医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

振り返りシート

2024-05-10 04:29:32 | 薬局
考える機会を与えると、ちゃんと考える。

いつものことだが私の研修では“ワールドカフェ”を採用している。
これは意外に効果がある。
ここで”ワールドカフェ”について説明すると長くなるので、極めて簡単に表現するとグループディスカッションである。
1グループは5~6人くらいが全員参加できるのでいい。
これ以上になると居るだけのメンバーが出てくる。
ここで話し合った内容を発表してもらい、コメントで内容を深めていく。

研修はこれだけでは終わらない。
終了後には宿題が出る。
私的には”振り返りシート”と呼んでいる。
この”振り返りシート”にはグループディスカッションで話し合われたテーマを取り上げている。
実際に自分の薬局でどんな実践行動が出来るのか。
簡単なメモ程度で構わないので書き出しをしてもらう。
その他にもグループディスカッションで感じたことなども書いてもらう。

これらの振り返りには期限を付けている。
その期限までに自己評価をしてもらう。
自己評価は「優」「良」「可」「不可」の4段階である。
その自己評価に対する何が出来て、何が出来ていなかったのか。
何が難しかったのか。
自己評価から感じたことなどである。
感じたこととは、より自分が成長できるためのポイントとなる。

これらの”振り返りシート“の期限が来たら回収して、上司面談の参考資料として活用する。
自薬局での実践行動に対して本部としての支援の有無や自己評価に対する上司アドバイスやサポートのあり方などが大事になる。
なかなか上司との話し合う機会がない。
面談しても何かしらの材料がないと話が進まない。
”振り返りシート“はまさに現場スタッフと上司をつなぐ貴重な架け橋となる。

私のスケジュール表には”そろそろ面談のタイミングじゃないのか“の印が書かれている。
このタイミングでメールを送ることにしている。
研修はやりっぱなしでは意味がない。
その後のフォローが大事になる。
薬剤師的に言うと”服薬後フォロー”って感じかな。

久しぶりに思い出したが、薬局の運営は”チーム薬局“の考え方が大事じゃないだろうか。

昨日は、のどかな田園都市(街)での研修会だった。
私にお声がかかったってことは危機感があるってことだと思う。
これからの変化に多少でも参考になってくれることを望む。
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