田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

炎暑の中でPMFピクニックコンサート

2022-07-31 11:52:01 | ステージ & エンターテイメント

 誰がこんな酷暑を用意したんだ!?と毒づきたくなるほどの暑さの中でのPMFピクニックコンサートだった。フルオーケストラの音は魅力たっぷりだったのだが、酷暑は演奏に集中しようとする私を妨げるばかりだった…。

         

 昨日(7月30日)午後、札幌芸術の森野外ステージにおいて「PMFピクニックコンサート」が開催された。私にとって、今夏数多く聴いたPMF関連のコンサートの酉を飾る期待のコンサートだった。

 朝からピーカンに晴れた空は、会場の芸術の森野外ステージに向かう頃には、車の車外温度計が35℃を示していた。(実際の札幌の気温は30.8℃だったという)

   

   ※ 私が会場に着いた開場15分前にはご覧のような長蛇の列がうねうねと続いていました。  

 私が会場に着いたのは、開場時間の15分前の11時45分だった。すると開場を待つ長蛇の列が100メートル以上に伸びていて「出遅れたか!?」という思いだった。しかし、いざ会場に入ってみると、さすがに野外会場である。広々としていて、私が望んだ会場の中央付近の芝生席に無事に席を確保することができた。そこに私は野外フェス用(と私が勝手に呼んでいる)の折り畳みチェアを取り出し座ったのだが、暑くてかなわない。たまらず持参した雨傘を日傘に変えて私自身をガードした。

   

   ※ 観衆の方たちは写真のように食料や飲み物を持参して入場する人が多かったです。

   

   ※ 私が座った後方の芝生席です。遠くにはテント群が並んで見えます。

   

   ※ そのテント群です。この日のような強い日差しの中では最適です。写真が曇っているのは蒸気のせいかな?

   

   ※ 私が野外フェス用の折りたたみチェアと呼んでいる年に一度しか使わないグッズです。

 13時、ピクニックコンサートはスタートした。冒頭を飾ったのは、なんと!ジャズトリオだった。日本のジャズピアニストの第一人者である小曾根真がプロデュースし、自らも演奏に加わり、ピアノ+トランペット+コントラバスのトリオが30分間演奏した。曲名ははっきりと聞き取れなかったが、クラシックの曲にジャズテイストを加えた数曲が演奏された。演奏自体を私が評価することなどできないが、トランペットの音色が印象的に私の耳に届いた。

 続いてはHBCジュニアオーケストラが登場した。彼らが披露した曲は次の二曲だった。

 ◆喜歌劇「軽騎兵」序曲 / スッペ

 ◆バレエ組曲「眠れぬ森の美女」から / チャイコフスキー

 HBCジュニアオーケストラとは小4~高校生まで、将来の音楽家を目指して活動しているとか。総勢80数名のフルオーケストラの音はやはり素晴らしい。今回のPMFで来札した指揮者ダニエル・マツカワ氏の指導・指揮によって堂々とした演奏を披露してくれた。

   

   ※ 演奏中に写真はNGとのことで、演奏会前にステージを写しました。

   

    ※ ステージ上空はご覧のように雲一つない青空が広がっていました。暑いはずです。

 それにしても暑い!首の周りを中心に私は汗まみれで、持参したハンカチは使い物にならないくらいだった。休憩を挟んで第二部はいよいよPMFオーケストラの登場である。披露された曲は3曲だった。その3曲とは…。

 ◆歌劇「オペロン」序曲 / ウェーバー

 ◆ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26 / プロコフィエフ

 ◆交響曲 第2番 ニ長調 作品73 / ブラームス

 比ぶべくもないが、やはりHBCジュニアオーケストラとは段違いの優れた演奏だった。一つ一つの紡ぎ出す音の質が違っているように思えた。さすがにオーディションを通過してきた若き音楽家たちの集団である。

 「おーっ!?」と思ったのが、ビアノ協奏曲のピアニストが小曾根真氏だったことだ。ジャズピアニストとはいってもクラシックにも精通されていることなのだと思う。しかし、私にはやはり小曾根氏のピアノにはジャズテイストが混入されているように思えてならなかった。それは先入観というものなのだろうか??

