Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

W杯一次対日勝利ーコスタリカの非軍事政策は、あくまで内政問題だ

2022-11-29 15:39:26 | 国際・政治

一昨日のサッカー W杯・カタール大会一次リーグにての 日本代表対コスタリカ戦敗北、残念も静かに向き合う様心がけている所。内外のサポーター多数の悔しさは分かるも、振り返れば「頂上決戦」が容易(たやす)い訳はなく、緒戦の対独勝利で我国側に 何らかの緩みがあったのだろう。日本代表は より困難が予想される来月初の対スペイン戦へ向け調整を始めた様だが、くれぐれもこの一敗を次戦に向けての「糧と教訓」にして頂きたい。全力で学び闘う姿勢を我々に見せてくれれば、結果がどうであれ悔いる事はないだろうから。

さて「痛い」対戦相手だった 中米のコスタリカ共和国は、我国左傾勢力が折に触れては持ち上げてきた「非軍事政策」で知られる様だ。かつての昭和期には、(左傾の)歴史家でもあったとされる 羽仁五郎元参議(故人)らによって、恰もこの国が 軍隊にも警察にも頼らない「非武装中立国家」の様に喧伝された様な記憶もあるが、実の所はかなり異なる様だ。

詳しくは末尾リンクの関連記事に譲る所もあるが、コスタリカ国の対安保姿勢がそのまま我国に当てはまるものでない事は、火を見るよりも明らかだ。一例を上げれば国土の海岸線の差異。メキシコ国の近くに位置するコスタリカ国の海岸線が計 2000kmに満たないのに対し、我国のそれは 30000km以上。前者が軍隊を持たずとも、我国の海上保安庁の様な警察的組織での防御が不可能ではないのに対し、後者は明らかに無理があろう。その為に 海保に加え海上自衛隊も置かれる訳で、特に近年 海保と海自の機動的連携を可能にする為の議論が進められるのは「遅過ぎる当然」と言えるのだ。

関連記事によれば、コスタリカ国は我国と異なり 同国憲法上「国の交戦権」を放棄していないとされる。平時はない軍事組織も 有事の編成への道が閉ざされている訳ではなく、国民には予備役としての責務もあるやに聞く。「非軍事政策」といえど それはあくまで近隣国の脅威にならない為のそれであり、決して自国が脅威に晒された時の防衛努力をしない訳ではないという事だろう。

対する我国。やはり一定の自主的防衛努力は欠かせないという事だ。近年、特に岸田政権下にての防衛力増強構想は 一面では当を得たものであり、安保政策面と各自衛隊向けの必要な施策は強く進める必要があろう。予算も増強の方向だが、それには勿論 野党側が主張の「費用対効果」の所によく耳を傾けるべきも事実だろう。それらを踏まえても、中・露・北鮮による 我国側に由来なき脅威が増している事に対処する為にも、安保政策の健全な進行と 自衛隊の健全な組織装備の充実は不可欠と心得る。前述の非友好諸国が 悉く核兵器を保有する事も、コスタリカ国とは異なる地政学的立場だろう。

コスタリカ国と我国の双方にも、米軍の駐留があるといわれる。勿論その背景が両方同じとみる訳には参らないだろうが、中米には中米の、我国の位置するアジア太平洋周辺にはアジア太平洋周辺の危険因子が存在する。そうした事共へのより確実性高い対処の為にも、一定の米軍駐留はやむなき事由があるとみるのが至当だろう。勿論 基本地元住民への危険があってはならないし、万一時にも 影響を最小にすべき事が条件となろうが。

とまれ、コスタリカ国の「非軍事政策とその方針」はあくまでも同国の内政問題と理解し、我国にそのまま適用できる事共ではない事を認識すべきだ。我国も勿論 現行憲法の平和志向を極力継承すべきであるのは分かっているが、緊迫の方向へと変化する地政学的情勢とも真摯に向き合わなければならず、その為にやむを得ない状況ともなれば 憲法改正を躊躇うべきではない局面(フェーズ) を迎える事もあり得よう。国連憲章第 2条第 7項にもある様に、各国の内政への干渉は基本許されるものではない。それを踏まえるも 安保面の向き合いは「コスタリカはコスタリカ、日本は日本」との区別が必要だ。

左派の多くが実(まこと)しやかに持ち上げ、吹聴する「非軍事政策」をそのまま我国に当てはめようとかする思考は間違いだ。コスタリカ国のあり様にも学ぶべき所が少なくない所はあろうが、それはあくまで我国の国土や国情を踏まえた「学び」であるべきだ。左派連中が聞く耳を持つかどうかという所だが「学ぶ」事と「ただ単になぞる」事とは訳が違うのだ。今回画像は先週末、当地の悪友と出かけた東北・岩手の遠野近くで目撃の 蒸機列車の様子を。平年だと降雪が見られる様だが、秋の長かった今季は来月以降になりそうとか。以下に 関連記事を 2件リンク致します。内 1件は先年のものですが、今も史料価値は不変と心得ます。➀「Yahooニュース 2015-5」「平和主義」コスタリカに本当に軍隊はないのか?(THE PAGE) - Yahoo!ニュース ➁「Wikipedia 内政不干渉」内政不干渉の原則 - Wikipedia

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

W杯日本代表「ドーハの奇跡」はあるか

2022-11-26 00:08:54 | スポーツ

国内にては 第 2次補正予算のあり方などで臨時国会に風が吹いている様だが、恐れながら今回は横に置く。中東カタールにて進行中の サッカー W杯緒戦にて、日本代表が格上のドイツ代表を制した事につき、遅れるもまずは祝意を申したい。その上で、あくまで緒戦という事を良く理解し、緊張を新たにする選手各位と 率いる森保 一監督に一言の敬意も表したい。

応援の日本サポーター有志も、観戦に訪れた競技場の清掃ボランティア行動が称えられ、表彰もされた様で こちらも賛意を表す者だ。サッカーの知識は浅い拙者だが、以下 先日のスポーツ報知・ネット記事を引用して、みて参る事にしたい。

「森保 一監督の采配が的中で ドイツに歴史的勝利・・・途中投入の選手たちがドイツ守備陣かき乱し 2得点」

FIFA(国際サッカー連盟)ランキング 24位の日本代表が 同 11位のドイツ(代表)に劇的な逆転勝ちで白星発進を決めた。後半 30分に途中出場の MF堂安が同点ゴール、同 38分に同じ途中出場の FW浅野が逆転ゴール。優勝 4度の強豪相手に歴史的な勝利をもぎ取った。

森保 一監督の采配が的中した形となった。途中投入の選手が 2ゴール。指揮官は「選手たちがいい準備をしてくれた。一丸となって粘り強く戦うということをやっていくことで勝利につながった。日本でも多くの方々が 我々を後押しで最後まで戦って勝つことができた。チームの総合力で、そして総力戦で戦おうということ、スタートで出た選手だけでなく 途中から出た選手が試合を決める、試合をしめる、その流れで自分たちの良さを発揮する、チームを勝たせることを選手たちがやってくれた」と歴史的偉業を達成したイレブンを称えた。

同点ゴールを決めたのは堂安。「もう俺が決めるって気持ちで 俺しかいない、と強い気持ちで入った。これで一喜一憂せず、強い気持ちで一丸となって戦いたい。日本サッカーを盛り上げるって気持ちで戦いたい」と早くも次戦に向けて気を引き締めた。

歴史的な逆転ゴールを決めたのは浅野。「もしチャンスがあれば、シュートを打っていくって気持ちでした。それが最後結果につながったかなと思う。その時から約 4年半前に W杯メンバー入れなくて、でもその瞬間から今日の日のために準備をしてきた。それが結果につながったと思う。結果が出なかったとしても、やってきたことは代わらないので、今日はたまたまそれが結果につながった。(ドイツは)僕らからしたら 対戦相手は関係なくて、あまり僕は意識してなくて、自分のプレーをすることだけを意識していた。全員がピッチで表現できて、結果に表れた。今日は全員喜んで 勝ち点 3ぶん喜んで 明日から切り替えて次のゲームに向かっていきたい」と振り返った。(引用ここまで)

本当に「勝って兜の緒を締めよ」という言葉が相応しい、勝利直後にその「戦場」で行われた 日本代表のミーティング風景は忘れ難いものだった。聞けば今回開催のカタール国・ドーハの地は、1993=平成 5年のアジア地区予選にて 時の対戦相手イラン代表に勝利すれば叶った W杯初出場を 終了間際に引き分けとされた事で逃した「ドーハの悲劇」が起きた因縁の地。森保監督は 当時選手として加わった由で、その時の悔しさと教訓を大いに活かした側面もある事だろう。強豪に勝ったといえど 決して緊張を忘れる事なく選手向けに檄を飛ばす光景もむべなるかとも思ったものだ。又 選手各位もそれに応え、決して素直に喜ぶ一方で 決して奢ったり浮かれたりする風情でなかったのも好感する所だろう。

