田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

手稲市民の森トレッキング

2021-05-31 18:13:42 | フットパスウォーク & トレッキング

 やはり私には海より山が合っているようだ。僅かな時間であったが、フィトンチッドに包まれて森を歩く幸せを感じてきた。「手稲市民の森」は平坦な道が少なく、山あり谷ありのアップダウンに富んだ魅力的なトレッキングコースだった。

   

   ※ やや緑色が濃くなった森の中はフィトンチッドに溢れていました。

   

   ※ シラカバの木肌が緑色の中で鮮やかに映えていました。

     

  ※ 「手稲市民の森」のマップです。黒い⇒のところから入り、外周を一周しました。   

 本日、昼頃になって急に思い立って「手稲市民の森」に行くことにした。振り返ってみると一週間以上も野山から離れていたことで、私の内なる声が山へ向かわせたようだ。

 車で約30分走ると、二つある入口の奥の方の入口に着いた。こちらには車が4~5台停めることができる駐車帯があるのだ。今日は平日ということもあり1台も駐車していなかった。

   

   ※ 入口のところに4~5台停められる駐車帯があります。

 早速森の中へ入った。すると、つい2~3日前に散策路の除草をされたばかりかのように刈り取られた雑草が散策路に横たわっていた。

   

   ※ 写真のようについ数日前に散策路の雑草の除去作業が行われたようでした。

 森の散策路はいきなりのアップダウンである。谷川を跨いだかと思うと、尾根に向かっての上りである。そうしたことを何度繰り返したことだろう?登山のように長い上りばかりでなく、適度に下りも織り交ざるところが体力に衰えを自覚するようになった私には好都合である。札幌市内には6つの市民の森があるが、その中でも「手稲市民の森」は最もアップダウンに富んだ市民の森と言って良いようだ。

   

   ※ 谷から尾根に向かっての上がり勾配の散策路です。  

   

   ※  このような小さな流れを何度も何度も渡りながら進みました。

   

   ※ 下り勾配の先には上り勾配の坂が待っています。

 山野草の方は、春の花の季節が終わってしまったようで目に付くのは、クルマバソウやマイヅルソウの白い小さな花たちだけだった。他にも小さな花を目にしたが、残念ながらその花の名は私には分からなかった。散策路の中で唯一黄色い花を付けた山野草も目に入ったが、そちらも花の名は分からない。もっと勉強せねば…。

   

   ※ クルマバソウは現在が花の盛りかと思われます。                     

   

   ※ クルマバソウの大写しです。

   

   ※ 「手稲市民の森」では、マイヅルソウは意外に少なかったようです。

   

   ※ マムシグサが鎌首を持ち上げています。

 

   ※ ここからは私が分からない山野草が3種です。

   

   

   

 時間にして約1時間30分、距離およそ4.5km。やや物足りなさもあるが、今の私には適度な運動量なのかもしれない。

   

   ※ 足に優しい散策路は、歩いていてもとても心地よく感じます。

 時おり陽光が森の中に注がれる中、溢れるほどのフィトンチッドに包まれて森の中を歩くことは、私にとって何よりのビタミン剤である。さあて、次はどこに向かおうか?

   

   ※ 市民の森はこのような案内板が充実しているので安心して歩けます。

   

   ※ このような注意書きも嬉しいですね。


気分転換に海へ

2021-05-30 19:28:49 | 札幌(圏)探訪

 「緊急事態宣言」の延長が発表されるのと軌を一にするかのように、このところの札幌は雨天続きである。気分は鬱々だったのだが、今日の午後少しだけ晴れ間が見えた。鬱々した気分を転換するために海に向かった。

 私が言うまでもなく、我が国、特に我が北海道のコロナウィルスの感染状況、病院の受け入れ体制は最悪の状況である。このような状況下にあって「緊急事態宣言」の延長は当然の措置と云わねばならないだろう。そうなると、これまでも気をつけながらフィールドに出ていたのだが、そのことさえ最近はプレッシャーを感じている。

 そして、私が主宰したり、代表を務めたりしている団体(グループ)の活動も当然活動を見合わせねばならない。そのことを仲間に通知することが私の気分を重くする。

 そのうえ、このところの札幌の天気である。春の北海道は爽やかな天気が売り物だったはずだが、このところはどうも様子が変だ…。この三日ほどは連日小雨が絶え間なくそぼ降る天気だった。近年は「北海道に梅雨はない」と云われてきた定説が崩れ「蝦夷梅雨」などという呼称が定着しつつあるが、その蝦夷梅雨にはまだ早い。「これはいったい何なんだ?」という思いである。