 圧巻は最後のブラームスの交響曲第2番だった。迫力ある圧巻の47分間はピクニックコンサートの最後を飾るに相応しい一曲だった。

 それにしても暑かった!炎天下でのコンサートは体力も相当に要求されるものだと悟らされた。途中、集中力が途切れてしまう瞬間もあったが、なんとか最後まで乗り切れた。

 PMFの開催は2021の途中打ち切りを含めて、3年ぶりの開催となったが、私は計6回のコンサートに足を運びPMFを楽しませていただいた。今年ほどの回数は無理かもしれないが、来年以降も楽しませてもらおうと思っている。


ここが危ない!シニアの消費者被害

2022-07-30 18:59:58 | 講演・講義・フォーラム等

 いや~、我々シニア世代にとっては生きづらい時代になったものである。スマホがシニア世代にも行き渡り、ますます便利なネット社会となった。しかし、同時にネットに疎いシニア世代は詐欺を働こうする者にとっては絶好の餌食だという。

 7月27日(水)午前、札幌市社会福祉総合センターにおいて「わたしの生き方セミナー」の第4回目が開講され受講した。今回は「ここが危ない!シニアの消費者被害~事例でわかる傾向と対策」と題して、弁護士で消費者支援ネット北海道の事務局長:原琢磨氏が講師を務められた。

   

   ※ 画像が鮮明でないのが残念ですが、一番下に最も大切な文言が書かれています。

 原氏はまず、冒頭の図を提示して「興味をもって注文した人はいったいいくら払えばよいでしょうか?」とクイズ形式で問題を提示された。一見、980円を支払えば試すことができるような広告である。しかし、実際には税込みで15,510円と商品の送料が請求されるという。広告をよく見ると、広告の最下部に小さな字で次のように書かれていた。

「一定期間続けてお飲みいただくことで、お客様により効果を実感いただくことを目的としており、最低5回5ヶ月以上の継続をお約束頂いております。」

 これは消費者を巧みに欺きながら、自らの責任回避を図った商法である。ことほど左様に、世の中は消費者、特にシニア世代を狙ってあの手この手で虎視眈々と狙っていると言っても過言な状況ではないという。

 そうした状況にある今、原氏は次のことを強調された。

 ① 「必ず騙されます」

 ② 「被害に遭わない/できるだけ小さくする」ための傾向と対策

 ③ 一緒に見守りに参加しませんか?

という3点だという。その一つ一つについて要約次のように説明された。

 ①の「必ず騙されます」については、相手(事業者)はプロ、騙されて当たり前でだまされる側に落ち度はないという。それではどうすれば良いのか?原氏は次のような心構えを説く。「騙される前提で事前の対応をとっておく」、「騙されても被害を最小限にとどめる」対策、「騙された!というときの初動と相談窓口」を把握しておく、などが大切だという。

   

   ※ 講義風景を写したのですが、やはり女性が目立ちますね。

 ②の「被害に遭わない/できるだけ小さくする」ための傾向と対策では、最近多いのは「サポート」系の詐欺だという。「助ける」というような美名のもとに自宅を訪問し販売するケースである。不意打ちだったり、密室での強引さだったりなどが目立つそうだ。対策としては「訪問取引お断り」のステッカーを貼るなどの対策が必要という。また被害にあった場合は「クーリング・オフ」制度を活用することを勧めるという。

 次に電話による勧誘販売などの特殊詐欺については、留守番電話の設定などの対策を取ることが大切であると説かれた。

 被害に遭ったと思った時の初動と相談窓口について、たくさんの相談窓口が存在するので、その窓口を把握しておくことが必要と強調された。(参考までに札幌市の相談窓口をこの項の最後に記述しておきます)

 ③の「一緒に見守りを」については、「自分が消費者被害に巻き込まれていることに、誰でも気が付かない、気付けない」日が来るという。だからこそ、家族、地域の方々、福祉職、事業者などが 見守ることが大切だと講師は説いた。つまり高齢化に伴い認知症に罹る人も増加する傾向にあることから、周りが見守ることがこれからますます大切になってくると指摘した。

   

   ※ 講師を務められた原琢磨氏です。

 講座の全てを再現できたわけではないが、ともかく「必ず騙されます」という言葉を肝に銘じて私たちは生きていかねばならないことを強く示唆された今回の講座だった。気を付けなくちゃ!!

《消費者被害の相談窓口》       

◇札幌市消費者センター      ☎011-728-2121

◇北海道立消費生活センター  ☎050-7505-0999

◇札幌市弁護士会・法律相談センター(無料) ☎011-251-7730(中央区西11丁目駅近く)

◇    同  上            ☎011-896-8373(新札幌サンピアザ内)


札幌市のパークゴルフ場めぐり〈43〉豊平川緑地パークゴルフコース

2022-07-29 14:23:22 | 札幌市のパークゴルフ場巡り

 札幌都心に最も近いパークゴルフ場である。「南7条コ―ス」も「南大橋コ―ス」も河川敷のコースであるが、わりあい整備されたコースで、マンション群が立ち並ぶ光景を背景にして気持ち良くプレイすることができた。

