医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

経営者に必要な要素であるK(知識)A(能力)E(経験)を表します。Kaeマネジメントはお役に立つ知識の提供を目指します。

紙がない

2017-05-26 06:27:41 | 薬局
紙の節約なのか…。

経済財政諮問会議の資料が気になると思うが、塩崎大臣の資料4が「患者本位の医薬分業の実現に向けた薬局・薬剤師業務の推進」が大きく関係しそうだ。
この資料には所狭しとびっしり詰められている。

調剤報酬の抜本的見直しについては「患者にとって付加価値のある業務の評価へシフト」とある。
これを言われちゃおしまいだ。
今までが付加価値がなかったってことになりそうだ。
この付加価値で取り上げられているのが「かかりつけ機能の推進と重複投薬の防止」である。
まさに2016年に”上げた報酬“にヒットする。
「かかりつけ薬剤師指導料」がここに来る。
ただ、ちょっと気になるのは「よりメリハリの利いた薬局の評価」なる資料がある。
そこに“かかりつけ薬剤師“による処方せん受付件数が1%程度と記されている。
実はここに大きな問題がある。
何度もブログでもセミナーでも言い続けているが”上げた報酬“は国がやって欲しいことだってことだ。
それがいつの段階かは分からないがたった1%程度にとどまっている。
そこで大手調剤チェーンへの協力依頼が始まる。
大手調剤チェーンはいつかどこかでこの借りを返してくれると信じて協力体制に入る。
動いてくれない団体には、その内に大きなしっぺ返しが待っている。

また在宅の実績も困った資料だ。
平成28年6月における「居宅療養管理指導費」の算定が0回の薬局が60%だそうだ。
11回以上が約5%に満たない。
さらに重複投薬等の防止回数は1,478回のうち8.7回で0.59%と表示されている。
この資料は日本薬剤師会の調査だそうだ。
身内の恥をさらしてしまった。
こうなる前に「もっとやれ!」が必要だったんじゃないだろうか。

塩崎大臣は狭いパワーポイントの1シートに盛りだくさんだ。
資料のプリントの節約だろうか。
国もかなり財源に困っているようだ。

面白いのは2016年の中医協議論で立ち消えになった「リフィル処方せん」が復活している。
何やら裏で取引があったと思われる。
長期投薬が増えている。
それによる問題として「薬不足 残薬発生」が約4割もある。
さらに重複投薬や相互作用のある薬が処方されている例も見られる。
この事から薬剤師による副作用の早期発見や受診勧奨、残薬の解消などが必要だとしている。
今回は薬剤師の活躍が認められるんじゃないかな。
”かかりつけ薬剤師”の活躍の場も増える。

どうなるか分からないが、いわゆる「門前」「門内」についても「院内」とさほど「果たすべき機能」が変わらないとして評価を進めるとしている。
ここはどうやら集中率90%が怪しい。

しかし、狭いスペースにこれだけ盛りだくさんだと、通常は老眼で見えないと思う。
見せたくないのかもしれない。







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手始めに

2017-05-25 05:21:48 | 薬局
遅ればせながら見ました。

23日に行われた第8回経済財政諮問会議の資料を確認した。
塩崎大臣に安倍総理大臣から「創薬イノベーションの促進を図りつつ、『国民の負担の軽減』と『医療の質の向上』の両立に向けて、年内に結論が得られるよう」と指示があった。

要は、画期的な新薬の開発のために、長期収載品の薬価を下げるまたは後発医薬品の普及から財源を捻出させろという意味のようだ。
また「国民の負担の軽減」は医療費の抑制をもっと進めろ。
とりあえず後発医薬品をもっと使わせろってことか。
「医療の質の向上」とはコスパを考えろってことになる。
医療とは病気を治すこと。
病気を治すことにつながらない技術は要らない。
薬を棚からとってくることで病気が治った人はいないってことにつながりそうだ。
これを受けて塩崎大臣は2つの改革案を出している。