次戦は 11/27、中米のコスタリカ共和国代表との一戦が組まれる。FIFAランキングは我国代表より格下も、W杯本戦にては我国代表より先に 8強入りの経験を有するとか。W杯こそは、サッカーの域を超えた スポーツの頂上決戦。決して気を緩めてはならないのは、森保監督と選手各位が誰よりもご存じだろう。勝利を期するは勿論だが、各国代表の力の差は意外に僅かなのも事実。勝敗に関わらず とに角全力を出し切れる事を祈りたい。

「ドーハの悲劇➡歓喜へ」との声もチラホラとは聞くが、拙的には「歓喜の前に奇跡を」という所。これまでの並外れた努力と鍛錬を表出し尽くせば、可能性は大きいのも事実だろう。結果に関わらず、努めて冷静に見守れればと思う。今回画像も振り返り恐縮。先年訪れた 当地西郊・稲沢市祖父江の 色づいた銀杏の様子を。通る線路は、名古屋鉄道尾西線。先日も再訪しましたが、伸びて視界を支障していた下草が除かれ、再び撮影可能となっていましたね。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国産初の新型コロナ感染症治療薬承認を評価する

2022-11-23 16:06:47 | 国際・政治

第 8波の流行を迎えたとされる、中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症は 当地愛知でも日計 8000人超の規模となり、病床使用率も上がって 又も困った状況となっている。近所で聞いた所では、やはりワクチン接種に関し 若い世代の無関心と危機感の希薄さが浮き彫りになっている様だとの事。

既に 4回を数え 一部では第 5回目に入っているワクチン接種といえど 、所謂「Z世代」などの若い層では第 3回まではまぁ高率も 第 4回接種率は相当に低いらしい。結局 自覚症状が認められるまで診察や検査を受けなかったりするケースが相当にあり、それが今回流行の一因ともなっているのではないか。己への感染と共に、周囲に広めてしまうリスクの大きさを 何とか啓蒙できる強い手立てが見い出せる事を祈念する者だ。

勿論この感染症問題につき、悪い事ばかりでないのも事実。昨夜などは かねて薬事承認申請中の、塩野義製薬による 国産初の新型コロナ感染症向け治療薬が、一定条件付きながら緊急承認を得られる運びとなった。経口式の飲み薬で、軽い症状でも服用でき、大きな副反応などがんかなければ国産の強みで安定供給にも道が開け、行動制限からくる社会経済の停滞回避にも貢献できるものと期待する。この承認に尽力された 官民の関係各位に敬意を表しつつ、昨日の日本経済新聞ネット記事を引用して みて参りたい。

「塩野義の (新型)コロナ飲み薬を緊急承認『ゾコーバ』国産初」

厚生労働省は 11/22、塩野義製薬が開発した 新型コロナ・ウィルス治療薬「ゾコーバ」を緊急承認した。専門家分科会が 症状改善を早める有効性を推定できると判断した。緊急承認制度の適用第 1号で、軽症者に使える初の国産飲み薬となる。12月初めにも 医療現場で使えるように供給を始める。

厚労省は 100万人分の供給契約を結んでいる。輸入薬と異なり、国内生産で安定調達が見込める。12歳未満の小児、妊婦や妊娠の可能性がある女性は使えない。

塩野義(製薬) は 9月、最終段階の臨床試験(治験) のデータを公表した。軽症・中等症の患者が 1日 1回、5日間服用し、鼻水や発熱、せきなど 5症状が消えるまでの時間が 約 8日から約 7日に短縮することを示した。ウィルス量減少も報告した。

軽症・中等症向けの飲み薬は ほかに米メルク製やファイザー製が実用化されている。いずれも投与対象は 重症化リスクのある人に限られる。

薬事・食品衛生審議会(厚生労働大臣の諮問機関) の分科会と部会の合同で審議した。治療途中の中韓解析に基づく 7月の審議では「有効性を示すデータが十分でない」として 継続審議としていた。

緊急承認の場合、通常の承認を取り直す必要がある。1年以内に効果を確認できなければ、承認は取り消される。塩野義の手代木 功・会長兼社長は「新しい治療選択肢を まず日本に、そして 必要とする多くの国に提供できるよう取り組んでいく」とコメントした。(引用ここまで)

