都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION」 東京ミッドタウン・デザインハブ
東京ミッドタウン・デザインハブ
「WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION」
4/27~5/15
東京ミッドタウン・デザインハブで開催されていた「WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION」を見てきました。
デザイナーの深澤直人氏によるワークショップこと「WITHOUT THOUGHT」。企業デザイナーらが一つのテーマのもと、個々にデザインを発表します。今回で15回目を迎えました。
テーマは駅。私もほぼ毎日利用する場所です。都市であれば町の中心であり、多くの人が行き交う要所。振り返れば、駅には様々なデザインが用いられています。
「鯨や魚群のサイネージ」 二階堂翔太 株式会社ニコン
まずはデジタルサイネージ。いわゆる映像ディスプレイです。駅の広告といえば依然、ポスターなどの紙が主流ですが、最近はサイネージも増加中。身近な駅で思いつくのは品川です。港南口方向への通路にたくさん並んでいます。否応なしに目に飛び込んできます。
ここでは魚や車窓を投影していました。サイネージの需要。今後もさらに高まるのではないでしょうか。
「車窓のピクチャフレーム」 橋倉誠 NAOTO FUKASAWA DESIGN
車窓をピクチャフレームに仕上げています。右の縦長フレームは通勤電車のドアの窓。ほぼ四角形のフレームは新幹線の窓かもしれません。つり革や人の顔を描いています。
「ゴルフの広告」 河俊光 株式会社リコー
思わずにやりとさせられました。ゴルフの広告です。一面のグリーンが広がるゴルフ場の写真。奥に掲げられています。足元にはホームの点字ブロックと乗車位置表示板がありました。つまり打ちっ放しの見立てです。手前でスイングをすれば、さもゴルフ場にボールを飛ばすような疑似体験も可能です。もちろん実際の駅では出来ませんが、一つのアイデアとして面白いのではないでしょうか。
「床に描かれた駅の地図」 松山祥樹 三菱電機株式会社
床にミッドタウン界隈の地図がありました。中心は千代田線の乃木坂駅。確かに駅には必ず地図が掲示されています。ただし足元を利用したものは意外と少ない。これから増えるのでしょうか。立ち位置を合わせて方向を確認するのも重宝するやもしれません。
「切符サイズの鏡」 浜田佐知子 株式会社資生堂
駅に着想を得たデザインはかなり自由です。例えば切符。横は鏡です。小さすぎて使い難いような気もしますが、携帯用にあえて作ったのでしょうか。ちなみに駅の鏡といえばトイレくらいしか思いつきませんが、電車といえば新京成。各車両、各ドア横に鏡が設置されています。沿線ユーザーとすれば見慣れたものですが、初めて利用される方はやや驚かれるかもしれません。
「天気予報パンチ付きチケット」 古谷亮 株式会社リコー
次いでは特急券です。パンチの部分にデザインがありました。「御殿場」の表記の右上に注目です。確かに穴があいていますが、それが単なる丸ではなく天気マークです。「曇と晴」とあります。名付けて「天気予報パンチ付きチケット」。その日の天気にあわせてパンチマークが変わるとは楽しい。遊び心が感じられました。
「カップ駅そば」 田中太貴 NAOTO FUKASAWA DESIGN
変わり種ではカップ麺です。有名ラーメン店プロデュースのカップ麺こそ一般的ですが、駅そばとは珍しい。定番の立ち食いそばをカップ麺にデザインしています。最近でこそ味が均一化したとはいえ、一部の駅にはまだまだご当地の駅そばがあります。東京界隈では品川駅の常盤軒に我孫子駅の弥生軒。後者では巨大な唐揚げが有名です。売り出したら意外と話題になるかとしれません。
「混雑が表示されるトイレのサイン」 椿本恵介 株式会社ワイビーデザイン
トイレの看板です。JR東日本仕様でしょうか。よく見かけるもの。男女のピクトの表記があります。ただし男性が1人に対し、女性が4人。何と混雑を表しているのだそうです。その名も「混雑が表示されるトイレのサイン」。実用性もあるのではないでしょうか。
「メトロドーナツ」 浜田佐知子 株式会社資生堂
メトロドーナツもカラフルで可愛らしい。下の3色は銀座線に東西線に千代田線。路線カラーをそのままドーナツにコーティングしています。
「運転席からの景色が見えるアプリ」 大野博利 富士フィルム株式会社
スマートフォンのアプリにも多様なアイデアがあります。具現化するのは比較的早そうです。
「電車のシートでできたバッグ」 鶴田香 株式会社ニコン
会場内にはサイネージから山手線の発車メロディーが流れています。会期末間際、ほぼ通りすがりで立ち寄ったに過ぎませんが、思いのほかに楽しめました。
展覧会は既に終了しました。
「WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION」 東京ミッドタウン・デザインハブ(@DesignHub_Tokyo)
会期:4月27日(水)~5月15日(日)
休館:会期中無休
時間:11:00~19:00
料金:無料。
場所:港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階
交通:都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結。東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結。東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩3分。
「WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION」
4/27~5/15
東京ミッドタウン・デザインハブで開催されていた「WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION」を見てきました。
デザイナーの深澤直人氏によるワークショップこと「WITHOUT THOUGHT」。企業デザイナーらが一つのテーマのもと、個々にデザインを発表します。今回で15回目を迎えました。
テーマは駅。私もほぼ毎日利用する場所です。都市であれば町の中心であり、多くの人が行き交う要所。振り返れば、駅には様々なデザインが用いられています。
「鯨や魚群のサイネージ」 二階堂翔太 株式会社ニコン
まずはデジタルサイネージ。いわゆる映像ディスプレイです。駅の広告といえば依然、ポスターなどの紙が主流ですが、最近はサイネージも増加中。身近な駅で思いつくのは品川です。港南口方向への通路にたくさん並んでいます。否応なしに目に飛び込んできます。
ここでは魚や車窓を投影していました。サイネージの需要。今後もさらに高まるのではないでしょうか。
「車窓のピクチャフレーム」 橋倉誠 NAOTO FUKASAWA DESIGN
車窓をピクチャフレームに仕上げています。右の縦長フレームは通勤電車のドアの窓。ほぼ四角形のフレームは新幹線の窓かもしれません。つり革や人の顔を描いています。
「ゴルフの広告」 河俊光 株式会社リコー
思わずにやりとさせられました。ゴルフの広告です。一面のグリーンが広がるゴルフ場の写真。奥に掲げられています。足元にはホームの点字ブロックと乗車位置表示板がありました。つまり打ちっ放しの見立てです。手前でスイングをすれば、さもゴルフ場にボールを飛ばすような疑似体験も可能です。もちろん実際の駅では出来ませんが、一つのアイデアとして面白いのではないでしょうか。
「床に描かれた駅の地図」 松山祥樹 三菱電機株式会社
床にミッドタウン界隈の地図がありました。中心は千代田線の乃木坂駅。確かに駅には必ず地図が掲示されています。ただし足元を利用したものは意外と少ない。これから増えるのでしょうか。立ち位置を合わせて方向を確認するのも重宝するやもしれません。
「切符サイズの鏡」 浜田佐知子 株式会社資生堂
駅に着想を得たデザインはかなり自由です。例えば切符。横は鏡です。小さすぎて使い難いような気もしますが、携帯用にあえて作ったのでしょうか。ちなみに駅の鏡といえばトイレくらいしか思いつきませんが、電車といえば新京成。各車両、各ドア横に鏡が設置されています。沿線ユーザーとすれば見慣れたものですが、初めて利用される方はやや驚かれるかもしれません。
「天気予報パンチ付きチケット」 古谷亮 株式会社リコー
次いでは特急券です。パンチの部分にデザインがありました。「御殿場」の表記の右上に注目です。確かに穴があいていますが、それが単なる丸ではなく天気マークです。「曇と晴」とあります。名付けて「天気予報パンチ付きチケット」。その日の天気にあわせてパンチマークが変わるとは楽しい。遊び心が感じられました。
「カップ駅そば」 田中太貴 NAOTO FUKASAWA DESIGN
変わり種ではカップ麺です。有名ラーメン店プロデュースのカップ麺こそ一般的ですが、駅そばとは珍しい。定番の立ち食いそばをカップ麺にデザインしています。最近でこそ味が均一化したとはいえ、一部の駅にはまだまだご当地の駅そばがあります。東京界隈では品川駅の常盤軒に我孫子駅の弥生軒。後者では巨大な唐揚げが有名です。売り出したら意外と話題になるかとしれません。
「混雑が表示されるトイレのサイン」 椿本恵介 株式会社ワイビーデザイン
トイレの看板です。JR東日本仕様でしょうか。よく見かけるもの。男女のピクトの表記があります。ただし男性が1人に対し、女性が4人。何と混雑を表しているのだそうです。その名も「混雑が表示されるトイレのサイン」。実用性もあるのではないでしょうか。
「メトロドーナツ」 浜田佐知子 株式会社資生堂
メトロドーナツもカラフルで可愛らしい。下の3色は銀座線に東西線に千代田線。路線カラーをそのままドーナツにコーティングしています。
「運転席からの景色が見えるアプリ」 大野博利 富士フィルム株式会社
スマートフォンのアプリにも多様なアイデアがあります。具現化するのは比較的早そうです。
「電車のシートでできたバッグ」 鶴田香 株式会社ニコン
会場内にはサイネージから山手線の発車メロディーが流れています。会期末間際、ほぼ通りすがりで立ち寄ったに過ぎませんが、思いのほかに楽しめました。
展覧会は既に終了しました。
「WITHOUT THOUGHT Vol.15 駅 STATION」 東京ミッドタウン・デザインハブ(@DesignHub_Tokyo)
会期:4月27日(水)~5月15日(日)
休館:会期中無休
時間:11:00~19:00
料金:無料。
場所:港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5階
交通:都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結。東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結。東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩3分。
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