かつてないスケールの大型豪華本 「小学館SUMO本 東大寺」(三好和義著)

近年、アート関連の書籍でもトレンドとなっている大型豪華本に、破格のスケールの一冊が小学館より出版されました。



「SUMO本 東大寺」三好和義著 
公式HP:https://www.shogakukan.co.jp/pr/sumo/todaiji/
Twitter:https://twitter.com/sumo_books
Facebook:https://www.facebook.com/sumo.books/
Instagram:https://www.instagram.com/sumo.books/



それが小学館SUMO本シリーズ第一弾「東大寺」で、写真家、三好和義が約10年に渡って取材した東大寺のあらゆる光景を、約200点の写真にまとめたものでした。サイズは天地690mm×左右500mmのB2版にも及んでいて、肉眼で見えない部分にまでクローズアップして収録するなど、もはや従来の大型本や写真集の概念を超えていました。



「SUMO本 東大寺」の情報を小学館より寄せていただきました。ブログでもご紹介したいと思います。



ともかく異例の出版だけに見どころは多岐に渡っていますが、まず注目したいのが、大型豪華本のジャンルの中でも最大級と言えるB2版のサイズでした。ページを開くと、45インチから46インチのテレビに相当する幅1メートルほどあり、被写体が目に飛び込んで来るような迫力を得ることが出来ました。

B2は、現在のデジタル印刷機で1枚の紙として印刷可能な最大サイズで、コニカミノルタ社のKM-1という最新鋭機を用い、指紋もつきにくい上質な紙に印刷されました。また風格のある表紙のデザインは、美術館やギャラリーの空間デザインで知られるおおうちおさむが手掛けました。



さらに重要なのは、通常は見られない秘仏や法要などの神聖なシーンなど、知られざる東大寺の姿を克明に捉えていることでした。中でも三好が何年にも渡って撮影を希望していた法華堂の「執金剛立像」は、秘仏調査の際に特別な許可を得て写されていて、何千枚もの様々なアングルから厳選された写真が「SUMO本 東大寺」に掲載されました。



普段立ち入れない蓮華座の上から見上げた「盧舎那仏」を広角レンズで捉えたり、上方から魚眼レンズを差し出して光背化仏全体を写すなど、おおよそ一般の拝観では叶わない光景が見られるのも特徴でした。また創建以来1200年以上も伝わり、「お水取り」の名で知られる「東大寺二月堂修二会」も、特別な許可を得て撮影されました。松明の炎が闇を焦がす光景は、まるで龍がダイナミックに舞うように見えるかもしれません。



高い印刷技術も見過ごせません。最新のインクジェット印刷で表現された色の表現力は、既存の本よりも格段に増していて、特に金色に関しては、金箔を貼ったかのような輝きを放っていました。



こうした色の再現力に関しては、先に触れた法華堂の「執金剛立像」でも同様で、1300年前の制作時の様子を今に伝える極彩色はもとより、口の中の朱色や髭の痕跡はおろか、ライティングによって浮き上がる筋肉や血管の動きまでを見事に写し撮っていました。



上の写真は北極星を背にする大仏殿で、雲のない澄み切った深夜に、シャッタースピード3秒で約90分間、1000枚連続撮影したデジタル写真を比較明合成して作られました。その光景は神々しいまでに美しく、実際に目にすること不可能でもあり、まさに人間の目を超えた視点と呼んでも過言ではありませんでした。



東大寺の自然を感じられるのも「SUMO本 東大寺」の大きな魅力ではないでしょうか。と言うのも、勧進所に咲く枝垂桜から夏の百日紅越しに垣間見える境内、それに南大門を見上げる紅葉や厳冬の大仏池なども記録していて、神秘的なまでの四季の移ろいを見て取れるからでした。



年中行事では、煌びやかな法衣をまとった僧侶なども多く写していて、東大寺にまつわる人々の息遣いも感じることが出来ました。これほど東大寺の「人」に迫った写真作品もないと言って良く、いわゆる建物や仏像のみの写真集ではありませんでした。また写真に日本語と英語で解説が付いているのも重要なポイントで、文化財の概要とともに、撮影の意図やプロセスの知見も得られました。



さて何から何まで規格外の「SUMO本 東大寺」ですが、本体360000円(+税)の価格も驚くべきものと言えるかもしれません。ただ制作に大変な費用がかかっていることから、いわゆる利益は僅かでもあるそうで、そもそも極めて限られた部数のみしか刊行されません。



「SUMO」とは大型豪華本の構想の段階において、同じくアート関連の大型本を手がけるドイツのタッシェンの「SUMO BOOKS」などの例を参考にして名付けられました。4K映像よりも緻密でリアルな世界を追求していて、紙そのものも約30年は劣化しないように作られています。



1958年に徳島市に生まれた写真家、三好和義は、17歳にて二科展に入選し、銀座のニコンサロンでも個展を開催。1985年はデビュー写真集「RAKUEN」を発表しては、当時の最年少にて第11回木村伊兵衛賞受賞を受賞しました。



三好が初めて東大寺を訪ねたのは小学6年生の修学旅行で、今も古いアルバムには大仏殿を前にカメラを持っている写真が残されています。そして東大寺に強く惹かれたのか、中学生の頃にも一人で徳島から奈良へ向かい、法華堂に籠っては一日を過ごしたと語っています。



本格的に東大寺を撮り始めた10年前のことで、2017年には東日本大震災復興祈念特別展「東大寺と東北-復興を支えた人々の祈り」のポスターや図録の撮影のため、奈良へ移り住みました。以来、基本的は奈良で過ごし、毎日カメラを持っては東大寺の境内を歩いているとしています。人の少ない早朝と夕方がお気に入りの時間でもあるそうです。



奈良時代、東大寺は旱魃や飢饉、地震や天然痘の流行に見舞われる中、世界や人々の平安を祈って造顕されました。そして新型コロナウイルス渦の現代においても、早期終息や罹患された方の快復、及び亡くなられた方の追福菩提を祈る勤行を欠かさず行っている上、外出自粛に伴って寺の映像を「ニコニコ動画」で配信する「大仏定点生放送 リモート参拝」にも取り組みました。なお大仏殿の拝観は6月1日より再開されました。(大仏殿以外の諸堂は6月15日より再開予定。)



本書の刊行に際し、華厳宗管長で第223世東大寺別当である狹川普文氏は、「持って見ることさえ難しい大きく思い写真集を何故刊行するのか、当初は首をかしげた。」と振り返っています。確かにサイズしかり、価格を鑑みても、空前絶後なスケールであることは間違いありません。



しかし三好が少年時代から愛し、通い続けた東大寺を、情熱と持ちつつ高い技術で撮影した「SUMO本 東大寺」は、端的な大型豪華本と言うよりも、1人の写真家の集大成としての美術作品と呼べるのではないでしょうか。もちろん価格も価格ゆえに、簡単におすすめ出来るものではありませんが、東大寺の新たな歴史のワンシーンを切り開いているとしても良いかもしれません。


三好自身も「SUMO本 東大寺」の撮影に対する意気込みや制作の裏話を、公式Twitter(@sumo_books)の動画などで語っています。そちらも是非合わせてご覧ください。

「SUMO本 東大寺」 著:三好和義 (@sumo_books
出版社:小学館
発売日:2020/5/25
価格:本体360000円+税
内容:アート本の世界で近年次々と発売されトレンドとなっている超特大本。本の形をしてはいますが、掲載されている美術作品がまるで目の前にあるかのような体験ができ、読むというよりはその世界に入り込む感覚です。このたび新しくSUMO本シリーズというレーベルを立ち上げ、第一弾として写真家・三好和義が10年にわたり撮影した「東大寺」のあらゆる姿を掲載。最大限に大きくした写真で迫力ある世界観をお届けします。驚くのは大きさだけでなく、掲載された写真一枚ずつのクオリティ。劇的に進化した、デジタルカメラや印刷などの最新技術によって実現可能となった、贅沢で特別な写真集です。
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「バーチャル北海道博物館」で学びたい北海道の自然・歴史・文化

4月14日より臨時休館し、5月26日から再開館した北海道博物館が、総合展示をオンラインで楽しめる「バーチャル北海道博物館」を公開しています。



「バーチャル北海道博物館」
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/exhibition/vm/

「バーチャル北海道博物館」では、「北海道120万年物語」、「アイヌ文化の世界」、それに「生き物たちの北海道」など5つのテーマ別に、展示室内を写真や映像で紹介していて、5月28日の段階では2つのテーマが公開されていました。



1つ目の「北海道120万年物語」では、北海道の長きに渡る120万年の歴史を辿っていて、冒頭では石器や縄文土器が並ぶ光景とともに、続縄文時代や擦文文化へと至った北海道の独自の文化を目にすることが出来ました。またアイヌ民族と松前藩との関係やシャクシャインの戦い、そしてロシアの進出など、近代の展開も重要と言えるかもしれません。



こうした展示は「バーチャル北海道博物館」のコンテンツだけではなく、同館のWEBサイトにも構成を追って紹介されていて、中でもPDF形式で閲覧出来る解説ボードが展示の理解を深めるのに大変有用でした。*参考リンク:「第1テーマ 北海道120万年物語」



続く「アイヌ文化の世界」でも、展示室内の風景がWEB上に公開されていて、資料を360度の角度から閲覧することが可能でした。Googleのストリートビューを利用しているため、操作がスムーズであるのも嬉しいところではないでしょうか。



またハイライトムービーでも、食べる、着る、いのる、住まいなどと題し、アイヌの漁や衣服、装身具、家屋の模型や日用品などを紹介していて、アイヌの歌や踊りの一部を動画で見ることも出来ました。そのうち、一際目立つ家屋は、白老で育った浜弥一郎さんの指導の元に復元していて、今から100年〜200年前の伝統的なアイヌの暮らしの資料を展示していました。

北海道博物館は約3千平方メートルもの広大な展示室を有していますが、ストリートビューからでもスケール感がよく伝わるのではないでしょうか。3つ目以降の「北海道らしさの秘密」、「わたしたちの時代へ」、「生き物たちの北海道」の公開も心待ちにしたいと思います。


5月28日現在、総合展示(常設展)を再開した北海道博物館は、新型コロナウイルス感染防止のため、音声解説器の貸出しや休憩ラウンジの利用を制限している他、企画テーマ展「楽器 見る・知る・考える」の開催を見合わせています。6月20日から予定されていた特別展「恐竜展2020」も中止となりました。



「おうちミュージアム」
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ouchi-museum/

また長らく臨時休館していた同館では、過去のワークショップや展覧会のアーカイブを元に作られた塗り絵やしりとり、それに折り紙、クイズなどをダウンロード出来る「おうちでミュージアム」を公開しています。さらに全国各地の美術館とコンテンツを共有すべく、ロゴのデザインの提供や情報の取りまとめをしていて、既に計188ものミュージアムが参加しています。