 そんなこんなでこのところの私は気分鬱々だった。そうした中での本日午後のちょっとした晴れ間である。私は柄にもなく、海を眺めて気分を晴らしたいと思った。そう考えた時に札幌は実に都合が良い。街からは山だけでなく、海にも近いのだ。我が家から約20キロ40分も走ると、小樽市との境界の海に着ける。そこは「おたるドリームビーチ」と称して、札幌・小樽市民の短い夏の海水浴場として親しまれている海岸である。

   

 海は雨上がりのためか、風がやや強く、打ち寄せる波も高いようだった。そのため海岸沿いに立つ風力発電の風車も勢いよく回っていた。

   

 それでも私と同じように考える人がいるようである。海岸には親子連れや若い人たちが、けっして多くはないが訪れ、波と戯れたり、海を眺めたりしている人たちいた。

   

 波が高かったこともあり、サーフィンもできるのでは?と思っていたところ、やはり思っていたとおり楽しんでいる人に出会った。

   

 気になることが一つあった。それは海岸の浸食が一段と進んでいるのかな?ということだった。私は以前のこの海岸を何度かトレッキングしたことがあった。その際も海岸の浸食についてレポした記憶があるが、本日行ってみて一部であるが波打ち際まで崖が迫り、トレッキングが難しいのではという個所が目に入った。満潮時間に近かったということもあったのかもしれないが、ちょっと心配な現象である。

   

   ※ 砂浜が消え、海食崖が迫っているところがありました。

   

   ※ 風紋がきれいに見えるところがありました。

 風が強く、波を見ながら寛ぐというにはやや難しいコンディションだったこともあり、当初予定していた時間ほど海岸に留まることはなかった。しかし、潮の香りを嗅ぎながら、大海原を眺めることができたことは、一服の清涼剤を与えられた思いだった…。


北海道藍作物語 

2021-05-29 19:11:00 | 講演・講義・フォーラム等

 「藍」とは、あの「青は藍より出でて、藍より青し」の藍である。旬の話題でいえば、現在のNKH大河ドラマ「青天を衝け」の主人公の渋沢栄一の生家が藍作農家である。その「藍」が北海道で盛んに生産されていた一時期があったというお話を伺った。

 私が毎年楽しみにしている道民カレッジの「ほっかいどう学 かでる講座」は、今年は全てオンライン講座となってしまった。年間10回開催される講座の第2回講座が先日配信されので視聴(受講)した。第2回の講座の内容は「先人たちの息吹を感じる歴史的建造物とその生業」と題して北海道開拓の村館長である中島宏一氏が講師を務められた。

      

      ※ 講義中の中島宏一館長です。PC画面越しなので不鮮明です。

 中島氏は「北海道開拓の村」が北海道内に現存していた歴史的建造物を移築、または再現して保存している建物が52棟展示されており、それらは漁村群、農村群、山村群、市街地群の4つエリアから成っていることを紹介された。ここまでは「北海道開拓の村」のほんのさわりの紹介であるが、中島氏のお話はここからがユニークだった。というのは…。

 中島氏は、52棟ある歴史的建造物の中から旭川市から移築した「旧近藤染舗」をピックアップし、北海道開拓の一断面を紹介するという話の構成を取ったのだ。

  

   ※ 北海道開拓の村に移築・再現された「旧近藤染舗」の建物です。  

 「旧近藤染舗」は徳島県出身の近藤仙蔵氏が1898(明治30)年に旭川で創業したという。近藤氏は染の材料として藍を使用し、半纏、帆前掛け、幟などの製造を手掛けたという。「近藤染舗」は子孫によって受け継がれ、現在も旭川の地において「株式会社近藤染工場」として大漁旗の製造を行っているそうだ。

 さて、「旧近藤染舗」が藍染の原料である藍葉をどのように入手したかというと、それはやはり当時藍作の本場の一つだった徳島県から移住した人たちによってだったという。静内、二木、さらには篠路町などに徳島県人が移り住み、藍を作付け、生産していたという。

 その中でも特に郷里徳島で「興産社」を設立し、篠路町に入植した阿部興人氏、滝本五郎氏たちは多くの徳島県人たちと藍作を始めたそうだ。その地は後に「あいの里」と命名されるほど一時は藍作が盛んとなったという。

