小林製薬の紅麹サプリの健康被害はさらに拡大しています。
原因究明も始まりましたが、サプリや機能性表示食品の健康被害では過去最大の
規模になりそうな展開です。
そもそも「機能性表示食品」は何であり、国民の健康のために作られたものでしょうか?
安倍晋三内閣で。「規制緩和」の掛け声で制定されました。
国の審査が必要な「特保」に比べて、届出だけで国の審査が不要な「機能性表示食品」は
企業にとってお金をかけずに取得できます。
だから、効果も安全性も担保されているわけではありません。
そのなのに、薬と見まごうばかりの効果を大々的に宣伝して高い価格をつけて
売るという企業側の儲けに加担した制度だと、発足当時から思っていました。
個人的には、「大して効かないかもしれないもの」ですが、害にならなければ
「健康不安な人の気休め」くらいかと思っていました。
今回の小林製薬の紅麹サプリの健康被害は、「効かない」「気休め」どころか
重大な腎障害を発症し、場合によっては死に至るという深刻な健康被害を
引き起こしました。
企業の儲けのための「機能性表示食品」が健康増進どころか重大な健康被害を
起こした要因は、国の審査なしの手続きです。
人の口に入るものに対してしっかり検証せずに、まるで国から認められたものかのように
宣伝している企業の責任は大きいです。
さらに、こんなザルのような制度を作って企業の金儲けの手助けした政府の責任は
重大だと感じます。
今回の「機能性表示食品」による健康被害が起きて、健康被害や死亡に至ったのですから
この制度の廃止あるいは審査の導入などの大幅な見直しが必要だと思います