事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

勝手に人生相談Vol.03 5月になれば彼女は

2017-05-24 | 日記・エッセイ・コラム

Simon & Garfunkel - April Come She Will

Vol.02「天国の涙」はこちら

公務員の20代女性。配属された部署の仕事に能力が追い付きません。人間関係もつらく、毎日、憂鬱です。

私はあまり仕事ができる方ではなく、失敗ばかりです。気を付けようと思っても、結局どこかで失敗し、自分に嫌気が差します。

部署のトップは、人が傷付くような言葉で指導します。私がミスした時は、「あなたみたいに若くて幸せそうな女の子にはわからないと思うけど」と言われました。他部署の人も、仕事のミスに対して嫌みをネチネチと言います。ドキッとする言葉がいつ、また自分に向けられるかおびえながら、仕事をしています。

前向きに考えようとしてもできません。仕事と人間関係から逃げ出したくて仕方ありません。いっそ辞めてしまおうかと思いましたが、同じ公務員の夫に、つらいのは今だけだからと、反対されました。

人事異動はつきもので、夫の言葉にも一理ありますが、ストレスで体重も減りました。心の持ちようを教えてください。
(兵庫・J子)

読売の回答者である土肥弁護士は、仕事ができないというのは、あなたの思い過ごしのような気がする、と判断。わたしもそう思います。失敗と成功の境界線は人それぞれでしょうが、J子さんはどうも成功のハードルが高すぎるのでしょう。

むしろ気になるのは上司や“他部署”の人との関係のほうで、どうやらストレスの多くはそちらに起因している。明らかにその特定の人物たちへの恨みつらみで凝り固まっているような気さえします。

気持ちはわかりますが、傷付くような言葉でしか指導できないとすればその上司たちが無能なのであって、「若くて幸せそうな女の子」のふりだけでも続けていければいいのに、と利害関係のないわたしなどは思います。むずかしいでしょうけどね。

それから、これだけは言えます。まわりを見渡して、ああ能力のある他の人がうらやましいとお考えでしょうが、誰でもミスはします。確実です。わたしなんかしょっちゅうです。

それでも公務員を長くつづけてこられたのは、他の人たちもミスをするんだということを、少なくとも知っていたからだと思います。適確なアドバイスをくれる、同じ商売の配偶者がいることはやはり幸福であることをお忘れなく。

本日の一曲はサイモン&ガーファンクルの「4月になれば彼女は」。「冬の散歩道」や「ミセス・ロビンソン」でも痛感するけれど、このデュオのサウンドってすげーおしゃれじゃないですか。特にポールのギター。こりゃ、ソロになってからスタッフ組の連中と組むのは必然だったか。

この曲でも歌われています。5月は休む月なんですよ。

Vol.04「披露宴でご披露」につづく

コメント (2)
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