ひとまずの緊急承認取得まで 相当に手間取りはしただろうが、改めて「やればできる」との想いを新たにしたものだ。そも、先年来の大規模感染症流行と対峙すべく その為の治療薬やワクチンなどは、基本的には自国の努力で開発し 揃えるのが望ましい姿とされる。今回は、重症化リスクのある方に留まらず、比較的軽症の感染者をもカヴァーできるとされる所に もう一つの意味があろう。

勿論 その処方は慎重であって然るべきだし、多くの法曹関係各位が指摘の 薬害リスクにも留意されるべきだろう。現厚労省の薬事承認姿勢厳格化のきっかけは、昭和末期の 1980年代に問題化した 薬害エイズ禍だったとされる。「安全は全てに優先する」の強い姿勢は理解するも、その為に前例を超えた新薬の開発や普及が萎縮してしまう様な事も又拙いと思う。

又 今回薬事承認審査に当たっては「既存の治療薬と重複するのでは?」との意見も出たやに聞くが、その既存薬はいずれも重症化リスクのある方向けであり、新薬「ゾコーバ」とは方向性が異なる。余り妥当な見方ではないと、拙者などは愚考する。前回触れた 先端半導体開発の問題でもそうだが、治療や防疫の為の薬品やワクチンの開発が阻害される事があってはならないのではないか。それは形を変えた 国の安保をも左右する問題ともなり得よう。

とまれ、これ以上 前述感染症流行対応の為に社会経済の活動を止める様な行為は極力避けるべきとは国民の多数意見だろう。その具体化の為にも 新薬ゾコーバが 規定の処方により正しく用いられ、正しく普及して 根絶できないとされる新型コロナ・ウィルスと上手く折り合える「ウィズ・コロナ」の為の強い後ろ盾となってくれる事を祈念する者だ。今回画像も振り返り恐縮。過日 鶴舞公園付近で目撃の、JR中央線他の地上設備検査に赴く試験列車「ドクター東海」の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。「NHK 11/22付」塩野義製薬が開発し承認された新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」の効果 | NHK | 新型コロナ ワクチン(日本国内)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先端半導体新事業体計画に噛みつく、朝日新聞の病理を考えた

2022-11-21 15:15:36 | 国際・政治

先日 11/13付の拙記事にて、我国主要企業複数と政府も連携した 先端半導体の新事業体発足につき触れた。これに関し「やはり」と言うか「予定調和」の様に、朝日新聞が嚙みついた様だ。曰く「成算なし」「族議員対策」「官民の役割分担はき違え」などなど「予想通り」対日貶め満載だ。余り気の進まない所だが、去る 11/17付の同紙社説を晒しておく。

「半導体新会社 国の主導で成算あるか」

最先端の半導体開発を掲げる新会社が立ち上がった。国が多額の補助金をつぎ込むという。だが 政府のかけ声と税金頼みで成算が得られるほど、この分野の競争は甘くない。官民の役割分担をはきちがえた政策は、再考すべきだ。

トヨタ自動車やソニーグループなど 国内大手 8社が、新会社「ラビダス」を設立した。次世代型のデジタル機器の頭脳にあたる ロジック半導体を開発し 2027(令和 9)年度の国産化を目指すという。

政府は 700億円の補助金を出すことを決めた。開発後、実際に生産する工場を建設するには 5兆円規模の投資が必要で、兆円単位の追加投入される可能性がある。

西村康稔(にしむら・やすとし)経産相は「半導体はデジタル化、脱炭素化を支える キーテクノロジーで、経済安全保障の観点からも重要性が増している」と言う。一般論としては理解できるが「国策」としての目的や実用性には疑問が山積みだ。

ロジック半導体の競争は 熾烈を極める。最先端を走る 台湾の TSMCは、今年だけで 5兆円を投資する。日本の技術が「10年あるいは 20年遅れている」(新会社の 小池淳義社長) なか、民間企業が社運をかける姿勢で臨まなければ、遅れを取り戻すのはまず無理だろう。

ところが、新会社への 8社の出資額は計(約) 73億円しかない。うち 7社が 10億円ずつと横並びで、責任の所在もあいまいだ。往年の半導体王国の復活を夢想する政府や自民党議員への「おつきあい」で出資したのが実情ではないのか。

経産省が主導した国策プロジェクトは 多くが頓挫してきた。肝心な企業がこの姿勢では、失敗を繰り返す恐れが強い。企業側が及び腰なのは、現実的な見通しがしにくいからだろう。新会社が手がける最先端の半導体は、主に PCやスマートフォン向けだ。しかし、こうした産業の国内生産基盤は 既にほぼ失われている。

経産省は 将来の完全自動運転車に必要と主張するが、自動車は安全が最優先で 品質が安定した世代遅れの部品を使うのが一般的だ。

政府は 昨年度補正予算で TSMCの国内工場誘致などに(約) 6千億円を投じた。今年度 2次補正案にも 1兆 3千億円を計上した。物価高で国民の暮らしが打撃を受けるなか、円安で潤う大企業を破格に優遇する政策に、納得感は乏しい。高齢化による社会保障費の増加で 財政は火の車だ。子育て施策や脱炭素投資の財源確保にも四苦八苦している。成算なき事業に 湯水のごとく国費を注ぐ余裕はないはずだ。(社説記事ここまで)

本当に、この社説の筆者は「お前プロか?」と揶揄の一つでもくれてやりたくなるレベルと、拙者などは思う。そも新聞社説の体を成していない今回記事全文に不興を覚えるものだが、特に憤りを感じるのが末尾の辺りだ。先端半導体への投資を コストの様に捉えている風情といい、物価高に伴なう国民生活への打撃などを持ち出す辺りは、もう「問題のすり替え」と申す他ない。

それ以外でも「各社が社運を姿勢で臨まなければ・・」の下りも、大きなお世話だろう。当該各社は、常にそうしたギリギリの姿勢で、これまでも社業に臨んできたはずだ。確かに大手は中小に比べれば経営環境は恵まれているかもだが、だからといって 常に「次の技」に目を向け研鑽し続けなければ 次の時代に通用しないのは自明だろう。又 各社出資額が少ないとはいえ、それは初期の話。政府による補助金も、それは民間での資金が得られれば当然見直される。朝日社説は、その辺りも意図的に無視しているのではないか。

先端半導体の現実的な見通しがし難いからだろうとの決めつけも余計なものだ。朝日を含む左傾メディアが声高に叫ぶ 脱炭素化にしても、先端半導体はいずれ必要となるもの。もしも国内開発が遅れ 肝心な局面(フェーズ) に真に合わぬ様な事あれば、その時は又ぞろ「何故あの時に動かなかったか?」などと 見苦しい揶揄の挙に出るのが分っているではないか。

先端半導体は、これからの民生用機器に加え、防衛安保向けの諸機材でも必要とされるもの。結局も朝日論調に最も不都合なのは、この面ではないのか。つまり諸外国の軍用、我国の防衛安保向けにも使える「デュアル・ユース」の中核を担う部材となる可能性が大きい。実現の暁には 我国防衛装備の相当部分が国産化できる可能性があり、国民サイドでは相当に期待できる反面、朝日新聞一味を初め 左傾メディアと左派容共勢力には、中・露・北鮮など この連中に「近い国々」にとっての不利となるから騒いでいるという事ではないのか。

先端半導体国内開発と国産化は、確かに高いハードルと大きなリスクを孕んではいるが、これまでの我国「モノ造り」技術を集積し、関連各社と経産省が、これまでの失敗と謙虚に向き合って周到に進めていけば 実現は不可能ではないと思う。増々緊迫の度を増す 我国の安保情勢に応える為にも、着実な開発と製品化を望みたい。

むしろ朝日新聞一味こそ、心あるなら自組織内のポンコツを糾すべきだろう。既に発行部数は今世紀初の半分に落ちているというではないか。その現実と せいぜい向き合う事だろう。今回画像も、先日の 世界ラリー選手権 WRC関連。岡崎市内の乙川河畔を進むラリーカーの様子を。トップ級の WRカーではないかもですが。以下に 関連記事をリンク致します。「パチンコ屋の倒産を応援するブログ様」あの朝日が嫌がるのだから正しい政策 | パチンコ屋の倒産を応援するブログ (pachitou.com)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日共会合における、パワハラ事案についての雑感

2022-11-20 00:31:55 | 国際・政治

国会衆院の小選挙区議員定数に絡む 所謂一票格差の是正を図る、公職選挙法改正案が衆院に続き、参院本会議でも可決成立し、次の衆院選から施行の運びとなった事を まずは尊重したい。原則的には全国の小選挙区にて、有権者数に比して議員定数を割り振る所謂「アダムズ方式」による これまでより「十増十減」とされる定数是正が行われる方向。

地方の声が届き難くなるのではないかとの慎重意見もあるが、同じ慎重意見でも 与党自民が選挙戦をやり難くなる方の「内輪の理由」の方が大声の様だ。それはしかし、選挙公約をよく吟味して有権者向けの訴求力を高め、選挙戦に真摯に向き合う「本気度」を磨けば良いという話ではないか。そういう努力を怠らなければ、与党自公はこれまでと同じく、自信を持って勝算を描けるはずだ。それはいずれ是正が行われるだろう参院選挙区にしても変わらないはずで、今回の公選法改正を 努めて静かに受けとめるべきだろう。

本題です。その衆院選挙区是正にも前向きだったろう左派野党・日本共産党の先般会合の席で、党幹部による力による嫌がらせ「パワー・ハラスメント」が疑われる事案があったとかで、対与党攻撃志向の質疑姿勢の一方で、言動に大きな間違いが少ないとされる同党には珍しい失態と 左派勢力などは思うかも知れない。拙者の受け止めは少し異なるが、この件につき 先日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「共産・田村智子氏『パワハラ認識なかった』小池氏叱責」

共産党の小池 晃・書記局長から不当に叱責されたとされる 田村智子・政策委員長は 11/18の記者会見で「叱責されたとか。パワー・ハラスメントを受けたという認識を全く持っていなかった」と振り返った。「客観的に見れば パワハラだった」とも語った。

小池氏は 11/5の党会合で地方議員の名前を間違えた際、それを指摘した司会の田村氏に対し「間違っていない」と威圧的な言動をとった。その様子がインターネット上で共有されて批判が殺到。11/14に党から警告処分を受けた。

田村氏は会見で「心配いただいたときには『私はそう受け止めなかったんだけどなあ』と困惑を覚えた」と説明した。その上で『対応が遅れてしまった一つの要因に、私自身の困惑にとどまってしまったという認識の遅れもあった」と語った。

一方「後から考えたとき、議事が進行している最中に 司会のところにきて、やりとりをすること自体が不適切だった。客観的に見た方々からの批判も『その通りだ』と思う」と強調。小池氏から謝罪を受けた際に「分りました。受け止めます。お互いに気をつけましょう」と応じたことも明らかにした。(引用ここまで)

前述の 先鋭的な印象もある田村委員長だが、意外に鈍感な所もある様な感じがする所だ。少し前からの「セクハラ」「パワハラ」の諸問題については、どちらかといえば女性の野党関係者の方が敏感ではないかと多くは思われる事だろう。しかし今回 こうした事案に接すると、強がる印象の田村委員長も やはり一日本女性だったかと思わされる面があるのも事実。だからと言って、そのままというのも芳しくない気もする所だ。

それを踏まえた上で、小池局長による 相手の方のお名前間違いは、やはり非礼の誹りを免れないだろう。恐らくは年長男性にありがちな、思い込みによるもの。同局長より目下の方であっても。田村委員長による その事の指摘は適切だった様で、それに対する「間違っていない」との威圧的な突き返しは 周囲の目線からはやはり「パワハラである」と映ったという事だろう。

小池局長も田村委員長も、国会質疑などの政治姿勢は 拙的には必ずしも与し得るものではないし、そも日共の方向性自体が基本的に認められるものではないが、それを踏まえても今回事案に似た事象は、我国の他の組織でも起こり得る事だろう。そうした一般論的な視点立てば、日共党内の出来事ではあるが、同じ問題に嵌らない様心がける為にも ある程度「他山の石」としての価値位はあるのかも知れない。

とまれ 我々保守側も、こうした嫌がらせ的ハラスメントの問題は 少しで良いから頭の片隅に置いた方が良さそうだ。つまり己の態度や言動が、相手からハラスメント的に受け取られる事がないか?ある程度用心できると良いと愚考する者だが。今回画像も振り返り恐縮。当地名古屋市中心部近く、金山公園の紅葉の様子を。通る線路は JR中央線。以下に 関連記事をリンク致します。「デイリー新潮 11/19付」「すわ粛清か?」共産党「小池晃書記局長」パワハラ問題で広がる憶測(デイリー新潮) - goo ニュース

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする