ICT工夫
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山梨大学のサイトに2009年01月20日 地域社会に及ぼす経済効果は年額415億円という記事が出ています。『県内に与える経済効果を算出 (本学の研究成果や人材養成による効果を除く) したもので、直接効果(教育研究への経費、教職委員・学生の消費など)291億円、直接効果に波及効果を加えた総合効果が415億円となっております。』 真っ先に考えるのはどういうように算出したのだろうかという事ですが、公開されている概要(PDFファイル)で以下のような書かれています。

1.調査方法
大学における活動の中で、地域経済に新たな需要を生み出しているものとして、大きく次の4 つの活動があげられます。各活動による平成19年度決算支出額を最終需要額とし、平成12年山梨県産業連関表を活用して経済波及効果を算出しました。

(1)教育・研究活動による効果
 教材、研究資材、診療用薬剤の購入費など、大学運営にかかる支出が地域経済に新たな需要を生み出し、新たな生産を誘発します。

 (2)教職員・学生の消費による効果
 教職員や学生が地域で生活することにより消費が生まれ、地域経済に新たな需要を生み出し、新たな生産を誘発します。

(3)その他の活動による効果
 学会への来訪者、病院への外来患者や見舞い客、入試関連の来訪者など、大学は外部からの来訪者を受け入れており、これらの来訪者による消費が地域経済に新たな需要を生み出し、新たな生産を誘発します。

(4)施設整備にかかる効果
 大学の施設整備事業は、地域の建設業を中心に新たな需要を生み出し、新たな生産を誘発します。

  Yac20090120a
図のような産業連関で分析した事が報告書の方に書かれています。
この報告の事が1月20日の産経新聞山梨版にも書かれていましたが、『文部科学省が平成17年度決算ベースで群馬大など地方4大学の貢献度を測ったのと同じ手法』との事で、文部科学省サイトを確認してみました。

平成19年3月 財団法人日本経済研究所として、地方大学が地域に及ぼす経済効果分析 報告書が見つかりました。この関係のホームページは国立大学等の法人化についてです。

2009年1月17日に野中一二議員の掲示板に「新県立図書館設計の入札結果」について投稿させていただいたのですが、甲府駅北口から武田神社の地域が学術文化観光公園都市になるといいなと思っている私としては、単に抽象的なイメージを言いつのるのでは無い何かの方法があれば良いと思っていました。この山梨大学の経済効果分析に使われた考え方は、医学部、付属病院関係を外せば、この甲府北口地域を考える、新県立図書館やその他の新施設の波及効果の連関を考えることができそうにも思えます。
私は自分の考え方を反省する時に、アナログとデジタルが混在した問題へのアプローチをどうしたらよいのかという解決策を持たずにやっているという気持ちがいつもあります。今回の山梨大学報告はものすごいインパクトを与えてくれました、とてもありがたい事です。年度末、確定申告・・・いろいろと仕事が重なる時期に入ってしまったのですが、この報告書の説いている事をなんとか理解してみたいと思います。



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