1つが「薬価制度」の抜本的見直しである。
これについては薬価の決め方の他に後発医薬品の使用促進がある。
2018年から20年までのなるべく早い時期に80%の目標があるが、どうやら期限は2020年9月までと決まったようだ。
さて、こうなると「後発医薬品調剤体制加算」がどうなるかが問題となる。
さらに目標を達成させるには強制的に取り組んでもらわないと難しい。
そこに後発医薬品の使用に協力してくれない場合のペナルティーも出てきそうだ。
私は昨年から「50%以上を目標に動け」と言い続けてきた。
もちろん「参照価格制度」もありとなる。

もう1つが「調剤報酬」の抜本的見直しである。
ここで確認しておくが「抜本的」である。
この「抜本的」とは根本に立ち戻って見直すことらしい。

ちょっと話はそれるが経済財政諮問会議における民間委員の意見は現実化する傾向にある。
その民間委員が出してきた「国民生活の質の向上と社会面・産業面の課題解決に向けた社会保障改革」と長いタイトルの資料1がある。
この2ページ目の(2)に「かかりつけ薬局の普及」とある。
私は以前から“かかりつけ薬剤師”ではなく”かかりつけ薬局”じゃないと機能できないと主張してきた。
どうやら民間委員の人が私のブログを見てくれたようだ。(そんな訳ないよねぇ!)

話を戻すと、塩崎大臣は自らが作った「患者のための薬局ビジョン」にこだわっている。
このブログでも何度も解説しているが「薬局再編の全体像」~立地から機能へ~、さらに「かかりつけ薬剤師としての役割の発揮に向けて」~対物業務から対人業務へ~の図が活かされてくる。
ここは重要だ!
再度、見直して今何をしなければならないのかを確認して欲しい。
分かりいいのは私のセミナーに参加することが一番だ。

今回の経済財政諮問会議では「骨太の方針」(案)も出されている。
ちょっと付け加えておくと「薬価制度の抜本改革、調剤報酬の見直し、薬剤の適正使用等」となっている。
これも気になる。

やっぱり「骨太の方針」が出された後の7月頃は、根本的な戦略のローリング(見直し)が必要じゃないだろうか。
「根本的」じゃなくって「抜本的」かな?








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現場まかせ

2017-05-24 06:25:26 | 薬局
この検証にどれだけの時間が必要なのか。

気になる経済財政会議資料は、後ほどゆっくり検証するとして。
秋田県で起きた不祥事は、県内6店舗で調剤された処方箋11枚を、秋田飯島店で調剤したかのうよう見せかけて、保険請求していたことが報道された事から発覚した。
このネタをどこから仕入れてきたのか”特ダネ”である。
ここに出てくる飯島店は「調剤基本料」が3の20点である。
「調剤基本料3」になると「基準調剤加算」も算定できなくなる。
調剤技術料は大幅に下がる。
これを解消する1つの手段として集中率を下げることがある。
それを見込んでの「付け替え請求」であった。
だが残念ながら95%の集中率には勝てなかったようだ。

これは業界に大きな問題を投げかけた。
大手調剤チェーンはやり方によって集中率など操作できるのではないかという疑惑である。
確かに、多少の操作は可能かもしれない。
例えば、特別養護老人ホームの処方せんを持ってくるなども可能だ。
しかし、今回は職員の家族の処方せんを付け替えたようだ。
こうなるとかなりの確信犯となる。

この事件後に会長は何もコメントらしいコメントを出していない。
文章ではあったかもしれない。
また、日本薬剤師会にも劣らない日本保険薬局協会の会長も務めていたが、事件が発覚する前に速やかに辞任していた。
先日、その総会があったが、新しい会長もゲストも、その会長の話には一切触れなかったそうだ。
さすがに大人の対応ってやつだ。
ただ1人だけ話を出したのが日本薬剤師会の会長だったそうだ。
“鬼の首“ってやつだろうか。

その会長が23日の決算説明会でお詫びしたらしい。
で、今回の件について「現場の管理職の誤った解釈によって今回のような事例が発生いたしました」だそうだ。
現場の管理職はどんな誤った解釈をしたのだろうか。
勘違いするようなことではない。
実は、そこが知りたかった。
そして、ひたすら「本社の方でこうしたことについて指示したとか、組織で動いたとかいうことは全くございません」という事である。
ここでまさか本社が関与していましたとは言えない。
指示していない。
組織的な動きでもないという事は、誰もが予想していたコメントである。
本当に聞きたかったのは「現場の管理職の誤った解釈」とはどんな解釈だったのかではないだろうか。

