくである。そして監督はエンターテイメントの巨匠・深作欣二監督である。 

 映画は必ずしも事実をもとにして描かれたものではないそうだ。映画の中では晶子は大正時代にあって恋多き女性として描かれている。しかし、有島武郎との関係は確かにお互いに好意を抱いていたとしても、映画で描かれたような関係にはなっていないというのが通説のようである。また、映画では有島と波多野秋子が心中をして直ぐに発見されたように描かれているが、実際には1か月以上発見されずに遺体が相当に痛んでいたというのが事実である。というように、事実と創作がない交ぜとなった映画と理解しながら観るのが正解のようである。

             

         ※ 与謝野寛との間に11人もの子をもうけた晶子だったが晩年は不仲だった。

 それにしても私には映画の主題が掴めなかった。確かに与謝野晶子を中心(特に晶子と有島武郎の交遊)として描いてはいるのだが、どうもストーリーはそれだけではなく、数々の愛憎劇も同時進行的に描いているのだ。松井須磨子と島村抱月、与謝野寛と山川登美子、大杉栄と伊藤野枝、そして有島武郎と波多野秋子というように…。 

 ウィキペディアでは、与謝野晶子の視点から大正時代の社会運動、芸術運動の群像を描いている、となっているが、私には文学界や芸能界、あるいは思想界など、当時の華のある世界の愛憎劇としか映らなかった…。

 そのような映画の主人公としてはたして吉永小百合はベストなキャスティングだっただろうかという疑問も残る。恋多き与謝野晶子の役は彼女には向かないのではないか?また、与謝野寛の妻として11人もの子どもの産んだ母親という役柄からイメージする母親像からはかなり離れた感じを私はもったのだが…。

             

            ※ 11人の子を育てるためにも懸命に文筆活動に勤しむ晶子だった。

 映画は30年前に制作されたものであるが、当時吉永小百合は40歳である。十分に美しく魅力ある女性として映っている(11人もの子どもを産んだ母親とはとても見えない)が、その彼女がいまだに映画において主演を務めていることは驚きである。

 けっして自分をサユリストなどとは言わないが、若き日から今日まで好ましく思っていた吉永小百合の主演映画であるが、私としては珍しく(?)辛口の感想となってしまった。