※ 蔵出しも蔵出し、一か月も前にプレイしながら今日までアップすることができになった。考えてみると、私はこの後パークゴルフに取り組んでいない。札幌市内の全コース制覇のためには残り20コースであるが、こんなことでは達成がおぼつかない。少し馬力をかけようかな?と思っている。

◇豊平川緑地南7条コース

   

   ※ 「南7条大橋」から「南7条コース」全体を見たところです。

 札幌市内に数多く存在するパークゴルフコース(札幌市発行のパークゴルフ場マップによると全部で65コース)だが中央区にはこの「南7条コース」と「南大橋コース」の二つのコースしかない。

 実はこの二つのコースには駐車場がない。(南大橋コースの方には条件付きの駐車場があるが、一般は使用できない)そのため、私にはなかなか足が遠かった。この日は思い切って自転車で二つのパークゴルフコースを訪れた。

   

   ※ プレイ料金などを徴収する管理事務所です。

   

   ※ プレイする人たちがクラブのケースやリックなどを一時保管する吊るしです。

 「南7条コース」は、二つのコ―スのうちでもより都心に近いところに位置していて、歓楽街ススキノがすぐ近くというロケーションである。コース河川敷とあって平坦なコースで、全体としては距離も短めかな?と思われた。しかし、コースは広々とした感じがして気持ち良くプレイを楽しむことができた。

   

   ※ ご覧のようにコースの整備状況はかなり整備された状況でした。

   

   ※ グリーン周りも整備され、安心してホールを狙えました。

 私はいつも単独プレイの為、グループでプレイする人たちに迷惑をかけないようにと留意しているが、この日もちょうど昼時だったので、コースは割合空いた状態でスムーズにプレイすることができた。

   

   ※ パークゴルフをする人たちの典型的なファッションです。

   

   ※ コントロールされたティショットを放つベテランプレイヤーです。

 私がプレイする前の組の人たちのプレイを見ているとかなりのベテランのように思われた。そこで「かなりお上手ですね。どれくらいで回られるのですか?」とお聞きしたところ、「いや~大したことないよ。100が切れなくてねぇ」ということだった。100が切れないということは、4コース、計36ホールを回ってのことだと思われる。ということは9ホールを25平均で回るということになる。やはりベテランになるとかなりのスコアを出すんだなぁ、ということを思い知らされた。                                                                                                                

《南7条コース概要等》

〔住      所〕中央区南7条大橋左岸

〔コース概要〕・18ホール、パー66 総延長約 789m

〔休      日〕水曜日

〔利用時間〕 8:00~17:00 (季節により変動あり)

〔駐車場〕無

〔プレイ料金〕 18ホール(一般300円、小中生150円、65歳以上210円)他も有り

〔ティーの用意〕有

〔問い合わせ〕現地受付 ☎090-7648-2393

〔訪問日&私の成績〕22/06/30   Bコース 31/33   Aコ―ス 31/33 

 

◇豊平川緑地南大橋コース

   

   ※ 「南大橋」の橋上から「南大橋コース」全体を写してみました。

   

   ※ 南大橋コースの管理事務所などです。こちらは身障者対象の駐車場があります。

   

   ※ プレイする人たちが昼食しながら歓談しているところです。

 「南大橋コース」は、川沿いを南に向かって南進し(つまり豊平川の上流)、「南大橋」を超えた左岸にあった。コースの状況として「南7条コース」と大きな違いはないように思えた。市内的に見ると、 コースとしてけっして最上級のクラスには位置しないが、それなりに整備が行き届いたコースといった印象だった。こちらは昼時を終えていたために、コース上は混み合っていて先のグループがプレイを終えるのをホールごとに待たねばならなかった。面白いと思ったのは、前日まで降り続いた雨の影響でコース上の窪んだところ水が溜まりウォーターハザードのような状況を呈していたのが珍しかった。

    

   ※ コースの整備状況はこちらも素晴らしかったです。ウォーターハザードまがいのくぼ地です。

   

   ※ 河川敷コースには珍しい大木が繁っていました。

    

    ※ 写真のように広々としたコースでのプレイは気持ち良かったです。        

 「南7条コース」でも「南大橋コース」でも、他ではあまり見られないホールの仕組みがあった。それはボールがホールインした後、支柱のある部分を引き上げるとボールを引き上げる仕組みになっていたのだ。加齢とともに、あのホールの中からボールを拾い上げるのはかなりの苦痛が伴う。常連の方たちは、ホール内からボールを拾い上げる道具を持参しているが、私はそのようなものを持ち合わせてはいない。このパークゴルフコースの    支柱の仕組みはプレイヤーに思いやりのあるコースである。