「ハーボニ―偽造薬事件」の時もそうだったが、何ともしっくりいかない話だ。
という事で、会社が悪いのではなく「現場の管理職」が悪いってことらしい。





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声だし

2017-05-23 06:27:20 | 薬局
その後はどうなっているのだろうか。

確か、昨年の暮れに調剤報酬のあり方について日本薬剤師会で話し合いがもたれた様な気がした。
その結果が気になる。
何か決まって、何を提案したのだろうか。
残念ながら薬剤師会の会員でもない私などには知るすべもない。

2016年の調剤報酬改定にはいくつかの矛盾がある。
その一つに「薬剤服用歴管理指導料」がある。
お薬手帳を持参した患者には38点で、持っていない人や忘れた人は50点である。
薬剤師がお薬手帳を見ながら薬学的知見に基づきアドバイスした場合は安くなる。
逆に手抜きをすると高くなる。
もちろん手抜きは個別指導などで厳重注意だろうが、50点の「薬剤服用歴管理指導料」そのものがなくなるってことではない。
次回持参するように指導したってことでいい。

さらに、大手調剤チェーンなどに多い「調剤基本料」の2(25点)や3(20点)では、「お薬手帳」の有る無しに関係なく、全ての患者が50点になる。
こうなるとあえて「お薬手帳はありますか」など聞かなくなる。
これはどうなるのか。
そして、これは何を評価して高いのか。
「調剤基本料」を下げた補填なら納得がいかない。

管理薬剤師やかかりつけ薬剤師の要件に、経験年数は良しとしても当該薬局への勤務実績はいかがなものか。
管理薬剤師が保険薬剤師として5年以上、当該薬局への勤務実績が1年以上必要になる。
かかりつけ薬剤師は3年以上、6ヶ月以上の勤務実績が必要である。
また、常勤扱いとして週32時間以上が課せられている。
こうなると新規で開局した企業家精神が旺盛な若者にとって不利である。
新規の開局が出来づらくなる。
これって見えざる数量規制なのか。
それとも新規開局は厳しいという意味の試練を与えているのか。

「かかりつけ薬剤師指導料」にも疑問がある。
担当の患者が処方せんをもって薬局に来た場合、何を差し置いても処方せんを受け取るのがかかりつけ薬剤師になるのではないだろうか。
ここでは5つの確認が必要だ。
効果の発現や副作用の有無、重複・相互作用等の防止、多剤投与に関する薬学的知見、残薬の状況、そして後発医薬品への移行などだ。
それが「ただ今、調剤中」では、受付で待たせることになる。
どうも“かかりつけ医”と”かかりつけ薬剤師“を混同している様な気がする。
診療所に1人でいる医師と薬剤師では勤務形態も患者対応も異なる。
1日に100枚ほどの処方せんを扱う薬局では、投薬担当と調剤担当で交互にシフト性をしている。
当初は「かかりつけ薬局」として議論していたはずだったが、いつの間にか「かかりつけ薬剤師」にすり替えられた。
現実問題として対応が可能なのだろうか。
それこそ1薬剤師薬局なら可能かもしれない。

これらの議論は要らないのか。
どこかの団体が声を大にして主張すべきではないだろうか。






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きゅうじゅういち

2017-05-22 06:12:30 | 薬局
お陰様で…。

私の母親は今日が誕生日で満91歳を迎える。
おやじが亡くなって30年が過ぎた。
まだお迎えには来てくれない様だ。
よほどあの世とやらは住み心地が悪いのか、それとも別ないい人が出来たのか。

小さいころは大きな存在だった母親も、今では小さなか弱いしぼんだ姿になった。
小学校から戻ると、決まって「母さん、10円ちょうだい」だったのを思い出す。
そのころの10円は価値があった。
何と言っても100円は板垣退助のお札だった。
記憶が確かではないがラーメンが60円で食べられたような気がする。
10円が私の1日の小遣いだ。

