医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

期待しているよ!

2012-03-31 07:10:40 | 薬局
次は就職おめでとう!

昨日(30日)、薬剤師国家試験の発表があった。
合格者数は8,641人で合格率は88.31%だったそうだ。
現役の6年制に限ると合格者数8,181人の合格率は95.32%とかなり高い。
今回の受験には10,644人が出願し、9,785人が受験している。
859人は途中下車したのか、やむを得ない事情があったのか。
6年制の合格者数を男女別に見ると男性が3,280人、女性が4,902人と、今でも多少ではあるが女性が多い。
因みに、旧4年制卒の合格者数は男性が283人、女性が176人であり、その合格率も男性が36.9%、女性が40.55%となっている。
とりあえず良かった!

そんな裏腹に、学生時代に受けた奨学金の返済に行き詰る例が相次いでいる。
国内最大の奨学金貸与機関である独立行政法人・日本学生支援機構では、奨学金の返済を求めて裁判所への訴訟が大幅に増加している。
過去5年間で約9倍というから驚く。
奨学金制度には無利子の「第1種」と有利子(基本3%)の「第2種」がある。
詳しくはわからないが1種、2種の違いは親の所得と本人の学力によるようだ。
2011年度の貸与額は新規と継続とを合わせると1兆781億円にものぼる。
不況のせいか奨学金を利用する学生は増え続けている。
11年度は約127万人で10年前の約1.7倍に、延滞額も増え続け10年度は852億円で5年前の約1.5倍となっている。
ありがたいことに私はお世話にならなかったことに感謝している。

私立大学新入生の家計負担調査によると、奨学金を希望するのは全体の66.2%になり、自宅外で74.5%、自宅通学でも59.7%になる。
昼間大学生の実際の利用率は43.3%で平成18年度の40.9%から2.4%も上昇している。
大学生の半分近くが奨学金のお世話になっているのが現実だ。

借りたお金は返さなければならない。
本来ならば、大学を卒業して就職となる。
その仕事の給与から返済となるが、世の中は不景気である。
2012年卒業予定の大学生の内定率は59.9%(11年10月現在)で過去2番目の低さである。
何とか4月には新入社員となって欲しいところだが、なれなかった場合は厳しい。
中には、大学を卒業して数ヵ月後には自己破産手続きを取る若者もいるとか。
何のための大学卒業だったのか。

始めに触れたが6年制薬剤師が誕生した。
2006年に入学した学生は12,000人ほどいたと聞いている。
しかし、5年生になれたのは4分の3ほどの9,000人とか。
3,000人ほどが大学に残ったのか、諦めたのか。
薬剤師国家試験予備校なるものがある。
年間の授業料は約90~100万円にもなる。
今回の国家試験の対策として学生は土日を予備校で過ごしたとも聞く。
その授業料も約30万円前後らしい。

何だか知らない間に所得格差が大きい事を感じずにはいられない。
そんな折、生活保護受給者が増加している。
今年の1月で209万1,902人と過去最多となっている。
そして、この傾向は一過性とは思えない。

せっかくの国家資格である。
大いに国民のために貢献して欲しい。


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