   

   ※ ホールに立つ支柱(?)を上へ上げると、写真のようにボールを取り出すことができる便利な仕組みです。

《南大橋コース概要等》

〔住      所〕中央区南大橋上流左岸

〔コース概要〕・18ホール、パー66 総延長約 920m

〔休      日〕月曜日

〔利用時間〕 8:00~17:00 (季節により変動あり)

〔駐車場〕有 但し「身体障碍者等駐車禁止除外指定車章」交付車両に限る(6台)

〔プレイ料金〕 18ホール(一般300円、小中生150円、65歳以上210円)他も有り

〔ティーの用意〕有

〔問い合わせ〕現地受付 ☎090-7683-8877

〔訪問日&私の成績〕22/06/30   はまなすコース 31/33   ハルニレコ―ス 30/33 


歌で巡るニッポンの名城

2022-07-28 15:58:40 | 講演・講義・フォーラム等

 さすがにマスメディアで活躍されている方である。単に国内のお城を紹介するだけでなく、お城に関わった歌(歌謡曲)を織り交ぜながら紹介するという手法が受講者を飽きさせない。シニア世代を対象とした講義の在り方を示された思いだった…。

   

 7月26日(火)午後、かでる2・7において「ほっかいどう学」かでる講座の今年度第4回目の講座が開講された。テーマは「歌で巡るニッポンの名城~姫路城から五稜郭~」と題してエッセイストのたかやまじゅん氏が講義を担当された。

         

 講師のたかやまじゅん氏について私はほとんど知識がなかった。ただ、一昨年の同じかでる講座で「映画音楽で甦る 映画の名作の風景~北海道に映画館が上陸し122年~」と題して映画音楽をバックにして名作を振り返りながら北海道の映画の歴史を流ちょうに語ってくれたことを思い出していた。(その時の投稿はこちら⇒

  今回、あらためてたかやま氏のことを調べてみると、道内のラジオ番組などに出演し、映画や城、あるいは広く文化財などについてコメントしたり、イベントにおいてコーディネーター的役割を果たしている方だと知った。

 今回も豊富な写真資料などを提示しながら、合間に城をテーマにした歌を挿入し、2時間にわたって流れるように日本の城を私たちに語ってくれた。たかやま氏は相当の城マニアらしく国内のかなりの城を巡って歩いておられることが話の端々から伺うことができた。

   

 私はその流ちょうな語りに、私はメモすることも忘れ聞き惚れてしまい、残念ながらたかやま氏のお話を再現することができない。ただ、お話を聴きながら改めて日本の都市の街づくりはお城を中心として形成されてきたことを感じさせてくれた。城が、あるいは天守閣が、城下に住む人々にとって一種のシンボルであったことの証であろう。

   

 私の数少ないお城体験(岡山城、大阪城、名古屋城、金沢城、青葉城、弘前城、など)でも、城跡が公園化され街の観光名所となり、市民の憩いの場になっていることを体験してきた。特に一昨年に訪れた弘前公園は広大な敷地が整備されていたのが印象的だった。ことほど左様に城のない北海道に住む人間としては、城跡を眺めるたびに一種の憧れのようなものを抱いていた…。

 たかやま氏の話に移ろう。紹介された城をめぐる歌の多さには改めて驚いた。それらのレコードジャケットを集めるだけでも大変だったろうと想像された。講義の中で流された歌手は舟木一夫、三橋美智也、都はるみ、こまどり姉妹、…等々懐かしい名前のオンパレードだった。やはりお城の歌というと演歌っぽい歌となってしまうようだ。

   

 たかやま氏のお話を伺い、北海道人以外は日常の生活の中にお城の存在が色濃く影響していることを伺わせてくれる今回の講座だった…。

(正確に言うと、北海道にも松前城、五稜郭といったお城は存在するが、それは道南地域に限られたことで北海道全体としてはやはりお城とは直接関係なく街が形成されたと言うことができる)


PMF時計台コンサート

2022-07-27 12:19:54 | ステージ & エンターテイメント

 「出たぁ~!」という思いだった。というのも、先のPMFアンサンブル清田区公演で私を悩ませた(?)バツェヴィチの「ヴァイオリン四重奏」がこの日の最初に演奏されたのだ。う~ん、……。この時計台コンサートでは、その後も同じような傾向の曲が次々と披露された…。

       