近所に農協のスーパーが出来た。
そこに行くと何でもそろう。
それまでは野菜は「青果店」、肉は「精肉店」、魚は「鮮魚店」で買い物かごを持って移動していた。
母親と一緒にスーパーに出掛けた。
何気なく買い物かごにお菓子を入れた。

参観日にもよく来てくれた。
授業が終わった後の個別面談では、いつも担任に注意されていたようだ。
何を注意されていたのかは忘れた。
落ち着きのない問題児だったのかもしれない。

高校は下宿生活をしていた。
実家に戻ると、こっそりブランド物の服を買ってくれた。
その頃流行っていたのは傘のマークの”アーノルドパーマー”だった。
高校に入学した時に学生服をオーダーメイドで作ってくれた。
既製品より襟がちょっと高く、ズボンのすそが16cmのダブルだ。
工事現場の人が来ている様なズボンだった。
入学してすぐに先輩に呼び出された。

30年前におやじが亡くなってお墓を立てた。
墓石の裏には次の予約のように赤字で「美代子」の名前が刻まれている。
命日には欠かさずお墓参りに出掛ける。
自分もこの墓に入るのか。
嫁はどうする。
あの世に行っても嫁姑関係が続くのは気の毒だ。
悩んでしまう。
前途多難だ。

91歳を迎えてはいるが良く食べる。
肉系が好きだ。
うなぎも大好きで1人前4,200円もする”特上“がお気に入りだ。
今年3月に行われた北海道視察研修では、サッポロビール園で皆様とジンギスカンをご一緒している。
専任のケアマネジャ―が付き添っての参加である。

商売をやっていたので“外面”は良い。
誰にでも笑顔だ。
でも、私が小さい時はよく怒られた。
いい子にしていないと後からビシバシと叩かれる。
お陰様で、人前では笑顔が上手にできるようになった。

さて、本日は満91歳の誕生日おめでとうございます。
小さいころは怒られてばかりだったのが、今では何かにつけ怒ってばかりの息子になった。
そして、いつも後ろからついて行った息子が、いつの間にか偉そうにしている。

この国には100歳を超えた人が6万5千人を超えるだけいる。
その1人になるにはまだ9年もある。
誕生日に「おめでとう」と言うと「生きててごめんね」と返ってくる。
本当にそう思っているのか。
まだ生きそうだ。

東京スカイツリーも今日が満5年目を迎える。
2010年1月に東京に来た時は、まだ3分の1くらいしか出来ていなかった。
時の経過は速い。






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日曜の朝は

2017-05-21 06:07:41 | 薬局
脆弱な「かかりつけ機能」とは厳しい。

経済財政審議会の中に経済・財政一体改革推進委員会がある。
さらに社会保障WG(ワーキンググループ)があり、以前にも紹介したが、この資料に「『調剤・薬剤費の動向分析』を踏まえた論点整理」がある。
この中に58,000軒の薬局の半数は「1人薬剤師薬局」であり、「脆弱な『かかりつけ』機能」と表現がある。
そして「一定程度の集約化が必要か」としている。

あるグループの講演会で保険局長が、同じ様な話をしている。
脆弱とは言っていないが、1人薬剤師の薬局では「かかりつけ薬局」は難しいとのニュアンスがあった。
小さな薬局では薬の仕入れも高くなる。
在宅に行くとなると薬局を閉めて行かなきゃならない。
「電子版お薬手帳」などを導入するとなるとICT投資も難しい。
国は2020年を目指して「My医療ナンバー」(仮称)の導入を考えている。
結果として、個店薬局はフランチャイズ化にでもならないと…。
そのフランチャイズは薬剤師会がやるのか大手がやるのかとまで踏み込んでいる。

