政府は、「デジタル化」や「IT化」を推進しいます。
医療業界にもデジタル化が進んでいますが、システムを
導入すればいいというわけではありません。
当院でも、ほとんどがデジタル化されていて、
受付はパソコン(Mac)、診察室は電子カルテ(Mac)、
スタッッフもiPadや他のパソコン(Mac)で電子カルテを
チェック、X線撮影、心電図、エコー検査はデジタル化
されてネットでサーバー(Win) で情報の共有と保存、支払いや
診療報酬請求はレセコン(Unix)とさまざまな電子機器が
ネットで繋がっています。
電子カルテは クラウドタイプなので、セキュリティのために
ルーターも専用なものを含めて複数のネットワークとルーター
が蜘蛛の巣のように張り巡らされています。
さらには、警備会社のネットワークも入っているし、複数の
会社が遠隔操作を行えるようになっていますが、小生には
理解ができません。
先日もX線撮影が不調で一時的に撮影ができなかったため
いろいろと点検してもいました。
朝は、ホルター心電図のデータをネット経由で解析センターに
送ろうとしたら、会社側のサーバーがダウンして送れなかったり、
以前には電子カルテのクラウドのサーバーがダウンしてカルテが
使えなかったことも(汗)
「デジタル化」や「IT化」は、ただ機器を持ってきて繋げれば
いいだけでなく、ちゃんと動くかチェックと調整が必要です。
さらに使っていると不具合も出てくるので、メインテナンスを
頼まなければなりません。
国が大枚を叩いで全国に導入した、コロナウイルス ワクチン用の
V-SYS や VRS は使ってみて、全く使い物にならなかったのですが、
改善されるどころか、どんどん使える機能を減らして最低限の登録
するための無用の長物と化しています。
デジタル化、IT化は導入するだけでは使えないということを、政治家も
政府のお役人もわかっている人は少なそうです