 PMF関連の第5弾である。

 7月24日(夜)、札幌時計台ホールにおいて「PMF時計台コンサート」が開催され参加した。(こちらは有料でした)演奏者は総勢15名が登場したがPMFピアニストの佐久間晃子氏以外はPMFアカデミー生の演奏だった。

 時計台ホールは、コンサートホールとしてはすぐ傍を国道が走っており(国道12号線)、車の走行音が聞こえたりしてけっして条件の良いホールとは思われないのだが、歴史ある木造建造物ということでホールとして重宝されているようだ。

 私はこのコンサートにおいても運良く最前列に座ることができた。ただし、ここの椅子席は木造の上、長椅子で3人が並んで座る形式となっていたために、後ほどほぞを噛むこととなる。

 さて、演奏曲目の方は次のようなラインナップだった。

 ◆ヴァイオリン四重奏曲 / バツェヴィチ

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、第三ヴァイオリン、第四ヴァイオリン)

 ◆フルート、ヴィオラとファゴットのための三重奏曲 作品6 / アーノルド

    (フルート、ヴィオラ、ファゴット)

 ◆五重奏曲 ト短調 作品39 / プロコフィエフ

    (オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス)

 ◆ホルン三重奏曲 変ホ短調 作品40 / ブラームス

    (ホルン、ヴァイオリン、ピアノ)

 前述したように最初の曲が「ヴァイオリン四重奏曲」だった。この曲については、清田区公演の際にも演奏され、その際に私は次のように感想を記した。

 曲の出だしから私の耳には不協和音的な音が聴こえてきたのだ。私は思わずプログラムの片隅に「なんとも不協和音的な調べが…」とメモしたほどだった。 

 この日聴いても感想は変わらなかった。その上、その後の二曲も似たような感じの曲で、私の耳にはとても美しい調べとは思えぬ曲が続いのだ。ここで「ほぞを噛む」できごとが発生した。私の隣には明らかにクラシック初心者と思われる老齢の女性が座った。彼女は演奏が始まっても集中できないらしい。たえず体を前後に動かすのだ。すると木造の長椅子はもろにその動きが私の背中に伝わってくる。目線で注意を促したつもりだが気が付いてくれない。そのうちに彼女はガラケーを持ち出してメールを打ち出した。最前列である。演奏者からも見える位置での行為に開いた口がふさがらなかった。

 結局、彼女は三曲目までは頑張って耐えていた(?)が、三曲目が終わると耐えきれずに席を立ってしまった。彼女の行為は非難されるべきだが、演奏曲目にも多少の配慮がほしいと思ったのだが…。

 最後の「ホルン三重奏曲 変ホ短調 作品40」は、それまでの曲とは違いホルンを中心として三つの音が調和した曲として私の耳に届いたことが救いだった。清田区公演の際にも触れたが、若い音楽家たちが意欲的に難しい、困難な曲(?)に挑戦しようとする姿勢には応援したい。しかし、コンサートの曲の構成の際にできればクラシック初心者のための曲も組み入れていただけたらと感じた時計台コンサートだった。

 さあ、PMFコンサートも残り30日のピクニックコンサートだけとなった。願わくば青天のもとで最後のPMFを楽しみたい。アンサンブルが続いたPMFだったが、最後はフルオーケストラの音を心から楽しみたい。  


吉村昭著「長英逃亡」上・下

2022-07-26 11:47:40 | 本・感想

 江戸末期に高野長英という傑出した蘭学者がいた。彼は幕府の鎖国政策に異を唱えたために投獄された。その長英が破獄して逃亡の末、最後には捕吏によって惨殺されるまでの全貌を吉村昭の冷静で克明な筆致が私を夢中にさせた。今回もまた毎夜、私は吉村ワールドに酔い続けた。

※ PMF関連のレポがもう一本あるのだが、多少食傷気味なのでは?との思いからちょっと趣向を変えてみることにします。

           

 文芸評論家の赤松大麓は言う。「吉村はさまざまな資料に目を通し、各地を踏査した。徹底した資料収集と綿密な現地調査は吉村の特技である」と…。高野の6年間にわたる逃亡劇は本州・四国の全てを転々とするほど広大であるが(地図を参照ください)、吉村は小説化にあたって、それらのほとんどの地に足を延ばして現地を調査しているのである。事程左様に吉村は小説化に当たっては厳密に自らを戒め、けっして妥協を許さない姿勢で執筆を始めるのはこの「長英逃亡」ばかりでなく、全ての作品に共通した姿勢である。

         