 なぜ徳島県人が北海道に多く入植したかというと、藍は育てるのに多くの肥料を必要とする多肥作物だそうだ。そこで求められたのが当時北海道で盛んに生産されたニシン粕だったそうだ。ニシン粕は北前船によって徳島まで運ばれていたのだが運賃も重なり高価な肥料であったようだ。明治20年代の日本の不況により各地の農家も疲弊する中、徳島の人たちはニシン粕を現地調達できるということも北海道入植に一因だったそうだ。

 1889(明治29)年には札幌桑園に藍製造場ができ、札幌区内をはじめ札幌郡、空知、石狩、小樽、余市、夕張、千歳、浜益などから葉藍を買い上げて藍染の原料となる “すくも” を製造していたという。                                      

 しかし、時代は化学染料が主流を占めるようになり、藍染の需要が減少することにより藍作はすたれ、他の農作物の生産へと移っていったという。

 現在、北海道で藍の作付けを行っているのは伊達市の篠原氏一軒だけだという。篠原氏の作付けは一軒の農家としては日本一の作付面積で、都道府県別では徳島県に次いで全国第2位の生産量を誇り、藍染教室や伝統文化保存のために原料を提供しているそうだ。

     

     ※ 「北海道開拓の村」の全景です。

 中島氏のお話は概ね以上のようなお話だったが、話が物語性に富み、興味深く拝聴することができた。中島氏から他の歴史的建造物に関しても今回のような形でお話を伺いたいと思った。


映画 エデンの東 №311  

2021-05-28 15:10:34 | 映画観賞・感想

 ご存じの方が多いと思うが、若くしてこの世を去ったジェームス・デーンの初主演作である。翳の多い鬱屈した青年役は彼のパーソナリティとも合い、彼は一躍スターの座を不動のものとしたのだった。しかし…。

        

 この映画はBSプレミアムで5月11日(火)に放送されたものを録画し、昨夜観たものである。

 私にとっては、ジェームス・デーンも「エデンの東」のテーマ曲もお馴染みのものであったが、映画そのものは今回が初見であった。

 そもそも「エデンの東」の題名についてよく知らなかったので調べてみた。すると、もともとが同じ出自(?)であるユダヤ教とキリスト教、イスラム教の原典となる「旧約聖書」の中で、アダムとイヴの息子であるカインが「エデンの園」を追放され辿り着いた地が「エデンの東」ということのようだ。その「エデンの東」においてカインは兄弟であるアベルとの間に確執を起こし、カインはアベルを殺害したと「旧約聖書(創世記)」には書かれてあるという。その伝説(?)をモチーフとしてアメリカの作家であるジョン・スタインベックが創作した長編小説が映画の原作となっている作品である。

   

 本作において、敬虔なキリスト教徒で農業を営む父親のもとに兄アーロンと弟ケイレブ(愛称:キャル)が暮らしている。アーロンとキャル(ジェームス・デーン)は性格が違っていたが、父親は素直なアーロンを好んでいるように映った。そのことがキャルを悩ませていたが、もう一つは彼らの母親は死別したと聞かされていたが、実は近隣に住んでいることが分かった。キャルは父親に愛されたい。しかし父親は自分たちに隠していることがある。そうした父に対する鬱屈した思いが、彼に暗い影を落とすのである。

 このような難しい役柄をジェームス・デーンは一見陰のある表情とともに、見事に演じ切って見せたのである。というのも、彼の生い立ちもまた複雑で、父親には愛されず、母親は彼が9歳の時に亡くなってしまったという。その後は姉夫婦のもとで育てられたという複雑の生い立ちが、彼にあの独特の陰のある表情を創らせたのかもしれない。

   

 この一作でジェームス・デーンは一躍スターの座に躍り出たのだが、その後わずか2作(「理由なき反抗」、「ジャイアンツ」)に出演した後、自動車事故でこの世を去ってしまった。そのことがまた彼の神秘性を高めてしまうという皮肉なことになってはしまったのだが…。なお、「エデンの東」の日本公開は彼が亡くなった後だったそうだ…。


スーパームーンを撮る

2021-05-27 16:30:26 | 環境 & 自然 & 観察会

 昨夜(26日)のスーパームーンを私のデジカメで撮ってみた。天体に対する興味などほとんどない私だが、メディアが姦しく伝えるのに踊らされてマンションのベランダから一枚撮ってみたという話である。

   

 「スーパームーン」とは、いろいろと解説されているが説明が詳しいほど一般人には分かりにくくなる。そこで私なりに解釈すると次のようになる。「月が満月または新月の時、月が地球の周りを周回する楕円軌道において、月が地球に最接近することで、地球から見た月の形が最大に見える状態を指す」と解釈してみたのだが、どうだろうか?

 なお、地球と月との関係では、最接近した時の地球と月の距離は約35万kmだそうだ。最も離れた場合は約40万kmだという。

 さらに昨夜はそのスーパームーンに皆既月食が重なるという実に24年ぶりの珍しい現象が見られるということで天文ファンには特別な日だったようだ。

 この二つが重なることで、皆既月食とはいっても月が完全に見えなくなるのではなく、太陽光が地球の大気の層を通るときに、青い光は散乱して赤い光だけが通って月に反射するために、月が赤銅色に見える現象だという。残念ながら、私のマンションからはその皆既月食による赤銅色の月の様子は観察することができなかった。

  私のところで月が見え始めたのは、午後8時過ぎ、皆既月食が解け始めて月の姿が徐々に見え始める時だった。それから時々観察していたのだが午後9時を過ぎたあたりで満月(スーパームーン)が現れた。

   

   

   

 ブログ開設以来、15年が経過しようとしているが、天文に関する投稿など初めてといっていい珍事である。

 


百合が原公園も人の影は薄く…

2021-05-26 16:44:37 | 札幌(圏)探訪

 昨日、当別道の駅を訪れた後の帰路、「百合が原公園」に立ち寄った。某ブログで「ムスカリが咲き誇っている」との情報を得たからだ。しかし、残念ながら最盛期は過ぎていたようだ。公園はやはり緊急事態宣言の影響だろうか?人影は薄かった。

  

   ※ 園内マップですが、「ムスカリの道」は9番です。    

 某ブログで「百合が原公園のムスカリが素晴らしかった」という記事を見て、せっかくの機会だったので立ち寄ることにした。公園は好天にも恵まれて穏やかな散策日和だった。

 私たちはさっそくムスカリが咲いているところを目ざした。しかし、広い公園のどこにあるのか分からない。まずは陽気の中で散策を開始した。公園内にはラベンターが開花の時期を迎えていたが、公園のメインである百合(ゆり)の花やバラなどはまだまだこれからといった感じだった。公園内を散策したり、寛いだりしている人もいたが、その数は少ないように思えた。

   

   ※ 園内の散策路の一つですが、こうした鬱蒼とした森は数少ないです。

   

   ※ 温室を併設したセンターハウスはコロナ禍のため閉鎖されていました。

   

   ※ 見頃を迎えたライラックはさまざまな色のライラックが咲いていました。

   

   

   ※ 花びらの表と裏で色が違うモクレンが珍しく私には映りました。

   

   ※ 同近影です。

   

   ※ 公園の一角では黄色い菜の花が満開を迎えていました。

 散策しているうちに「ムスカリの道」という案内標識が目に入り、そちらに導かれた。公園の中心部に近いところにそれはあった。確かに辺り一帯はムスカリの紫色に包まれていた。しかし、よく見ていくと花の盛りは過ぎている感じだった。最盛期にはさぞ鮮やかだったろうと思われた。

   

   ※ 期待のムスカリでしたが、残念ながら最盛期を過ぎていたようです。

   

   ※ 「ムスカリの道」の近くに立っていたサイロです。

   

   

 続いて、案内標識の一つに「フジの花開花中」という標識に導かれ、フジ棚のあるところに向かった。フジの花は確かに開花していたが、最盛期はこれからといった感じだった。

   

   ※ フジの花が開花期を迎えていましたが、最盛期はこれからといった感じでした。

   

 私たちは公園内をほぼ一周して帰ろうと思ったが、心残りがあった。百合が原公園を訪れたという某ブログを拝見していて、私の記憶にはない中国風の庭園がレポされていたのだ。私は過去に数回「百合が原公園」を訪れていたが、そのような光景を目にしたことがなかった。調べてみると、公園内の一角に有料ゾーンとして「世界の庭園」という一角があることを知った。そこでそこを覗いてみようということになった。入場料130円を支払って入場した。(65歳以上は無料だということを後から知った)

