2024年3月に見たい展覧会【福田平八郎/木村伊兵衛/内房総アートフェス】

今年の冬の関東は暖かい日が多く、私の地元でも河津桜が例年よりも早く見頃を迎えました。



3月は春のシーズンに向けて多くの展覧会がスタートする時期です。今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・『魅惑の朝鮮陶磁/謎解き奥高麗茶碗』 根津美術館(2/10~3/26)
・『VOCA展2024 現代美術の展望—新しい平面の作家たち—』 上野の森美術館(3/14~3/30)
・『中平卓馬 火—氾濫』 東京国立近代美術館(2/6~4/7)
・『美術家たちの沿線物語 小田急線篇』 世田谷美術館(2/17~4/7)
・『生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真』 東京ステーションギャラリー(2/23~4/14)
・『第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)』 川崎市岡本太郎美術館(2/17~4/14)
・『「シュルレアリスム宣言」100年 シュルレアリスムと日本』 板橋区立美術館(3/2~4/14)
・『生誕150年 池上秀畝—高精細画人—』 練馬区立美術館(3/16~4/21)
・『須藤玲子:NUNOの布づくり』 水戸芸術館(2/17~5/6)
・『花・flower・華 2024 —奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら』 山種美術館(3/9~5/6)
・『春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術』 府中市美術館(3/9~5/6)
・『没後50年 福田平八郎』 大阪中之島美術館(3/9~5/6)
・『旧朝香宮邸を読み解く A to Z』 東京都庭園美術館(2/17~5/12)
・『イヴ・ネッツハマー ささめく葉は空気の言問い』 宇都宮美術館(3/10~5/12)
・『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?—国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』 国立西洋美術館(3/12~5/12)
・『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』 東京都写真美術館(3/16~5/12)
・『ライトアップ木島櫻谷—四季連作大屏風と沁みる「生写し」』 泉屋博古館東京(3/16~5/12)
・『歌舞音曲鑑 北斎と楽しむ江戸の芸能』 すみだ北斎美術館(3/19~5/26)
・『内房総アートフェス』 内房総5市(3/23~5/26)
・『MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』 森アーツセンターギャラリー(3/15~6/2)
・『遠距離現在 Universal / Remote』 国立新美術館(3/6~6/3)
・『モダン・タイムス・イン・パリ 1925 —機械時代のアートとデザイン』 ポーラ美術館(12/16~2024/5/19)
・『記憶:リメンブランス —現代写真・映像の表現から』 東京都写真美術館(3/1~6/9)
・『第8回横浜トリエンナーレ 野草:いま、ここで⽣きてる』 ヨコハマトリエンナーレ(3/15~6/9)
・『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』 SOMPO美術館(3/23~6/9)
・『カール・アンドレ 彫刻と詩、その間』 DIC川村記念美術館(3/9~6/30)
・『ブランクーシ 本質を象る』 アーティゾン美術館(3/30〜7/7)

ギャラリー

・『大木裕之 アブストラクト権化』 ANOMALY(3/16〜4/13)
・『千賀健史個展「まず、自分でやってみる。」』 BUG(3/6~4/14)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展 2024 ―表彰と趣意 ―』 ポーラ ミュージアム アネックス(3/15~4/14)
・『第17回 shiseido art egg  野村在展』 資生堂ギャラリー(3/12~4/14)
・『高木由利子 写真展 カオスコスモス 弐 - 桜 -』 GYRE GALLERY(3/1~4/29)
・『アピチャッポン・ウィーラセタクン「Solarium」』 SCAI THE BATHHOUSE(3/16~5/25)
・『MARK LECKEY』 エスパス ルイ・ヴィトン 東京(2/22~8/18)

まずは関西では17年ぶりとなる日本画家の展覧会です。大阪中之島美術館にて『没後50年 福田平八郎』が開かれます。



『没後50年 福田平八郎』@大阪中之島美術館(3/9~5/6)

ここでは『漣』(大阪中之島美術館蔵) や『竹』(京都国立近代美術館蔵) 、『雨』(東京国立近代美術館蔵) といった代表作をはじめ、初期から晩年までの作品約120件以上を展示し、平八郎の画業を紹介します。


また福田平八郎の関係者宅に長年保管されていた作品で、これまで存在を知られていなかった『水』が初めて一般に公開されます。

続いては今年没後50年を迎えた写真家、木村伊兵衛の展覧会です。『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』が東京都写真美術館にて行われます。



『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』@東京都写真美術館(3/16~5/12)

1901年に東京にて生まれた木村伊兵衛は、文芸諸家のポートレートや東京の街角のスナップショットなどで評価を得ると、広告写真や舞台写真、また秋田の農村をテーマとした作品などを手がけ、日本の写真史に大きな足跡を残しました。


今回の回顧展では一連の写真作品に加え、最近発見された生前最後の個展「中国の旅」(1972-1973)の展示プリントも特別に公開されます。写真ファンにとっても見逃せない内容となりそうです。

最後はこの春、千葉県の内房総地域を舞台に開かれる芸術祭です。『百年後芸術祭-内房総アートフェス-』が開催されます。



『百年後芸術祭-内房総アートフェス-』@内房総5市(3/23〜5/26)

これは総合プロデューサーに小林武史、アートディレクターに北川フラムを迎え、アート、クリエイティブ、テクノロジーの力を融合した、100年後の未来を創っていくための芸術祭と行われるもので、市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の5市を会場にさまざまな作品展示のほか、ライブイベントなどが実施されます。


同地域では過去、市原市において「いちはらアート×ミックス」が開かれてきましたが、さらにエリアを広げて幅広いアートが展開する、新たな広域芸術祭として注目を集めるのではないでしょうか。

一部内容が重なりますが、イロハニアートにも今月のおすすめ展覧会を寄稿しました。

【3月のおすすめ展覧会5選】福田平八郎からカール・アンドレ、そして北欧の絵画まで。 | イロハニアート

それではどうぞよろしくお願いいたします。
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