 この作品はあくまで長英の6年間にわたる逃亡劇に焦点を当てたものであるが、その中で長英の人となりも紹介している。それによると、長英は自らの理想を追い続けるために親(育ての親)との縁も断ち切って長崎において医師シーボルトに師事し、オランダ語を学ぶ中で頭角を現し、海外事情に精通していくことになる。当初は西洋医学を学び医師を目ざしていたのだが、次第に国事に関心を抱くようになり、幕府の鎖国政策を批判する「夢物語」を著したことが契機となり捕らえられ永牢(終身刑)処分となる。入牢5年後に脱獄し、全国を逃亡することとなった。

          

          ※ 高野長英の肖像画です。

 それからの逃亡劇は、微に入り細に入るスリリングな内容だった。長英が長崎で培った人脈は相当に太いものであり、また彼の名声が全国にとどろいていたことが困難な逃亡劇を助けた要因でもあった。現代と違い、人が通ることのできる道は限られ、川には橋もなく、関所を乗り越えて進むことは想像に絶した難行苦行であったが、吉村はそうした困難な道を往く長英の姿を克明に描いてみせた。

          

         ※ 高野長英の逃亡路を表したものです。

 前出した評論家・赤松大麓は吉村昭をこのようにも評する。「情緒に流されぬ抑制のきいた硬質な文章で叙述や描写を一貫させている」、そして「文明開化の “夜明け前” を照射し、激動の時代に殉じた先駆者的思想家の完全燃焼した人生を描き上げたこの長編小説は、題材の独自性とすぐれた文章力が光っており、吉村文学の代表作として長く読みつがれていくだろう」と…。

 私は赤松氏のように表現する力は持ち合わせていないが、まったく同感である。さあ、次は吉村の何を読もうか??           

 


PMFアンサンブル演奏会 in 苗穂本町地区センター

2022-07-25 10:37:15 | ステージ & エンターテイメント

 苗穂地区でのPMFコンサートは今回で19回目だという。地域の方々が協力してコンサートを実施しているという。弦楽器のデュオ、トリオ、カルテット、クインテットとさまざまな組み合わせのアンサンブルを楽しんだ。

        

 PMF関連レポート№4である。

 昨日(7月24日)午後、苗穂本町地区センターで「地域ふれあいコンサート」と称して「PMFアンサンブル演奏会」が開催され、参加してきた。(無料のコンサートです)

 私は地区センターの駐車場が混雑するのではと予想し、開場時間(13時)のおよそ1時間前に地区センターに向かい、無事にセンターの駐車場に車を停めることができた。そうしたこともあり、開場前に受付のところで3番目に並ぶことになり、座席は今回も最前列に席を占めることになった。   

 会場は普段は地域住民の方々がスポーツ活動を行う体育館(兼ホール)だったこともあり、ステージも設置せずに、私の席は奏者たちから僅か2メートル弱という至近距離の席だった。演奏された曲と楽器は次のとおりである。

 ◆ヴァイオリン二重奏曲 ト長調 作品3-3 / シュポア

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン)

 ◆三重奏曲 ハ長調 作品87から / ベートーヴェン

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ)

 ◆ヴァイオリン四重奏曲 ト長調 作品107 / ラハナー

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、第三ヴァイオリン、第四ヴァイオリン)

 ◆セレナーデ第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク / モーツァルト 

           (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)

 以上4曲が演奏されたのだが、前述したように二人、三人、四人、五人と奏者の数が順に増えていくという構成が面白いと思った。今回の奏者たちはいずれもPMFのアカデミー生ばかりだった。

   

 例によって、私は音楽的なことを評する素養は持ち合わせていないので、今回は至近距離から見た奏者たちの表情に注目した。奏者たちを仔細に観察していると、ほとんど表情を変えずに淡々と演奏する人、対して表情豊かに顔の表情だけでなく、全身を使って表現しようとしている人、と実にさまざまである。(今回の演奏会ではいずれの会場ともに椅子を使わず立った姿勢での演奏が主だった)

 クラシック音楽の奏者の場合、一般的にはあまりオーバーな仕草はせずに、むしろ淡々と演奏される方が多いように感じられる。しかし、クラシック音楽も表現活動の一つである。だとしたら、そこに溢れ出る感情を素直に身体も駆使して表現することは悪いことではないと私は思う。そのことがむしろ観衆(聴衆)をより演奏している音楽の世界に引き込むことにも繋がると思うのだが…。その際、オーバーな表現は慎むべきかな?と思うが、溢れ出る感情の表出は歓迎したいと思う。

         

       ※ エミリー桜子・リチャードソンさんです。(写真はウェブ上から拝借しました)

 そういう意味で、この日出演した日系アメリカ人のエミリー桜子・リチャードソンさんの演奏は、聴いているものたちを演奏に惹きこむ表情豊かな表現をされていたように思った。


