あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

菅の支持率があがるのは必然

2011年06月03日 22時39分26秒 | 政治(菅政権)
 内閣不信任決議案が提出される事が表面化した時、会社の同僚や後輩、嫁さんと、俺と会話できる人全員が、俺がこう言うと愕然としていた。

「この状況においても、世論は解散総選挙を望んでいない。総辞職を望んでいる」

 民主党がクソなのではない。菅がクソだという認識なんだな。
 それは、世論調査に現れていた。

 そして、その世論調査の結果は、そのままテレビの力なのだ。
 テレビで流されている情報こそが、日本人の精神をそのままコントロールしていると言っても過言ではない。この俺にしたって、テレビの情報をトリガーとして、自分でその後調べるというプロセスを踏むことは多い。

 ネットは、能動的な情報収集には向いているのだけど、知らない情報を取得する事に向かない。
 そして、能動的に情報収集をする人は、必ず少数派なのである。
 と、言うことは、政治っつーのはテレビが味方につかなければ、どうしても上手くコトは進まない。小泉元総理が天才的だったのは、それを逆手にとったところなのだと、俺は思っている。

 さて。では、今回のこの不信任決議案について。テレビはどう動いたのか。
 朝のニュースをザッピングしていたが、

「この非常時になぜに不信任決議なんだ」

 であった。テレビは、民主党が復興関連の予算執行を先送りした事を受けて、野党が内閣不信任案に踏み切った点を完全に無視した。
 それに、テレビは民主党の失態は報道するものの単発で、相変わらず根底にあった一貫性ある「無策」を関連付けない。
 例えば、麻生元総理の例を引けば、麻生氏は何か失言をすると、「また失言」と報じられ、既存の失言の上にストックするようにして、失言の山を築き上げられていっていた。
 新聞は…とくに産経新聞はその時系列の整理をちゃんとやってたりするんだけどな。まあそれは、今はおいておこう。今はテレビの話。

 当然テレビを見ている人の中にも、遅まきながら多すぎる失態に気がつき始める人はいる。ちなみに、そんな人であっても、例えば口蹄疫問題が民主党の失策が主因である事は知らないわけだし、朝鮮王室儀軌の話なんてまったく知らない。民主党はおかしいと薄々感じながらも、俺らと比べれば危機感は薄いわけだ。また、自民党よりはマシだと思っている人も、また多い。

 この状況で、復興関連予算と特例公債関連法案先送りという、信じがたい悪手をまったく解説せずに「この非常時に」と言えば、実際非常時故に説得力があり、理が与党側にあるように思えても仕方がなかろう。

 与党内がゴタゴタしているのは、「この非常時に造反しようとした」連中のせいであると…思う人も当然、ゼロではない。
 特に、朝日・毎日・共同は、テレビと同調した意見を書いていた。

 とすれば。俺はここで菅内閣の支持率がアップする可能性があると、正直危惧していた。だってさ。内閣不信任案が提出できた理由は、民主党内の造反組の力だもの。菅は、その非常時に造反しようとした連中を屈服させたのだから。

 そしてその最悪の予感は的中する。

【共同】菅内閣支持率 上昇33・4% 小沢支持派の行動「評価せず」89% 共同通信世論調査
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1307087646/

 まさにズバリ。
 
「この状況においても、世論は解散総選挙を望んでいない。総辞職を望んでいる」

 この事実を伝えると、俺の周辺の人は唖然としてたわけだが、唖然とできる人は菅内閣への好感度はさらに下落するだけで。この連中の民主党への評価はもはや覆らない。
 しかし、忘れてはならない。鳩山政権発足時、民主党の支持率は6割を超えていたのだ。6割もアホだったのである。(言い方は最悪だが)

 この2chスレを覗くと…。相変わらず、「捏造世論調査である」という評価が多い。俺も信用できる数字ではないと思う。
 でも…。ゲタを履かせたとか、そういう問題じゃないと思うんだよ。俺のマイミクさんが、読売の世論調査電話が、平日日中にかかってきたと報告してくれた事があったけど、単に、「テレビを情報の中心に据えてくれてそうな層」にターゲットを絞っているに過ぎないと思うのだ。

 故に、正確ではないにせよ、無視できるものではないと、俺は世論調査に関しては考えている。
 そう。今回の騒動。菅の支持率は上がったのだ。それは確実。
 今、既に民主党を見限っている連中の評価は覆らない。その支持率が上がったのであれば。未だ、騙されているアホが存在する事は自覚しておくべきだと思う。

 繰り返して言うが。今回の件で菅の支持率は上がったのは真実だと、俺は思っている。

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