いよいよ薬局が半分になる”オオカミ“がやってきそうな気配だ。

そんな厳しい時代が近づいているにもかかわらず、中小薬局には何ら経営に関する情報提供などない。
せめて私が地方で行っているセミナーにでも来てくれれば、何をどの様に対応したらいいのかのヒントくらいは提供できる。
そんなタイミングも日ごろの調剤実務の疲れがたたるのか出てこない。
中小薬局が頼りにする職能団体は、あくまでも職能団体で、経営サポートなど考えるところではない。
地味に私のブログでもひも解いてくれると多少の変化を感じることはできる。
が、しかし、”なま駒形”の講釈師の様な話の方が分かりいい。
何と言っても講釈師ゆえに“見てきたような嘘をいい”である。

金曜・土曜と東京でのHSEセミナーが終了した。
お陰様で、今回も盛況の内に、皆さんが地方へと去って行った。
月に1度の当社のお祭りみたいなものだ。
ありがたいことに毎月お祭りが出来る幸せを感じている。

そして、この内容を踏まえて6月の「薬局経営研究会」の資料作りが始まる。
6月は7日から大阪、広島、福岡で開催する。
「薬局経営研究会」は、1時間ほど私からの情報報告があり、残りの1時間は参加者からの質問に答える形で内容を深めていく。
もう聞くだけのワンウェーでは実践行動には移せない。

今日は久しぶりの朝からゆっくり飲めるオフタイムである。
先ずは、スパークリングからでも始めようか。





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赤く太く伸びる

2017-05-20 05:41:35 | 薬局
6月末にはほぼ決まる。

毎年6月末には「骨太の方針」が発表になる。
この「骨太の方針」に沿って来年度予算の概算要求が8月に作成される。
社会保障費については、2015年の段階で2016年から2018年の3年間の増加を1.5兆円に抑えると経済財政諮問会議で決定した。
経済財政諮問会議の議長は安倍総理大臣で閣議決定である。

2016年度の概算要求は6,700億円、2017年度は6,400億円の概算要求だった。
が、しかし、経済財政諮問会議の影響で各年度の予算は5,000億円に抑えられている。
当然のことであるが2018年度の社会保障費も5,000億円ありきだ。
となると厚生労働省から出される概算要求は初めから5,000億円で立てている。
予算がある程度決まるのは12月なので、決まってから動いたのでは年明けの4月からは間に合わない。

その概算要求に大きく関わるのが財務省である。
その財務省の諮問委員会として財政制度等審議会があり、予算編成など、国の財政のあり方について検討している。
特に財政制度分科会が提出する「予算の編成等に関する建議(意見書)」は、予算編成に影響を与えるため注目されている。
その財政制度分科会に社会保障があり4月20日に審議されている。
上記の内容は既にブログでも紹介済みである。

繰り返しになるが内容を再度検証したい。
先ず、調剤に関する内容は44ページから始まる。
その44ページには「薬剤費等を除いた技術料部分を比較すると、近年、調剤医療費の伸びが大きい」とある。
ここには分業が進んでいる影響は考慮されていない。
示されたグラフは、それを強調するかのように、しかも赤く他よりも太い。

続く45ページには「調剤基本料」「薬剤服用歴管理指導料」「調剤料」の3つの仕切りがあり、それぞれ約3,500億円、約3,400億円、約8,200億円と、平成28年度改定の予測が示されている。
改革の方向性のコメントには「28年度改定に引き続き、30年度改定において、対物業務から対人業務へ評価を重点化し、更なる抜本的な適正化を行うべき」とある。
ここでは「調剤基本料」と「調剤料」の対物業務を抜本的に適正化すると取れる。
適正化とは引き下げを意味する。

46ページには、いわゆる門内薬局、門前薬局に対する報酬を下げる予告の様な内容となっている。
院内と院外の報酬の違いやかかりつけ機能の有無などから下げる方向にあると考えられる。

そして、最後の資料は門内薬局に対する問題提起とC型肝炎治療薬の偽造品流通が取り上げられている。
ここも何らかのペナルティーを考えての事と思われる。

薬局業界は予算編成の調整役として見られているようだ。
これも与えられる環境である。
環境には自分自身が変化して成長するのみだ。






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乾いた雑巾

2017-05-19 06:26:37 | 薬局
この反動がどこに来る。

先日は、調剤薬局全体が”減収減益“に時代の変化を感じる話しを書いた。
同じ現象は医薬品卸にも襲いかかっている。
基本的には”減収大幅減益”となった。
特に、C型肝炎治療薬を扱っていたスズケンと東邦、葦の会などは”減収“が大きく響いている。
ここにも時代の変化を感じさせる。

ただ、不思議なのは医薬品卸ではないが、例の会社の調剤事業については”増収増益“と株価も上昇している。
この時期だけに微妙な感じを受ける。

医薬品卸の経営回復は見込めるのか。
薬価が毎年改定になると確実に売り上げの確保が困難になる。
もちろん買う側も薬価が下がっても同じ額の差益を要求してくる。
価格交渉は混迷を極めることが予想できる。

そんな中で、新たな動きが始まった。
4月から始まった「地域医療連携推進法人」である。
まだ、4カ所ほどしか認められていないが、既に1つの法人が動き出した。
この「地域医療連携推進法人」は地域医療に向けた連携事業への手段であるが、医薬品などの共同購入もできる仕組みである。

三重県にある藤田保健衛生大学病院を中心とした「尾三会」が、医薬品の共同交渉に向けて準備を進めている。
藤田保健衛生大学病院だけでも1,435床もあるマンモスだ。
ここに100~300床の病院が7施設、診療所が2施設が加わる。
その取引額は年間で約133億円になり、扱い品目も5,000種類にもなる。
この市場を指をくわえて見ているわけにはいかない。
取引卸は5社に絞られたそうだ。
当然、この5社のしのぎ合いが始まる。
規模によってメリットの濃淡はあるが、医療機関側として毎年数10万円から数100万円のコスト削減になるそうだ。
そのコストダウン分が医薬品卸からの利益の捻出となる。
この成功事例が他の地域にも蔓延する。

「骨太の方針」を実行する政府の経済・財政再生計画(改革工程表)にある後発医薬品の使用割合は、2017年6月までに70%、2018年から20年までの早い時期に80%の目標が難しくなっている。
これを受けて厚生労働省は先発医薬品を選択した場合に患者負担が生じる「参照価格制度」の導入を検討しているようだ。
同時に後発医薬品が出た時に長期収載品の薬価を大幅に見直す案も併せて検討されている。

医薬品卸にとっては売っても、売っても売り上げが上がらない時代が近づいている。
もちろん利益が増える期待感などない。
厳しいコスト削減合戦が始まる。
薬局にとっては後発医薬品への切り替えが必須であり、価格交渉も暗礁に乗り上げる状態になる。
結果として、薬価差益の無い経営を強いられる。

売り上げは客数×客単価にある。
この原理原則を再度見直し戦略を練り直す必要があるのではないだろうか。

今日から6月のHSEセミナーが始まる。
実は、ここに活路あり。






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袋とじ

2017-05-18 05:20:31 | 薬局
気になり買っちゃった。

「60歳過ぎたら『薬は半分』でいい」、「あなたは薬を『誤解』している」のタイトルが気になり週刊誌2冊も買ってきた。

「60歳過ぎたら『薬は半分』でいい」は、6ページほどで、前半は高齢者に対する用量を問題視している。
確かに、15歳を過ぎたら大人用量になり、現役バリバリの人と75歳を超えた人では代謝能力が異なる。
それでも用量としてはあまり細かく分かれてはいない。
小児については、ここまでやるかと言うくらい微妙な用量調整があるにもかかわらず。

最近では75歳を超えたら抗がん剤治療に延命効果がないなどの話が出ている。
75歳の人やその家族にとっては深刻な宣告を受けたようなものだ。
また、日本老年医学会から出された「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」などが発表されると、服用している薬に不安が浮上してくる。

後半は「その『薬』 を飲む時に『一緒に食べたら危ないもの』」がタイトルになっている。
「危ないもの」の表現はかなり危険度を感じさせる。
納豆、グレープフルーツ、赤ワイン、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、甘草・葛根湯・めんつゆなどの調味料、カフェイン、高コレステロールの食品、ニンニク、バナナが「危ないもの」の事例として出ている。
もちろん、上記の食品と特定の薬の組み合わせとしてである。
人によりけりだと思うが「危ないもの」の表現に相当するだろうか。