カルチャーナイト2022を楽しむ

2022-07-24 15:34:56 | ステージ & エンターテイメント

 札幌の夏の一夜の風物詩(?)「カルチャーナイト」が3年ぶりに開催された。私は「かでる2・7」で行われた楽器演奏や合唱、さらにはピエロなどによるパフォーマンスショーを楽しんだ。

  

 「毎年夏、札幌市内全域の公共・文化施設、企業施設を一日だけ特別に夜間開放する」イベント「カルチャーナイト」が一昨日(7月22日)夜に開催された。

 私はこれまでもこの催しをとても楽しみにしていて、毎年プログラムを睨み、時間との兼ね合いを測りながらあちこちと巡って歩く計画を立てて、楽しんでいた。しかし、今年は早くから「かでる2・7」に腰を据えて楽しもうと計画していた。それは私から見て魅力的なプログラムが組み合わさっていたからだ。そのプログラムとは…。

 〈1〉 サックス四重奏団の演奏(18:00~18:30)

 〈2〉ピエロとジャグラーによるパフォーマンスショー(19:00~19:50)

 〈3〉ダンディー・フォーの男声合唱(20:20~20:50)

となかなか楽しみな組み合わせだった。

 それぞれに短評を加えると、〈1〉のサックス四重奏団は留萌管内からわざわざ遠征して演奏を聴かせてくれた。メンバーは女性3人と男性1人という構成だったが、遠征してまで演奏するだけの力量を感じさせてくれる実力の持ち主と思えた。ちなみに演奏した曲目は、①映画「ララランド」より「アナザー・ディ・オブ・サン」、②映画「アラジン」より「フレンド・ライク・ミー」、③「千と千尋の神隠し」メドレー、④「人生のメリーゴーランド」、⑤映画「美女と野獣」より「ビー・アワー・ゲスト」、アンコールとして映画「レ・ミゼラブル」より「民衆の歌」、と映画音楽を主として演奏するグループのようだった。

   

 〈2〉のピエロとジャグラーのパフォーマンスは、先に女性のジャグラー・Hanaedaさんがさまざまな道具を使ってのジャグリングを披露してくれた。また後半はピエロの衣装を身に付けたTeTeさんがやはり様々な芸を披露してくれたが、Hanaedaさんとは違いおしゃべりは一切なく、全てをパントマイムで演技し続けた。二人のパフォーマンスには特に子どもたちが夢中になって目を輝かせていたのが印象的だった。

   

   

 最後の〈3〉ダンディー・フォーは、市内でサラリーマンを卒業した70~80代(一人だけ50代後半)の男性5人のグループだった。“フォー(4)” 謳いながらなぜ5人?という問いには、テナー担当が3名いて、曲によってその中から2人がトップテナーとセカンドテナーを担当するとのことだった。披露した曲は、①青い山脈、②カルチャーナイトテーマソング、③ボーイズ・ビー・アンビシャス、④女ひとり、⑤いい湯だな、⑥別れた人と、⑦オランダ坂、⑧コンサドーレ応援歌 & ファイターズ応援歌、⑨好きです札幌、アンコールで⑩ふるさと、を歌い終幕となった。なお、曲中の③から⑦までは彼らが慕っているダークダックスが発表した「日本の歌」シリーズの曲である。高齢とはいえ、いつも人前で歌声を披露している方々である。5人がいずれも美声の持ち主であった。

   

 以上、肩の凝らないプログラムで大いに楽しませてもらったカルチャーナイトの夜だった。


PMF市役所ロビーコンサート

2022-07-23 12:39:52 | ステージ & エンターテイメント

 やはりヴェテランの奏者は一味も二味も違う音色を奏でてくれたように私には感じた。今回のPMFの教授を務めるハインツ・コル氏のヴィオラで奏でるエレジー(悲歌)は深く悲しみに沈んだ音色に聴こえてきた。

         

 連続してPMFである。昨日(22日)のお昼休み(12:25~45)、札幌市役所ロビーにおいて毎月開催しているロビーコンサートのPMF版が開催された。

 数年前に同様のPMFのコンサートがあった時に、多くの人が詰めかけていて聴くのが困難だったことを思い出し、昨日は開演の1時間半前に市役所ロビーに着いた。するとさすがにまだ参加する観客の姿はなく、私は最前列に席を占めた。

   

