田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

2016AMOEBA in SAPPORO

2016-08-01 19:46:35 | その他

 一年に1度だけ集まる会である。仲間は全道に散らばっている。私は、このグループのことをこう表現した。「偶然の悪戯か、それとも必然のなせる業か、名もなき5人の教師が網走地方の片田舎の小学校で邂逅した」…。それからこの物語は始まった。 

 5人の仲間の年齢幅は意外にも広がっている。私を年長として、一回り以上年齢が違う仲間が存在するグループである。
 5人は自らに自己研鑽を課し、職場での研修とは別に、自分たちで研修する場を立ち上げた。月に2度、教育実践レポートを持ち寄り、遠慮会釈のない批判検討を繰り広げた。5人だけでは物足りず、アメーバのように増殖し、仲間の輪を広げようと、グループ名を「AMOEBA」と冠したのだった。
 このグループの特徴は、ただ自己研鑽するだけではなく、その後に必ず居酒屋(あるいは喫茶店)に場を移し、気分を変えての談論風発にも時間を割いたことだった。

 年月は流れ、5人はそれぞれ離れ離れの職場環境となった。すると、誰から発するともなく「年に一度、また会って同じような場を持ちたいね」ということになり、18年前に我々5人の会は発足した。
 そうした声が出たのも、5人がそれぞれそこでの自己研鑽が自らを成長させてくれたという実感があったからこそ、そうした声が出てきたものと思っている。
 この会に参加するには、自己の1年を振り返り、自己を分析し、今後への方略をそれぞれがレポートにまとめて持参することが義務となっている。

 前置きが長くなってしまった。そのレポートの批判検討の会が、昨日(31日)午前、教育文化会館の一室で行われた。
 私たちの会も順調(?)に高齢化し、私とT氏はすでに退職し、残り3人のうちの一人も来春定年を迎える。
 それでも3人の現役は、それぞれが職場の長として、いろいろと苦労しながらも、成果も実感している様がレポートから感じ取れ、嬉しかった。
 私と同じ退職組のT氏は、退職後ニュージーランドに半年間語学留学をしたというユニークな経歴の持ち主であるが、今のところその後の生きがいを探しているところと見受けられた。

 対する私であるが、私の生きざま正直に報告させてもらった。題して「二兎も、三兎も、四兎も追い求め続ける私のセカンドライフ」として…。
 もし皆さまの中に私のブログを追い続けている方がいらっしゃったとしたら、「言いえて妙…」と頷かれるのではないだろうか? 興味関心の赴くまま、あれも、これもと追い求め続けている私の姿は、まるで「二兎を追うもの一兎を得ず」を絵に描いたように実践しているのではないかと…。

 私はレポートで次のように続けた。
  ◆一兎 ~ 学び続ける

          

  ◆二兎 ~ 登り続ける(歩き続ける)

          

  ◆三兎 ~ 文化を楽しみ続ける

          

  ◆四兎 ~ ボランティアを続ける

          

  ◆五兎 ~ 公の仕事も少々続ける

 私は改めて自分を振り返ったとき、粗く言っても五兎も追っていることに気付いた。
 結果、何を得たかというと、「なぁ~にも得ていない」ことに気づかされると記した。
 私はそれでいいと、今では開き直って考えている。これでいいのだと…。

 私の生き方に対して、T氏が面白い見方をしてくれた。それは「○○氏(私の名)は、知・徳・体の生き方を体現しているのではないか」と…。それは私にとってとても嬉しい見方をしてくれている言葉だと思った。
 何一つ得意な分野を持たない私は、あれもこれも、それをできればバランスよく追い求め続けたいなぁ、と考えていたので彼の見方を素直に嬉しく受け取った。
 そのモチベーションは何か?的な質問を受けたが、それはやはりこのグループの中で最も年長である、ということを絶えず意識させられるからだ。彼らに対して恥ずかしい生き様を見せることはできないと…。
 絶えずフロントランナーであり続けることをこのグループでは宿命づけられた私としては、このグループの一員であったことを心から感謝せずにはいられない思いなのである。

 これからもできうる限り長く、年に一度の出会いを続けられたらと思っている。