Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

いち早く「ワクチン外交」に走る中国大陸の真意は「覇権」ではないのか

2021-01-16 23:49:25 | 国際・政治

11都府県に及んだ 中国大陸由来の新型コロナ・ウィルス感染症に関する緊急事態宣言が出て最初の週末を迎える。飲食店などの時短営業要請のの効果などもあって 確かに人出で減ってはいる様だが、昨年出された最初の緊急事態宣言時に比べると、減少のレベルは小さい様だ。

尾身政府分科会長より「更に強い措置に出る可能性もある」旨の見解が表されたが、初期とは段違いの深刻な感染度合を考えれば やむを得まい。間もなく開かれる通常国会にての、所謂特措法改正の動向も注目される所。できるだけ良い形で、より強い行政措置が打ち出せる様にする法改正を期待したいものだ。

本題です。世界レベルでは、今年に入って前述感染症の予防ワクチン接種が 医療関係や高齢の各位をメインに開始され、最も進行度合の高い中東・イスラエル国にて一定の効果を上げている様だ。我国でも来月中には順次開始の見込みと聞くが、深刻さを増す感染度合を考えると 予定通りの開始を祈らずにはいられない。承認審査中の外勢ワクチン早期承認と共に、我国産のそれも確実に使える様 是非とも手当を願いたい。

その新型感染症予防ワクチンは、最初の発生が指摘される中国大陸でも多くが生産され、本国は勿論 複数の他国でも接種が始まっている由。しかしながら、同国が単に人道的理由だけで 本当は貴重な新型感染症ワクチンを易々と輸出するとも思えない。この件につき、共同通信ネット記事を引用して 少しみて参りたい。

「中国(大陸)、ワクチン外交を展開 東南アジア歴訪で影響力狙い」

中国(大陸)の王毅(わん・いー)国務委員兼外相は 1/16までの日程で ミャンマーとインドネシア、ブルネイ、フィリピンの東南アジア  4カ国を歴訪し「わが国の知恵と汗の結晶」(同国政府高官)と自負する同国産の新型コロナ・ウィルス予防ワクチンの提供や生産協力を表明、各国との関係強化を図った。

米合衆国を軸にした対中包囲網の形成を警戒し、バイデン次期米政権の発足前に国際的影響力を強める意図がありそうだ。「超低温の保存や輸送が不要」(中国大陸外務省)なのが同国製ワクチンの強み(とされる)。王国務委員兼外相は 1/11~12、ミャンマーでアウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相らと会談。前述ワクチン 30万回分を提供すると伝えた。(引用ここまで)

中国大陸製・前述予防ワクチンの使用は 前述 4カ国に留まらず、東南アジア圏のほぼ全域に及んでいる様だ。更にアフリカ諸国への供給も視野に入れているとされ、所謂 A,A圏全体への普及を図っているのではないか。しかも価格も、欧米よりは低い線を狙っている事だろう。世界保健機関 WHOは、新型感染症予防ワクチン普及が先進諸国に偏る事への懸念を表し、新興国途上国へも平等に渡る事を強く主張しているとされるが、中国大陸は この方へも抜かりなく手を回しているという事だろう。

それと引き換えに、同国は A,A圏諸国と WHOへの影響力を強め、同国・武漢(う・はん)の可能性が指摘される新型感染症の起源を否定し、又 国内の諸問題、香港、ウィグル、チベットなど各地における人権問題の指弾に対抗する準備を進めているのではないか。そしてひいては 引用記事にもあった、欧米を含む対中包囲網を打破して 世界の覇権を手にする意図があるのだろう。

勿論我国は、欧米や豪・印の各国と共に 対中包囲網の堅持に努める都共に、中国大陸にて進められる WHOの新型感染症起源調査が厳正に行われる様、引き続き注視監視を怠ってはならないだろう。気を緩めては、この調査が骨抜きに終わる可能性も大きくあるからだ。

又 近く発足見込みのバイデン米次期政権は、国際的な人権に関する問題に敏感だとも聞く。香港、ウィグル、チベットの諸問題では、是非世界的覇権を握らせぬ様にする事と共に 腰の退けた対応にならない事を祈念したいものだ。今回画像も先年ので恐縮。JR名古屋駅西方を行く 名古屋臨海高速鉄道「あおなみ」線列車の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。(櫻井よしこ 公式サイト様) 「 他人事ではない中国の「見えない手」 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト (yoshiko-sakurai.jp)

コメント (6)
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