そうした一連の「おうちミュージアム」のコンテンツも膨大です。北海道博物館の取り組みから、各地のオンラインでの活動を追うのも楽しいかもしれません。

「第17回企画テーマ展 楽器 見る・知る・考える—北海道博物館資料+枡谷隆男コレクション」 北海道博物館@Hokkaido_Museum
会期:2020年4月25日(土)〜5月24日(日)  *開催未定。総合展示室は5月26日より開館。
休館:4月27日(月)、5月7日(木)・11日(月)、18日(月)。
時間:9:30~16:30(4月)、9:30~17:00(5月)
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:テーマ展は無料。総合展示室は一般600(500)円、大学・高校生300(200)円。( )内は10名以上の団体料金。
住所:札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
交通:JR線、地下鉄東西線新さっぽろ駅バスターミナル・のりば10(北レーン)ジェイ・アール北海道バス新22「開拓の村行き」に乗車し、「北海道博物館」で下車。
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「どこでも恐竜博物館」で知りたい福井県立恐竜博物館

臨時休館中の福井県立恐竜博物館が、恐竜の標本などの解説を楽しめる動画、「どこでも恐竜博物館」をyoutubeにて配信しています。



「どこでも恐竜博物館」
https://www.youtube.com/playlist?list=PLB-BZhgSvlKaq_VYAy7AaeqtB-KyDM9i1

まず動画では「研究員の一押し標本はこれだ!」と題し、同館の15名の研究員が、博物館で展示している恐竜化石の標本などの「一押し」を紹介していて、全て視聴すると約45分ほどありました。



そのうち関谷透さんは巨大な「カマラサウルス」について取り上げていて、全身の90%の骨格が発見されていることや、頭が華奢であることから、地層で潰れてしまっている状態などを知ることが出来ました。また骨折の痕跡があるとの指摘も興味深く思えました。



一方でアンモナイトが専門の中田健太郎さんは「アステロセラス」を紹介していて、小部屋に区切られている黄色の浮きの部分があることから、水中で沈むことなく、静止出来ることについて触れていました。またアンモナイトは巻貝の仲間ではなく、イカやタコの仲間であることは、確かにあまり知られていないかもしれません。



また「手取層群の発掘と調査」では、湯川弘一さんが恐竜発掘現場のジオラマの前に立ちながら、複数の足跡の化石が発見されるという福井県の特徴について解説していました。またマネキンの着ている服や道具が実物であるとのエピソードも面白いのではないでしょうか。

どこか愛らしい姿をした「カコプス」を紹介するのは静谷あてなさんで、模型では分からない歯の存在や背中の骨などの生態や、ギリシャ語で「醜い」と「見た目」、つまり「不細工」に由来するという「カコプス」の語源について知ることが出来ました。いずれの解説動画も専門的な見地に基づきながら、平易で分かりやすい内容で語られていて、それぞれの恐竜の特徴などを良く学べました。



続く「新しい仲間たちを紹介します」の動画では、開館20周年の際に入れ替られた標本を中心に紹介していて、機敏に動くティラノサウルスのロボットも見て取れました。また博物館の中を移動しながら映しているため、骨格のスケール感や会場全体の雰囲気も得られるかもしれません。

「空から観察してみよう」では、かつやま動物の森に囲まれた恐竜博物館をドローンで空撮していて、銀色に光る卵形のドームやモニュメントのレインボーサウルスなどを臨場感のある形で見られました。



ここで特に面白いのは、普段立ち入れない恐竜化石発掘現場の地層を至近距離から映していることで、観察広場からは見られない恐竜の足跡化石も目の当たりに出来ました。崖全体の映像も迫力があるのではないでしょうか。



2000年に開館した福井県立恐竜博物館は、国内最大級の地質・古生物学博物館で知られ、近年、特に人気を博し、昨年度は90万名を超える入館者を記録しました。私も昨年秋、初めて行ってきましたが、想像以上のスケールで、過去に見た全ての恐竜展よりも楽しめました。



「禅の里と恐竜の故郷を旅して」 後編:福井県立恐竜博物館(はろるど)



新型コロナウイルスに伴う福井県の休業要請は5月18日に解除され、県内の各施設は順次開館したものの、恐竜博物館は県外からの来館者が多数を占めるために引き続き休館しています。5月26日の段階においても再開館のアナウンスはありません。



「恐竜博物館リニューアル4割アップ 福井県が構想、2023年夏目指す」(福井新聞)



2023年夏を予定するリニューアルでは、冬季も楽しめるように「オールシーズン体験可能な博物館」をコンセプトとしていて、特別展示室の増築や収蔵庫の拡張で約4割も面積が増えるなど、大規模な内容が構想されています。



私も博物館へ行った際は、時間の都合もあり、全ての施設を見て回れませんでした。再開館とリニューアルを心待ちにしながら、「どこでも恐竜博物館」にて恐竜の世界を楽しみたいと思います。

「福井県立恐竜博物館」 *5月26日現在、臨時休館中。
休館:第2・4水曜日
 *祝日の時は翌日が休館、夏休み期間は無休。
 *年末年始(12月29日~1月2日)但し2019年度は12月31日~1月2日。
 *施設点検などに伴う臨時休館あり。
時間:9:00~17:00
 *入館は16時半まで。
 *開館時間を拡大する期間あり。
料金:一般730(630)円、高・大学生420(320)円、小・中学生260(210)円。未就学児、70歳以上無料。
 *( )内は30名以上の団体料金。
 *特別展は別途料金。
 *毎月第3日曜日の「家庭の日」(7~9月を除く)、4月17日の「恐竜の日」、5月18日の「国際博物館の日」、10月15日の「化石の日」、11月第3土曜日の「関西文化の日」、2月7日の「ふるさとの日」は常設展観覧料が無料。
住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
交通:えちぜん鉄道勝山永平寺線勝山駅下車、コミュニティバスにて約15分、及びまたはタクシーにて約10分。無料駐車場あり。(乗用車1500台分)
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オンライン・プログラム「Mori Art Museum Digital」で楽しむ現代アート

2月末から臨時休館中の森美術館が、公式サイト「Mori Art Museum Digital」内に、現代アートのコンテンツを楽しめる「Stay Home, Stay Creative, MAM@HOME」を公開しています。



「Stay Home, Stay Creative, MAM@HOME」@Mori Art Museum Digital
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamdigital/index.html

まず動画では、開幕が延期された「MAMスクリーン013:ムニーラ・アル・ソルフ」の4つの映像作品のうち、「ラワーンの歌」と「まるで私がそこにふさわしくないかのように」が公開されていて、それぞれ約7分と12分の全編を鑑賞することが出来ました。

1978年にベイルートで生まれたムニーラ・アル・ソルフは、近年、「ベネチア・ビエンナーレ」(2015年)や「ドクメンタ14」(2017年)などに参加して、レバノンとヨーロッパを拠点に、現代社会の「日常の出来事や小さな物語をユーモアを込めて」(公式サイトより)表現してきました。



私が興味深く思えたのは、作品制作をやめたアーティストが回想する「まるで私がそこにふさわしくないかのように」でした。ここでは4人のアーティストが独白の形で過去を振り返っていて、例えばマネの「笛を吹く少年」などの古典作品や現代美術の類似作品を引用し、過去の経緯と現在の生き様について語っていました。個人的な体験と、美術の何らかの様式やイメージが、どこか重ね合うような印象を与えられるかもしれません。

また動画では「おうちで楽しむ、遊ぶ、学ぶアート」と題し、森美術館が過去に実施した「ラーニング・プログラム」の一部が公開されていて、展覧会だけでは掴めきれない同館の幅広い活動に親しめました。



日本フィルハーモニー交響楽団の演奏家と協働した「森あわせ~building a forest~」や、エルリッヒ本人による子どもたちとのワークショップ「レアンドロさんと一緒に」も面白いのではないでしょうかか。



「未来と芸術展」3Dウォークスルー特別公開
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamdigital/03/index.html

会期途中で打ち切りとなった「未来と芸術展」の3Dウォークスルーも充実していました。ここでは休館中に撮影された3D映像を、WEB上から自由な角度で閲覧可能で、広大な展示室内に設置された写真、模型、オブジェ、映像などを細かに見ることが出来ました。



この3Dウォークスルーで特に優れているのは、幾つかの作品において、展示を企画した森美術館特別顧問の南條史生さんの解説を動画で聞けることでした。個々の解説は1分程度と長くないもの、簡潔でありながら要点が絞られている上、動画自体も実に30件近くにも及んでいて、想像以上に聞き応えがありました。



キャプションも日本語、英語の双方で拡大して表示することも可能でした。私も「未来と芸術展」は休館前に実際に見ましたが、映像でも臨場感を持って展示に接することが出来ました。



さて「Mori Art Museum Digital」で極めて個性的なのは、世界各地のアーティストから寄せられた写真をレシピとともに紹介する、「アーティスト・クックブック by MAM」のコンテンツでした。



第1回目の森美術館の片岡真実館長にはじまり、5月22日の段階で、第9回目のリンゴ・ブノアンまでのレシピがTwitterやFacebook、それにInstagramにてアップされていて、材料、写真、作り方までが丁寧に記されていました。


これがアーティストによって工夫が滲み出ていて、ティファニー・チュン「パテ・ショー(ベトナミーズ・ホットパイ)」やリー・ミンウェイの「ジーン・グーチの英国風アップルケーキ」は殊更に美味しそうに見えました。また杉本博司の「透ける白(蕪の酢の物)」と「焼き空豆」も本格的で、凝ったレシピも多く、それこそステイホームにもぴったりと言えるかもしれません。


新型コロナウイルス感染拡大防止のために2月29日より臨時休館し、会期途中で「未来と芸術展」を打ち切った森美術館は、4月23日からの「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」の開幕も延期し、現在も休館を続けています。



「Stay Home, Stay Creative, MAM@HOME」のコンテンツの公開は、「STARS展」の開幕までだそうです。「STARS展」の開催を心待ちにしながら、しばらくはオンラインで楽しむのも良さそうです。

「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」 森美術館@mori_art_museum
会期:2020年4月23日(木)~9月6日(日) *開幕日未定、会期変更。
休館:会期中無休。
時間:10:00~22:00
 *火曜日は17時で閉館。
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1800円、学生(高校・大学生)1200円、子供(4歳~中校生)600円、65歳以上1500円。
住所:港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
交通:東京メトロ日比谷線六本木駅より地下コンコースにて直結。都営大江戸線六本木駅より徒歩10分。都営地下鉄大江戸線麻布十番駅より徒歩10分。
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山種美術館の「おうちで日本画」でチャレンジする塗り絵

新型コロナウイルス感染防止のため臨時休館中の山種美術館が、コレクションを活かしたコンテンツを自宅で楽しめる「おうちで日本画」を公開しています。



「おうちで日本画」
http://www.yamatane-museum.jp/nihongaathome.html

まず始まったのは、休業中のミュージアムショップに代わる図録の通信販売サービスで、臨時休館中に限り、購入代金が2000円以上の場合は送料が無料(美術館が負担)となります。購入に際しては、下記リンク先に記載されたアドレスへ申し込みする必要がありますが、そもそも同館の図録は書店で扱われないため、便利ではないでしょうか。

「図録の通信販売のご案内」
http://www.yamatane-museum.jp/upload/museumathome-shop20200512.pdf

続くのは、オンライン会議の背景にも使用可能な画像の配信で、サイトから速水御舟の「名樹散椿」、川端龍子「鳴門」、川合玉堂「山雨一過」、鈴木其一「四季花鳥図」の4作品(一部は部分)の図版をダウンロードすることが出来ました。これが想像以上に高精細で、例えば玉堂の「山雨一過」では、馬のたてがみの靡く様子や草木を象る筆遣いまでを細かに見られました。



「オンライン会議用背景」
http://www.yamatane-museum.jp/wallpaper.html

そしてメインのコンテンツが「気軽にアート体験。塗り絵を配信!」で、大阪や京都で活動した日本画家、田能村直入の「百花」(部分)を塗り絵が配信されました。また本画の精細な図版も合わせて閲覧可能なため、見比べては色を付けるのも楽しいかもしれません。なお完成した塗り絵を「#おうちで日本画」や「#山種美術館」のタグをつけてSNSに投稿すると、同館のInstagramやTwitter、それにFacebookなどで紹介されることもあるそうです。



「塗り絵」
http://www.yamatane-museum.jp/paint.html

さらに塗り絵では、アートツアーの運営や美術館での講演でも幅広く活動されるアート・テラーのとに〜(@artteller)さんが、特大サイズの「百花」の塗り絵に挑戦するイベントを、5月23日(土)と24日(日)に同館のInstagramにて生配信します。*公式ブログ:アート・テラー とに~の【ここにしかない美術室】 https://ameblo.jp/artony/

「山種美術館×アートテラー・とに~ おうちで巨大塗り絵チャレンジ」
山種美術館公式アカウント:https://www.instagram.com/yamatane_museum/
〈配信タイムスケジュール〉
 5月23日(土)  ①17:00 ②20:00 ③深夜(2回目の配信時に告知)
 5月24日(日)  ④早朝(3回目の配信時に告知) ⑤9:00 ⑥12:30 ⑦17:00

24時間での完成を目指すとのことですが、機知に富んだとに〜さんだけに、誰もが思いも付かないような塗り絵が出来上がるかもしれません。なお配信に際しては、同館の山﨑館長や学芸員の方が登場する回もあるそうです。どのようなお話が飛び出すのでしょうか。


この他、同館のtwitter、facebook、instagramでは、毎日お昼12時と夕方17時にコレクションを紹介する企画も進行中です。実際の作品を鑑賞することが叶わないだけに、こちらも要チェックと言えるかもしれません。

現在、山種美術館は「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」を一時休止し、5月16日より開催予定だった「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」の開幕を延期しています。



三番町時代から続く恒例企画の「さくら」展は、私も毎回楽しみにしているだけあり、今回も会期早々、臨時休館する前に見て来ました。桜の花びらがシャワーのように降り注いでは華やぐ土牛の「醍醐」や、まるで涙を落とすようにはかなく花を散らした御舟の「春の宵」などの名品に、いつもながら強く心惹かれたことを覚えています。



またカフェでは「醍醐」に因んだオリジナル和菓子の「ひとひら」も美味しく頂戴しました。



「桜 さくら SAKURA 2020」に関しては、今後の状況により、会期を延長して再開する場合があるそうです。次回展の「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」も楽しみですが、今しばらくはステイホームで塗り絵にチャレンジするのも良いかもしれません。

「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」 山種美術館@yamatanemuseum
会期:2020年3月14日(土)~5月10日(日) *展示休止。臨時休館中。(会期延長の場合もあり)
休館:月曜日。但し5/4(月)、5(火)、6(水)は開館、5/7(木)は休館。
時間:10:00~17:00 *入館は16時半まで。
料金:一般1300(1100)円、大・高生1000(900)円、中学生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体料金。
 *きもの割引:きもので来館すると団体割引料金を適用。
 *リピーター割:使用済み有料入場券を提示すると団体割引料金を適用。
住所:渋谷区広尾3-12-36
交通:JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅2番出口より徒歩約10分。恵比寿駅前より都バス学06番「日赤医療センター前」行きに乗車、「広尾高校前」下車。渋谷駅東口より都バス学03番「日赤医療センター前」行きに乗車、「東4丁目」下車、徒歩2分。
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「どこでもれきはく」で学びたい 日韓の海にまつわる生活文化

国立歴史民俗博物館
「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」
2020/3/17~5/17 *開催中止



新型コロナウイルス感染拡大防止のため、長期にわたり臨時休館中の国立歴史民俗博物館が、様々なコンテンツをWEB上で楽しめる「どこでもれきはく」を公開しています。

【どこでもれきはく】
https://www.rekihaku.ac.jp/others/news/dokodemorekihaku/index.html

中でも充実しているのは「歴博公式youtubeチャンネル」で、開催中止となった国際企画展示、「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」のプロローグ、第1部から第3部、ないしエピローグの内容について動画で紹介していました。

「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」とは、いずれも長い海岸線を有する日本と韓国の昆布とわかめ(ミヨク)に着目し、海に関した両国の生活文化を比較した展示で、国立歴史民俗博物館と韓国国立民俗博物館の研究交流の成果として企画されました。なお韓国では、既に2019年の秋から今年2月にかけて、先行して開催されました。



まず「海のひろがる日常」と題したプロローグでは、同館の研究部情報資料研究系の鈴木卓治さんを聞き手に迎え、研究部民俗研究系の松田睦彦さんが、日韓の魚屋の掛け合いなどについて紹介していました。



続く第1部「海を味わう」では、海での暮らしや冠婚葬祭と海産物との関係について触れていて、日本の出汁などの見慣れた資料を目にすることが出来ました。そして日本において昆布が産地別にブランド化されるものの、韓国ではあまり意識されないとの指摘や、わかめと出産の関係など、海産物を通した日韓の儀礼の比較についても興味深く感じました。



漁師の技術や海への信仰をテーマとした第2部の「海に生きる」では、日韓の漁具が並ぶ光景などを映像を通して見ることが出来ました。また韓国は干潟が広大なため干潟漁が発達したことや、釣りに拘るとされる日本のマグロ漁など、両国の漁業の違いなどについて学べました。それに海の神に仕え、漁民を守るための韓国の将軍神の旗も目立っていたのではないでしょうか。水の神として龍や蛇を祀る風習は、東アジア一帯に共通することから、儀礼も日韓で似ている面も少なくないとのことでした。



第3部「海を越える」では、近代以降の日韓の交流について取り上げられていて、両国の大漁旗が比較されていました。それに日本の進出拡大に伴った、両国の海での摩擦の経緯も重要かもしれません。


ラストのエピローグでは「明太子」が登場していて、相互に影響した海の食文化について紹介していました。何でも明太子は元々、韓国でスケトウダラの塩辛として生まれたものの、日本では出汁を染み込ませたものが一般的となり、今では韓国でも日本式が主流になっているそうで、韓国の伝統的な明太子こと「ミョンランジョッ」の味も気になりました。

この他、「歴博公式youtubeチャンネル」では、特集展示から「和宮ゆかりの雛かざり」の解説動画も配信していました。合わせて閲覧するのも良いのではないでしょうか。

さらに「どこでもれきはく」では、簡易的な館内マップ「れきはく宝探し」や博物館資料をHPから見られる「WEBギャラリー」、それにオリジナル屏風をダウンロードして楽しめる「こどもれきはく」などもコンテンツも公開しています。

中でも「WEBギャラリー」は、重要文化財の「洛中洛外図屏風」(歴博甲本)をはじめとする屏風や、「百鬼夜行絵巻」などの貴重な資料を高精細画像で掲載していて、まるで単眼鏡で覗き込んだかのように細部の描写までを鮮明に鑑賞することが出来ました。



古代から現代までに至る歴史と日本人の民俗世界をテーマとした国立歴史民俗博物館は、2019年に第1展示室「先史・古代」をリニューアルし、充実した展示空間と生まれ変わりました。



ともかく広大な展示室をくまなく追って行くと、半日、あるいは一日がかりのスケールと言えるかもしれません。



「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」は中止となりましたが、7月7日からは同じく韓国国立中央博物館の協力を得た「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」(9月6日まで)の開催が予定されています。そちらは是非見に行こうと思いました。 

「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」 国立歴史民俗博物館@rekihaku
会期:2020年3月17日(火)~5月17日(日) *開催中止
休館:月曜日。但し休日の場合は翌日が休館日。
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般1000(800)円、大学生500(400)円、高校生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体料金。
 *総合展示も観覧可。
住所:千葉県佐倉市城内町117
交通:京成線京成佐倉駅下車徒歩約15分。JR線佐倉駅北口1番乗場よりちばグリーンバス田町車庫行きにて「国立博物館入口」または「国立歴史民俗博物館」下車。東京駅八重洲北口より高速バス「マイタウン・ダイレクトバス佐倉ICルート」にて約1時間。(一日一往復)
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コレクションから庭園まで 「美術館オリジナル動画」にて楽しむ岡田美術館

岡田美術館
「北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに」
2020/4/5~9/27 *4/9より臨時休館



特別展「北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに」の開催を一時中止し、臨時休館中の岡田美術館が、展示風景などを「美術館オリジナル動画」にて配信しています。

【美術館オリジナル動画 随時アップ中】
https://www.okada-museum.com/information/archives/197.html



まず動画では「岡田美術館紹介」として、福井江太郎の「風・刻」から、1階展示室に並ぶ中国の青銅器や韓国陶器などを映していて、暗がりの空間の中、鮮やかな照明によって浮かび上がる作品を目にすることが出来ました。



2階展示室では、戦後に行方不明となり、後に所在が判明して、66年ぶり一般に公開された歌麿の「深川の雪」が展示されていて、引きとアップのアングルにて動画から鑑賞し得ました。同作は歌麿の肉筆画の大作の「雪月花」三部作のうちの1つで、2017年にアメリカのワズワース・アセーニアム美術館より「吉原の花」を同館に迎え、オリジナルはフリーア美術館が所有する「品川の月」の原寸大高精細複製画とともに揃って展示されたことで注目されました。

この他、5階の仏教美術では「木造薬師如来坐像」などが紹介され、丸みを帯びたふくよかな顔立ちに、静かな笑みをたたえたような仏像の魅力を感じることが出来ました。



開幕延期された「北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに」の映像では、「四季耕作図」や「夏の朝」などの出展作品をピックアップし、解説とともに公開していて、作品の背景や意味についても学べました。そして同じく解説が付いた「学芸員によるギャラリートーク」では、コレクションの名品より「鍍金花鳥文八花形銀杯」や「色絵竜田川文透彫反鉢」を見ることが可能で、とりわけ後者の乾山の紅葉の文様の美しさに魅せられました。



さて一連の動画で興味深いのは、端的にコレクションや展示室内だけでなく、屋外の庭園や足湯カフェ、それに昭和初期の日本家屋を改装した飲食施設「開化亭」についても紹介していることでした。例えば庭園では、鳥のさえずりや水の流れる音を耳にしながら、野山に咲く花を愛でることが出来ました。映像を通した散策気分も味わえるのではないでしょうか。

そのうち「開化亭」では、名物の豆アジ天うどんを試食するシーンもあり、思わず喉が鳴ってしまいました。臨時休館中の活動を紹介する動画は各美術館で増えていますが、カフェやレストランの食事にまで踏み込んで見せるケースは少ないかもしれません。


こうした動画以外でも、同館の公式TwitterやFacebookページでは、コレクションを図版とともに公開しています。とりわけ「おうちで北斎クイズ」など、アンケート機能を用いた発信も面白く感じました。



2013年に箱根の小涌谷にオープンした岡田美術館は、日本と東洋の美術品のコレクションで知られ、過去にも歌麿の「深川の雪」や琳派、それに田中一村などの優品を展覧会で公開してきました。私もかつて一度、2014年に行われた「大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち 速水御舟『木蓮』 久々の公開」の際に、岡田美術館を訪ねたことがありました。



全5階、約5000m2もの広大な展示室にずらりと並ぶ美術品は、まさに圧巻のコレクションで、かの「風神雷神図」を継承した建物正面の大壁画「風・刻」も、カメラでは撮り切れないほどのスケールで驚きました。



また自然林を取り込んだ庭園や源泉を生かした足湯カフェなど、箱根の自然を楽しめるのも岡田美術館の大きな魅力ではないでしょうか。私も足湯に浸かりつつ、壁画に見入りながら、木々のざわめきを身体で感じたことを覚えています。



現在、延期中の「北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに」の次は、没後220年を期した伊藤若冲に関する「画遊人・若冲 ―光琳・応挙・蕭白とともに―」(2020/10/4~2021/3/28)の開催が予定されています。



新型コロナウイルスの状況次第では、会期が流動的になる可能性もありますが、また秋以降、箱根の散策を兼ねて出かけるのも良いかもしれません。

「北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに」 岡田美術館@okada_museum
会期:2020年4月5日(日)~9月27日(日) *4月9日より臨時休館。
休館:12月31日、1月1日。
時間:9:00~17:00 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般2800(2550)円、小・中・高生1800(1550)円。
 *( )内は前売料金。コンビニ、ぴあなどで取り扱い。
 *庭園入園料300円。美術館利用者は駐車場、足湯入湯料が無料。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
交通:箱根登山鉄道小涌谷駅より伊豆箱根・箱根登山バス「小涌園」下車。有料駐車場(80台)あり。
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「おうちでミュージアム」で知りたい「竹中大工道具館」の魅力

竹中大工道具館
「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命 木材曲げ加工の技術革新と家具デザイン」
2020/3/28~6/7 *開幕延期、臨時休館中



新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、臨時休館中の竹中大工道具館では、常設展や企画展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」の会場風景を映像で公開しています。



【期間限定 おうちでミュージアム】
https://www.dougukan.jp/special_exhibition/ouchi-museum

まず常設展では「常設展のご案内〜歴史への旅へ」と題し、同館元館長の赤尾建藏さんが解説しながら会場を案内していて、日本の大工道具の歴史的変遷を追うことが出来ました。例えば冒頭では、縄文時代の石と弥生時代の鉄の道具について比較していて、それぞれ硬いクリと柔らかいスギを建築材に用いるなど、道具によって資材が異なっていたことが分かりました。



また縄文時代から出土した石斧のサンプルや、弥生時代の復元した鉄の道具も紹介していて、縄文の斧が縦型から横型へ変わっていた経緯についても知ることが出来ました。そして古墳時代の道具に関しては、仏教伝来に伴って、渡来人が持ち込んだ例が多いとの指摘も興味深いものがありました。

飛鳥時代の法隆寺では、現地から大工道具が出土しないものの、建物の解体修理の調査によって、使った道具が推測されてきました。また中国や朝鮮半島の塔では庇が反っているのに対し、雨の多い日本では長く垂れていることや、古い絵巻の描写から大工道具の使い方を見ていく視点も印象に残りました。

室町時代では、14世紀に大陸から導入された大鋸の重要性について触れていて、大材を真っ直ぐに引いては、板を作り出すプロセスを見ることが出来ました。そして室町以降は大工の仕事が比較的「楽」(赤尾さんの解説より)になったことから、意匠的な行為である彫り物の制作が増えていったとのことで、鎌倉彫なども一例と言えるのかもしれません。

江戸時代では約60点弱ほど大工の棟梁の道具が並んでいて、かつての時代より用途で細分化した道具のあり方について理解出来ました。さらに棟梁への心得としての「五意達者」について紹介していて、「かなり勉強しなくては棟梁になれない。」との言葉も心に残りました。



縄文から明治以降の大工道具にまで及ぶ約35分の解説は専門的で、ともすると親しみのあるとは言えない大工道具について大いに学べるのではないでしょうか。また5月13日には第二弾として「棟梁に学ぶ」もyoutubeにアップされました。



「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展バーチャルミュージアム
https://www.dougukan.jp/vr/200400_aalto/tour.html

続く「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」では、休止中の同展の様子を7分弱の動画で公開して、字幕を追いかけながら、展示の内容を大まかに掴めました。また360度の角度からWEB上で楽しめる「バーチャルミュージアム」でも、一部の作品を拡大して鑑賞可能でした。



この他にも、子どもたちが大工の仕事や道具を紹介する映像「大工さんってスゴイ!」や、PDFでダウンロードして楽しめる塗り絵、それに大工道具の使い方を学べるページなども合わせて公開していました。



1984年、神戸市中山手に設立された竹中大工道具館は、開館以来、大工道具を収集し、研究や展示を重ねていて、日本唯一の大工道具の博物館としての活動を続けてきました。そして2014年、建物の老朽化などに伴って、竹中工務店本社跡地であり、新神戸駅に近い同市熊内町へ移転しました。2020年1月の段階で約35000点もの資料を有しています。


六甲山地を背にした緑豊かなロケーションや日本庭園、それにモダンでかつ「和」を意識した建築などは、写真を通してでも魅力的に映るのではないでしょうか。私も再開館した際は一度訪ねたいと思いました。

「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命 木材曲げ加工の技術革新と家具デザイン」 竹中大工道具館@tctm_pr
会期:2020年3月28日(土)~6月7日(日) *開幕延期、臨時休館中。
休館:月曜日。(祝日の場合は翌日休)
時間:9:30~16:30
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般500円、大学・高校生300(500)円、65歳以上200円、中学生以下無料。
住所:神戸市中央区熊内町7-5-1
交通:神戸市営地下鉄新神戸駅北出口2より徒歩約3分。JR山陽新幹線新神戸駅中央改札口より徒歩約3分。
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坂茂のオンライン・ギャラリートークで鑑賞する「坂茂建築展」

大分県立美術館
「坂茂建築展 仮設住宅から美術館まで」
2020/5/11~7/5



「坂茂建築展 仮設住宅から美術館まで」を開催中の大分県立美術館が、建築家、坂茂(ばんしげる)によるオンライン・ギャラリートークを動画で配信しています。



そこでは坂さんが、美術館の主幹学芸員である宇都宮壽さんとZOOMでやり取りしながら会場を案内していて、冒頭では美術館の建物で特徴的なガラス水平折戸の開放について触れていました。そして紙管で建てた坂茂の別荘の一部を実物大で再現したスペースや、大分県立美術館のカフェのために設計した椅子が並ぶ光景なども映像で見られました。

展示は「紙の構造」、「木の可能性」、「手で描く」、「プロダクトデザイン」、さらに「災害支援」の5つのテーマから構成されていて、1つ1つの意図についても解説から理解することが出来ました。


「ラ・セーヌ・ミュジカル」 2017年 フランス、パリ近郊 Scale:1/150

「紙の構造」では、1985年のアルヴァ・アアルト展に用いた紙の内装や、1995年に建てた紙の建築である小田原パビリオンなどの資料が展示されていて、紙管による回廊の展示室内の光景も良く分かりました。


「ハノーバー国際博覧会日本館」 2000年 完成模型 1/100

2000年のハノーバー国際博覧会日本館では、紙管の模型が展示されていて、重りを載せて製図したプロセスについて語っていました。また実物大のジョイントの模型や、完成した建物の写真も印象的で、学生との協働や、簡単に施工し得るような建物の設計など、坂の建築に対するアプローチも興味深く思えました。


大分県立美術館 ©Hiroyuki Hirai

2つ目の「木の可能性」では、中国の伝統的な竹の帽子から着想を得たポンピドゥーセンター・メスの屋根や、スイスのメディアでチューリッヒに建てたタメディア本社の模型などが並んでいました。それに韓国のゴルフ場のクラブハウスに用いられた3分の1の柱の模型や、OPAMこと大分県立美術館の資料展示も充実しているようで、多数の模型が展示室に並ぶ光景を目の当たりに出来ました。また自然や環境を意識した建築設計も目立っていました。

「手で描く」では、手書きのスケッチが壁一面に天井付近まで展示されていて、「コンピューターによる図面は頭に繋がるのに対し、手書きの図面は心に直結している。」との坂のコメントも心に深く留まりました。


「富士山世界遺産センター」 2017年 静岡県富士宮市

「プロダクトデザイン」で面白いのは、坂が学生時代に設計したという照明でした。当時は実現しなかったものの、最近製品化し、ホテルに使われたとのことで、坂が照明までを手掛けていたとは知りませんでした。


「コンテナ多層仮設住宅」 2011年 完成模型 1/300

ラストは坂がライフワークとしている「災害支援」のプロジェクトで、阪神淡路大震災の紙の仮設住宅や教会、ニュージーランドのクライストチャーチの「紙の大聖堂」などの写真や模型が並んでいました。そして「紙の大聖堂」では、中にカメラを入れる映像があり、あたかも実際の聖堂の中へ立ち入ったかのような臨場感が得られました。


「紙の教会」 1995年 完成模型 1/50

それに2004年の中越地震より提供している、避難所の間仕切りの実物のシェルターも展示されていて、新型コロナなどの感染症対策にも有用との指摘も納得するものがありました。「災害で住環境を失った人々を支援するのも建築の仕事」との言葉も重みがあるのではないでしょうか。

オンライン・ギャラリートークの動画は約1時間に及んでいて、大変に細かく丁寧な解説をじっくり聞くことが出来ました。見応えも十分でした。



この他、大分県立美術館では、「坂茂建築展 仮設住宅から美術館まで」の設営作業も動画で公開していて、様々な模型が展示室に築かれる光景をスピード感ある映像にて捉えられていました。トーク動画と合わせて見るのも良いかもしれません。



さて4月17日から臨時休館していた大分県立美術館ですが、新型コロナウイルスの感染防止対策を行い、5月11日より再開館しました。


入館時にはサーモカメラによる体温測定が実施される他、所定の用紙に代表者指名や来館日時、それに電話番号、市町村名などの連絡先を記入する必要があります。また大分県の新型コロナウイルス感染症対策本部によって、海外から入国、帰国、ないし特定警戒都道府県より来県した場合は、2週間の健康観察と外出の自粛を要請されています。

もちろん消毒液での消毒の徹底、咳エチケットやマスク着用などの感染予防対策も必須です。お出かけの際は十分にご注意下さい。

注)大分県立美術館の外観を除くブログ内写真は、「建築倉庫ミュージアム」(寺田倉庫)、及び「坂茂:プロジェクツ・イン・プログレス」(TOTOギャラリー・間)会場内で撮影。

「坂茂建築展 仮設住宅から美術館まで」 大分県立美術館@OPAM_OPAM
会期:2020年5月11日(月)~7月5日(日)
休館:会期中無休。
時間:10:00~19:00
 *金・土曜日は20時まで開館。
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1000(800)円、大学・高校生700(500)円、中学生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体料金。
 *半券提示でコレクション展も観覧可。
住所:大分市寿町2-1
交通:JR大分駅府内中央口(北口)から徒歩15分。JR大分駅前7番乗り場から、大分交通バス「青葉台線」(田室町経由)23番・24番、「県立図書館線」(田室町経由)3番、スカイタウン高崎線(西春日町経由)8番に乗車し、「オアシスひろば前」下車すぐ。JR大分駅上野の森口前から中心市街地循環バス「大分きゃんばす」に乗車し、「オアシスひろば前(県立美術館南)」下車すぐ。
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アーティストが動画で語る「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」展

DIC川村記念美術館
「開館30周年記念展 ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」
2020/3/20~7/26 *開催延期、臨時休館中



臨時休館中のDIC川村記念美術館が、開催延期となった「開館30周年記念展 ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」を動画で紹介しています。

「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」とは、美術館のコレクションと現代作家5名がコラボレーションした展覧会で、ジョセフ・コーネルやジョアン・ミロ、それにサイ・トゥオンブリーの作品などを踏まえつつ、福田尚代、野口里佳、さわひらきらが自らの作品を公開しています。

【ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち】紹介動画
 さわひらき × サイ・トゥオンブリー
 杉戸洋 × ラリー・ベル
 野口里佳 × ジョアン・ミロ
 福田尚代 × ジョゼフ・コーネル
 渡辺信子 × エルズワース・ケリー



今回の動画で興味深いのは、会場の作品を映像で紹介するとともに、出展した作家が展示のコンセプトなどについて語っていることでした。例えば野口里佳はミロの「コンポジション」から鳥のモチーフを取り上げた上、野生の孔雀や植物の写真を撮影した経緯について触れていました。また自ら訪問したという、マヨルカ島にあるミロのアトリエのエピソードも興味深いものがありました。

またエルズワース・ケリーの「ブラック・カーヴ」を選び、全て新作の彫刻を出展した渡辺信子の動画からは、天井高を活かした会場の雰囲気が良く伝わるのではないでしょうか。渡辺が「シンフォニーのように作品が響く」と展示を語るのも、少なからず動画から感じることが出来ました。



さわひらきも、トゥオンブリーの「無題」とどのように自作を関連づけるかについて悩んだことや、抽象に向き合うことが良い経験になったことなどを語っていて、作家の率直な展示に対するスタンスも伺い知れました。壊れたメトロノームを取り出して「可愛い」と話すなど、さわひらきの意外な人となりも感じられるかもしれません。


この他、公式Instagramアカウントでも会場風景を公開しています。そちらを合わせて見るのも良さそうです。

さて1990年5月2日に開館したDIC川村記念美術館は、今年で開館30周年を迎えました。



私が初めて川村記念美術館へ行ったのは、2004年に開催されていた「ロバート・ライマン」展のことでした。まだ当時、現代美術に関心を持ち始めた頃で、白が静かに揺らぐようなライマンの絵画とともに、レンブラントから印象派、ピカソやシャガール、そして何よりもロスコなどの20世紀のアメリカ現代美術の充実したコレクションに感銘を受けたことを覚えています。かの有名な「ロスコ・ルーム」も、現在の変形7角形の展示室にリニューアルする前でした。



DIC川村記念美術館はコレクションとともに、マナーハウスを思わせるような建物、あるいは四季の草花が楽しめる里山の庭園など、都会の美術館では得難い魅力が存在します。京成やJRの佐倉駅から揺られる送迎バスも小旅行気分を味わえる上、しばらく前に東京から美術館へ向かう高速バスも運行され、かつてよりアクセスは向上しました。



梅雨の時期は紫陽花が見頃を迎えます。再開館した際には是非とも訪ねたいと思いました。

「開館30周年記念展 ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 DIC川村記念美術館@kawamura_dic
会期:2020年3月20日(金・祝)~7月26日(日) *開催延期、臨時休館中。
休館:月曜日。
時間:9:30~17:00(入館は16時半まで)
料金:一般1300(1100)円、学生・65歳以上1100(900)円、小・中・高生600(500)円。
 *( )内は20名以上の団体料金。
 *コレクション展も観覧可。
 *5月5日(木)はこどもの日につき高校生以下入館無料。
住所:千葉県佐倉市坂戸631
交通:京成線京成佐倉駅、JR線佐倉駅下車。それぞれ南口より無料送迎バスにて30分と20分。東京駅八重洲北口より高速バス「マイタウン・ダイレクトバス佐倉ICルート」にて約1時間。(一日一往復)
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「みる」、「よむ」、「つくる」など多様なコンテンツで楽しむ「おうちでポーラ美術館」

「モネとマティス―もうひとつの楽園」の開幕を延期し、臨時休館中のポーラ美術館が、動画の閲覧や塗り絵などを自宅で楽しめるコンテンツ、「おうちでポーラ美術館」を展開しています。



「おうちでポーラ美術館」
https://www.polamuseum.or.jp/enjoyathome

「おうちでポーラ美術館」の主なコンテンツは4つで、まずは「みる」と題し、前回展の「シュルレアリスムと絵画」や、過去に行われた「モディリアーニを探して-アヴァンギャルドから古典主義」展などのギャラリートークの動画を公開していました。



中でも「シュルレアリスムと絵画」展が充実していて、1から4までの各Chapterを、学芸員の方が5分から10分ほどで丁寧に解説していました。また例えばダリの作品では、「何に見えますか?」など観客に問いかけつつ、身振り手振りで作品のイメージを紹介していて、とても引き込まれるものを感じました。それこそワンツーマンでお話を聞いているような感覚を覚えるかもしれません。



さらに「みる」の「じっくり見よう」のコーナーでは、同館でも有数の化粧道具のコレクションの中から、19世紀の貴重な化粧ケースなどを手で取り出す様子を紹介していて、美術館で実物を見るのとは異なった鑑賞体験を得ることも出来ました。

続く「読む」では、マンガや人物相関図などで、モディリアーニやルドンの人となりや同時代と後世への影響関係などを紹介していて、より親しみやすく画家に接しているような気持ちにさせられました。



またここでは過去の展覧会のコンテンツから、印象派画家のプロフィールや作品の紹介、シュルレアリスム絵画に登場する用語の解説、あるいは美術における女性のファッションの変遷などについてもWEBにてまとめられていました。中でもモディリアーニを中心としたエコール・ド・パリの画家の足跡を、Googleマップのストリートビューを利用して読み解く、「エコール・ド・パリの画家たちが過ごしたパリ」も面白いのではないでしょうか。ゴッホの「アザミの花」などの絵画を拡大して筆触を分析した、調査レポートも興味深いものがありました。



そして「つくる」では、モネの「睡蓮の池」などの塗り絵をダウンロードして楽しめる他、「親子で楽しもう」として、マティスの切り絵の制作プロセスを辿るアニメーション動画も公開されていました。



ラストが「ポーラ美術館を知る」で、過去に同館で行われた宿泊イベントの動画や、美術館のイントロダクションムービーを閲覧することが出来ました。



木漏れ日の差し込む森の遊歩道の動画を見ていると、私も以前に「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」を見た際、スーザン・フィリップスの「ウインド・ウッド」のサウンドインスタレーションが、森の中の鳥のさえずりや小川の流れる音と一体になって響いていたことを思い出しました。


もちろん再び森林浴を楽しみながら、日本と西洋絵画の名品を鑑賞出来ることを願ってやみませんが、しばらくは「おうちでポーラ美術館」で、ポーラ美術館のコレクションを愛でるのも良いかもしれません。

「モネとマティス―もうひとつの楽園」 ポーラ美術館@polamuseumofart
会期:2020年4月23日(木)~11月3日(火・祝)  *開幕延期、臨時休館中。
休館:会期中無休。
時間:9:00~17:00 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1800(1500)円、65歳以上1600(1500)円、大学・高校生1300(1100)円、中学生以下無料。
 *( )内は15名以上の団体料金。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
交通:箱根登山鉄道強羅駅より観光施設めぐりバス「湿生花園」行きに乗車、「ポーラ美術館」下車すぐ。小田急線・箱根登山鉄道箱根湯本駅より箱根登山バス「ポーラ美術館」(桃源台線)行きに乗車、「ポーラ美術館」下車すぐ。(所要時間約40分)有料駐車場(1日500円)あり。
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くまモンと一緒に見る「モダンアート ニッポン!ウッドワン美術館名品選」

熊本県立美術館
「モダンアート ニッポン!ウッドワン美術館名品選」
2020/3/20~5/15 *開催延期。5/7より開館。



新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館中の熊本県立美術館が、開催延期となった「モダンアート ニッポン!」展の一部の様子を動画で配信しています。

それが「おうちで美術館」で、熊本県立美術館や熊本城周辺の魅力をSNSなどで発信している熊本県立大学の学生チーム、「Artract(アートラクト)」(@artract16)のWEBサイトから視聴出来ました。



「Artract」(熊本県立大学津曲研究室 学生チーム)
https://artract16.wixsite.com/home

まず「熊本県立美術館展示紹介動画集」では、展示作品を解説を交えて紹介していて、橋本関雪の「片岡山のほとり」や上村松園の「舞支度」、それに川合玉堂の「冬嶺孤鹿」などを、引きとアップのアングルの映像で見られました。



出展中最大の藤田嗣治の「大地」では、学芸員の方が作品の横で手を挙げていて、サイズを体感的に知ることが出来ました。なお「大地」は、銀座聖書館のブラジルコーヒー陳列所を飾るために制作され、当初、横幅15メートルだったものの、後に依頼主の邸宅に移された際に切り取られたことから、現在は幅10メートルほどになっているそうです。



続く「モダンアートニッポン展 くまモン編」では、誰もが知る熊本県PRマスコットキャラクターのくまモンが登場し、会場内で学芸員の解説を聞きながら、下村観山や岸田劉生の作品を鑑賞していました。そのうち劉生では、チラシ表紙を飾った「毛糸肩掛せる麗子肖像」が引用されていて、麗子と同じモチーフの肩掛けをくまモンも着ていました。なかなか面白い演出ではないでしょうか。



おうちで美術館―ステイホームで楽しんでね―

それに「毛糸肩掛せる麗子肖像」では、「レイコでファッションショー」とし、自由に服を描ける塗り絵もPDFでダウンロード可能でした。さらに同館のコレクションであるルノワールの「胸に花を飾る少女」の塗り絵も公開されていて、今後も増えていくとのことでした。


この他、熊本県立美術館の公式Twitterアカウントでは、「学芸員のイッピン!」として、学芸員のおすすめの作品を画像をテキストで紹介していました。

ちなみにTwitter上で「#おうちで美術館」を検索すると、全国各地の休館中の美術館や博物館の様々なSNSでの取り組みが出てきます。それらを追いかけるのも楽しいかもしれません。

*5月6日追記

5月7日(木)からの開館が決まりました。当初会期の10日までを延長し、15日(金)まで開館します。また7日以降の休館日はありません。

「モダンアート ニッポン!ウッドワン美術館名品選」 熊本県立美術館@kumamoto_kenbi
会期:2020年3月20日(金・祝)~5月15日(金) *開催延期。5月7日より開館し、当初会期(10日まで)を延長して、15日(金)まで開館。
休館:月曜日(月曜祝日の場合は開館し、翌日休館)。5月7日以降は会期終了まで無休。
時間:9:30~17:15
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1100(900)円、大学生800(600)円、高校生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体料金。
場所:熊本市中央区二の丸2
交通:市電「熊本城・市役所前」または「花畑町」下車、徒歩15分。熊本駅より熊本城周遊バス「しろめぐりん」にて「熊本城・二の丸駐車場」下車、徒歩3分。
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新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第七報

5月に入りました。新型コロナウイルスは、各地域の美術館や博物館の活動に甚大な影響を与えています。第一報(3月2日)、第二報(3月9日)、第三報(3月16日)、第四報(3月24日)、第五報(4月1日)、第六報(4月9日)に続きます。新型コロナウイルスへの対応に伴う、一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)の主な美術館と博物館の休館情報をまとめてみました。

最新の情報は→新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第十四報(2021年6月1日現在)



【おうちでカルチャー #CultureFromHome】東京都歴史文化財団
https://www.rekibun.or.jp/art/reports/20200424-23284/

4月7日の政府の緊急事態宣言を受け、ほぼ全ての美術館と博物館が休館しました。また当初、GW明けの再開を予定していた館も、事態の長期化を鑑みて、休館期間を延長するケースが増えてきました。

【5月から6月までを目処に臨時休館する美術館】

・台東区立朝倉彫塑館 2/28~6/1休
・岡本太郎記念館 3/27〜5/6休 「岡本太郎の版画」(~6/28)
・草間彌生美術館 3/9〜5/20休 「ZERO IS INFINITY ゼロと草間彌生」(~5/31)
・國學院大學博物館 4/8〜5/15休 「國學院大學図書館の名品~神の新たな物語―熊野と八幡の縁起」(展示中止)
・渋谷区立松濤美術館 3/30〜6/1休 「いっぴん、ベッピン、絶品!~歌麿、北斎、浮世絵師たちの絵画」(開催中止)
・目黒区美術館 〜5/31休 「あそぶひと-人形と子どもの暮らし」(開催延期)
・すみだ北斎美術館 4/6〜6/1休 「大江戸歳事記」(開催延期)
・板橋区立美術館 4/4〜5/11休
・世田谷美術館 3/31~6/1休 「高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」(開催中止)
・世田谷文学館 3/31~6/1休 「安野モヨコ展 ANNORMAL」(会期延期:6/2~9/6)
・八王子夢美術館 2/28~6/4休 「かこさとしの世界展」(展示中止)
・府中市美術館 4/8〜6/1休 「ここは武蔵野 描かれた『むさしの』」(開催中止)
・町田市立国際版画美術館 3/28〜5/31休 「インプリントまちだ展2020」(5/8〜6/28)
・三鷹市市民ギャラリー 4/2〜5/31休
・武蔵野市立吉祥寺美術館 3/2〜5/10休 「土田圭介 鉛筆画展 心の旅 モノクロームの世界で描く心のカタチ」(4/11〜)
・川崎浮世絵ギャラリー 4/11~5/10休 「浮世絵にみる“時”の移り変わり(後期)」(3/28~)
・茅ヶ崎市美術館 3/9~5/31休 「生誕100年 國領經郎展 ー静寂なる砂の景」(開催日未定~6/7)
・平塚市美術館 4/9〜6/30休 「川瀬巴水展/柳原義達展」(開催中止)
・藤沢市アートスペース 4/4~5/31休
・横須賀美術館 3/4〜6/30休 「宇都宮美術館コレクションによるマルク・シャガール」(開催日未定)
・横浜市民ギャラリーあざみ野 3/2~5/31休
・岩槻人形博物館 3/2〜6/1休 「御所人形 ― 輝く肌の魅力」(開催中止)
・川越市立美術館 3/3〜5/31休 「没後70年 吉田博展」(4/25〜6/14)
・埼玉県立近代美術館 2/29~5/6休 「写真と映像の物質性」(開催日未定〜5/17)
・埼玉県立歴史と民俗の博物館 2/29~5/6休 「武蔵国の旗本」(開催延期)
・さいたま市大宮盆栽美術館 3/2〜5/31休 「大宮盆栽村の歴史」(展示中止)


渋谷区立松濤美術館は臨時休館を6月1日までに延期したため、同日まで予定されていた「いっぴん、ベッピン、絶品!~歌麿、北斎、浮世絵師たちの絵画」が中止となりました。また次回展、「真珠-海からの贈りもの」の会期が、6月2日から9月22日までに先延ばしされました。


「高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」の開催を予定していた世田谷美術館は、6月1日まで臨時休館するため、展示が中止されました。同じく6月1日まで休館となる府中市美術館も、企画展「ここは武蔵野 描かれた『むさしの』」の準備が十分に行えないことから、開催中止となりました。なお6月から再開館した場合は、常設展を拡大して開催するそうです。この他、平塚市美術館の「川瀬巴水展/柳原義達展」も開催が取りやめとなりました。

緊急事態宣言の5月末までの延長を見通し、再開日を未定とする美術館が目立ってきました。それに伴い、開催が延期されたり、開催日が定まらない展覧会も少なくありません。

【当面休館予定の美術館(再開日未定)】

・上野の森美術館 3/28〜休 「VOCA展2020」(展示中止)
・国立科学博物館 2/29~休 「特別展 和食」(開催日未定~6/14)
・国立西洋美術館 2/29~休 「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」(開催日未定〜6/14)
・東京藝術大学大学美術館 休 「御即位記念特別展 雅楽の美」(開催延期)
・東京国立博物館 2/27~休 「特別展 法隆寺金堂壁画と百済観音」(開催断念)、「特別展 きもの KIMONO」(開催日未定〜6/7)
・東京都美術館 2/29~休 「ボストン美術館展 芸術×力」(開催中止)
・弥生美術館・竹久夢二美術館 3/28〜休 「水森亜土展/夢二に学ぶ、恋のいろは」(開催延期)
・アーティゾン美術館 休 「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」(開催延期)
・相田みつを美術館 4/4〜休 「みつをの言葉力」(~6/21)
・出光美術館 3/2〜休 「茶の湯の美」(開催中止)
・国立映画アーカイブ 休 「松竹第一主義 松竹映画の100年」(開催日未定)
・東京国立近代美術館 2/29~休 「ピーター・ドイグ展」(~6/14)
・三の丸尚蔵館 2/29〜休
・東京ステーションギャラリー 2/29~休 「神田日勝 大地への筆触」(開催延期)
・パナソニック汐留ミュージアム 2/29~休 「ルオーと日本展響き合う芸術と魂」(開催延期5/9〜)
・三井記念美術館 2/29~休 「知られざる芸術と文化のオリンピック展」(開催見送り)
・三菱一号館美術館 2/28~休 「画家が見たこども展」(~6/7)
・太田記念美術館 4/7〜休 「月岡芳年 血と妖艶」(開催延期)
・根津美術館 休 「国宝燕子花図屏風」(開催中止)
・東京オペラシティ アートギャラリー 2/29~休 「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」(開催日未定〜6/21)
・中村屋サロン美術館 4/8〜休 「浅見貴子展 変容のプロセス」(来年に延期)
・文化学園服飾博物館 休 「ヨーロピアン・モード」(開催中止)
・Bunkamura ザ・ミュージアム 休 「東京好奇心 2020 渋谷」(開催延期)
・大倉集古館 〜休 「彩られた紙―料紙装飾の世界」(開催中止)
・菊池寛実記念 智美術館 4/9〜休 「継ぐ―菊池コレクション 今泉今右衛門、酒井田柿右衛門、三輪休雪、樂吉左衞門」(開催日未定〜8/10)
・国立新美術館 2/29〜休 「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」(開催日未定〜6/1)
・21_21 DESIGN SIGHT 2/27~休 「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」(~5/10)
・森アーツセンターギャラリー 2/29〜休 「おいしい浮世絵展」(開催日未定〜6/7)
・森美術館 2/29〜休  「STARS展:現代美術のスターたち」(開催日未定〜9/6)
・アクセサリーミュージアム 3/28~休 「ルイ・イカール 版画の中のパフォーマンスレディーII」(3/24~)
・建築倉庫ミュージアム 2/29~休 「高山明/Port B 模型都市東京」(〜5/31)、「クラシックホテル展ー開かれ進化する伝統とその先」(〜5/31)
・東京都写真美術館 2/29~休 「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」、「第45回 2020 JPS展」(開催中止)
・日本科学未来館 2/28~休
・日本民藝館 〜休 「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」(開催期間未定)
・山種美術館 4/4〜休 「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」(〜5/10)
・東京都庭園美術館 2/29~休 「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」(~6/23)
・原美術館 3/28〜休 「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」(〜6/7)
・江戸東京博物館 2/29~休 「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」(開催日未定~6/21)
・たばこと塩の博物館 3/5~休 「丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッベ展」(開催延期)
・刀剣博物館 3/2~休 「日本刀の見方パートⅢ 刃文」(〜6/21)
・東洋文庫ミュージアム 3/3~休 「大清帝国展」(~5/17)
・古代オリエント博物館 3/3~休 「バハレーンで古墳を掘る-バハレーン、マカバ古墳群の調査」(展示中止)
・ちひろ美術館・東京 3/31〜休 「瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間」(~6/21)
・練馬区立美術館 4/11~休 「ショパン-200年の肖像」(開催日未定)
・永青文庫 4/1〜休 「新・明智光秀論―細川と明智 信長を支えた武将たち―」(開催日未定~6/21)
・五島美術館 3/2~休 「筆跡の雅び」(開催未定)
・静嘉堂文庫美術館 休 「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」(開催中止)
・東京富士美術館 3/2~休 「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」(開催日未定~7/5)
・多摩美術大学大学美術館 休 「多摩美術大学博士課程展2020」(展示中止)
・馬の博物館 4/8〜休 「生類憐みの日本史 ~馬から犬まで~」(会期延期〜8/30)
・岡田美術館 4/5~休 「北斎の肉筆画ー版画・春画の名作とともに」(開催延期~9/27)
・川崎市岡本太郎美術館 4/11~休 「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」(開催延期)
・そごう美術館 3/5〜休 「ラリック・エレガンス」(開催延期)
・ポーラ美術館 休 「モネとマティス展」(開催日未定〜11/3) 
・横浜美術館 2/29~休 「澄川喜一 そりとむくり展」(展示中止)
・うらわ美術館 休 「開館20周年記念 芸術家たちの住むところ」(開催中止)
・川口市立アートギャラリー・アトリア 休 「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」(開催未定)
・原爆の図丸木美術館 4/9〜休 「砂守勝巳 黙示する風景」(〜5/10)
・鉄道博物館 2/29~休 「全線運転再開記念 常磐線展」(開催日未定〜7/5)
・市原市湖畔美術館 4/7〜休 「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」(〜6/28)
・航空科学博物館 4/9〜休
・国立歴史民俗博物館 2/28〜休 「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」(開催日未定〜5/17)
・佐倉市立美術館 3/5〜休 「収蔵作品展 ちばのいろ」(開催中止)
・千葉県立美術館 3/3~休
・DIC川村記念美術館 ~休 「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」(開催日未定〜7/26)


新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、海外とのやり取りを要する展覧会が中止、あるいは延期される例も見られるようになりました。まず東京都美術館で4月16日から予定されていた「ボストン美術館展 芸術×力」は、日米両国の新型コロナウイルスの感染拡大の影響のため、作品の輸送の目処がつかないことから、開催中止となりました。


アーティゾン美術館も、日仏両国の新型コロナウイルスの状況を踏まえ、7月11日から予定していた「クロード・モネ -風景への問いかけ」の会期を1年延長し、2021年初夏に開催することを決めました。


千葉市美術館もリニューアルオープン記念の「ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵」を延期しました。報道によると、約半数の作品を海外から借りる予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大により、現地スタッフの来日が難しくなったことなども要因であるそうです。


館内設備工事によって休館中の国立映画アーカイブは、緊急事態宣言の発令により工事が中断したため、休館期間が延長されました。図書室の開室も未定となります。


7ヶ月に渡る改修工事を終え、5月13日にリニューアルオープンを予定していたサントリー美術館も、オープニングを飾る「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」の延期が決まりました。開催日程の予定については追って発表があります。

以下、東京、神奈川、埼玉、千葉県内の美術館と博物館の開館情報です。(5月2日現在)



【上野】

・上野の森美術館 3/28〜当面休館 
 「VOCA展2020」 3/27にて展示中止(当初会期は3/30まで)
 http://www.ueno-mori.org

・国立科学博物館 2/29~当面休館
 「特別展 和食」 開催日未定~6/14
 http://www.kahaku.go.jp

・国立近現代建築資料館 新しい展示を準備するために休館中
 *収蔵資料利用サービスのうち、閲覧および原本資料の貸し出しを停止
 http://nama.bunka.go.jp

・国立西洋美術館 2/29~当面休館
 「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」 開催日未定〜6/14
 http://www.nmwa.go.jp

・台東区立朝倉彫塑館 2/28~6/1臨時休館
 http://www.taitocity.net/zaidan/asakura/

・東京藝術大学大学美術館 4/4〜当面休館
 「御即位記念特別展 雅楽の美」 開催延期(当初会期は4/4から)
 https://www.geidai.ac.jp/museum/

・東京国立博物館 2/27~当面休館
 「特別展 法隆寺金堂壁画と百済観音」 開催中止
 「特別展 きもの KIMONO」 開催日未定〜6/7
 http://www.tnm.jp

・東京都美術館 2/29~当面休館
 「ハマスホイとデンマーク絵画」 展示中止 (当初会期は3/26まで)
 「ボストン美術館展 芸術×力」 開催中止
 http://www.tobikan.jp

・弥生美術館・竹久夢二美術館 3/28〜当面休館
 「水森亜土展/夢二に学ぶ、恋のいろは」 開催延期4/21〜(当初会期は4/2〜)
 http://www.yayoi-yumeji-museum.jp



【丸の内・京橋・日本橋・新橋】

・アーティゾン美術館 当面休館
 「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」 開催延期(当初会期は4/18から)
 「クロード・モネ -風景への問いかけ」 2021年初夏に開催延期(当初会期は7/11〜)
 https://www.artizon.museum

・相田みつを美術館 4/4〜当面休館
 「みつをの言葉力」 ~6/21
 http://www.mitsuo.co.jp/museum/

・出光美術館 3/2〜当面休館
 「茶の湯の美」 開催中止
 http://idemitsu-museum.or.jp

・国立映画アーカイブ 当面休館
 「松竹第一主義 松竹映画の100年」 開催日未定〜8/30(当初会期は5/29〜)
 https://www.nfaj.go.jp

・東京国立近代美術館 2/29~当面休館
 「ピーター・ドイグ展」 ~6/14
 *工芸館の「パッション20 今みておきたい工芸の想い」は2/28にて展示終了
 http://www.momat.go.jp

・三の丸尚蔵館 2/29〜当面休館
 「御即位記念特別展 令和の御代を迎えて」 〜4/12
 https://www.kunaicho.go.jp/event/sannomaru/sannomaru.html

・東京ステーションギャラリー 2/29~当面休館
 「奇蹟の芸術都市バルセロナ」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 「神田日勝 大地への筆触」 開催延期(当初会期は4/18から)
 http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

・パナソニック汐留ミュージアム 2/29~当面休館
 「ルオーと日本展響き合う芸術と魂」 開催延期5/9〜(当初会期は4/11から)
 https://panasonic.co.jp/es/museum/

・三井記念美術館 2/29~当面休館
 「三井家のおひなさま」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 「知られざる芸術と文化のオリンピック展」 開催見送り(当初会期は4/24から)
 http://www.mitsui-museum.jp

・三菱一号館美術館 2/28~当面休館
 「画家が見たこども展」 ~6/7
 http://mimt.jp

・ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 4/11〜5/7臨時休館
 「春の南桂子展 あの木の向こうがわ」 ~5/20
 https://www.yamasa.com/musee/



【表参道・青山】

・太田記念美術館 4/7〜当面休館
 「月岡芳年 血と妖艶」 開催延期(当初会期は5/27まで)
 http://www.ukiyoe-ota-muse.jp

・岡本太郎記念館 3/27〜5/6臨時休館
 「岡本太郎の版画」  ~6/28
 http://www.taro-okamoto.or.jp

・根津美術館 当面休館
 「虎屋のおひなさま」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「国宝燕子花図屏風」 開催中止(当初会期は4/18から)
 http://www.nezu-muse.or.jp

・ワタリウム美術館 開館中 *但し電話での完全事前予約制
 「青木陵子+伊藤存 変化する自由分子のWORKSHOP展」 3/29〜
 http://www.watarium.co.jp



【新宿・渋谷】

・NTTインターコミュニケーション・センター  当面休館
 「開かれた可能性―ノンリニアな未来の想像と創造」 会期を短縮し2/28にて終了
 http://www.ntticc.or.jp/ja/

・草間彌生美術館 3/9〜5/20臨時休館
 「ZERO IS INFINITY ゼロと草間彌生」 ~5/31
 https://yayoikusamamuseum.jp

・國學院大學博物館 4/8〜5/15臨時休館
 「國學院大學図書館の名品~神の新たな物語―熊野と八幡の縁起」 3/20〜
 http://museum.kokugakuin.ac.jp

・渋谷区立松濤美術館 3/30〜6/1臨時休館
 「いっぴん、ベッピン、絶品!~歌麿、北斎、浮世絵師たちの絵画」 開催中止(当初会期は5/17まで)
 「真珠-海からの贈りもの」 6/2~9/22(会期変更)
 http://www.shoto-museum.jp

・東京オペラシティ アートギャラリー 2/29~当面休館
 「白髪一雄」 展示中止(当初会期は3/22まで)
 「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」 開催日未定〜6/21
 https://www.operacity.jp/ag/

・中村屋サロン美術館 4/8〜当面休館
 「浅見貴子展 変容のプロセス」 来年に延期
 https://www.nakamuraya.co.jp/museum/

・文化学園服飾博物館 臨時休館中
 「ヨーロピアン・モード」 開催中止
 http://museum.bunka.ac.jp

・Bunkamura ザ・ミュージアム 当面休館
 「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」 開催中止
 「東京好奇心 2020 渋谷」 開催延期(当初会期は5/23〜)
 http://www.bunkamura.co.jp/museum/

・東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 3/3~臨時休館
 「FACE展2020」 3/1にて展示終了(当初会期は3/15まで)
 http://www.sjnk-museum.org
 *2020/5/28にSOMPO美術館としてオープン予定



【六本木・虎ノ門】

・大倉集古館 〜当面休館
 「彩られた紙―料紙装飾の世界」 開催中止(当初会期は4/18から)
 https://www.shukokan.org

・菊池寛実記念 智美術館 4/9〜当面休館
 「継ぐ―菊池コレクション 今泉今右衛門、酒井田柿右衛門、三輪休雪、樂吉左衞門」 開催日未定〜8/10(会期変更)
 http://www.musee-tomo.or.jp

・国立新美術館 2/29〜当面休館
 「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」 展示中止
 「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」 開催日未定〜6/1
 「ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会」 開催未定(当初会期は6/3〜)
 http://www.nact.jp

・21_21 DESIGN SIGHT 2/27~当面休館
 「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」 ~5/10(会期延長)
 http://www.2121designsight.jp

・森アーツセンターギャラリー 2/29〜当面休館
 「特別展 天空ノ鉄道物語」 展示休止(当初会期は3/22まで)
 「おいしい浮世絵展」 開催日未定
 https://macg.roppongihills.com/jp/

・森美術館 2/29〜当面休館
 「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命―人は明日どう生きるのか」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「STARS展:現代美術のスターたち」 開催日未定〜9/6
 「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」 2023年へ開催延期(当初会期は4/8から)
 https://www.mori.art.museum/jp/

・サントリー美術館 改修工事のため休館中、リニューアールオープン延期
 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」 開催延期
 https://www.suntory.co.jp/sma/

・泉屋博古館分館 改修工事のため休館中
 https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/



【恵比寿・白金・目黒・品川・台場】

・アクセサリーミュージアム 3/28〜当面休館
 「ルイ・イカール 版画の中のパフォーマンスレディーII」 3/24~
 http://acce-museum.main.jp

・建築倉庫ミュージアム 2/29~当面休館
 「高山明/Port B 模型都市東京」 〜5/31
 「クラシックホテル展ー開かれ進化する伝統とその先」 〜5/31
 https://archi-depot.com

・東京都写真美術館 2/29~当面休館
 「写真とファッション」 〜5/10
 「日本初期写真史 関東編」 〜5/24
 「白川義員写真展」 3/20〜
 「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」 開催中止(当初会期5/19〜)
 「第45回 2020 JPS展」 開催中止(当初会期5/23~)
 http://topmuseum.jp

・日本科学未来館 2/28~当面休館
 http://www.miraikan.jst.go.jp

・日本民藝館 〜当面休館
 「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 開催期間未定
 http://www.mingeikan.or.jp

・山種美術館 4/4〜当面休館
 「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」 3/14〜5/10
 http://www.yamatane-museum.jp

・東京都庭園美術館 2/29~当面休館
 「ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」 展示中止(当初会期は4/7まで)
 「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 4/18〜6/23
 http://www.teien-art-museum.ne.jp

・原美術館 3/28〜当面休館
 「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」 6/7まで会期延長(当初会期は4/12まで)
 http://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/

・目黒区美術館 〜5/31臨時休館
 「あそぶひと-人形と子どもの暮らし」 開催延期(当初会期は4/22から)
 http://mmat.jp

・畠山記念館 施設改築工事のため休館中
 http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/

・松岡美術館 所蔵作品の修復調査、設備点検のため休館中
 http://www.matsuoka-museum.jp



【両国・清澄白河・駒込】

・江戸東京博物館 2/29~当面休館
 「江戸ものづくり列伝-ニッポンの美は職人の技と心に宿る」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」 開催日未定〜6/21
 https://www.edo-tokyo-museum.or.jp

・すみだ北斎美術館 4/6〜6/1臨時休館
 「大江戸歳事記」 開催延期(当初会期は4/21〜)
 http://hokusai-museum.jp

・たばこと塩の博物館 3/28〜当面休館
 「丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッベ展」 開催延期(当初会期は5/2〜)
 https://www.jti.co.jp/Culture/museum/index.html

・東京都現代美術館 〜当面休館
 「オラファー・エリアソン展/もつれるものたち/ドローイングの可能性」 開催日未定〜6/14
 http://www.mot-art-museum.jp

・刀剣博物館 3/2~当面休館
 「日本刀の見方パートⅢ 刃文」 〜6/21 *会期延長
 https://www.touken.or.jp/museum/
 
・東洋文庫ミュージアム 3/3~当面休館
 「大清帝国展」 ~5/17
 http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/



【池袋・目白・板橋・練馬】

・板橋区立美術館 4/4〜5/11臨時休館
 「深井隆 -物語の庭-」 3/14〜5/10(開催日を3/7より変更)
 http://www.itabashiartmuseum.jp

・古代オリエント博物館 3/3~当面休館
 「バハレーンで古墳を掘る-バハレーン、マカバ古墳群の調査」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 http://aom-tokyo.com

・ちひろ美術館・東京 3/31〜当面休館
 「瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間」 ~6/21(会期延長)
 https://chihiro.jp/tokyo/

・練馬区立美術館 4/11〜当面休館
 「ショパン-200年の肖像」 開催日未定〜6/28
 https://www.neribun.or.jp/museum.html

・永青文庫 4/1〜当面休館
 「古代中国・オリエントの美術―国宝 細川ミラー 期間限定公開」 展示中止(当初会期は4/15まで)
 「新・明智光秀論―細川と明智 信長を支えた武将たち―」 開催日未定〜6/21
 http://www.eiseibunko.com

・講談社 野間記念館 建て替えのため休館中
 http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp



【世田谷】

・五島美術館 3/2~当面休館
 「中国の陶芸展」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「筆跡の雅び」 開催未定
 http://www.gotoh-museum.or.jp

・静嘉堂文庫美術館 当面休館
 「磁州窯と宋のやきもの」 展示中止(当初会期は3/15まで)
 「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」 開催中止(当初会期は4/11〜)
 http://www.seikado.or.jp

・世田谷美術館 3/31〜6/1臨時休館
 「村井正誠 あそびのアトリエ」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 「高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」 開催中止(当初会期は4/18〜)
 https://www.setagayaartmuseum.or.jp

・世田谷文学館 3/31〜6/1臨時休館
 「六世 中村歌右衛門展」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 「安野モヨコ展 ANNORMAL」 会期延期6/2〜9/6(当初会期は4/25〜)
 https://www.setabun.or.jp
 


【武蔵野・多摩】

・東京富士美術館 3/2~当面休館
 「上村松園・松篁・淳之 三代展」 展示中止
 「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」 開催日未定〜7/5
 http://www.fujibi.or.jp

・八王子夢美術館 2/28~6/4臨時休館
 「かこさとしの世界展」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 http://www.yumebi.com

・府中市美術館 4/8〜6/1臨時休館
 「ふつうの系譜  奇想があるならふつうもあります─京の絵画と敦賀コレクション」 展示中止
 「ここは武蔵野 描かれた『むさしの』」 開催中止(当初会期は5/23〜)
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

・町田市立国際版画美術館 3/28〜5/31臨時休館
 「インプリントまちだ展2020」 5/8〜6/28(会期変更)
 http://hanga-museum.jp

・三鷹市市民ギャラリー 4/2〜5/31臨時休館
 http://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/

・武蔵野市立吉祥寺美術館 3/2〜5/10臨時休館
 「土田圭介 鉛筆画展 心の旅 モノクロームの世界で描く心のカタチ」 4/11〜
 http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

・多摩美術大学大学美術館 当面休館
 「多摩美術大学博士課程展2020」 展示中止
 http://www.tamabi.ac.jp/museum/



【神奈川県】

・馬の博物館 4/8〜当面休館
 「生類憐みの日本史 ~馬から犬まで~」 2/22〜8/30(会期延期)
 http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/

・岡田美術館 4/5〜当面休館
 「北斎の肉筆画ー版画・春画の名作とともに」 開催延期〜9/27
 http://www.okada-museum.com

・神奈川県民ホールギャラリー 当面休館
 「對木裕里展 ぐるぐる」 開催中止(当初会期は5/27〜)
 http://www.kanakengallery.com

・神奈川県立近代美術館鎌倉別館 3/4〜8/31臨時休館
 「生誕120年・没後100年 関根正二展」  展示中止(当初会期は3/22まで)
 「日々を象(かたど)る」 開催中止(当初会期は4/11〜)
 http://www.moma.pref.kanagawa.jp/annex

・神奈川県立歴史博物館 3/4〜8/31臨時休館
 「掃部山銅像建立110年 井伊直弼と横浜」 展示中止(当初会期は3/22まで)
 「明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画」 開催中止(当初会期は4/25から)
 http://ch.kanagawa-museum.jp

・川崎浮世絵ギャラリー 4/11〜5/10臨時休館
 「浮世絵にみる“時”の移り変わり(後期)」 3/28〜
 https://ukiyo-e.gallery

・川崎市岡本太郎美術館 4/11〜当面休館
 「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」 開催延期(当初会期は4/25~)
 http://www.taromuseum.jp/

・そごう美術館 3/5〜当面休館
 「再興第104回院展」 展示休止(当初会期は3/20〜4/5)
 「ラリック・エレガンス」 開催延期
 https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

・茅ヶ崎市美術館 3/9〜5/31臨時休館(一部施設利用休止)
 「日常への視線」 展示中止(当初会期は4/12まで)
 「生誕100年 國領經郎展 ー静寂なる砂の景」 開催日未定〜6/7
 http://www.chigasaki-museum.jp

・BankArt Station + BankART SILK 展示中止
 「多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース2019年度卒業制作展」 展示休止
 「渡辺篤 修復のモニュメント」 5/7〜6/7(会期変更)
 http://www.bankart1929.com

・平塚市美術館 4/9〜6/30臨時休館
 「川瀬巴水展/柳原義達展」 開催中止
 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/

・藤沢市アートスペース 4/4〜5/31臨時休館
 「変容のありか 流れる時間の捉え方 cobird/片岡純也+岩竹理恵」 展示中止(当初会期は3/22まで)
 http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS

・ポーラ美術館 当面休館
 「シュルレアリスムと絵画―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」 4/3にて展示中止(当初会期は4/5まで)
 「モネとマティス展」 開催日未定〜11/3 *海外からの借用作品が開幕に間に合わないため、一部展示内容を変更。
 http://www.polamuseum.or.jp

・横須賀美術館 3/4〜6/30臨時休館
 「長沢明展 オワリノナイフーケイ」 展示中止(当初会期は4/12まで)
 「宇都宮美術館コレクションによるマルク・シャガール」 開催未定(当初会期は4/25〜6/21)
 http://www.yokosuka-moa.jp

・横浜市民ギャラリーあざみ野 3/2~5/31臨時休館
 https://artazamino.jp

・横浜美術館 2/29~当面休館
 「澄川喜一 そりとむくり展」 展示中止(当初会期は5/24まで)
 http://yokohama.art.museum

・神奈川県立金沢文庫 4/1〜8/31臨時休館
 「江戸刷リ物品定メ~二代目金沢文庫長の秘策~」 開催中止
 https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

・神奈川県立近代美術館葉山館 〜8/31臨時休館
 http://www.moma.pref.kanagawa.jp

・川崎市市民ミュージアム 台風19号の浸水被害により当面休館
 https://www.kawasaki-museum.jp



【埼玉県】

・岩槻人形博物館 3/2〜6/1臨時休館
 「雛人形と犬筥・天児・這子」 展示中止(当初会期は4/12まで)
 「御所人形 ― 輝く肌の魅力」 開催中止
 https://ningyo-muse.jp

・うらわ美術館 当面休館
 「開館20周年記念 芸術家たちの住むところ」 開催中止(当初会期は4/25〜8/30)
 http://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/index.html

・川口市立アートギャラリー・アトリア 当面休館
 「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 開催未定
 http://www.atlia.jp

・川越市立美術館 3/3〜5/31臨時休館
 「平山郁夫展 シルクロードとガンダーラ美術」 展示中止(当初会期は3/15まで)
 「没後70年 吉田博展」 4/25〜6/14
 https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/

・河鍋暁斎記念美術館 4/12〜5/7臨時休館
 「暁斎・暁翠が描いた年中行事・おまつり」 〜4/25
 http://kyosai-museum.jp/hp/top.html

・原爆の図丸木美術館 4/9〜当面休館
 「砂守勝巳 黙示する風景」 〜5/10(会期延長)
 http://www.aya.or.jp/~marukimsn/

・埼玉県立近代美術館 2/29~5/6臨時休館
 「森田恒友展 自然と共に生きて行かう」 展示中止(当初会期は3/22まで)
 「写真と映像の物質性」 開催日未定〜5/17
 http://www.pref.spec.ed.jp/momas/

・埼玉県立歴史と民俗の博物館 2/29~5/6臨時休館
 「武蔵国の旗本」 開催延期(当初は3/20〜)
 http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp

・さいたま市大宮盆栽美術館 3/2〜5/31臨時休館
 「大宮盆栽村の歴史」 展示中止
 「さつき盆栽展」 開催中止(当初会期は5/29〜)
 https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/

・鉄道博物館 2/29~当面休館
 「全線運転再開記念 常磐線展」 開催日未定〜7/5
 http://www.railway-museum.jp



【千葉県】

・市原市湖畔美術館 4/7〜当面休館
 「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」 4/1〜6/28
 http://lsm-ichihara.jp/

・航空科学博物館 4/9〜当面休館
 http://www.aeromuseum.or.jp

・国立歴史民俗博物館 2/28〜当面休館
 「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」 開催日未定〜5/17
 https://www.rekihaku.ac.jp

・佐倉市立美術館 3/5〜当面休館
 「メスキータ展」 展示中止(当初会期は3/22まで)
 「収蔵作品展 ちばのいろ」 開催中止
 http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/

・千葉県立美術館 3/3~当面休館
 https://www.chiba-muse.or.jp/ART/

・DIC川村記念美術館 ~当面休館(当初3/6再開予定)
 「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 開催日未定〜7/26
 http://kawamura-museum.dic.co.jp

・成田山書道博物館 2/28~2021/1/1休館
 http://www.naritashodo.jp

・千葉市美術館 改修工事のため長期休館
 「「ジャポニスム−世界を魅了した浮世絵」 開催延期(当初会期は7/11〜)
 http://www.ccma-net.jp

・ホキ美術館 水害の影響により休館中
 https://www.hoki-museum.jp

事前予約制のワタリウム美術館を除いて、全ての美術館と博物館が休館しています。GW中に経済活動再開の基本方針が示されるとのことですが、依然として都市圏を中心に新型コロナウイルスの感染が続き、基本的に不要不急以外の外出は自粛です。


拙ブログでも当面はWEB上で楽しめるような美術館のコンテンツを追っていくつもりです。最新の情報については改めて各館の公式サイトでご確認下さい。
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