Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

開幕 1年前、大阪・関西万博への道程は大丈夫か

2024-04-14 22:25:06 | 国際・政治
シリア国内の イラン大使館が攻撃されたかどで、同国がイスラエル国へ向け 報復攻撃の挙に出た様だ。

米合衆国は イスラエル国向けの過度の支援を行わない旨表明をした模様。イラン国側も現状よりの戦局拡大をしない意向の様だが、余りの楽観をすべきでないのも事実。ここは 双方の当事国に自制を求める姿勢が大切だろう。戦火を鎮めるのは容易でないのは分るが、双方に絶対の正義がないのも事実だ。

本題です。その様な戦争を広めない為にも 平和志向の国際イヴェントが有用な事は認めるが、来春に開幕を控える 大阪・関西万博の準備がどうも順調ではない様だ。末尾の関連記事に譲る所もあるが、今日 拙者が目にした、日本経済新聞のコラム欄「春秋」記事には興味深い下りがあった。以下、引用してみて参る事に。

「春秋 4/14付」

作家の佐藤愛子さんは 1970(昭和 45)年の大阪万博に何度か足を運んでいる。かねてより「万博嫌い」を公言していたにもかかわらず、である。TV局から 現地のリポートを依頼されて、断り切れなかったという。その顛末(てんまつ)をつづったルポルタージュは、相当に辛辣(しんらつ)だ。

▼開幕直前なのに 工事で混乱する会場に辟易(へきえき)し、TV局の段取り(不良)に立腹。会期中は パビリオン前の行列に戦時中の光景を重ね、展示も気に入らない。果てにこう毒づくのだ。「なにが進歩と調和だよぅ!」(「愛子の小さな冒険」)。いちゃもんと言えばそれまでだが、盛況だったイベントにも 不満は渦巻いていたのだろう。

▼来年の大阪(関西)万博まで あと 1年となった昨日、(東京)都内で開かれた記念の催しをのぞいた。華やかなステージで 決意や期待を口にする関係者の熱気に気押されつつも、視線を転じれば 野ざらしになった課題がいやおうなしに映る。膨張する費用と建築の遅れ。約 2800万人と見込む入場者数も、前売り券販売が低調だと聞く。

▼残された時間は長くはない。最後に帳尻は合うのだろうか。佐藤さんの憤怒(ふんぬ)の矛先は 日本社会の無責任体質に向けられていた。すべてがヒトゴト。自分のことのように走りまわっているが、失敗しても だれも責任をとらない。「まことに万博こそは 現代の縮図である」。半世紀余り前の作家の嘆きが、チクリと胸に刺さる。(引用ここまで)

恥ずかしながら 拙者は文学・文芸の事共にやや疎いは認めざるを得ない。その上で、佐藤愛子さんは芥川・直木両賞の二冠に輝き、齢(よわい)100を数える今もご健在と聞く。1970= 昭和45年といえば もう半世紀超の昔だが、大阪・関西万博準備の抱える問題が、前回とそう大して変わった所がなさげなのには驚くばかりだ。

予算面が当初の 1250億円→ 2350億円へと大幅に膨れ上がっている所は、税など公費を投じる以上 もっと是非の議論があっても良い様に思うし、海外からの参加規模がかなり縮小しそうなのも気にはなる所だ。

思い起こせば、去る 2005=平成 17年に催された 愛知万博こと「愛・地球博」も、招致が決まって以来 準備工事などを含め、度々国際イヴェントとしての成否が懸念された時期があった。発売当初は 前売り入場券の販売も芳しくなかった様な。それらを乗り越え、当初 1500万人レベルと予想された入場者数が 最終的にはほぼ 2200万人に達し「まずは成功」レベルへの到達は めでたしめでたしだったのだが、今回はその様にし得るかどうか。

それにしても今回の大阪・関西万博は、前回佐藤さんが懸念された様に その成否を本気で心配しなければならない所大きいのは事実だ。参加国が全て自前で準備の広報施設・パビリオンの建設も相当の所で担当建設企業がまだ未定の様だし、1年後の開幕時に間に合わない展示テーマも複数生じそうだと聞く。

今回の大阪・関西万博の誘致と催行には、この地の地域政党たる出自を持つ 日本維新の会が大きく関与している所も留意すべき。考えたくはないが、もしもこの博覧会が不調に終われば 日本維新の会は何らかの大きな責任をとる必要に迫られるだろう。同時に同会の政党としての支持は大きく低下し、我国政局にも芳しからぬ影響があろう。

日本維新の会は 左派野党とは異なり、より我国の国益を踏まえた「望ましい野党」の位置に近い。こういう政治勢力にこそ「健全野党」たる地位を目指してもらいたいと感じるのは、拙者だけではあるまい。だからこそ 来春の大阪・関西万博にももっと深い催行責任を負ってもらいたいし、その所から 準備時期や予算などの面も、もっと踏み込んだ国民側により分かり易い説明を行ってもらいたい気もする所。

催行主体・大阪府と大阪市は、国と共にそこの所を誠実に実行願いたいと記しておく。今回画像は振り返り恐縮。先年 JR名古屋駅西方で捉えた、名古屋を発ち 大阪なんばへと向かう近畿日本鉄道新特急「ひのとり」の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。「読売新聞 4/14付」
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