医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

怖いもの見たさ

2019-04-17 04:45:03 | 薬局

恐るべしドッラッグの脅威。

 

このドラッグはストアである。

先日、ある調査から2019年の春入社した薬剤師数が発表になった。

それによるとトップは日本調剤の398人である。

さすがに秘めた底力を感じる。

就職説明会に行くと学生に対するプレゼンの技を感じさせるそうだ。

かなり研究している。

 

それに次ぐのがウエルシアHDの372人となる。

さらに301人がスギHDと総合メディカルとなる。

アインHDは257人、マツモトキヨシHDが226人、ツルハHDが220人と続く。

何となく当たり前の様に見える会社が並んでいるが前年比較が大きく異なる。

日本調剤は前年まで非公開なので増減は分からないが、アインHDは-22人と低調に終わっている。

調剤薬局では総合メディカルが群を抜いて+119人と奮闘しているが、他はどこも前年とあまり変わらない。

ところがドラッグストアは凄い。

ウエルシアHDが+102人、スギHDが+38人、マツモトキヨシHDが+48人、ツルハHDが+57人となっている。

ドラッグストアがかなり薬剤師獲得に奮闘している。

中小薬局の採用がままならないのはドラッグストアに取られているからかもしれない。

 

この薬剤師が調剤併設ドラッグストアに流れていく。

2019年2月の調剤の売上が”半端ない“のに驚く。

ウエルシアHDは1,298億1,100万円で前年比13.1%である。

キリン堂HDでは127億9,800万円で前年比9.5%と頑張っている。

他はまだ調べていないが調剤の売上の伸びは10%前後になっている。

大手調剤チェーンの売上が低迷している中、ドラッグストアの売上は順調である。

ここに何かしらの恐怖を感じている。

 

ドラッグストアというと「調剤ポイント」をイメージするが、どうやらそれだけではなさそうな気がする。

今のライフスタイルに適合しているのかもしれない。

スーパーの食品が売れない時代を迎えている。

生鮮3品(青果、鮮魚、精肉)を買って家で調理をする世帯が減っている。

おひとりさまをエンジョイしている我が女房殿も、私が札幌に戻った時にしかスーパーに行かなくなったと話している。

コンビニの惣菜、弁当の売れ行きも鈍くなっている。

我が家の冷蔵庫にはコンビニの惣菜が並んでいる。

 

薬剤師以外の調剤が解禁になり、「調剤料」の引き下げが気になるが、ドラッグストアは大歓迎である。

安さはドラッグストアのお株で”エブリデイロープライス“が調剤にまで波及する。

客が来ると売上につながる。

 

薬剤師の確保が脅威になる。

調剤報酬の引き下げが脅威になる。

 

昨日、東京に戻ってきたが、これからまた出張に出る。

帰りは大好きな”じゃこてん“でも買って帰ろう。

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする