自分自身も先輩に育て育てていただきました。
その時は夢中なので、「指導」することがどういうことなのか
よくわからずにいましたが、上になって若手を指導するようになって
「指導」することがどれほど大変なことか…
「コードブルー 第二話 導く者」
http://www.fujitv.co.jp/codeblue/story/index02.html
教えるよりも自分でやる方がスムーズでストレスがありません。
でも、それでは若手が成長しません。
ずべてが自分でできるわけでもなく、また、やがて一線をひく
ことになれば、若手が仕事を引き継がなければなりません。
「成長」のためには「指導」が必要であり、指導者もかつては
先輩から指導されていましたから。
番組の中では、レジデントの胸腔ドレーン挿入が話題になっていました。
最近は細い穿刺セットでドレナージすることが多いですが、
胸腔ドレーンを入れるにはコツがあり、慣れるまでは難しいです
皮膚を切開した後、ドラマでも出ていたペアンという器具で肋間筋を
分けて、最後に胸膜を突き破るのですが、胸膜を破る時のブツンという
触感はやったことがない人には伝えにくいです
自分でやるときよりも若手に指導しながらやってもらうときは
かなりドキドキします。
昔、語句が指導されていた時には先輩もストレスを感じていたんでしょうね
最近は、「優しく指導」が当たり前ですが、人間を相手にして行うので
緊迫する場面もあり、真剣勝負です。
われわれ外科では昔は厳しい指導が多かったですが、ドラマの中のレジデント同様に
「よくやった!」といわれると、全ての苦労を忘れるほど嬉しかったです。
24時間365日働くのが当たり前の時代に、体力的にも精神的にも
厳しい研修を受け、今の若手に同じことを要求することなど
できない過酷な時代でしたが、オーベン(指導医)はわれわれ若手の未熟な
ところは見守って間違いを起こさないようにしていたことは見守って
くれてたな〜