   ※ 開会前のステージの様子です。私はこの最前列に位置しました。

 文庫本で時間を過ごし、開演時間の12時25分、PMFの教授を務めるヴィオラ奏者のハインツ・コル氏と、PMFピアニストの佐久間晃子氏が登場した。

 演奏された曲は、ヴュータン作曲の「ヴィオラとピアノのための悲歌 作品30である。ハインツ氏は見たところ60代には遥か先に届いているのではないかと思われる大ヴェテランである。プロフィールを見るとかつてはウィーンフィルの至宝と呼ばれたそうだ。ハインツのヴィオラは前述したように、どこかに余裕を漂わせながらも、深く悲しみに沈んだ音色を会場いっぱいに響かせた。もちろん佐久間のピアノもヴィオラの音と同様に深い悲しみを十分に表現しているように聴こえてきた。さすがヴェテランの味、といった一曲だった。

             

             ※ ヴィオラ奏者のハインツ・コル氏

             

             ※ ピアノ奏者の佐久間晃子氏

 続いては、PMFのアカデミー生にハインツを加えた弦楽四重奏だった。曲目は、ベートーヴェン作曲の「弦楽四重奏 へ長調 作品18 第一番から第1楽章」である。私は最前列でこの演奏を聴いたことで思わぬ発見をすることとなった。市役所ロビーの会場は普通のホールなどと違って、一段高いステージと客席は至近距離である。私の席からは奏者の一挙手一投足が手に取るように見て取れた。そこでわたしが視たのは奏者たちの アイコンタクト” だった。

 弦楽四重奏の場合、どうやら第一ヴァイオリンの奏者がリードすることになっているようだ。(私はそれすらも知らないのだが…)見ていると、全ての奏者が第一ヴァイオリンに視線を送っている。もちろん彼らを指導する立場のヴィオラのハインツも真剣に第一ヴァイオリンの奏者に真剣な視線を送っていた。例えウィーンフィルの至宝と言われる人であってもステージ上でアンサンブルを組む場合は一奏者に過ぎないという音楽界の厳然たるルールを見た思いだった。

 この後、PMFのアンサンブルをさらに二つほど聴くことにしている。そのあたりに留意しながら残り二つのアンサンブル演奏会を楽しみにしたい。


PMFアンサンブル清田区公演

2022-07-22 09:02:57 | ステージ & エンターテイメント

 世界の若手音楽家が札幌に集い、僅かな期間を経て見事なアンサンブルを聴かせてくれた。改めて楽譜(音符)という共通言語の持つ可能性の大きさを感じさせてもらった昨夜の清田区公演だった。

          

 昨夜(7月21日)、札幌国際大学総合情報館シアターにおいて「PMFアンサンブル清田区公演」が開催され参加した。

 会場のシアターは定員が3~400名が収容できそうな立派なホールだったが、8割程度が埋まっていたように思われた。

 演奏は世界各国から集った14名の若手音楽家が4つのグループに分かれて演奏した。出身国を見ると、キューバ、ノルウェー、カナダ、ポーランド、オーストラリア、ベネズエラ、中国、そして日本と実に多彩な顔ぶれだった。

 演奏された曲目と作曲者、そして奏者は…、

 ◆三重奏曲 ハ短調 作品87 / ベートーヴェン 

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ)

 ◆ヴァイオリン四重奏曲 / バツェヴィチ

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン)

 ◆ヴァイオリン二重奏曲 ト長調 作品3-3 / シュポア

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン)

 ◆セレナーデ第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)

 以上4曲が演奏されたのだが、特に私にとって印象的だった曲は2曲目のバツェヴィチの「ヴァイオリン四重奏曲」だった。曲の出だしから私の耳には不協和音的な音が聴こえてきたのだ。私は思わずプログラムの片隅に「なんとも不協和音的な調べが…」とメモしたほどだった。このことはどう考えたら良いのだろうか?私は次のように考えたのだが…。

 作曲者であるバツェヴィチは実験的、挑戦的な曲作りに挑んだ曲だったのではないのだろうか。つまり、和音が崩れるギリギリのところを狙った曲づくりをしたのではないだろうか、と…。そうした曲に若手音楽家である彼女たち(4人とも女性奏者だった)も意欲的に挑戦したのではないだろうか?音楽に関しては全くの素人の私はそんなことを考えた。

   

 この曲も含め、ステージに登場した若手音楽家たちは僅かな調整期間の中でそれぞれが見事に調和した音を披露してくれた。このことはPMFに集う若手音楽家たちがすでに相当なレベルに達した音楽家たちであるということである。その彼らが楽譜を前にしたとき、そこには何の障害もないということなのだろう。あの音符、記号は世界共通語なのだということを改めて教えられた思いである。

 高いレベルで世界共通語を自分のものにしたPMFアカデミー生の音をこれからも楽しみたい。