事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「若様とロマン」 畠中恵著 講談社

2016-12-12 | 本と雑誌

若様組シリーズ第三弾。読者は勝手にみんなを美形に想像しながら読むことになる。まあ、実際に美形なんでしょうけれども。

それが嫌味にならないのは、旗本の生まれであることが明治では逆に不利にはたらき、安月給で警官をやらざるをえないあたり。しかも(たとえば主役の長瀬などは)使用人を馘首したくなくて、むかしの構えの生活を維持しているなど、さすが江戸っ子である。

今回は登場人物たちに軒並みお見合いをさせるという展開。強引だなあ。あるものは結ばれ、あるものは縁がない。そのあたりのバリエーションが読ませどころでしょうか。

わたしは「しゃばけ」シリーズをギブアップしてしまったので、畠中にはこちらに力を傾注してほしいんですけど。

コメント
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