Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

五条河原落書~その6

2012-06-28 23:29:05 | 日記・エッセイ・コラム

「中央官僚の好かぬ政策は、一切やらぬ野田政権」先日も紹介した、あるTV司会の方のお言葉が、いよいよ現実味を持って、重みを増して来た様だ。今、俺はこの文言を改めて噛みしめ、しかと心に留めておこうと思う。再来年よりの、消費税の二段階上方改定をメインとする社会保障と税の改革案は、(先の震災復興増税法制の時もそうだったが)結局民意を充分に汲まぬまま、自由民主と公明の両党、それに陰で膳立てをしたとされる、財務当局とのほぼ密室談合に近い形で衆議院に上程、事実上強行採決され、通過を見た。この手法に憤り、反発もした与党の一部議員各位は、離党を視野に入れながら行動をされている様だ。あの小沢元代表が中心のグループだけに、賛否両論はあろうが、党内意思をまとめる力量もない民主党執行部に、党議拘束をかけたり、造反党員を厳罰に処する資格などない。それどころか、政権を担う力も最早ないのではないだろうか。かくなる上は、民主党造反勢力も、あくまでも自らの信念に基づいて行動し、早期の衆院解散総選挙へと繋げ、改めて信を問う態勢に持ち込める様お願いしたいものである。

又、昨日今日は、我国有力企業の株主総会が集中開会、特に昨日は、先の震災に絡み、原子力政策に揺れる大手電力企業の総会が揃って開かれたが、会社寄りの所謂「サクラ株主」が多く乗り込んでいたらしい事もあり、本当は少数でない脱・原発株主の主張は、その多くが退けられた様だ。勿論遺憾ではあるが、こうした動きが、今までの電力企業のぬるま湯的環境に風穴を開け、厳しい競争に晒して更なるユーザーの利益に近づける方向に変わって行く事を、併せて祈りたいものであります。

さて、6話目を迎える五条河原落書、冒頭のこうした事共も含め、源 義経と武蔵坊弁慶、それに特別登場の、大黒こと大国主命の各偽!者達に、会話を譲りたく思う。

朝食の後一旦は解散した義経と弁慶の両偽!者達。その日の夕刻、集合場所の五条大橋上にて立ち話をしていた。ネタは、とあるマニアックな劇画の筋書きよりである。

偽!義経「済みません。18禁を、チラッと見ても良いですか?」

偽!弁慶「又ですか?(半ば呆れ顔) 今日が初めての事ならば、拙者はそんな画像をお見せするのに、吝かではありませぬ。しかして、殿は昨日も一昨日も、チラチラ、チラチラ、チラチラ、チラチラ、チラチラ、チラチラ、チラチラ、チラチラ、チラチラ~!チラチラ~!チラチラ~!チラチラ~!チラチラ~!チラチラ~!チラチラ~!チラチラ~!・・・と、穴が開く程執拗にご覧になってるじゃありませんか~!?」

偽!義経「ちょっと位良いじゃ~ん!」と喚きながら、偽!弁慶の隠していた袋より、18禁雑誌や写真集を橋上にぶちまけにかかる。

偽!弁慶「あ~っ!コラコラ!見られてはまずい物をぶちまけちゃダメ!見られる見られる!恥ずかしい!殿!ワシの斬りつけより質が悪い~!」

偽!義経(お構いなしに)「ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃな・い・か~!笑」更に続ける。

両者、遂にあの時の対峙の様に、形こそ違え(但し数等レベル落ち)、揉み合っている所へ偽!大黒が登場。「ゴルァ~!」

偽!義経「あっ、だ・・・大黒様。」 偽!弁慶「へ・・・陛下。」大慌てで片付け・・・苦笑。

偽!大黒「ハハハハハハハハ!又、刃傷ですか?そなた達は、こんな言葉を知っていますか?『中央官僚の好かぬ政策は、一切やらぬ野田政権』ってね。」

偽!義経「いやぁ~、大黒様には叶いませぬなぁ。ですが、そのお言葉、手前共も伺いましたぞ~。なあ弁慶。」

偽!弁慶「殿の仰る通りでして~、拙者も伺いましてござります。先日の、国会衆議院のあの増税法案採決は、本当に遺憾でしたなあ。」

偽!大黒「本当にさぁ、あの協議や採決のあり様は、到底我国の民意を汲んだものには程遠いよな。中央の官僚の都合だけが優先してしまっとる。『初めに増税ありき』で、社会保障関係をどう変えるかとかのビジョンとか、歳費の抑制にどう取り組むかの具体的姿勢が見えないままやからな。」

偽!義経「それに、税制の方にしたって、消費増税の前にやる事があったはずじゃないですか?欧米諸国じゃもう常識になってる、納税者番号制の実施に道をつける事こそ、野田政権が政治生命を賭してやるべきやと、それがしは思うんですがね。」

偽!弁慶「殿に激しく同意です。一部の富裕層にとって都合が悪く、又、霞が関の種族にとっても具合が悪いらしいですな。でもって、そう言う事への取組みは、やる気なし。結局は、与し易い消費増税に流れてしまいました・・・と。嘆」

偽!大黒「それに、消費税の立ち上げや、上方改定の折には、必ずその規模に見合った減税措置が取られ、重税感を和らげて来たものだ。今回の改定は、それがない。そう見ると、民主党政権は、以前の自由民主党政権より無能やないかと思うてしまう。そなた達は、そう思わんか?」

偽!義経「いや、そう思いますよ。仰る事を伺ってると『言われてみれば』と言う感じが多々ありますね。それと、消費増税に固執する一方で、最低保障年金みたいなバラマキ策にもしがみついてる。もう財源の手当てができないなら、国民市民へ向け『最早できない』と一言申した上で、政権公約マニュフェストを取り下げるべきや思いますね。」

偽!弁慶「皆様のお話を伺った上での事ですが、そも年金ってのは、若い内に自らで資金を積み立てておき、高齢になった時の生活原資として受け取れるって性格のものやと心得ます。最低保障年金は、そうした努力を怠った者に対しても、支給を約束するものですね。これは、ちとおかしい。少なくとも拙者はそう思います。」

偽!義経「財源の面考えても、そんな支給は無理だよな。そもそも、国民年金の国庫負担割合を1/3より1/2に改定する構想の時点で、消費増税は避けられないとの見解が出てたんだ。これを見ても、民主党マニュフェストは大甘やったと言わざるを得ないな。」

偽!大黒「皆ももう知っとる思うが、歳費抑制の面だって、ろくに斬り込んでない印象だ。共済年金と厚生年金の統合とか、議員歳費の見直し、それに、機能面が疑わしい参院を今後どうするかとか、国民と政治・行政を担う者の双方に公平に負担が行かなければ嘘や。それができて初めて、増税云々も問題にできるってもんだろ。」

偽!義経+偽!弁慶「大黒様のご見解に同意です。初めにやるべきを差し置いて、与し易い消費増税に手を出せば、それは自党だって分裂しますわな。」

偽!大黒「と言う所で、そろそろ暗くなって来たな。ここよりは場所を変えて、引き続き話し合う事としたいがどや?」

偽!義経+!弁慶「我々も同意です。余り遠くない所で、一席設けたいですな。」

3人は、加茂川近くの馴染み処へ移動を開始するのであった。以下次号。本編は、フィクションであります。

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五条河原落書~その5

2012-06-24 22:41:22 | 日記・エッセイ・コラム

昨日今日の土・日曜、当地愛知とその西方、京都・滋賀の両県辺りは、梅雨の中休みの風情であった。スッキリとは晴れぬものの、降雨を免れ、一応の行楽日和。俺は、混雑する京都市内を避けて滋賀・大津に宿を取り、かねて訪ねたいと思っていた、京都市内は五条大橋の界隈を覗いて参った。今は国道1号の幅広い道路橋に変貌し、昔日の面影は余りないのは事実なるも、若き日の源 義経が、これも若かりし武蔵坊弁慶と対峙した頃の面影が少しは残っていたのも事実である。まあ半分は伝説につき、信憑性100%とは参らないかも知れないが。とりあえず、今回は橋上より眺めた加茂川の模様を載せておきましょう。

さて、読物の方、偽!弁慶が寝酒を仰って眠りについた翌朝、一足早く目覚めた偽!義経が同!弁慶の居所を訪ねる下りより。予めお断りだが、偽!義経は、この居所の合鍵を偽!弁慶も同意の上、保有している。

偽!義経「さてさて、弁慶の奴め、どうせ朝が弱いから、まだ夢現(ゆめうつつ)であろう。どれ、試してみるとするかな。」そして、扉の外より「弁慶!開扉せよ!」と声をかけるも応答なし。「何、気にする事ぁない。ちゃんと生きてるのは分っておる。返事なきは、爆睡してるって事さね。」

偽!義経。今度は合鍵を行使して強制的に開扉。これにも、偽!弁慶の反応はない。「やれやれ、昨夜はどの位飲んだのや?それに、どうせ18禁画像も見てたのだろうが。」偽!弁慶の寝室を覗くと、案の定、高鼾(いびき)である。「この明るいのに、困った事やな。どうせ昨夜来の淫夢の続きでも見てるんだろうが!」念の為、寝床を観察してみたが、特に目立った粗相の跡はない。「良からぬ夢見て、夢精とかの粗相がないのは、さすが弁慶やな。」とも思う偽!義経であった。「これ弁慶!ええ加減に起きよ!」と数回揺さぶってみたものの、偽!弁慶が目覚める気配はない。

「さてと・・・」と偽!義経は思った。「ダメージがないレベルで頭を殴るとか、向う脛を蹴飛ばすとかの荒業もあるにはあるが、ここはちと、ひねったやり方をしてみるとするか。」現に、偽!弁慶は以前、他の武将との軍事緊張の折、敵方を欺く為に、偽!義経に対し、安全に留意しつつ、殴打行為を実行した事があるのだ。

偽!義経「今回は、それはやらぬ。弁慶め。そんなに眠りたかったらせいぜい熟睡させてやるわい。こんな時の為に、俺もちと道具を用意したのや。」と木魚とバチを取り出した。「良いか。西洋の言伝えに『羊が、柵を飛び越えた』とのまじないを唱えると良く眠れる、との話を聞いたが、その文句を崩したまじないをかけてやる。名付けて『坊さんが、屁をこいた』や!食らえ!」

そして、木魚を叩きながら「坊さんが~、屁をこいた~!」とやり始めた。失笑

「坊さんが~、1発屁をこいた~! 坊さんが~、2発屁をこいた~!・・・」そして11発目、とうとう偽!弁慶は眠っていられなくなった。苦笑

偽!弁慶「これは殿!お早うございます。」居住まいを正そうとするのを、偽!義経は止めた。「まあ良いやないか。たまにゃ寝たまま聞けや。もう知っとる思うが、今日は大黒様との会見日だったよな。」

偽!弁慶「これは、うっかりしておった!坊様のガスに当てられたせいですか?苦笑 左様でしたな。拙母の事共をも、色々とお伺いせないかん所でして~・・・」

偽!義経「まあ、ガスの事もあるわな。こちらも苦笑 しかして朝の内に気がついて良かったやんか。俺も、今の内にお主のとこを覗いといて正解やったわ。所で、日中より夕方は不都合やったな。」

偽!弁慶「左様ですなあ。まあ仰る通りの所でして~・・・。」

偽!義経「では訊くが、朝飯位食う時間はあるかな?」

偽!弁慶「ええ。その位でしたら大丈夫ですよ。」

偽!義経「よしゃ!すぐ出かけよ。話はそれからや。」

偽!弁慶「心得ました。」寝床の収納と洗顔、着替えが済むと、2人はすぐに出かけた。

以下次号。本編は、フィクションであります。

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五条河原落書~その4

2012-06-20 23:57:17 | 日記・エッセイ・コラム

梅雨時には珍しい台風第4号は、あたかも秋口にありがちな、我国本土の中央部にとり、極めてダメージを及ぼし易いコースにて、速いペースで駆け抜けて行った。上陸地点は、和歌山県南部。1959=昭和34年秋、当地東海に、5000人超の犠牲を初め、大害をもたらした当時の台風第15号「伊勢湾」と大差ないものだった。幸い、当地名古屋は、今回の第4号は「伊勢湾」よりも南部を通った事もあって、風雨の影響も短時間にて済んだ感があるが、愛知県東部のダメージは大きく、重傷者を含め負傷の方多数。又、豊橋市のほぼ半数に当たる12万超の方々に、一時避難勧告が発せられ、やはり影響は小さくなかったと振り返っている所。この後、低気圧に降格はされる模様だが、雨域は強大な台風第5号も我国本土を窺っており、大雨への注意は緩められない所だろう。被災地域への、一言のお見舞いと共に、引き続いての警戒を続けたい所であります。

次に、今朝の事だが、とあるTV番組にて、司会の方が現政権を、先の震災復興への対応や、社会保障と税制見直し政策などについて、批判的なコメントを繰り広げていらしたが、その中で特に心に残ったのが「野田民主党政権は、霞が関官僚など役人に好かれない政策の断行を、したがらない所がある様だ」との指摘をされていた。聞いた瞬間、俺は思わず膝を打ったものだ。「何故、今まで気がつかなかったのか」とさえ思ったものだ。言われてみれば野田政権、本当に、政党間や国家間にて難しい交渉を要したり、真に国民の利益を身体を張って死守しようとする姿勢に大きく欠け、税制見直しにしても、不都合な連中の顔色を窺ってか、真に政治的決断を必要とする納税者番号制の整備への道作りをも怠り、与し易い消費増税や、もっともらしい震災復興増税に血道を上げる始末。こんな事では「真に国民生活を守ろう」とする真摯な意図を感じ取る事など不可能に等しいであろう。自・公以外の野党の各位が主張される様に、審議不十分なまま消費増税法案の採決強行を図るなら、それは我国の民主主義体制の自殺にも等しいだろう。今はただ、不信と監視の視線を送るしかないのかも知れない。

さて、不愉快な話題はこの辺にして、梅雨特集「五条河原落書」の今回は第4回。加茂川周辺の見回りの夜、偽!義経との電話交信を終えた偽!弁慶が、自身の居所へと戻る下りから・・。

偽!弁慶「馬鹿馬鹿しい!拙者も男子につき、皆無ではないが、だからと申して、殿の仰る様に、のべつ幕なし『自慰』と言う訳でもないわい。事実なら、人だか猿だか分らぬではないか。大きな事は申せぬが、性欲以外に考えられぬ低次元な輩と一緒にされては困るのだ。」

暫く後、偽!弁慶は、加茂川近くの居所へと戻る。実は、五条大橋のすぐ下の河原にも、地下壕の風情の別室を設えてはあるのだが、余り出入りすると、偽!義経や他の武者仲間より「乞食の様だ」などと揶揄されかねないので、極力河原より外れた居所にて休む事にしているのだ。「今の梅雨時、本当は地下壕の方が涼しくて良いのだが、殿や他の連中からどうこう言われては叶わん。少し蒸し暑いが、まあ良いや。寝酒でも飲んで、休むとしようか。」

かつて、明治の日本陸軍士官だった、秋山好古武官が、当時学生だった、弟君の秋山真之(さねゆき)武官(後年、海軍)に向かい「情欲起きたら、酒を飲むべし」との訓示をしたと言う話を、偽!弁慶は風聞に聞いた事があった。「なるほどな。『性欲は、酒気にて紛らすべし』ってか。」干し物を肴に、しかし酒杯が数度に及ぶと、やはり18禁ネタへの禁欲が利き難くなるのが、偽!弁慶の性分であった。まあ「病気」とも「悲しい性」とでも言うのだろうか。

「おお、とりあえず、これが良いな」と取りだしたのが、「週刊大〇(伏字です。苦笑)」の最近号の際どいグラビアだ。この夜の、所謂「オカズ」である。まあこれ以上記すと品性極悪に陥ってしまいかねないので、この辺りにしておくが、いざ奮い立とうとした正にその時、偽!弁慶はある事を思い立ったのであった。

「待てよ。明日の、陛下(大黒様)と殿との会合で、お袋の居所が分るかも知れぬ。念の為、旅支度をしておくか。」気を取り直して、着替えや身の回り品、当座の金銭などを整えるのに小半時。終わってみれば、酔いは吹き飛び、性欲も消え失せていた。「さてさて、これが良いか悪いか。まあ、もう少し飲んで、安眠を図るかな。」

偽!弁慶、結局は飲み直しの図である。そして程々に酔いが回った所で、眠りへと落ちて行くのであった。明日に向かって・・・。続く。本編はフィクションであります。

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五条河原落書~その3

2012-06-16 23:27:25 | 日記・エッセイ・コラム

コナサン、ミンバンワ!当地名古屋の本日は、終日梅雨本番の雨。特に予定がなかったので、雨天にては出玉が良いとされるパチンコか、映画でも見に参ろうかとも思ったのだが、いつも通り、金山副都心界隈に、雨を突いての写真撮影に赴いた次第。ただ、いつも通りに参らなかった所が一つ。

何気に、いつもの陸橋上より金山公園の方を見渡すと、異変が起きていた。場所は、公園すぐ脇の、JR中央線の架線電柱である。何と、地上数mの所で、火花が出ているではないか。「普段こんな事がある訳がない。絶対に変だ!」そう直感した俺は、躊躇わず消防に119通報。携帯通話につき若干の齟齬(そご)はあったが、消防窓口は直ちに位置を理解して下さり、数分後現れた消防の先頭車に、位置を詳細に報告したのであった。目撃通報者につき、計十余分に亘り状況を説明、やや予定を狂わされた格好ではあったが、見逃しておれば周辺の樹木に燃え移り、大事になっていた可能性もあっただけに、初期段階にての適切な判断と通報がいかに大切かを、改めて思い知らされている所。小規模ではあったが、高圧電線が火を噴いている様は、あらゆる事態に発展する恐れを秘めており、見ていて退けるものを感じたのも事実である。鎮火を確認、状況が落ち着くのを待って、消防・警察・電力の各位にお断りの上、現場を離れた次第。こうした事が、次の災禍に遭遇した時の良き修練とも成り得る事を、自覚もした本日であります。普段は、添付画像の様なのんびりした風情なるも、本日ばかりは、10台近い消防と警察の車両が馳せつけ、一時緊張の走った金山公園でありました。

さてさて、今夜は梅雨特集「五条河原落書」の第3話。前回、紀伊半島、今の和歌山県辺りに健在らしい母親の話を聞いた偽!弁慶であったが、主君となった偽!義経より、「詳しく話す」と言われながら、それ以上の目立った進展はなかった。仕方なく五条大橋近くの居所に引き揚げ、この夜は、加茂河畔を、日課にしている見回りに出ていた。

偽!弁慶「殿もお人が悪い・・・と言うか、まあいい加減と言うのかな。折角拙母の詳しい近況が聞けると思うたが。やはり酒気でも入っておったかな。」とふと思うもしかし・・・。「いやいや、あの刀捌き、それはあり得まい。やはり拙者の思い過ごしか?」

暫く、平穏な時代が続いているせいか、河畔を歩く人々は皆、警戒を解いている様に見受けられる。特に、若い女性達は、内輪話に夢中になったり、携帯電話を操作しながら脇見歩きとか、果ては何と、歩行しながら化粧を直している者さえ見られる始末。勿論、男性達の挙動も、咥え煙草や財布を着物から露出させるなど、決して芳しいものではない。

「あんな事だから」と偽!弁慶は思った。「いざ襲われた時、適切な抵抗や反撃ができぬのと違うか?」長らくの平和に慣れ過ぎるのも、どうも一考を要するらしい。川沿いの各店舗には灯りが入り、人々に酒気を促している風情。偽!弁慶もそれに伍したい所だが、今はその場合ではない。酔客の大声を苦々しく聞き、灯りを横目で睨みながら通り過ぎようとした正にその時、偽!弁慶が懐にしのばせていた携帯電話が鳴った。「はい」と応答。主は偽!義経である。

「オナ〇~中(大声では申せません。伏字です。苦笑)邪魔して悪いのう!ついでに、昨日話す言うてたお主の母堂の事も、忘れていて悪かった!今夜は、その事のさわりを伝えたかったのや。」

「それは、有り難き事と存じます」とは言ったが、その一方で「ワシは、そんな事をするのか?」と些か心外な偽!弁慶であった。「お話を伺います。殿はそのまま続けて下され。」

偽!義経「では続けよう。お主の母堂が紀伊の国にてお元気らしいのは知っとると思うが、今おわす場所と、遠くない時期にお目にかかれる様に図ろう思ってな。まあ昨日、直に会ってる時に伝えられると良かったんやが。」

偽!弁慶「いや~、事実なら感謝感激の至りなんですが、殿のこの事についてのご言動は、今一つ不安定で怪しいものがござりますな。確実な所をお示し下さらんと、拙者は又『詐欺っぽい~、何か詐欺っぽい~!』と思っちまう訳ですよ。上手い話の政権公約マニュフェストをぶち上げておいて、守れなければ平気で反故にする様な政権党と一緒の目で、殿を拝見したくない訳でして~・・嘆。」

偽!義経「ああ、分る分る。俺だって、これ以上お主の不信を煽る様な事はしとうないんや。お主が良けりゃ、又明日にでも五条大橋の例の所で一席設けようじゃんか。それともうお一方にも、良ければ同席願う様にしたいが。」

偽!弁慶「それは良い!このお話は、第三の方がいらした方が、反って信頼性が高まるものですぞ。で、拙者にも覚えがござるが、そのお方のお名前申し上げてよろしいか?」

偽!義経「ああ、どうぞ。」

偽!弁慶「そのお方、(偽!)大国主命(おおくにぬしのみこと)様ではありますまいか?」

偽!義経「左様!愛称(偽!)大黒様やな。笑」

偽!弁慶「そうか。陛下がご一緒なら、それは信じても良いですな。」

偽!義経「よしゃ!それで決まりやな。善は急げって言うけど、明日午後は良いのか?」

偽!弁慶「夕刻からなら、拙者は良いですよ。」

偽!義経「分った!じゃ又、直前にな。自慰のし過ぎには要注意や。お主の居所には、何せ18禁図書館があるって話をも聞いたもんでな。もし、母堂にお会いしたら、どう説明するんやろうな。失笑」電話は、半ば一方的に切れた。

再び、偽!弁慶は思った。「ワシは、そんな事をする人間なのか?」・・・続く。本編は、フィクションであります。

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五条河原落書~その2

2012-06-13 23:23:28 | 日記・エッセイ・コラム

コナサン、ミンバンワ!今年2012=平成24年の梅雨は、早くも中休みに入っている様だが、このままでは終わらないだろう。既に南隣の台湾こと中華民国にては、水害を引き起こす程の大雨に見舞われている様だし、我国がいつ同様の事態に見舞われるかも分らないだろう。先の震災以来、地震・津波に対する警戒を促す論調が盛んであり、今まで危機感がなさ過ぎた事を思えば、それは結構な事だが、警戒の対象は他にもある事を、改めて留意したいものである。

遺憾な事だが、もう一つ警戒を要するのが、我国の政治の動き。昨日今日と、野田民主党政権は、社会保障の税の一体改革の進行を図って、自由民主・公明の両党と同改革法案の衆院採決へ向け、修正協議に臨んだが、どうも三党の利害の為のすり合わせと、社会保障の見直しよりも、増税志向が先行している印象が強く、見ていて決して感心できる代物ではない。財政再建が大事なら、消費増税の前に、世界の先進国にては常識となっている、納税者番号制度の確立へ向け、それこそ政治生命を賭けた不退転の姿勢で進む、野田大臣には、その実現の為の斬り込み隊長なる大切な役があったはずだ。福井・大飯原子力発電所の再開問題に臨む姿勢を見ていても分る事だが、今度発足の決まった原子力規制庁にても、築40年超のオンボロ原発を、一定の安全基準が通れば運転を認める方向の様で、築30年前後までで廃炉とする世界水準に比べると、いかにも甘い。よもや、福島浜通りの様な重大事故が再発してから厳正な対策を打ち出す様な生半可な姿勢ではあるまい。そんな事では、それこそ国際社会に対する申し開きもできないだろう。同様に、財政の問題にしても、難題と果敢に対峙し解決しようとする強い姿勢が、野田大臣には欠けるのだ。消費増税の方が、与し易いからだろうが、下手をすれば、全国民を敵に回す愚策ともなりかねない。そう言えば、実感や実態が伴わないのに、やたらに「景気が回復した」などとする報道は、財務当局が消費増税へ向けての口実を作る為に、意図的に流しているのかも知れない。今は消費税の引き上げを云々する時期ではない。財源確保が大事なら、まず納税者番号制度の実現へ、道をつけるのが筋だろう。

さてさて、かなり頭に来た所で、恐れながら今夜もガス抜きの時間が来た様だ。今夜は、「五条河原落書」の第2回。五条大橋にて対峙した、源 義経と武蔵坊弁慶の各偽者が、それぞれの分際を少しは理解し、対談を進めて行く・・・のは良いが、ちと厄介な事にもなっている様だ。それでは・・・

偽!義経「いや~、事実なら悪かったの~。あの時、俺は直に買いに行ったのやが、ちと酒気が過ぎて間違えたのかも知れんな~・・・苦笑」

偽!弁慶「全く・・・。道中良くまぁつつがなく済みましたなぁ。んでもって、そんな時にどうして供の衆に任せなかったんですか?」

偽!義経「あの時はの~。俺、ちと商業施設で他に見たい物があって、直に買いに行った訳よ。供の衆は別件に当たらせておった。で、あの手の店舗にはほれ、ポップ・コーンと鶏糞を同じ階で扱っておったりして、酔ったはずみもあって間違えたってとこだろうな。」

偽!弁慶「よろしい!要はつまり、殿はお買い物の時、匂いも分らぬ位泥酔なさっておったと言う事ですな。拙者も嘘は申さぬ。あの鶏糞は、農業園芸向けの発酵させた代物で、匂いで分らぬはずはない。但し、酔ってなければの話ですがね。」

偽!義経「残念やが、ほぼお主の見立て通りってとこだな。あの時、俺は確かに酒気が過ぎて、相当な臭気も認識できないレベルだった様だ。それは認めよう。」

偽!弁慶「分りやした。今回の件は、殿の当時心神耗弱にて、問責できずって事で、追及はここまでとしましょう。所で、拙母の消息の件は、くれぐれも宜しくお願いしますわね。」

偽!義経「ああ、俺も男だ。その所は確約して良いぞ。それにしても『心神耗弱』って文言は良いな。都合が良いって意味もあるけど。」

偽!弁慶「良~いご指摘ですねぇ!『心神耗弱』。拙者も最近知ったんですが、まあ精神面が参ってて、正しい物事の認識とか判断ができない心理状態を指すらしいですな。困るのは、そう言う状況下で殺傷沙汰を起した時に、適正に罪責が問えない事らしいですな。」

偽!義経「その問題は、以前からあるな。精神状態が、犯行当時不安定だったとか、薬物を吸ってイカレていたとかで、人を殺っても罪に問われん場合があるのやと。酷い話やで。」

偽!弁慶「薬物と言えば、殿、近頃特に関東にて不適切な成分のある香料が流行っている様で、遺憾ですな。所謂脱法ハーブと申して、本来なら香の様な使い方をすべきなのだが、これを吸引する輩がいるらしいのですな。」

偽!義経「それは確かに、使用法が間違っているな。麻薬とかの成分に近いなら、習慣化も問題やろ。前後不覚に陥って、自動車事故に繋がったり、急性中毒で落命したとか言う話も聞いたぞ。」

偽!弁慶「正に、仰せの事共が問題なのです。警察当局は、実態把握と取り締まりを表明しはしたが、意外な位、日常生活に浸透し始めていますからな。徹底は余程覚悟して取り組まぬと難しいかもですぞ。」

偽!義経「まあ、中央政府も遺憾な事だらけだ。財政再建の本丸を避けて、与し易い庶民に負担を強いる消費税の上方改定が先行しそうな気配やし、磐城の地にての大事故にも関わらず、原子力発電所を大甘基準で再開させようとしてるしな。」

偽!弁慶「まあ、政府与党も、正直かなりヨタっていますからな。あんな事で、この国難的局面に立ち向かえるのか?大いに疑問符がつく所ですな。所で殿、そろそろ拙母の話を伺ってはいけませんかな?」

偽!義経「おお、それそれ。これからその話をしよう思うてな。暫し待ってくれ。」

と言う所で、又次回。本編は、フィクションであります。

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