Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

総理訪米、日米比・対中懸念表明は 妥当なもの

2024-04-12 21:39:27 | 国際・政治
先日来、岸田現総理の訪米が続く。米連邦議会にての演説は、これまで以上に日米の安保連携の深化に触れた 同議会関係各位の心を打つものだったらしい。尤も、我国が決して逃げない姿勢を打ち出す 対ウクライナ支援の所では賛否があった様だが。

確かに米合衆国の国際的影響力・プレゼンスが以前より低下しているとされる現状では、日米同盟の深化は必然かも知れない。特に西太平洋にあっては、この所海軍力増強に余念のない中国大陸の影響力が確実に増し、放置すれば我国の存亡にも関わる「自由で開かれたインド太平洋地域」への大いなる脅威ともなりかねないからだ。

我国内では、与党主要派閥の政治資金問題を抱えたりもで 支持率低迷の岸田政権だが、昨日などは日米に加え 中国大陸の「海の脅威」と命懸けで対峙するフィリピン国大統領を交えての 3か国首脳会談も持たれた様だ。勿論これは 我国の命運にも関わるシーレーンの保全の為でもあるのだが、以下 今日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。

「日米比首脳、共同声明に 中国への『深刻な懸念』・・共同訓練、演習を強化へ」

日米比 3か国の首脳は 4/11午後(日本時間 4/12朝)、米ホワイトハウス(合衆国大統領官邸)で 初の首脳会談を行った。3か国は会談後、強引な海洋進出を続ける中国(大陸。以下「中国」と略記の場合有) への「深刻な懸念」を明記した共同声明を発表した。南シナ海などでの 日米比の防衛・海上保安当局間の共同訓練・演習の強化を決め、防衛協力強化を前面に押し出した。

会談には、岸田首相と米国のバイデン大統領、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領が出席した。バイデン氏は会談冒頭、自国と同盟関係にある日比(両国)に対し「米国の防衛関与は鉄壁だ」と述べ、一方的な現状変更の試みを続ける中国をけん制した。(岸田)首相も「国際秩序の維持・強化へ向け、同盟国・同志国との重層的な協力が重要だ」と強調した。

共同声明では、3か国で新たな海洋協議を発足させ、海洋安全保障で協力を強化させることも盛り込んだ。2025(令和 7)年には 日本近海でも共同訓練を実施する。中国が軍事的圧力を強める台湾について「平和と安定の重要性」を確認した。

中国を念頭に、日米比の経済安全保障の協力強化でも一致した。中国に依存しない半導体のサプライチェーン(供給網) 構築を目指し、フィリピンの学生が 日米の主要な大学で研修を受講できるようにするなど 人材育成に取り組む。経済支援を武器に フィリピンの取り込みを図る中国を意識し、(同国)首都マニラと地方都市を結ぶインフラを整備する計画「ルソン経済回廊」も進める。(引用ここまで)

もうこれは復習レベルかもは分っているが、外交とは「対話と抑止」が健全に対を成してこそのものと、拙者などは思う。支持率低迷の岸田総理も それ位はご存知だろう。だからこその 日米比 3か国首脳会談だったのではないか。

中共政府は強い抗議の挙に出た由だが、そんな事を気に病む必要はない。度々の沖縄・尖閣辺りの中国大陸公船による領海侵犯にも遭う我国以上に同国の脅威に晒される フィリピン国との連携は米国同様に大切だ。この 3か国の「海の連携」を更に深化させる必要もあろう。今回の共同声明は 至って妥当なものといえるのではないか。

今回の 岸田総理訪米を伝える主要報道メディアの論調は、概して媚中勢力や左派野党側に傾いている印象だ。つまり偏向報道という事。決して真に受ける訳には参らないし、中国大陸に限らず 周囲の非友好側諸国の顔色ばかり窺っていられないのも事実だろう。

米軍や自衛隊が初めから表に出ない方が良いなら、米国沿岸警備隊や我国海上保安庁、比国海上保安当局のレベルから連携を深め、然る後に自衛隊や米比両海軍が関与の態勢にしていく方法もあろう。

中国大陸は、現状でも艦船の総トン数レベルにおいて 日米両国のそれを上回る勢力に伸長しているとの指摘も聞く。フィリピン国にては、同国船舶が中国海警船から放水を受け 負傷者が生じたとの話もある。このまま放置では、更なる攻勢に遭う可能性は決して小さくない事だろう。関係各位はご承知だろうが、日米比の今回共同声明を決して一過性にせず、3か国の将来にも関わる重要事案と位置付けた上で対応を打つべきだろう。

今回画像は、先月訪ねた 新潟市郊外・新発田(しばた)市内を山形県境近くまで北上する JR羽越本線・臨時蒸機列車の模様を。まだ春先につき 広くは運転日が知られない事もあって、日曜で 割合良い地点なのに撮影者や見物人が集まらず、終始拙者一人で観られたのは もう「日曜日の珍事」レベルではありましたね。以下に 関連記事をリンク致します。「TBS NEWS DIG 4/12付」
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2 コメント

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岸田総理の訪米 (onecat01)
2024-04-30 00:31:18
HAKASEさん。

 岸田首相の訪米と演説、日米比首脳共同声明、 中国への『深刻な懸念』などについて、私も同じ考えですが、保守と言われる人の中には、「戦争の誘い水になる」と反対する人もいます。

 内政ではパッとしませんが、外交面で首相は頑張っているのではないかと思っています。中国を刺激すると言っても、この国はもっともっと露骨な敵対行為をしています。

 利害の共通するアメリカやフィリピンと連携することに、不都合があると思いません。むしろ岸田首相には、これを機会に国交大臣のポストを親中派の公明党から取り戻すことが大事でしょう。

 誰が首相であっても困難な時ですから、反対ばかりせず、是々非々の姿勢で見守りたいと思います。

 岸田総理も自民党も、JR羽越本線・臨時蒸機列車のように力強い前進を見せてもらいたいものですね。
岸田総理は発信力不足 (HAKASE(jnkt32))
2024-04-30 09:22:08
onecat01さん、今回もご見解を有難うございます。

例のパーティ券関連・政治資金問題の過大な取り上げ
もあって、岸田政権外交面の功は軽んじられがち。
仰る通りでしょう。

政治資金問題の指弾と改善要求も一方で必要も、中
露・北鮮など非友好側諸国の脅威が高まっているのも
事実ですから、岸田政権のその方の強い取り組みは 
切り分けられて高く評価されるべきと拙者も思います。

フィリピン国を初め、中共などの脅威に直に晒される
諸国との連携も、まだ情勢の平穏な今の内から連携
を深めるべきは直ぐ分かるはず。まぁ岸田総理の発信
努力がまだ不足も事実ではありますが。
まずは お礼まで。

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