次は「あなたは薬を『誤解』している」の特集は巻頭ぶっちぎり20ページだ。
こちらの内容にはかなり「誤解」が生じそうな表現が多い。
前半は薬の副作用などについて触れているが、後半になると何気に業界批判的な内容になっている。
この記事を読んだら自分が服用している薬に不安が生じても当たり前だ。

これらの内容は薬を飲むなと言いたいのだろうか。
確かに薬を飲まずに生活できる方がQOL(生活の質)は高い。
私のように朝1回だけならまだしも、数回の服用だと忘れてしまう。
また、薬は体にとって異物のイメージがあり、出来れば飲まずに生活したいと誰しも思っている。
それに油をそそぐように「危ないもの」や「誤解」などと言われると不安が募る。

実際に、週刊誌まで買う人は少ないかもしれない。
しかし、高齢者のほとんどが新聞を読んでいる。
その新聞の広告欄にはかなり気になるフレーズが並んでいる。

この情報を見た患者は薬局に行って服薬指導時に、どんな期待とどんな安心を求めるのだろうか。
それに応えるために薬剤師は何をする必要があるのか。

そんなことを思いながら“袋とじ”が気になる。






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おうちゃく時代

2017-05-17 05:42:43 | 薬局
さらなる努力と進化への挑戦。

小売業で最も伸びているのがコンビニ業界である。
中でもセブンイレブンは突出している。
1日の店舗平均売り上げがセブンイレブンは66.8万円、ローソンが55.1万円、ファミリーマートが52.1万円だそうだ。
この差は大きい。
ただ、トップのセブンイレブンも70万円の壁は高く、いろいろな工夫をするが至っていない。

私はコンビニ業界の変化が気になる。
身近なマーケティングの事例だからだ。
何気なく店内を観察していてふと感じたことが、後からマスコミに新しい試みとして紹介されると、それに気が付いた自分がうれしい。

さて、その日販額の70万円超えへの挑戦が始まっている。
先ずは、既存の全てを破壊する発想から始めないと70万円は超えない。
今年の1月に出来た新業態店は入り口を中央に移動し、入って右サイドは外が見えるイートインコーナーになった。
店舗前面から見えていた雑誌類は奥に移動している。
商品構成も大きく変化している。

何が店舗を変えさせたのかと言うと、客層が大きく変化している。
50歳以上が40%を占め女性比率も49%だそうだ。
そうなると商品コンセプトは健康と少量がポイントとなる。
50歳以上には小さいサイズの調味料や手軽に食べられる惣菜などが売れる。
女性には仕事帰りに日用品などの生活必需品やちょっと食事を済ませるイートインが人気だそうだ。

セブンイレブンで売れる品目の10年間の推移をみると、冷凍食品が約380%、カウンター商品(カフェや揚げ物など)が約150%となっている。
逆に減少傾向は雑誌関係が約60%にダウン、雑貨や酒類も約2~3割落ち込んでいる。
コンビニで冷凍食品の売れ行きが大きいことが、生活スタイルの変化を感じさせる。

さらに、これも時代を反映しているかのように伸びているのが宅配である。
高齢者と独身女性の利用が多いようだ。
利用者の大半が店舗から半径500m範囲だそうだ。
半径500mは私がセミナーで言っている“処方せん圏内”でもある。
で、半径500mは歩いて10分圏内でもある。
面倒くさがり屋が増えている。

ここから学んで欲しいことは繁盛店には繁盛する秘訣がある。
その秘訣は「仮説の検証」と「努力への挑戦」である。
お客は便利さを求めている。
支払いの便利さはクレジットカードや電子マネーに、そして商品はお届けが楽でいい。
あなたの薬局でも同じことが起きてくる。

そしてコンビニ業界に追随しているのがドラッグストアである。
既に、ドラッグストアは調剤事業の獲得にシフトしている。
現実に調剤売上は順調に伸びている。

便利さを言うと「遠隔診療」も気になる。
クリニックから直接薬が送られてくる。
私も受診が面倒で、薬だけが飛んでくるのを期待している。






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