20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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龍の香立て

2024年03月22日 | Weblog
           

何かしら?と思ってみたら、「龍の香立て」だそうです。

辰年とはいえ、すごいアートです。

アートといえば、4月からのNHKの「日曜美術館」が、坂本龍一と、矢野顕子の娘さん、坂本美雨さんが、MCだそうです。
先日、スペシャル版をやっていましたが、彼女の特徴がよく掴めない。
どんな番組になるのでしょう。

私は「新日曜美術館」からのファンですが、これまでもMcによって、さまざま。興味を持ちながらみました。

井浦新がMcになった時は、その不安そうな様子に、こちらにそれが伝染してきます。

彼を俳優としてみたのは、松本大洋原作の映画「ピンポン」だけです。
「日曜美術館」では、見るたびに、こちらの肩に力が入ります。
それくらい、専門家でない彼は、一言一句、言葉を選びながら丁寧にしゃべります。

感想を言う時は、事前に徹底的に勉強してきたのだろうなと言う、様子を感じさせるくらい、さらに、慎重に言葉を選び、でも自分らしさを表現しながら、絵の解説に向き合っていく。

すっかり肩の凝ってしまう、45分でした。
でもそれで、人間、こんな一生懸命、努力すると、未知だった世界も切り拓かれていくと、最後には思わせてくれました。

次のMCは、早稲田大学教授で、フランス文学者の小野正嗣。
授業で喋り慣れている、彼の喋りは、その前の井浦新とは正反対。
軽妙に、つらつら、けれど、本質を突きながら喋ります。

最初は、その軽さに抵抗がありましたが、そのうち、慣れてきて、肩に力も入らず、気楽に美術を楽しめました。

先日の、坂本美雨のスペシャルを見て、いちいち笑う、その姿に抵抗を感じました。
何かを見た、反応は、まず笑い。
それが気になって、笑いで誤魔化しているような感じで、抵抗がありました。

坂本龍一には、あまり似ていず、矢野顕子には、なんとなく似ているような気がします。
矢野顕子は、彼女そのものがアートですが。

4月から、その彼女が、どんな「日曜美術館」を見せてくれるか、楽しみです。
でも笑いで誤魔化さないでほしい。
ちゃんと言語化して、しゃべってほしい。
あの井浦新の、不安感からの努力で、美意識をつかみ取っていった、あの姿を、見習ってほしいと思いました。

それくらい、毎週「日曜美術館」は、お楽しみなんですから。

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