   ※ 公園内の「日本庭園」4景です。

   

   

   

   

 「世界の庭園」は「日本庭園」、「瀋芳園(中国式庭園)」、「ムンヒェナーガルテン(ドイツ式)」、「ポートランドガーデン」の4つの庭園からなっていた。正直な印象として、「日本庭園」、「瀋芳園」は庭園内の施設、構成などから見るべきものを感じたが、他の二つの庭園はやや期待外れの感があった。もっとも、庭園内の花が盛んな時期に訪れたら印象もまた違ったものになったのかもしれないが…。

   ※ こちらは「中国庭園」(瀋陽)の4景です。

   

   

   ※ この一枚など「日本庭園」との通底するものを感じますね。

   

   

   ※ 「ドイツ庭園」(ミュンヘン)です。          

   

   ※ 「ポートランド庭園」です。

   

 世界の花々が(特に百合の花を中心として)咲き誇る「百合が原公園」、広々とした芝生広場が心を開放してくれる「百合が原公園」、 世界の庭園をコンパクトに提示してくれる「百合が原公園」…。花に特別の興味がなくとも、誰もが心を癒される「百合が原公園」である。我が家からは少し遠いが、何度も訪れてみたいと思わせてくれる「百合が原公園」である。

   ※ 最後に「百合が原公園」の広々とした芝生の様子を掲載します。

   

   

   

                                             


朝採りアスパラ & 当別道の駅

2021-05-25 19:47:19 | 札幌(圏)探訪

 朝採りのアスパラを購入するために篠路まで車を走らせた。その足で、今まで未訪問だった「北欧の風 当別道の駅」を訪れて春野菜を購入し、道の駅のレストランでランチを楽しんだ。

 昨日コロナワクチンを接種し、2~3日は副反応の恐れもあるとのことから、朝から特に何もせずにまどろんでいた。すると珍しく出不精の妻が「ドライブでもしてこない?」と問いかけてきた。聞くと前日のテレビで「篠路の農家が朝採り野菜の直売所を開いている」と放送していたので、朝採りのアスパラを購入したい、という。

 家の中でゴロゴロしているのにも飽きていた私は、珍しい妻のリクエストに応え、篠路に向かって車を走らせた。目的地は篠路町拓北にある「とれた小屋 ふじい農場」である。

   

   

   ※ 意外に小規模な直売所でした。正面こげ茶色の建物です。

   

   ※ 直売所の内部の様子です。   

 ところが直売所に着いたのが遅すぎた。午前11時近くだった。目的の「朝採りアスパラ」は、ほとんどが売れてしまい細いアスパラしか残っていなかった。遠くまで走ってきたこともあり、それで妥協するしかなかった。小さな販売所であるが、人気があるようである。私たちが行ったときにも先客が数名いて野菜を物色していた。

 これで引き返すのではいかにも惜しい。私は近くにある当別町の道の駅へ向かうことにした。道の駅には10分もかからずに着くことができた。

 これまで何度か当別道の駅の横を通っていたのだが、訪れるのは初めてだった。「北欧の風 当別道の駅」は2017年オープンと新しい施設のため駐車場も大きく、建物そのものも素晴らしい施設だった。館内の調度品はスゥエーデン家具のIKEA(イケア)で統一されているとのことで、このようなところに北欧が意識されているようだ。

   

   

   ※ 「北欧の風 当別道の駅」の正面入口です。

   

   ※ 道の駅内部の様子です。両側にショップ、食の店などが並んでいます。

 道の駅の施設とは別に「農産物直売所」が併設されていて、妻はそこでアスパラ、小松菜、フキ、ジャガイモなどを購入したようだ。その後道の駅の施設に移動したのだが、私がいままで訪れた道の駅の中では一・二を争う充実した道の駅と映った。内部の施設は、特産品ショップ、スイーツコーナー、イタリアンレストラン「カフェ テルツィーナ」、そしてテイクアウトの店が三店(レストランAri、高陣CUP STORE、スマイルキッチン)が出店していた。

   

   ※ 道の駅「農産物直売所」の内部の様子です。

 私たちはちょうど昼食時だったこともあり、「カフェ テルツィーナ」でランチを摂ることにした。店内のテーブル・椅子はもちろんIKEA製だった。「カフェ テルツィーナ」は主としてリゾットとパスタを提供しているようだった。私たちは「お手軽ランチ」のパスタ(「ベーコンと玉ねぎと季節の野菜のトマトソース」と「手長エビのトマトソフトクリーム」)とコーヒーをオーダーした。当別小麦を使用した生パスタはモチモチ感のある食感で、ソースも結構な味だった。

   

   ※ レストラン「カフェ テルツィーナ」のエントランスです。 

   

   ※ レストランの内部。イケア製のテーブル・椅子が並んでいます。

   

   ※ 「カフェ テルツィーナ」です。   

   

   ※ 「手長エビのトマトソフトクリーム」です。

   

   ※ パスタに添えられたパンです。

 館内ではテイクアウトで昼食を求める人も多く、人気があるようだった。

   

 道の駅の傍には特徴のあるスゥエーデンハウスが建っていたが、案内によるとイベント時にしか開館されないとのことで、入館は叶わなかった。新しい施設ということもあり、なかなか魅力的な道の駅だった。


一度目のコロナワクチンの接種を終えました!

2021-05-24 16:39:58 | その他

   長い長い長蛇の列、慎重すぎるほどの予備検診(大切なことだが)、それに比べると肝心の新型コロナウイルスワクチンの接種の方はアッという間に終了した。ワクチン接種騒動記(?)をレポしてみたい。

   

   ※ 集団接種会場となった札幌パークホテルです。

 札幌市では本日から新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。私は幸いにその第一日目に接種できることになった。予約時間は午前10時30分だった。会場は集団接種会場の一つに指定されている札幌パークホテルである。

 時間に多少余裕を持ち、9時50分頃に会場の札幌パークホテルに着いた。接種初日とあって予想どおり報道陣のカメラが陣取っていた。

   

   ※ 報道陣が取材のために陣取っていました。

 ホテルに入るとすでにロビーのところに長蛇の列ができていた。しかし私は並ぶことができなかった。午前10時予約の人たちだけが並び、地下2階に設けられた会場へのエレベーターを待っていた。やがて10時30分組も並ぶように指示され、エレベーターに導かれ地下2階の会場に降りた時には時計は10時10分を指していた。そこでまず第一関門の「本人確認」が行われた。それからが長い長い長蛇の列だった。前の人との間隔をとってだらだらと前進が続く。ここで私は暇に任せて被接種者チェックをしていた。対象者は75歳以上なのだが、若々しい身なりの人が多いように感じた。さすがに都心部の会場とあって、それなりに皆さん気を遣っているようだ。そして介添え役で付いてきた子どもの姿もけっこう目立った。また、この年代である、車椅子に乗って接種を受けに来た方もかなりいらっしゃった。

   

   ※ まずは一階ロビーでエレベーターを待つために並ばされました。

   

   ※  会場の地下2階へ着くと、まず本人確認のチェックが行われました。  

   

   ※ 本人確認が終わると長い長い列が待っていました。

 列の途中でA会場とB会場に振り分けられ、私はA会場を指定されたが、長い行列が終わってA会場に入ったのは10時40分だった。するとそこで第二の関門が待っていた。持参した「予診票」のチェックである。医療スタッフの一員なのだろうか?テキパキと質問され、「予診票」の記入に誤りがないかどうかをチェックしていただいた。

   

   ※ 医療スタッフ(?)によって持参した「予診票」のチェックが行われました。

   

  ※ 医師の予診を待っているところです。緑色のスタッフがテキパキと指示してくれます。

 この後、イスに座って待機させられ、10分ほど待つとハーテーションで仕切られた個室での第三の関門「医師による予診」が行われたが、ここでは大した応答はなく、接種後の副反応についての説明があった。

 ここまでのチェックを終え、いよいよ隣室に案内されて「ワクチン接種」だった。私の場合、接種者は医師ではなく看護師の方のように思えた。被接種者が緊張しないような声かけをされながら、接種は「アッ」という間に終了した。この時11時ジャストくらいだった。ホテルに足を踏み入れた1時間10分が経過していた。私は注射を苦手としているのだが、定期的に通っている病院で血液検査をされるときより痛さも感じず、本当に「アッ」という間の接種だった。

   

   ※ 接種の様子ですね。(NHKの画像より)

 接種を終えると、経過観察のため15分ほど椅子に座って待機させられた。15分を経過し、特別な反応もなかったので、最終関門で「接種後の注意事項」という文書を受け取って第一次接種が無事終了した。

   

   ※ 接種後の経過を観察するために椅子に座っています。   

 今のところ特に副反応等の症状の自覚はない。ただし、数日は経過観察が必要とのこと。少しは静かにしていようか?次回第2回接種は6月14日の予定である。

※ 接種会場内の写真撮影はNGだったので、ニュース映像から拝借した。


西岡山中トレッキング(西岡~中央峠)

2021-05-23 16:29:15 | フットパスウォーク & トレッキング

 ところによって植生がこれほど違うものか、ということを教えられた思いだった。西岡山中では、これまでのフィールドで目にした山野草をほとんど目にすることができなかった。しかし、トレッキングルートとしては魅力的なルートだった。

  

  ※ この日のルートマップです。矢印のように歩きました。

 昨日(22日)、「盤渓市民の森」で雨に濡れたサンカヨウの透明な花びらを見た後、その足で「西岡公園」に向かった。「西岡公園」の背後に広がる札幌市の自然歩道「西岡~真栄・有明ルート(白旗山)」は、自然歩道が縦横に走っているルートである。私はこの冬、スノーシューで一部ルートを歩いてみようとしたが、はっきりルートがつかめず途中で断念した経緯があった。

 私は今回、西岡公園の一部ルートが通行禁止となっていたこともあり、ルート途中である「羊ヶ丘カントリークラブ」のクラブハウスの近くからルートに入った。このルートは人気があるようで駐車場には先行者の車が7~8台駐車していた。

   

   ※ スタート地点となった向こうに羊ヶ丘カントリークラブのクラブハウスが見えます。

   

   ※ 帰るときの駐車場の様子です。朝にはもっとたくさんの車が駐車していました。

   

   ※ 自然歩道の入り口です。

 早速準備を整えスタートしたのだが、スタートした地点がけっこう標高が高かったのだろうか?近くを流れる山部川に向かって、まずはどんどんと降りていくルートだった。冬に歩いた記憶のあるルートだった。冬の時に私は山部川を渡る橋を見つけることができなかったのだ。ルートは山部川の川辺まで降り、川岸を辿るけっこうワイルドなルートへと変わっていった。スタート地点から下り続けること30分。山部川に架かる小さな木製の橋が目に入った。(この橋が一時は台風の大雨で流され、ルートが閉鎖したことがあったらしい)橋を渡って間もなく、第一の目的地だった「山部川分岐」に到達した。

   

   ※ 自然歩道に入って直後の歩道の様子です。

   

   ※ この日は曇り空のため光が足りないこともあり、やや濃い緑色の森の中です。

    

   ※ 冬にも目にした今や使われなくなった山部川に架かる古い橋です。  

   

   ※ 自然歩道は川岸の右側を下方に向かって伸びていました。

   

   ※ 自然歩道の路上に白い花びらがたくさん散り落ちていました。

   

   ※ 頭上を仰ぐと、オオカメノキの白い花びらが散っていることが分かりました。

   

   ※ 山部川に架かる木橋です。これだと大雨では流されそうです。   

 「分岐」と称するだけあって、道は四方に分かれていた。そこに標識があり、目ざす「中央峠」方面は二方向に案内があり、一方には「遠回り」と表示されていた。当然私は「遠回り」を回避するルートを選択した。私の選択したルートは通常の林道より広い、車が楽に交差できるくらいの広さがあり、「自然歩道」の名が相応しいとは思えない車の通行が容易なほど整備されたルートだった。やや上がり勾配のルートを淡々と歩き続けた。ここまで来て、あることに気づいた。道端に生えている山野草の種類がこれまでのフィールドと明らかに違うのだ。他では目立つニリンソウやクルマバソウなどは全く目にすることがなかった。ところどころでヒトリシズカが目に入ったくらいである。主として目にするのは、シダの類とフキばかりである。この植生の違いは何だろうか?

   

   ※ 「山部川分岐点」の標識です。トイレも設置されていました。

   

   ※ 山部川分岐から伸びていた広く立派な林道です。      

   

   ※ 道端で目立ったのは、シダ類と…。

   

   ※ フキのたぐいが目立ちました。

   

   ※ ヒトリシズカもところどころに…。

 途中で2ヵ所ほどマップにはない分岐で進む方向に迷ったが、主要道路と思われる方を選択することによって、スタートから1時間20分後に、目的地としていた「中央峠」に到達した。

   

   ※ 「中央峠」の標識です。

 ここから先、およそ1キロ先にある「白旗山」を目指す選択もあったが、この日は午後から雨の予報もあったので、楽しみは先にとっておくことにして「中央峠」から折り返すことにした。

   

   ※ ルート上にはこのような標識が整備されていました。

 「中央峠」に到達した時、そこから「山部川分岐」に向かって「自然歩道」が延びていることが分かった。「中央峠」に向かってきたルートが味気なかったので、私は迷いなく帰路にこのルートを選んだ。(このルートが「遠回り」のルートだったようだ)選択は間違っていなかった。ルートは野趣に富み、砂利道とは違い腐葉土でふかふかした道を楽しんだ。途中、山オヤジさんが通った形跡もあったが、鈴と携帯ラジオで警戒しながら山歩きを楽しんだ。

   

   ※ 「中央峠」から「山部川分岐」に向かっての自然歩道の様子です。

   

   ※ ルート上には土を掘り返したようなところが目立ちました。クマさんが土中の生き物を探したのでしょうか??

   

   ※ こちらはクマさんの糞ですね。くわばら、くわばら…。

 「山部川分岐」からは来たルートを辿り、スタート地点に戻った。

◇この日歩いた距離 13.9km     歩数 22,347歩   上がった階段 62階

                                                                                                           

 

 

 


透明な(?)サンカヨウの花びらを激写!

2021-05-22 18:22:21 | 環境 & 自然 & 観察会

 たった一枚の写真を撮るために「盤渓市民の森」を1時間半にわたって彷徨った。結果、大満足とはいかなかったが、まあそれなりに満足できる一枚(下の写真)を撮ることができた。「盤渓市民の森の春」にこだわり続けてきた私だが、一応本日で打ち止めとしたい。

   

   ※ やや透明に変わったと思われるサンカヨウの花びらです。(下の他のサンカヨウと見比べてみてください)   

 昨日午後から降り続けた雨によって「あるいは!?」との期待をもって「盤渓市民の森」に入った。「あるいは!?」とは、一昨日目撃することができたサンカヨウの花びらが雨に濡れると “透明” になると聞いて、ぜひともその姿を目撃したいと思っていたのだ。

 「何と暇人な!」とお思いの方もいらっしゃるかもしれないが、リタイアした暇なオヤジの与太話として聴いてもらいたい。

 今日も午後からは雨予報で、湿った空気の中での森の散策となった。今日のねらいは「透明なサンカヨウの花びら」だけなので、他のことには目もくれず一目散にサンカヨウが咲いているところを目ざした。「盤渓市民の森」は何度もレポしているようにそれほど大きな森ではないが、それでもけっこうな山坂があり、空気が湿っていたこともあり背中に汗をかきながらの散策となった。

   

   ※ 森の中に大きな変化は見られませんでしたが、クルマバソウが本格的に花を付け始めたようです。

 市民の森の入口から歩き、登り続けること40分。市民の森最奥部のサンカヨウが咲いているところに到達した。一昨日は満開のように咲き誇っていたサンカヨウの花びらが、今日はもうかなりの花びらが散っていた。ということは、一昨日はジャストタイミングだったのか?花の命の短さを思い知らされた。

   

   ※ この写真は一昨日に撮ったサンカヨウの花びらです。   

   

   ※ それが今日はこのように散りかけていました。

 散り残った花びらを子細に観察したが、皆一昨日と同じ白い色を呈していた。「やはり、その時雨が降っていなければ見ることはできないのか…」と悄然となりかけていた時、一つの花びらの色がやや違っているのを確認した。完全な透明とは言い難いが、透明に近い色と云えるのではないか?

 大満足とはいかないが、それなりに透明に近い花びらを見ることができたのでヨシとすることにした。「盤渓市民の森の春」にこだわり続けてきた私だが、今春6度も森に通った。春は一応の打ち止めとして、夏になって思いついたらまた再訪してみたい。

   

   ※ ここの花は完全に散ってしまったようです。(茎だけが残っています)

   

   ※ 本来のサンカヨウの花びらです。

   

   ※ 雨に濡れながらも白い花びらを保っていたサンカヨウです。

   

   ※ こちらは最初に掲載したサンカヨウと同じものです。

   

   ※ こちらは微かに色が変わっていたサンカヨウです。

   

   ※ サンカヨウが咲く森の最奥部ではエンレイソウがまだ元気に花を付けていました。