20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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子ども読書推進事業について

2009年11月17日 | Weblog
 今日は夕方から、神楽坂で児文協の運営委員会です。
 会議のその前に、仲よしの作家Aさんと児文芸主催の「児童文芸絵本ギャラリー2009」を拝見に新宿にうかがう予定です。
 毎年、ご案内のお葉書をいただいておりましたが、なかなか都合がつかずうかがうことが出来ませんでした。
 ですから、はじめての絵本ギャラリーです。

 夕方からの運営委員会では、「子どもゆめ基金」や「子ども読書推進事業」の廃止の話などが出ることでしょう。
 来年度、児文協は「子どもゆめ基金」を申請しての研究会を企画しておりましたので。
 
 特に「子ども読書推進事業」については、2000年、子ども読書年の気運から生まれた、子どもの本のすべての団体で作りあげた「子ども読書推進会議」で、議員会館へ何度も陳情に行ったり(私も児文芸の元理事長のOさんと行きました)、子どもの本に関わる多くの人たちのご尽力で超党派の議員連盟の皆さんを動かし、2001年12月に「子どもの読書活動推進法」が成立したという経緯があります。
 そのときは、永田町の憲政会館にたくさんの人たちが集まり、大きなフォーラムが開催されました。
 
 そこでは「子ども読書の日」(4月23日)を作ったり「子どもの読書活動推進フォーラム」を企画したり、子どもたちの読書活動への積極的な参加・意欲を高め、多くの人びとに広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めたいという思いから、この10年「ブックスタート」や「朝の10分間読書運動」などへの支援などさまざまな取り組みを行ってきました。
「子どもゆめ基金」もこの中から生まれました。
 新聞などでも、やっと子どもの本や、子どもの本の作家たちが少しずつ認知され始めてきたこの時期での廃止。
 図書館整備の問題など、まだまだ課題も残しておりますし、今度どうなっていくのでしょうか。
 天下り財団をなくしたあと、新たな方法で今後ともぜひ継承していって欲しいと願っております。

 この件に関しては「子ども読書推進会議」(代表・野間佐和子氏)や、「国際子ども図書館を考える全国連絡会」(会長・笠原良郎氏)などでも、今後議論されることでしょう。
コメント (8)
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